と思っている高校生や社会人のみなさん!
今回は「看護専門学校入試完全ガイド:国語・数学・英語の勉強法と合格のコツ」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
【看護専門学校・短大】まずは推薦入試が受験できるように勉強しよう!
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!看護専門学校・短大入試合格のためのおすすめ勉強法は?
ア 推薦入試の条件を満たすには?
→「現役生+一定以上の評定平均」が必要
多くの看護専門学校や短大では一般入試に加え、推薦入試(指定校推薦入試・公募制推薦入試など)があります。
一般入試に加え、推薦入試を受験できるようになれば、志望校に合格できる可能性は格段に増えます。
ただ、推薦入試を受験するには一般的には、
・高校1年生~高校3年生の1学期までの評定平均が一定以上ある(3.5前後が多い)
といった条件があります。
そのため、高3になってから入試勉強をすればいいのではなく、高1のうちから学校の定期テストに向けて努力をすることが大事になってきます。(内申点はほぼ定期テストの結果で決まるため)
特に指定校推薦は、推薦条件を満たせばよほどのことがない限り合格できますので、非常にお勧めです。
イ 推薦入試を受験するメリットは?
→「早く」・「確実に」合格できるため、卒業前後に慌てなくて済む
また、推薦入試を受験し合格するメリットはいくつかあります。
それは、
・入試からのプレッシャーに早く解放できる
・勉強の負担が少なくてすむ(筆記試験がない学校が多いため)
・卒業前後に慌てなくて済む
・ほぼ合格できるので心理的に安心できる
といったことです。
そのため、推薦入試に合格することで、高校を卒業するまでの期間に次に向けた準備(引っ越し、車の運転免許など)に時間をかけることができます。
【看護専門学校・短大】英語・数学・国語の勉強法は?
看護系短大・専門学校を受験する場合は、
・志望理由書の作成及び面接対策
・小論文の対策
が必要になってきます。
高校で商業科や生活文化科などの専門学科に通っている人は、入試直前は学校の卒業制作など行事が盛りだくさんでなかなか筆記試験などの対策に手が回せなくなってしまいがちです。
そのため、入試勉強はできるだけ早い時期(夏休み頃から)から始めるようにしましょう。
ア 国語
→漢字・語句の知識をつける+現代文の問題をたくさん解こう!
国語は現代文のみの学校が多いですが、問題のレベルは中堅私大レベルと難しめです。
また、現代文は大きく、「漢字・語句などの知識問題」と「読解問題」に分かれます。
A 漢字・語句を覚える
最初に漢字や語句(慣用句・四字熟語)などの知識問題の対策からしていきましょう。
これらの問題は覚えれば覚えるほど点数が取れるようになってくるため、問題集等を使ってしっかりと覚えるようにしていきましょう。
一般的な漢字問題集もいいですが、看護医療系専用の問題集もありますので、そちらを使っていくとよいでしょう。
また、看護医療系専門学校・短大受験者向けのおすすめ国語問題集は、「専門学校受験看護医療系の国語常識(文英堂)」です。
この本をおすすめする理由は、国語常識(漢字・語句・文法)の知識を短期間で確認することができるからです。
看護医療系の専門学校や短大の入試では、大学入試に比べて漢字などの国語常識の配点が高めです。
そのため、国語で高得点を取るためには、まずは漢字や語句、文法といった知識問題でしっかりと取れるようになることが求められます。
ただ、漢字などはやろうと思えば範囲がものすごく広くなってしまうため、この本を使って短期間で効率よく漢字の勉強をするようにしましょう。
また、漢字の問題は、漢字の意味も載っているため、漢字の読み書きだけでなく意味もしっかりと覚えるようにしましょう。
B 読解の練習をする
また、現代文は評論や随筆といったジャンルが中心に出題されます。
読解力を上げるには、とにかく問題を解くしかありません。
ただ、気を付けなければいけないのは、解きっぱなしで終わってはいけないということです。
国語の問題は答えが文章中に書いてあるため、解答の根拠となる部分を本文中から探す癖をつけるようにしましょう。(直感で解いているうちはできるようにはなりません。)
また、間違えた問題は解説をしっかりと読み、「なぜ間違えたのか?」・「本文のどこに解答の根拠があるのか?」を確認するようにしましょう。
そして、看護医療系専門学校・短大受験者向けのおすすめ国語問題集は、「専門学校受験看護医療系の現代文(文英堂)」です。
この本は傍線問題、接続語の問題、記述問題と問題形式ごとに問題が分かれています。
そして、この本をおすすめする理由は、「解説が詳しい」からです。
問題によっては数ページにわたって説明しているものもあり、非常に解説が詳しいです。
例えば、傍線部「それ」とあるが、何を指しているか一語で答えよという問題では、
②指示語の内容はまず指示語の直前に注目する
③一語とは「一つの単語」である
といったように段階的に説明がされています。(また、重要な部分は赤字で書かれています)
このように解説が詳しいですので、特にできなかった問題はしっかりと読み、解き方を理解するようにしましょう。
イ 数学
→教科書レベルができればOK!捨て分野を作らないようにしよう!
数学は多くの学校で「数学Ⅰのみ」・「数学Ⅰ+数学A」の出題となっています。
レベルとしては学校で使っている問題集よりも易しめです。(普通科で使う問題集と比較しています)
問題を解き、できなかった問題は解説を読み、「なぜそうなるのか?」を理解するようにしましょう。
また、問題集の解説を読んだだけでは分からない場合は、必ず教科書や参考書を使って疑問点を解決するようにして下さい。
そして、最も大事なことは、できなかった問題をできるように復習をすることです。
できなかった問題は解き直しをしない限りはいつまでたってもできるようにはなりません。
ですので、定期的に復習をして完璧にできるようにしましょう。
また、看護医療系専門学校・短大受験者向けのおすすめ数学問題集は、「坂田アキラの医療看護系入試数学ⅠAが面白いほどわかる本(KADOKAWA)」です。
看護医療系の入試では数学ⅠAの内容が中心に出ます。
そして、この本をおすすめする理由は、「解説が非常に詳しい」からです。(市販の看護医療系の参考書・問題集の中でこの本が一番解説が詳しい教材だと思います。)
それは、
②式ごとにポイントが書かれている
③図やグラフを多用しているためわかりやすい
といった工夫がされているからです。
そのため、苦手な単元や過去問などで解けない問題があればこの本を使って解き方を理解することをおすすめします。
そして、「専門学校受験看護医療系の数学Ⅰ+A(文英堂)」もおすすめの問題集です。
この本をおすすめする理由は、看護医療系によく出る問題が載っているからです。
この本は本のタイトルに「看護医療系の~」とあるだけあって、看護医療系の入試でよく出る問題(過去問)がたくさん載っています。
ですので、一般的な数学の問題集に比べると、より効果的に入試対策をすることができます。
ただ、解答解説が問題によってはあっさりしているところがあるので、この本を解いて分からない場合は上で紹介した「坂田アキラの医療看護系入試数学ⅠAが面白いほどわかる本」などの参考書を使って解き方を調べていくとよいでしょう。
ウ 英語
→高1レベルの単語力・文法力が必要!
英語は文法問題、並び替え問題、長文問題、会話文と学校の定期テストに近い形式で出題されます。(長文のテーマは看護医療系であることが多いです。)
レベルとしては高1終了程度のものですので、高1で習った文法の復習及び英単語の暗記をするとよいでしょう。
英単語の暗記は一般的な英単語に加えて看護医療系の英単語(例 症状「symptom」)も覚えておくとよいでしょう。
英文法は薄めの基本レベルの文法問題集(高校初級レベル)を1冊解いてから過去問に移るとよいでしょう。
長文読解は自信のある人はいきなり過去問でもいいですが、読解に不安な人は文法と同様、高校初級レベルの問題集を先に解き、読み方のコツをつかんでいくとよいでしょう。
まず、看護医療系専門学校・短大受験者向けのおすすめ英語問題集(英単語)は、大きく2種類あります。
それは、
・看護医療系に関する英単語を中心に載せている英単語帳
です。
そして、看護医療系に関する英単語がたくさん載っている英単語帳でおすすめなのが、「看護医療技術系の英単語メディ単(文英堂)」です。
この本には、一般的な英単語に加え、
・ambulance【救急車】
・crutch【松葉杖】
・surgeon【外科医】
・delivery【出産】
といったような看護医療系に関する英単語も載っています。
看護医療系の専門学校や短大では、学校によっては看護医療に関するテーマが出ることもあります。
その際に、上の英単語の意味を知らないと文章の意味を十分に理解することができません。
ただ、「看護医療技術系の英単語メディ単」には看護医療に関する英単語が載っています。(中にはeuthanasia【安楽死】、dental hygienist【歯科衛生士】といったようにかなり難しい英単語も載っています。)
このような専門的な用語の意味をしっかりと覚えることによって長文の意味が分かるようになりますので、そういう意味でも看護医療系に特化した英単語帳を使っていくとよいでしょう。
また、英文法や長文読解の対策ができる問題集は、「専門学校受験看護医療系の英語総合(文英堂)」があります。
この本は看護医療系入試でよく出る英文法や長文読解の問題が一通り載っています。
また、この本をおすすめする理由は、問題ごとに詳しく解説がされているからです。
英文法の問題集のなかには、解説があまりないものもあります。
しかし、それでは「なぜそうなるのか?」といったことが分からないことも出てきます。
ただ、この本は全ての問題に解説が載っており、しかも詳しく説明がされています。
そのため、英語が苦手な人でも理解しやすい問題集であるといえます。
また、長文読解の解き方も載っているため、この本をマスターすれば過去問が解けるレベルに到達するでしょう。
なお、高校で習った英文法が分からない人は、「大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】」などの参考書を使っていくといいでしょう。
【看護系短大・専門学校入試】過去問題集のおすすめは?
看護医療系専門学校・短大受験者向けのおすすめ過去問題集は、「看護学校入試精選問題集(啓明書房)」です。(毎年5月末ごろに最新版が発売されます)
この本は過去に専門学校や短大で実際に出た入試問題(英語・数学・国語)がたくさん載っています。
大学入試の場合は、赤本(各大学の過去問題集)を使えば数多くの問題を解くことができますが、看護専門学校や短大の場合はそもそも過去問などを入手しにくい状況にあります。
そのため、「看護学校入試精選問題集」を使うことで、どのような問題が出るのか、難易度はどうなのか、自分の弱点分野はどこかといったことが分かるようになります。
さらに、過去問を解くことで、得点力が上がりますので、時間のある限り多くの問題を解くようにしましょう。(ただし、量が結構多いので時間がない場合には、解く問題を絞って行っていくとよいでしょう。)