と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「名古屋大学理系数学の問題傾向と難易度を徹底解説!選ぶべき問題集とは?【2025年】」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
名古屋大学理系数学の問題傾向(2024年)・難易度・解答速報は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!2025年名古屋大学理系数学入試の問題傾向や難易度は?
ア 出題形式・難易度(2024年)
→難易度は非常に高い
【問題数】4問
【解答時間】150分
【出題範囲】数ⅠAⅡBⅢC
【難易度】標準~やや難レベル
【頻出単元】微積や確率がよく出る。他には、数列、複素数平面なども出る。
また、入試の特徴としては、
②かなり難易度の高い問題が中心
③計算量が多い問題がよく出る
となっています。
そのため、青(黄)チャートや文系(理系)プラチカ、1対1対応の演習で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、名古屋大の問題に対応できるようになります。
イ 名古屋大学入試理系数学の問題分析(2024)
→全体的に思考力を要する問題が多かった
名古屋大学理系数学の入試問題は解答時間が150分で、大問は全部で4問です。(★は確実に正解したい問題です。また、★以外の問題でどれだけ部分点を取れるかがカギとなってきます。)
第1問 微分法(数学Ⅲ)、二次関数(数学Ⅰ)
★(1) f(x)の極値を求める問題です。微分→増減表の流れで解くことができます。
★(2) 実数tの範囲を求める問題です。接線の式にP(t,0)を代入し、その式が2本の接線が引けるような条件を求めていきます。
★(3) α、βがともに整数であるような組を求める問題です。解と係数の関係を使って求めていきます。
第2問 複素数平面(数学C)
★(1) 方程式P(z)=0を満たす複素数zを求める問題です。高次方程式を解くことで求めることができます。
(2) 方程式Q(z)=0を満たす複素数zのうち実部が最大のものを求める問題です。Q(z)=P(αz)となり、そこからzは(1)で求めたものからそれぞれπ/4だけ左回転したものであることが分かります。
(3) 2つの方程式が共通解を持つとき、そのときのcの値とβを求める問題です。共通解βを持ちうるのは(1)で出た3つの解のうち、どれになるのかを絞り込んで解くようにしましょう。
第3問 空間ベクトル(数学C)
★(1) 内積を求める問題です。教科書レベルの内容ですので、確実に正解したいです。
★(2) AQベクトルを求める問題です。OQベクトル⊥平面ABCの関係を使って求めるようにしましょう。
(3) 線分QP上の点で、ARベクトル=rACベクトルを満たす点Rが存在することを示す問題です。ARベクトル=rACベクトルの式になるように式を変形していきます。
(4) 領域Kにおいて原点Oからの距離が最小となる点Sの座標を求める問題です。(2)・(3)の考えを使って求めていきます。
第4問 確率(数学A)、数列(数学B)、積分法(数学Ⅲ)
★(1) f(1)、f(2)を求める問題です。余事象を使って求めることができます。
(2) 問題文にある等式を示す問題です。数学的帰納法を使って解いていきます。計算量が結構多めです。
(3) 定積分を求める問題です。(2)の等式にn→2k+1、p→1/2を代入して求めていきます。
【問題講評】全体的に難易度が高い。できる問題から取り組むようにし、後半は部分点狙いでいくようにしたい。
名古屋大学理系数学で高得点を取るための勉強法やおすすめ問題集は?
名古屋大学理系数学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 基礎固め
→青チャートの解法暗記を高3の1学期までに終わらせよう
名古屋大の理系数学の問題は、全体的に難易度が高めなものが多いです。
そのため、まずは「青チャート(数研出版)」を使って、基本例題をマスターするようにしましょう。
定期テストに向けた勉強はもちろんですが、テストがない時期や夏休み、冬休み等の長期休暇を使って、今まで習った内容をしっかりと復習するようにしましょう。
ただし、青チャートは分量が多いですので、基本例題だけ取り組めばOKです。(重要例題やPRACTICE、EXERCISEはやらなくてよい)
基本例題が完璧になれば、名大の入試問題が十分に解けるレベルに到達します。
ただし、数学が苦手な人は、一つレベルを下げて黄チャートに取り組むようにしましょう。
また、学習ペースとしては、
・高3の1学期まで(遅くても高3の夏休みまで) 数Ⅲを終える
がおすすめです。
高3の秋以降は問題演習に取り組めるように、計画的に勉強を進めるようにしましょう。
イ 応用問題演習期
→プラチカや1対1で入試問題に慣れていこう
一般的に、入試レベルの問題が載っている問題集は解説が省略され気味で、人によっては書かれている内容が理解できないということがあります。
しかし、プラチカや1対1は解説が非常に詳しく書かれているため、非常に取り組みやすい問題集です。
また、プラチカは、「理系プラチカⅠAⅡBC」・「文系プラチカⅠAⅡBC」・「理系プラチカ数学ⅢC」の3冊が、1対1対応の演習は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・Cの6冊があります。
この中でおすすめの組み合わせが、文系プラチカⅠAⅡBC+1対1対応の演習数学Ⅲの組み合わせです。
この組み合わせが難易度的にも分量的にもベストです。
ただし、数学が苦手な人は、文系プラチカを理系プラチカに変えてもいいかもしれません。
プラチカや1対1は問題数は少なめですが、難しい問題が多いため仕上がるのに時間がかかります。
そのため、できるだけ早い時期から取り組めるように計画的に勉強を進めるようにしましょう。
なお、時間に余裕のない人は、微積、確率、数列、複素数平面など、名大でよく出る問題から優先的に取り組むようにして下さい。
ウ 過去問演習期
→できるだけ多くの過去問をやっておきたい
プラチカや1対1対応の演習を解き終えたら、最後に過去問を解いていきます。
なお、過去問を解き始める時期は、
・共通テスト明け
がおすすめです。
名古屋大の赤本は過去5年分の問題が載っていますので、まずは5年分を解いていきましょう。
そして、それが終わったら、さらに古い年度の問題を解くか、他大学の問題を解くことをおすすめします。(学校の進路指導室にはさまざまな大学の赤本が置いてあるため、それを上手に使うようにしてください。)
また、過去問を解いてできなかった問題は必ず復習するようにして下さい。
過去問演習と復習を繰り返すことで、徐々に得点力が上がっていきます。