と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「愛知工業大学の化学(2023)の傾向と過去問分析、難易度、おすすめ勉強法は?」についてみていきますよ。
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愛知工業大学の化学の配点、試験範囲、難易度は?
愛知工業大学は工学部・情報科学部・経営学部の3学部があります。(ここでは全学部の入試情報について紹介しています。)
そして試験科目は英語+数学+理科(物理・化学)の3教科があります。
また、教科ごとの配点は、
英語 | 200点 |
数学ⅠAⅡBⅢ | 200点 |
理科(物理・化学から1科目選択) | 200点 |
となっています。
愛知工業大学化学(2023)の問題傾向・過去問分析は?
なお、下で解説している問題は前期A方式(2023・1月27日)の問題となっています。
A 全体の講評
2023年の愛知工業大の化学(A方式・1月27日)は大問が3問で構成されていました。
そして、その内訳は、小問集合1問、理論化学1問、有機化学1問でした。
愛工大の場合、高分子化合物はあまり出題されない傾向にありますが、それでも全く出ないというわけではありません。
そのため、捨て分野を作るのではなく、どの分野もしっかりと復習をするようにしましょう。
B 第1問(小問集合)
第1問は小問集合で化学基礎・化学の内容が幅広く問われました。
問1は極性がない物質を選ぶ問題です。。
問2は中和滴定に関する計算問題です。
問3は気体の状態方程式を使って気体の体積を求める問題です。
問4はヘスの法則を使って、窒素分子の結合エネルギーを求める問題です。
第1問の中では一番難しい問題でした。
問5はファラデーの法則を使って鉛蓄電池の負極の質量の変化を求める問題です。
問6は触媒の性質に関する問題です。
触媒は反応熱の量には影響を与えません。
問7は無機化学に関する正誤問題で、正解の選択肢に辿り着くのがやや難しかったでしょう。
問8は有機化学に関する正誤問題です。
アルコールの性質やその化合物について問われました。
【問題講評】理論化学を中心に幅広く問われた。基本的な内容をしっかりと復習すること。
C 第2問(理論化学)
第2問は化学基礎中心の問題です。
問1は用語を答える問題です。
問2は「単体」である物質を答える問題です。
問3は「同素体」の関係にある物質を答える問題です。
問4は正誤問題です。(a)がやや細かい内容の選択肢でした。
問5は相対質量を使った計算問題です。
典型的なタイプの問題よりもやや難しめの問題でした。
【問題講評】基本レベルの問題が多い、取りこぼしをしないこと。
D 第3問(有機化学)
第3問は有機化学の問題です。
問1は元素分析に関する知識問題、第2・3問は元素分析の計算問題でした。
問4は問3で求めた有機化合物の分子式を答える問題です。
問5は構造決定の問題ですが、問題文にメチル基を持つとあるので答えは絞られてきます。
問6は第1級アルコール→アルデヒド→カルボン酸が分かっているかどうかが問われました。
【問題講評】難しい問題はない。構造決定の問題に慣れておくこと。
愛知工業大学化学(2024)の入試対策、おすすめ参考書は?
愛知工業大学化学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→今まで習った内容の復習+定期テストの勉強をしていこう
高3の1学期から本格的に化学の受験勉強を始めていきます。(高1・2の間は定期テストの勉強だけでOKです。)
とはいえ、現役生の場合は無機化学や有機化学など習っていない単元もあります。
そのため、1学期の間は、
・定期テストの勉強を兼ねて無機化学や有機化学の内容をマスターする
といったことをやっていくようにして下さい。
また具体的な勉強方法は、
②「宇宙一わかりやすい高校化学」を読んで化学の概念などを理解する
③「基礎からのジャンプアップノート無機・有機化学暗記ドリル」で無機・有機化学の基本的な内容をマスターする
となります。
化学は基本問題の解き方を完璧に理解していないと応用問題を解くことができません。
そのため、一学期のうちは「リードLightノート化学」などを使って、典型問題を完璧にできるようにしましょう。
そうすることで夏休み以降に「化学重要問題集」などの難しい問題に取り組むことができます。
イ 高3の夏休み
→解く問題のレベルを上げていこう
夏休みからは解く問題のレベルを上げていきます。
高3の夏休みにやってほしいことは、
②「基礎からのジャンプアップノート無機・有機化学暗記ドリル」で無機・有機化学の基本的な内容をマスターする
③「化学重要問題集」のA問題を解く(必マークのみでOK)
です。
愛工大の化学の問題はそこまで難しくはありません。
ですが、理論・無機・有機化学の内容が幅広く出題されるため、まずは「リードLightノート化学基礎・化学」を使って、教科書レベルの問題を完璧に仕上げるようにしましょう。
また、「リードLightノート化学」と並行して1学期で習った無機・有機化学の復習もしてください。
無機・有機の分野は用語や化学反応式、イオンの色などを覚えないことにはなかなか問題が解けるようにはなりません。
そのため、「基礎からのジャンプアップノート無機・有機化学暗記ドリル」などの問題集を使って、しっかりとそれらを暗記することから始めましょう。
また、これらの問題集が仕上がった人は、もう一つ上のレベルの問題集として「化学重要問題集」をやることをおすすめします。
この問題集は、大学入試でよく出る問題が並んでおり、一通りの問題を解くことで合格点レベルに到達することができます。
また、重問はA問題とB問題に分かれていますが、解くのはA問題の必マークがついているものだけで十分です。
なお、解説を読んでも分からない場合にはYouTubeで解説動画がありますので、こちらを見て理解を深めるようにしましょう。
夏休みには、河合塾の全統共通テスト模試や全統記述模試などの模試などがあります。
ですので、そこに向けて基本的な内容を完璧に仕上げるようにしてください。
ウ 高3の秋~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
ここでやってほしいことは、
②過去問を解く
③共通テスト対策問題集を解く
です。
A「化学重要問題集」のA問題をマスターする
愛知工業大の化学は基本なレベルの問題が多いですので、下手に難しい問題集を解く必要はありません。
そのため、化学重要問題集のA問題(必マークのみでOK)を繰り返し解いて解き方をマスターするようにしましょう。
一方で、化学重要問題集ではどうしてもわからない場合は、リードLightノート化学や学校で使っている問題集(セミナーやアクセス)などに戻って、一度しっかりと復習をするようにしましょう。
B 過去問を解く
化学重要問題集をマスターした後はいよいよ過去問演習に入ります。
まずは愛知工業大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
なお、化学の問題をたくさん解きたい場合は、旺文社の「全国大学入試問題正解化学」がおすすめです。
この問題集は全国の主要な国公立大学・私立大学の化学の入試問題が載っています。
ただし、解説はあっさりしていますので、化学が得意な人以外は無理に使う必要はありません。
C 共通テストの対策問題集を解く
共通テストを受験する人はもちろんですが、私立専願の人も時間に余裕があれば共通テストの対策問題集を解くことをおすすめします。
その理由としては、
・解説が詳しく独学でも使いやすい
・河合塾、駿台、東進などさまざまな予備校が出版しているため、自分のレベルに合ったものを使うことができる
からです。
そして、個人的におすすめなのが、河合塾と駿台の問題集です。
まずはこの2冊の問題集から始め、さらに解きたい場合はZ会の問題集もやるといいでしょう。
【まとめ】愛知工業大化学の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス
今回の「愛知工業大化学(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてのまとめです。
・まずは「リードLightノート化学」などの基本レベルの問題集をマスターするようにしよう
・無機化学と有機化学は最初に物質の性質などをしっかりと覚えるようにしよう
・最終的には「化学重要問題集」のA問題(必マークのみでOK)をマスターしよう
愛知工業大の化学は基本レベルの問題が中心です。
そのため、まずは「リードLightノート化学」を完璧に仕上げるようにしよう。