と困っている中学3年生のみなさん!
今回は「高校入試で志望校を決めるためのポイントと考え方」についてみていきますよ。
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✓対象となる人
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【高校受験】志望校を早く決めた方がいい理由は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!高校入試・志望校のおすすめの決め方は?
受験勉強をする前にやっておきたいことが志望校を決めることです。
それは受ける高校によって、受験科目や範囲、合格できるまでに必要な勉強量が変わってくるからです。(特に公立と私立ではやるべきことが大きく変わってきます。)
志望校がいつまでも決まらない場合は、どの高校にも幅広く対応できるように勉強しなければならないため、他の人に比べて勉強量が多くなってしまいます。
また、志望校が決まらないと、勉強へのモチベーションが高まりません。
「なんで自分は勉強しているのだろう?」と思いながらなんとなく勉強するのと、「●●高校に絶対に合格するぞ」という強い思いを持って勉強するのでは、後者の方が集中して勉強できるはずです。
こういったことから本格的に受験勉強をする前に、どこの高校に行きたいのかを決めるようにしましょう。
ただし、志望校を決めるには、まずその高校がどのような高校なのかを知る必要があります。
そのため、
・志望校に通っている先輩や卒業生がいれば、その人から話を聞く
・「○○高校 口コミ」で検索する
・高校の体験入学に参加する
といったことをすることで、志望校に関する情報が集まります。
そして、その情報を元に、本当に行きたい高校なのかを考えていくようにしましょう。
【高校受験】志望校を選ぶ基準は?
ア 志望校を選ぶ基準は?
→様々な高校を見比べて志望校を決めよう
志望校を選ぶ基準としては、
②偏差値や進学実績、就職実績
③授業のカリキュラム
④普通科か専門学科か?
⑤共学か男女別学か?(男女比も)
⑥家からの通学距離
⑦どの中学の生徒が多く集まっているか?
⑧学校の雰囲気、制服
⑨運動場や図書館などの施設
⑩部活動の様子や実績
といったものがあります。(各高校の情報を集めるには、HPや本、通っている先輩に話を聞くなどいろいろあります。)
行きたい高校をいくつか選んで、その中で上の基準を満たしているかを一つ一つ確認していきましょう。
その際には、「本当に行きたいのかどうか?」・「充実した3年間を過ごせそうかどうか?」といったことを考えながら志望校を選ぶようにしてください。
また、例年夏~秋には各高校で体験入学があります。
そこに参加することで、高校の雰囲気や在校生の様子などが分かりますので、気になる高校の体験入学はぜひ参加するようにしましょう。
イ 志望校を選ぶ基準について詳しく見ていこう
→様々な高校を見比べて志望校を決めよう
ここでは先ほど紹介した、志望校を選ぶ基準について一つずつ詳しくみていきます。
①公立高校か私立高校か?
一般的に、公立高校は学費が安い、さまざまな生活環境に置かれた生徒と出会える、家から比較的近いところにあることが多いといったメリットがあります。
一方で、デメリットとしては、どこでも同じカリキュラムであるため個々の生徒に合った授業を受けることが難しいといった点があります。
また、私立高校の場合は、施設が豪華、生徒に合わせたカリキュラムがあるといったメリットはありますが、授業料が高い、校風が合わないことがあるといったデメリットがあります。
②偏差値や進学実績、就職実績
③授業のカリキュラム
④普通科か専門学科か?
【普通科】
普通科の場合、多くの人は大学や短大の進学を目指しています。
そのため、偏差値や進学実績、授業のカリキュラムを見ることで、どういった大学を目指しているかが分かるようになります。
国公立大学に行きたいのか、私立大学に行きたいのか、もしくは短大・専門学校に行きたいのかによって必要とする学習量などは変わってくるため、自分の目指すべき進路に合った授業をする高校を選ぶといいでしょう。
【専門学科】
専門学科では、5教科に加え、専門科目(商業や工業科目など)も学んでいきます。
また、各種検定試験の対策や進学・就職のサポートも充実しています。
そのため、高校在学中に何かしらの技能を身につけたい人や、地元の企業に就職したい人にはおすすめです。(大学なども進学できますが、受験できる学部などはかなり限られてしまいます。)
⑤共学か男女別学か?(男女比も)
共学の場合は、異性とのコミュニケーション能力が高まる、様々な価値観に触れることができるというメリットがあります。
一方で、デメリットとしては、異性とのトラブルが起こりやすい、性差に合わせた授業をしにくいといったものがあります。
また、男女別学の場合は、性差に合わせた授業をすることができる、友達を作りやすいといったメリットがありますが、卒業後に異性とどう接したらいいかが分からなくなるといったデメリットがあります。
⑥家からの通学距離
⑦どの中学の生徒が多く集まっているか?
基本的に高校のある場所の近くに住む生徒が集まってくる傾向にあります。
例えば、T高校に近い順の中学校区が、A中学校、B中学校、C中学校の順とすると、T高校に通う生徒はA中学校に通っていた生徒が多くなります。
そのため、家から遠い高校に通う場合は、知り合いが全く(ほぼ)いないこともあるので、その点は踏まえて進路を決めるようにしましょう。
⑧学校の雰囲気、制服
⑨運動場や図書館などの施設
⑩部活動の様子や実績
これらの様子は、高校の体験入学に行かないと分からないところです。
そのため、学校の雰囲気や部活動の様子を知りたい場合は、積極的に体験入学に参加するようにしましょう。
【高校受験】志望校の決め方は?併願校の選び方は?
ア 行きたい高校をまずは志望校にしよう
→「行ける高校」ではなく、「行きたい高校」を志望校にしよう
志望校を決める際には、「〇〇高校では自分の学力が足りないから、××高校でいいや」と今の自分の実力を元に選ぶ人がいます。
しかし、この選び方はNGです。
なぜなら、志望校は、「行ける高校」を選ぶのではなく、「行きたい高校」を選ぶべきだからです。
現時点で(学力的に)行ける高校を選んでしまうと、勉強へのモチベーションが上がらず、勉強が続かないことがあります。
また、高校に入学した時に、「本当は〇〇高校に行きたかったなあ・・・」と思っても、もはや手遅れです。
そのため、まずは「行きたい高校」を選ぶようにしましょう。
そして、志望校に合格できるように日々勉強に取り組みましょう。
ただ、入試直前になって志望校に合格できる力がついていない場合は、志望校を下げることも検討した方がいいでしょう。
イ 併願校の決め方は?
→併願校は「行ける高校」を軸に決めよう
先ほど志望校は、「行ける高校」を選ぶのではなく、「行きたい高校」を選ぶべきだといいました。
一方で、併願校は「行ける高校」を基準に選ぶようにしてください。
それは、併願校で合格できないと、最悪どこの高校にも行けないという可能性が出てくるからです。
例えば、愛知県の場合ですと、公立高校は2校まで、私立高校は最大3校まで受験できます。
その中で少なくとも1~2校はほぼ受かるだろうというレベルの高校を志望するようにしてください。
そうすることで安心して本命の高校に向けた対策をすることができます。
ウ 自分の進路は自分で決めよう
→親や先生に任せっきりにしない
「行きたい高校が見つからない・・・」
中にはこのような生徒もいます。
こういう生徒の場合、厳しい言い方をすれば、進路が決まらないのではなく、進路についてよく考えていない可能性が高いです。
「●●高校か××高校で悩む」というような悩みであればいいのですが、そもそも進路が決まらないというのは、自分の将来をよく考えていないのです。
小学校や中学校はほぼ自動的に行く学校が決まりました。
しかし、高校からは自分で行くべき場所を決めなければいけないのです。
ただ、決断するというのはなかなか難しいことです。
「決めたくない」・「決めるのが面倒くさい」という心理から、つい進路決定から逃げ出してしまっているのです。
しかし、いつかは進路を決めなくてはいけません。
そのため、どうせ決めるなら早いうちに決めるようにしましょう。
途中で「この高校は自分に合わないな」と思うようになったら、その時には進路を変えればいいのです。
そのためには、高校のHPや本、先輩に話を聞く、体験入学に参加するなどして情報を集め、自分の行きたい所を決めるようにしてください。
ただ、それでも行きたい高校がない場合やどこでもいい場合には、家から近い高校をおすすめします。
それは、家から遠い高校を選んでしまうと、通学が負担になってくることがあるからです。
エ 高校選びのNGな選び方は?
→周りに流されず、自分の意思で進路を決めるようにしよう
高校を選ぶ際にはじっくりと決めるようにして下さい。
それはよく考えずに選んでしまうと、高校入学後に後悔することが出てくるからです。
特に注意すべき点は、
②学校の先生や塾の先生に勧められたから
③知名度や偏差値が高いから
といったことです。
これらの共通点としては、自分の意思で決めていない、高校についてよく調べていないといったことがあります。
あくまで自分が行きたいかどうかで高校を選ぶようにしましょう。
【高校受験】志望校を決めるときに親と進路でもめたときは?
「親に進路を反対されました」
このような悩みを抱える人は少なくありません。
子供の行きたい学校と親の行ってほしい学校は必ずしも一致しません。
その場合は、どちらを優先すればいいのでしょうか?
それは自分の意見です。(親の意見ではありません。)
なぜかというと、高校に通うのは親ではなくみなさん自身だからです。
親から決められた学校に通って果たして楽しい、充実した3年間を過ごせるのでしょうか?
先ほどもいいましたが、高校進学は自分で決めるものです。
なので、親と進路で揉めたら、自分の意見を押し通すようにしましょう。
ただし、進路について真剣に考えずに、何となく●●高校に行きたいと言っているうちは親も納得してくれません。
志望校に関する情報を集め、自分が高校3年間でどう過ごしたいのかを見つめ直し、自分の熱い思いを親にぶつけることで、相手に思いが伝わるはずです。
いつまでも親や先生などの周りの言いなりに動いていると、大人になった時に主体的に行動できなくなる可能性があります。
自分のことは自分で決めるようにしましょう。