と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「名古屋大学文系数学の問題傾向と難易度を徹底解説!選ぶべき問題集とは?【2025年】」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
名古屋大学文系数学の問題傾向(2024年)・難易度・解答速報は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!2025年名古屋大学文系数学入試の問題傾向や難易度は?
ア 出題形式・難易度(2024年)
→問題の難易度は相当高い
【問題数】3問
【解答時間】90分
【出題範囲】数ⅠAⅡBC
【難易度】やや難レベル
【頻出単元】微積、確率、数列の分野からよく出る
また、入試の特徴としては、
②年によっては相当難しい問題が出ることもある
③計算量が多い問題がよく出る
となっています。
そのため、黄(青)チャートや理系(文系)プラチカで解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、名大の問題に対応できるようになります。
イ 名古屋大学入試文系数学の問題分析(2024)
→大問3は相当難しい
名古屋大学の入試問題は解答時間が90分で、大問は全部で3問です。(★は確実に正解したい問題です。)
第1問 因数定理(数学Ⅱ)
★(1) 二次方程式の実数解を求める問題です。x=1,2,3・・・と代入して求めて左辺が0になる値を求めていきましょう。
★(2) p3+q3をXで表す問題です。p3+q3を変形して求めていきます。
★(3) 問題文の式を満たすp,qの組を求める問題です。解と係数の関係を使って求めていきます。
第2問 二次関数(数学Ⅰ)
★(1) 放物線C上においてy座標が最大となる点Pの座標を求める問題です。平方完成をして求めていきます。
★(2) 直線lと放物線CがP以外の共有点Qを持つために、tが満たすべき条件を求める問題です。直線lの式を求め、放物線との交点を求めていきます。
★(3) AP2-AQ2をXで表す問題と、AP<AQとなるためにtが満たすべき条件を求める問題です。問題文に書かれている内容を不等式で表して求めていきます。
第3問 確率(数学A)、数列(数学B)
★(1) anを求める問題です。具体的な数字に置き換えて考えてみると解きやすくなります。
★(2) n=4のときに、得点が0でない確率および25である確率を求める問題です。数が少ないので、表表裏裏、表裏表裏、表裏裏表、裏表表裏、裏表裏表、裏裏表表の6通り全ての場合を考えた方が速く解けます。
(3) n=9のときに、得点が100である確率および奇数である確率を求める問題です。難易度が高いので部分点狙いでいきましょう。
【問題講評】大問1・2は完答したい。一方で大問3は(2)までは正解したい。頻出単元だけでなく、さまざまな分野の問題が解けるようにしたい。
名古屋大学文系数学で高得点を取るための勉強法やおすすめ問題集は?
名古屋大学文系数学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 基礎固め
→黄チャートの解法暗記を高2までの終わりまでに終わらせよう
名古屋大の文系数学の問題は標準~やや難レベルの問題が出題されます。
そのため、まずは「黄チャート(数研出版)」を使って、基本例題をマスターするようにしましょう。(数学が得意な人は青チャートでも可)
定期テストに向けた勉強はもちろんですが、テストがない時期や夏休み、冬休み等の長期休暇を使って、今まで習った内容をしっかりと復習するようにしましょう。
ただし、黄チャートは分量が多いですので、基本例題だけ取り組めばOKです。(重要例題やPRACTICE、EXERCISEはやらなくてよい)
基本例題が完璧になれば、名大の入試問題が十分に解けるレベルに到達します。
また、学習ペースとしては、
・高3の1学期 今までの復習+共通テスト対策
がおすすめです。
高3の夏以降は問題演習に取り組めるように、計画的に勉強を進めるようにしましょう。
イ 応用問題演習期
→プラチカや1対1で入試問題に慣れていこう
一般的に、入試レベルの問題が載っている問題集は解説が省略され気味で、人によっては書かれている内容が理解できないということがあります。
しかし、プラチカは解説が非常に詳しく書かれているため、非常に取り組みやすい問題集です。
また、プラチカは、「理系プラチカⅠAⅡBC」・「文系プラチカⅠAⅡBC」・「理系プラチカ数学ⅢC」の3冊あります。
そして、プラチカの場合、理系プラチカよりも文系プラチカの方が難易度が高めです。
そのため、数学が得意な人は「文系プラチカ」を、苦手な人は「理系プラチカ」をおすすめします。
また、プラチカは問題数は少なめですが、難しい問題が多いため、仕上がるのに時間がかかります。
そのため、できるだけ早い時期から取り組めるように計画的に勉強を進めるようにしましょう。
なお、時間に余裕のない人は、微積、確率、数列など、名大でよく出る問題から優先的に取り組むようにして下さい。
ただし、名大は年によって結構出る問題が変わってくるため、できれば一通りの単元をやっていくことをおすすめします。
ウ 過去問演習期
→できるだけ多くの過去問をやっておきたい
プラチカを解き終えたら、最後に過去問を解いていきます。
なお、過去問を解き始める時期は、
・共通テスト明け
がおすすめです。
名大の赤本は過去5年分の問題が載っていますので、まずは5年分を解いていきましょう。
そして、それが終わったら、さらに古い年度の問題を解くか、他大学の問題を解くことをおすすめします。(学校の進路指導室にはさまざまな大学の赤本が置いてあるため、それを上手に使うようにしてください。)
また、過去問を解いてできなかった問題は必ず復習するようにして下さい。
過去問演習と復習を繰り返すことで、徐々に得点力が上がっていきます。