と思っている高校生のみなさん!
今回は「【保育系学校】面接でよく聞かれる質問(志望理由・自己PR)と回答例は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
【保育系大学・短大】面接で評価されるポイントは?
【動画】【大学入試】保育系大学や短大の面接・小論文対策でおすすめの参考書は?
保育系大学や短大の面接では、話す内容ももちろんですが、話し方や熱意なども問われます。
ここでは具体的に面接官が評価するポイントについてまとめました。
①子どもや保育に対する熱意や情熱
保育系大学では子どもたちを育てるためのスキルや知識を身につけることが目的です。
そのため、面接官は、子どもや保育に対する熱意や情熱があるかどうかを重視します。
自分がなぜ子どもたちを育てたいのか、どのような経験や思いから保育系大学を受験したのか、具体的に話すようにしましょう。
②コミュニケーション能力や人間性
保育士には子どもたちとしっかりとコミュニケーションをとる能力が必要です。
また、人間性も大切な要素となります。
面接官は、あなたがどのように人と接するのか、どのような人間性を持っているのかを見極めようとします。
自分がどのように人と接しているのか、どのような思いや考えを持っているのか、話すようにしましょう。
③志望動機や進路に関する具体的な理由や目標
保育系大学に進学したい理由や、将来の進路についての具体的な理由や目標も、面接で重視されます。
あなたがなぜ保育系大学に進学したいのか、どのような目標や夢を持っているのか、具体的に話すようにしましょう。
【保育系大学・短大】面接でよく聞かれる質問は?
保育科の学校を志望する場合、面接で問われる質問のタイプは「一般的な質問」と「保育士・幼稚園教諭に関する質問」の2つに分かれます。
最初にどの学部・学校でも問われやすい質問から見ていきます。
・志望動機、理由
・自己PR
・入学後にしたいこと、目標は
・将来の進路と希望
・高校生活の思い出
・あなたの出身高校はどのような学校だったか?
・オープンキャンパスに参加したか?
・なぜ他大学ではなく本学か?
・本学部のアドミッションポリシーは何か?
・高校生活で特に頑張った活動は何か?
・受けたい授業はあるか?
・趣味や特技
・長所と短所
・得意な科目と苦手な科目
・休日の過ごし方、最近読んだ本は?
・尊敬する人物は?
・好きな言葉とその理由
・最近気になったニュースは?
これらの質問は聞かれる可能性が非常に高いので、しっかりと練習をして答えられるようにしましょう。
また、面接ではマナーや身だしなみはきちんとして臨むようにして下さい。
【保育系大学・短大】面接で定番の質問のおすすめ回答例は?
ア 志望動機
→他の大学や短大にはない、その学校の魅力を話すようにしよう
保育系大学・短大面接でよく聞かれる質問と回答例の一つ目は、「志望理由」についてです。
志望理由を話すときの注意点としては、
・他の大学や短大でも通用するような理由を話さない
です。
志望する学校のパンフレットやHPによく目を通す、オープンキャンパスに参加するなどして、志望校の魅力を見つけ、それを話すようにしましょう。
【回答例】
私は、保育に関する知識や技術を身につけ、将来は子どもたちを支援する仕事に就きたいと考えています。そのために、○○大学の保育学部に志望しています。私がこの大学に魅力を感じる理由は、以下の3つです。
まず1つ目は、充実したカリキュラムです。貴学では、心理学や教育学、法律、福祉など、幅広い分野の科目を履修することができます。特に、子どもたちの成長や発達に関する専門的な知識を学ぶことができるカリキュラムには魅力を感じました。将来、子どもたちを支援するためには、専門的な知識が必要不可欠だと思います。
2つ目は、保育士の養成に力を入れている点です。貴学では、保育士資格取得に向けた支援が充実しています。また、現場での実践的な知識やスキルを身につけるための実習に力を入れているという点も魅力的です。私が目指す保育士の職業においては、実践的な経験が非常に重要だと考えています。
最後に、3つ目は大学のアドミッションポリシーに共感できた点です。貴学では、「子どもたちの人権を尊重し、多様なニーズに対応できる保育者の養成」を掲げています。私も、子どもたちの個性や多様なニーズを尊重し、それぞれの子どもが自分らしく輝ける環境を作ることが大切だと考えています。このアドミッションポリシーに共感することができたことも、○○大学に志望する理由の一つです。
以上が、私が○○大学の保育学部に志望する理由です。学びを通じて、自分自身を成長させ、子どもたちに貢献できるような保育士になりたいです。
イ 入学後に頑張りたいことは何か?
→具体的に話すことができれば、入学後もしっかりと勉強する生徒という評価につながる
保育系大学・短大面接でよく聞かれる質問と回答例の二つ目は、「入学後に頑張りたいことは何か?」についてです。
入学後に頑張りたいことを具体的に言うことができれば、「この生徒はうちに入学してからも一生懸命勉強をするだろう。」という評価につながります。
そのために必要なことは、
・保育士や幼稚園教諭の試験の内容を調べる
・在学中の2年間及び4年間でどのような学生生活を過ごすかを具体的に話す
といったことです。
「入学したらとりあえず遊ぼう」という意識を持っていると、面接官に見抜かれてしまいますので、入学後もしっかりと勉強に取り組むことをアピールするようにしましょう。
【回答例】
私が保育系大学に入学したら頑張りたいことは、以下のようなことです。
まず、勉強に全力で取り組むことが大切だと思っています。保育に関する基礎的な知識だけでなく、心理学や教育学の専門知識を学び、それを現場で活かすためにも、授業や課題に真剣に取り組み、理解を深めることが必要だと考えています。
また、授業や研究発表などで積極的に発言することで、自分の考えを整理し、コミュニケーション能力も向上させたいと思っています。
次に、実践的な経験を積むことも大切だと思います。保育現場での実習やボランティア活動、インターンシップなどを通じて、実際に子どもたちと接することで、彼らの成長を目の当たりにし、自分自身も成長することができます。
また、保育現場での実践的なスキルを身につけることで、卒業後の実務にも自信を持てるようになりたいと思っています。
最後に、人との繋がりを大切にしたいと思っています。同じ学びを共有する仲間や、保育現場で出会う様々な人たちとの交流を通じて、自分の視野を広げ、新しい発見や学びを得たいと思っています。
また、先生方や業界のプロフェッショナルとの交流も大切にし、専門性を高めることを目指していきたいと思っています。
以上が、私が保育系大学に入学したら頑張りたいことです。学業に全力で取り組み、実践的な経験を積み、人との繋がりを大切にしながら、保育士としての専門性を高めていきたいと思っています。
ウ 保育士・幼稚園教諭になりたい理由
→最も聞かれやすい質問。自分の答えが明確に言えるようにしよう!
保育系大学・短大面接でよく聞かれる質問と回答例の三つ目は、「保育士・幼稚園教諭になりたい理由」についてです。
この質問は学校側が一番重視している内容です。
この質問に熱意をもって、かつ自分の言葉として話せるかどうかで、学校に入学後真剣に勉強や実習に取り組めるかを面接官は知ることができます。
まず、間違いなく尋ねられる質問ですので、確実に答えられるようにしましょう。
なお、保育士(幼稚園教諭)になりたい理由としての切り口は、
*「子供が好きだから」だけではアピールとしては弱いので、具体的なエピソードが必要
・年の離れた弟や妹がいるから
・学童保育などで年下の子どもと関わる機会があった
・保育園で出会った先生に憧れている
・保育体験を通じて保育士になりたいと思った
・ピアノや歌、製作が得意
といったものがあります。
これらを元にみなさんオリジナルの言葉で話せるようにしましょう。
【回答例】
①高校時代にボランティアやアルバイトで子どもたちと関わる機会があり、その中で子どもたちとのコミュニケーションが楽しく、自分が子どもたちの成長を支援する仕事に興味を持ったからです。
②社会に貢献する仕事に就くことが自分の人生に意義を感じると考え、その中でも子どもたちの健やかな成長を支援する保育士(幼稚園教諭)の仕事に興味を持ったからです。
③自分自身が学んだことや経験したことを、子どもたちに伝えることができると思い、保育士や幼稚園教諭の仕事を選びました。また、子どもたちから学ぶことも多く、自分自身も成長できると考えたためです。
*高校までに学んだことを志望動機にからめるのがベスト
エ 将来どんな保育士・幼稚園教諭になりたいか?
→将来の職業について現時点でどこまで考えているかが問われる
保育系大学・短大面接でよく聞かれる質問と回答例の四つ目は、「将来どんな保育士・幼稚園教諭になりたいか?」についてです。
この質問の意図は、自分自身が抱く理想の保育士・幼稚園教諭像について問われています。
この質問に明確に答えることができれば、普段から保育士(幼稚園教諭)について考えている生徒、つまり、将来の仕事について前向きに考えている生徒という評価になります。
そのため、「将来どのような保育士(幼稚園教諭)になりたいのか?」ということを普段から考えておくようにしましょう。
なお、「理想の保育士(幼稚園教諭)像」の切り口としては、
・子供の気持ち寄り添った対応ができる保育士(幼稚園教諭)になりたい
・一人一人の園児をきちんと見ることを怠らない人間になりたい
・愛情を高く持った保育士(幼稚園教諭)になりたい
といったものがあります。
こういったものを元に、自分なりの味付けをして具体的に答えられるようにしましょう。
【回答例】
①子どもたちはそれぞれ異なる個性を持ち、それぞれのペースで成長していきます。保育士や幼稚園教諭は、子どもたちの個性を尊重し、多様性を認めることが重要だと思います。
②子どもたちは、安心・安全な環境の中で、自分自身を表現したり、遊びを通じて学びを得たりすることができます。保育士や幼稚園教諭は、そのような環境を提供し、子どもたちの心身の健やかな発達を支援することが求められます。
③子どもたちとのコミュニケーションは、保育士や幼稚園教諭の大切な仕事の一つです。子どもたちとの会話や遊びを通じて、子どもたちの成長を支援することができます。コミュニケーション力がある保育士や幼稚園教諭であれば、子どもたちとの良好な関係を築き、子どもたちの成長を支援することができます。
*保育士(幼稚園教諭)の仕事や役割について調べた上で、自分がどんな保育士(幼稚園教諭)になりたいのかを具体的に話すとよい
オ 保育士・幼稚園教諭に必要な心構えは?
→「理想の保育士・幼稚園教諭像」と同じく、職業に関する理解度が求められる
保育系大学・短大面接でよく聞かれる質問と回答例の五つ目は、「保育士・幼稚園教諭に必要な心構えは何だと思うか?」についてです。
この質問の意図は、保育士や幼稚園教諭の仕事や役割についてどれだけ理解しているかどうかを把握するために問われています。
そのため、面接で話す内容を考える前に、まずは保育士や幼稚園教諭についての仕事内容などをよく知るようにしましょう。
【回答例】
まず、思いやりの心が必要です。保育士は、子どもたちの成長をサポートし、安心できる空間を提供することが大切です。そのためには、子どもたちの気持ちや状況に寄り添い、思いやりの心を持つことが必要です。例えば、子どもたちが何か困っているときには、優しく声をかけ、一緒に考えてあげることが大切です。
次に、責任感が必要です。保育士は、子どもたちを保護する立場にあります。そのため、安全管理や事故の防止には十分な責任感が求められます。また、子どもたちの成長をサポートするためには、教育的な観点からの責任もあります。このような責任を果たすためには、日々の業務に真剣に取り組むことが必要です。
最後に、前向きな姿勢が必要です。保育士は、子どもたちの成長を支援することが役割です。そのためには、自らも学び、成長することが大切です。例えば、新しい教育法や保育の知識を学び、子どもたちの成長に合わせた保育方法を考えることが必要です。そのためには、前向きな姿勢が必要で、常に自己研鑽を続けることが大切です。
以上が、私が思う保育士に必要な心構えです。このような心構えを持って、子どもたちの成長を支援することができる保育士になりたいと思っています。
カ 保育体験をしたことはあるか?
→面接時に備えて体験して感じたことをメモしておこう!
保育系大学・短大面接でよく聞かれる質問と回答例の六つ目は、「保育体験をしたことがあるか?」についてです。
保育体験などをしたかどうかで保育科に本当に入りたいかどうかということが評価されますので、できるだけ保育体験には参加するようにしましょう。
しかし、ただ参加して、「楽しかった」「大変だった」だけではいけません。
そうではなく、保育体験を通じてみなさんはどう思ったのか、学校の雰囲気はどうだったか、体験で学んだ内容は何だったのかということを面接で具体的に話せる必要があります。
そのため、保育体験があった日の夜に、どんなことを学んだのかをメモするようにしましょう。
そうすることで面接時に聞かれてもスラスラと答えることができます。
【回答例】
はい、高校の授業で保育体験をしたことがあります。当時、私は子供たちと一緒に絵を描いたり、遊びをしたりする中で、子供たちの無邪気で純粋な笑顔に触れ、子供たちを育てることの素晴らしさを感じました。また、子供たちにとって保育士がどのような存在であるべきかということも学びました。
子供たちには、保育士が自分たちの身近な存在であり、親身になって接してくれることが大切だと思います。この保育体験を通じて、保育士として働くことに興味を持ち、学んでいきたいと思いました。
*保育体験を通じて学んだことを具体的に話すとよい
キ 専門的知識の理解を問う質問
→「保育士不足」・「待機児童」などについて問われることもある
保育系大学・短大面接でよく聞かれる質問と回答例の七つ目は、「専門的知識の理解を問う質問」についてです。
保育科の学校の面接では、「幼児教育についてどう思うか?」「モンスター・ペアレントについてあなたの考えを言ってください」といったような幼児教育に関する知識について問われることがあります。
そのため、よく出るテーマに関しては、「定義+背景+問題点+対策」まではきちんと言えるようにしましょう。
なお、「大学受験小論文・面接の時事ネタ本保育士・幼稚園教諭系編」には、幼児教育に関する内容が詳しく書かれていますので、ぜひ読んで見てください。
【回答例・幼児虐待について】
幼児虐待は、とても深刻な問題だと思います。私は、子どもたちが安心して暮らせる社会を作るために、幼児虐待をなくすことが大切だと考えています。
幼児虐待が起きる原因としては、親のストレスや虐待の歴史がある場合があります。そのため、虐待を防ぐためには、家庭や社会でのサポートが必要だと思います。例えば、子育てに関する相談や支援を行う施設や、子育てに悩む親のためのカウンセリングなどがあります。
また、子どもたちが安心して生活できる環境を作るためには、地域社会や学校、保育所などでも、幼児虐待の早期発見や予防につながる教育や取り組みが必要だと思います。例えば、教育現場での幼児虐待についての啓発や、子どもたちに「身体に触られることがおかしい場合」についての正しい知識を伝えることが挙げられます。
私自身も、将来保育士として働くことを目指しています。幼児虐待がなくなるよう、家庭や地域社会、保育所や学校など、幅広い場所で協力して取り組んでいきたいと思います。
【回答例・保育士不足について】
待機児童問題については、保育園や幼稚園に入園できずに、待機している子どもたちが多くいることが問題とされています。
私は、待機児童問題を解決するためには、保育園や幼稚園の定員増加や新しい施設の建設が必要だと考えています。
しかし、それだけでは解決できない問題でもあります。例えば、保育士や幼稚園教諭の人員不足も一因とされています。そのため、保育士や幼稚園教諭の待遇改善や、子育てを支援する社会制度の充実が必要だと思います。また、待機児童問題は地域ごとに差があるため、地域の特性に合わせた解決策も必要です。
私は、今後も待機児童問題を解決するために、関心を持ち続け、積極的に取り組んでいきたいと思います。
【保育系大学・短大】総合型選抜入試などで出る絵本の読み聞かせの対策は?
ア 絵本の読み聞かせとは?
→面接官を前に絵本を読む試験
幼児教育系ではAO入試の試験の中に、「絵本の読み聞かせ」をすることがあります。
これは文字通り絵本を読むことですが、ただ読むだけでなく、「なぜ、その絵本を選んだのか?」と言ったことも問われます。(抽象的な内容の話ではなく、ある程度テーマが決まっているものの方がよいそうです。)
また、大人である面接官を前に絵本を読むため自然と緊張感が出てきますが、目の前に子供がいるかのように自然に読めるかどうかがカギとなってきます。
イ 上手に絵本を読むには?
→最初にコツをつかみ、あとはひたすら練習しよう!
絵本を読む際には学校で現代文や古文の文章を読むように読んではいけません。
みなさんの話す内容を聞く相手は小さな子供ですので、それに応じた読み方が必要になってきます。
なお、絵本を読む際の主なポイントは以下の通りです。
・動きをつけるように絵本は動かさない
・質問や絵の説明などを入れて話を中断しない
・絵本の文章を省略・変更しない
・無意識の早口に注意すること
・それぞれの登場人物になりきって読むこと
これらのことを意識しつつ、あとは身に付くまでひたすら練習をするようにしましょう。
【まとめ】保育系学校の面接対策のポイントとアドバイス
今回の「【保育系学校】面接でよく聞かれる質問(志望理由・自己PR)と回答例は?」についてのまとめです。
・志望動機
・入学後に頑張りたいことは?
・なぜ保育士・幼稚園教諭になりたいのか?
・理想の保育士(幼稚園教諭)像は?
・保育体験をしたことはあるか?
・HPやパンフレット、オープンキャンパスへの参加などを通して面接で話すための情報をできるだけ集める
・保育士や幼稚園教諭の仕事内容や役割についても知っておく
・その学校にしかない魅力を見つけ、それを志望動機にする
保育系大学・短大の進学を希望する人の多くは将来保育士や幼稚園教諭になることを考えています。
そのため、他の受験生に差をつけるには、どれだけ将来のことを考えているかがポイントになってきますので、学校のことや仕事のことについてよく調べるようにしましょう。