と思っている高校生のみなさん!
今回は「指定校推薦のメリット・デメリットと大学別評定別ガイド」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
指定校推薦のメリット・デメリットは?
ア 指定校推薦とは?
→枠は極めて少ないが、合格する可能性は極めて高い
A 指定校推薦とは
指定校推薦とは、自分が通っている高校が大学に指定されていて、かつ学校長の推薦があれば応募できる入試制度のことです。
そして、指定校推薦の特徴としては、
・他の推薦入試に比べ高い内申点が必要になる
・通っている高校に志望する大学の指定校推薦枠があるとは限らない
・募集人員は極めて少ない(1~3人)
・進学校では指定校推薦を利用することをあまり勧めてこない
といったものがあります。
また、指定校推薦は高1~高3の1学期までの評定平均(内申点の平均)で評価されます。(高校入試とは違い、高1からの内申が評価されます。)
そのため、高3になってから指定校推薦を目指そうとしても間に合いません。
ですので、指定校推薦での受験を考えている場合は、高1の最初の定期テストから全力で取り組むようにしましょう。
B 指定校推薦入試のスケジュール
また、指定校推薦入試の一般的なスケジュールは、
・10~11月:出願
・12月:入試+合格発表
となっています。
校内選考の時期は学校によって異なり、夏休みの初めに行われる高校もあれば、2学期に入ってから行われる学校もありますので、スケジュールはよく確認しておくようにしましょう。
C 指定校推薦入試の試験内容
指定校推薦入試の試験内容は、
・面接、小論文
・口頭試問、プレゼンテーション
などがあります。
指定校推薦は校内推薦が通るとほぼ合格できる試験ですが、だからと言って面接や小論文の対策を手を抜くことなく取り組むようにしましょう。
イ 指定校推薦のメリット・デメリットは?
→メリットとデメリットを考慮したうえで進路選択をしていこう
次に指定校推薦のメリットとデメリットについてみていきます。
A 指定校推薦のメリット
①合格率が高い
指定校推薦は通常の入試とは異なり、校内選考を通過すればかなりの確率で合格できる試験です。
ただし、入試当日の態度や合格後の学校生活の取り組み具合によっては不合格(合格取り消し)になることもあります。
②入試が早く終わる
一般的に指定校推薦は11月ごろに行われて、12月には合否が出ます。
そのため、残りの期間は大学進学に向けた準備(車の免許や一人暮らしの部屋を探すなど)に時間をかけることができます。
③レベルの高い大学を受けやすくなる
進学校では、早稲田大学や慶應義塾大学の指定校枠があるところもあります。
一般的にこれらの大学に合格しようとすると、それ相当の学力や勉強時間が必要になってきます。
ただし、指定校推薦の場合は一定以上の内申があれば合格できますので、自分の学力以上の大学に合格できる可能性が高まります。
しかし、自分の学力よりも相当差のある大学に合格してしまうと、大学入学後に学校の授業についていけなくなる可能性が出てしまいます。
そうならないためにも、指定校推薦入試で合格した後も、大学生活に備えて引き続き勉強は続けるようにしましょう。
B 指定校推薦のデメリット
①推薦基準が厳しい
指定校推薦を受けるためには、一定以上の内申点を満たす必要があります。
大学によっては内申4.3以上と相当高い点数を求めてくることもあるため、しっかりと定期テストの勉強をする必要があります。
②推薦枠が少ない
指定校推薦は、通常の入試に比べ推薦枠が非常に少ないことが多いです。
そのため、希望する学校に応募しても、自分より内申点が上の人がいると校内選考で通らないこともあります。
③合格後の志望校変更ができない
指定校推薦は専願制です。
そのため、合格したらその大学に入らないといけません。
ですので、合格したものの、よく考えてみたら違う大学に行きたくなったということはできませんので気を付けてください。(そこで入学辞退をしてしまうと、大学と高校の信用関係が著しく損なわれてしまいます。)
【指定校推薦】合格するためのおすすめの勉強法は?
ア 指定校推薦において必要な基準や条件は?
指定校推薦を受けるためには、以下の基準や条件を満たす必要があります。
A 内申点
まず、指定校推薦を受けるためには高い内申点が必要です。
そして高校の内申は基本的にはほぼ定期テストの結果で決まります。
また、評価される内申は高1~高3の1学期のものとなります。
そのため、指定校推薦で合格を目指す場合には、高1の最初のテストから全力で取り組む必要があります。
苦手な教科をできるだけなくし、どの教科も高い点数が取れるようにしましょう。
そうすることで、内申の平均も上がっていき、指定校推薦で合格できる可能性も高まっていきます。
また、大学に出願できる内申の条件の表示方法は主に2つあります。
それは、
②A~Eの5段階で「B以上」「A以上」といったような記載がされている場合
です。
上の②のA~Eの5段階というのは、内申が、
A | 4.3~5.0 |
B | 3.5~4.2 |
C | 2.7~3.4 |
D | 1.9~2.6 |
E | 1.8以下 |
の5段階の幅で表示されているもので、多くの大学ではAもしくはB以上の成績を求めることが多いです。
また、私立大学の学校推薦型選抜の一覧は以下のサイトから確認してください。
B 課外活動
指定校推薦では高い成績だけではなく課外活動も重視されます。
特に部活動や文化部活動などでの実績や、ボランティア活動やインターンシップなどの経験があると評価されやすくなります。
また、学校によっては欠席日数も考慮されることもあります。
C 校内選考
指定校推薦は枠が少ないため、競争率が高くなります。
特に、地元の大学や人気のある学部ではそのような傾向が高いです。
そしてその競争に勝つためには、周りの人よりも高い内申を取るしかありません。
例えば、A大学で内申の条件が4.0とします。(推薦枠は1)
そこで仮にB君が内申が4.0あったとしても、Cさんの内申が4.2あったら、B君が校内選考を勝ち抜くことは極めて難しくなります。
ですので、内申の条件を満たしたからいいのではなく、少しでも内申が上がるような努力を続けるようにしましょう。
また、校内選考で残念ながら指定校推薦がもらえない場合もありますので、一般受験の勉強も並行して行うようにしてください。
D 面接
指定校推薦の選考には面接がある場合が多いです。
そして面接では、志望理由、自己PR、大学に入学後に頑張りたいことなどが聞かれます。
そのため、これらの質問にスラスラと答えられるようにしっかりと練習をするようにしましょう。
ただし、多くの学生は志望動機で何を言えばいいか悩む傾向にあります。
ですので、その場合には、
・HPやパンフレットに内容を読み込む
・通っている先輩や卒業生が近くにいれば、その人に聞く
といったことをして、志望する大学・学部に関する情報を集めるようにしましょう。
また、大学によっては小論文やプレゼンテーション、レポート作成、口頭試問があるところもあります。
ですので、校内推薦を通過後は早めにこれらの対策をするようにしてください。