と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「愛知県立大学数学の問題傾向と難易度を徹底解説!選ぶべき問題集とは?【2025年】」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
愛知県立大学数学の問題傾向(2024年)・難易度・解答速報は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!2025年愛知県立大学数学入試の問題傾向や難易度は?
ア 出題形式・難易度(2024年)
→微積がよく出る
【問題数】3問
【解答時間】120分
【出題範囲】数ⅠAⅡBⅢC
【難易度】標準~やや難レベル
【頻出単元】微積、確率、複素数平面など
また、入試の特徴としては、
②標準~やや難レベルの問題が中心
③前の小問が後の小問の誘導になっている場合が多い
となっています。
そのため、黄チャートや理系プラチカ、1対1対応の演習で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、愛知県立大の問題に対応できるようになります。
イ 愛知県立大学入試数学の問題分析(2024)
→全体的に難易度が高めの問題が多い
愛知県立大学の入試問題は解答時間が120分で、大問は全部で3問です。(★は確実に正解したい問題です。)
第1問 複素数平面(数学C)
★(1) 点B(β)を表す複素数を求める問題です。点B(β)は、A(α)を原点Oのまわりに+π/3だけ回転した点となります。
★(2) 点Gn(γn)を表す複素数を求める問題です。ド・モアブルの定理と三角関数の加法定理で出てきた和積の公式を使って解いていきます。
★(3) 線分AG100を3:1に外分する点を表す複素数を求める問題です。外分の公式に代入して求めていきます。
★(4) ⊿OA100B100に外接する円の方程式を求める問題です。|z-α|=rを満たす点z全体は、点αを中心とする半径rの円となります。
第2問 確率(数学A)
★(1) ゲーム1とゲーム2を合わせて、ちょうど5回の操作でゲーム2の勝者が決まる確率を求める問題です。全部で4つの場合が考えられますので、それぞれの確率を求めて、それらの確率を最後に足して求めていきます。
★(2) ゲーム1とゲーム2を合わせて、ちょうど5回の操作でゲーム2の勝者がCに決まる確率を求める問題です。勝者が決まるまでのゲーム1の回数およびゲーム2の回数を場合分けして考えます。場合分けの数が多く、解き切るのに時間がかかる問題です。
★(3) ゲーム1とゲーム2を合わせて、ちょうど5回の操作でゲーム2の勝者がCに決まったとき、Aが「ゲーム1の勝者」となる条件付き確率を求める問題です。(ゲーム2の勝者がCかつゲーム1の勝者がAになる確率)÷(ゲーム2の勝者がCになる確率)で求めていきます。
第3問 積分法(数学Ⅲ)、極限(数学Ⅲ)
★(1) dxn/dt、dyn/dtを求める問題です。教科書レベルの問題であるため、確実に正解したいです。
★(2) Snを求める問題です。∫のあとの( )の部分を先に計算し、その後積分をしていきます。やや計算量は多めです。
★(3) Lnを求める問題です。Ln=√(dxn/dt)2+(dyn/dt)2の式を使って求めていきます。(2)と同様に計算量は多めです。
(4) 無限級数の収束、発散を調べ、収束する場合はその和を求める問題です。式を変形する際に(2)・(3)の結果を使うため、やや発想力がいる問題でした。
【問題講評】全体的には解きやすい問題が多いが、記述量が多くなる問題もある。テンポよく解けるように仕上げていきたい
愛知県立大学数学で高得点を取るための勉強法やおすすめ問題集は?
愛知県立大学数学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 基礎固め
→黄チャートの解法暗記を高3の1学期までに終わらせよう
愛知県立大の数学の問題は標準~やや難レベルの問題が多く出題されます。
そのため、まずは「黄チャート(数研出版)」を使って、基本例題をマスターするようにしましょう。
定期テストに向けた勉強はもちろんですが、テストがない時期や夏休み、冬休み等の長期休暇を使って、今まで習った内容をしっかりと復習するようにしましょう。
ただし、黄チャートは分量が多いですので、基本例題だけ取り組めばOKです。(重要例題やPRACTICE、EXERCISEはやらなくてよい)
基本例題が完璧になれば、愛知県立大の入試問題が十分に解けるレベルに到達します。
また、学習ペースとしては、
・高3の1学期まで(遅くても高3の夏休みまで) 数Ⅲを終える
がおすすめです。
高3の秋以降は問題演習に取り組めるように、計画的に勉強を進めるようにしましょう。
イ 応用問題演習期
→プラチカや1対1で入試問題に慣れていこう
一般的に、入試レベルの問題が載っている問題集は解説が省略され気味で、人によっては書かれている内容が理解できないということがあります。
しかし、プラチカや1対1は解説が非常に詳しく書かれているため、非常に取り組みやすい問題集です。
また、プラチカは、「理系プラチカⅠAⅡBC」・「文系プラチカⅠAⅡBC」・「理系プラチカ数学ⅢC」の3冊が、1対1対応の演習は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・Cの6冊があります。
この中でおすすめの組み合わせが、理系プラチカⅠAⅡBC+1対1対応の演習数学Ⅲの組み合わせです。
この組み合わせが難易度的にも分量的にもベストです。
ただし、数学が得意な人は、理系プラチカを文系プラチカに変えてもいいかもしれません。
プラチカや1対1は問題数は少なめですが、難しい問題が多いため仕上がるのに時間がかかります。
そのため、できるだけ早い時期から取り組めるように計画的に勉強を進めるようにしましょう。
なお、時間に余裕のない人は、微積、確率、複素数平面など、愛知県立大でよく出る問題から優先的に取り組むようにして下さい。
ウ 過去問演習期
→できるだけ多くの過去問をやっておきたい
プラチカや1対1対応の演習を解き終えたら、最後に過去問を解いていきます。
なお、過去問を解き始める時期は、
・共通テスト明け
がおすすめです。
愛知県立大の赤本は過去4年分の問題が載っていますので、まずは4年分を解いていきましょう。
そして、それが終わったら、さらに古い年度の問題を解くか、他大学の問題を解くことをおすすめします。(学校の進路指導室にはさまざまな大学の赤本が置いてあるため、それを上手に使うようにしてください。)
また、過去問を解いてできなかった問題は必ず復習するようにして下さい。
過去問演習と復習を繰り返すことで、徐々に得点力が上がっていきます。