と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「岐阜大学数学の問題傾向と難易度を徹底解説!選ぶべき問題集とは?【2025年】」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
岐阜大学数学の問題傾向(2024年)・難易度・解答速報は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!2025年岐阜大学数学入試の問題傾向や難易度は?
ア 出題形式・難易度(2024年)
→学部ごとに問題数や頻出分野は異なる
岐阜大学の数学は学部ごとに大きく問題形式が異なります。
A 教育・医(医)・工・応用生物科
【問題数】5問
【解答時間】120分
【出題範囲】数ⅠAⅡBⅢC
【難易度】標準~やや難レベル
【頻出単元】確率、三角関数、数列、ベクトル、微積
B 教育・地域科・医(看護)・応用生物科・社会システム経営学環
【問題数】5問
【解答時間】120分
【出題範囲】数ⅠAⅡBC
【難易度】標準~やや難レベル
【頻出単元】確率、三角関数、数列、ベクトル、微積
また、入試の特徴としては、
②標準レベルの問題が中心
③記述力が多い問題がよく出る
となっています。
そのため、黄チャートや理系プラチカ、1対1対応の演習で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、岐阜大の問題に対応できるようになります。
イ 教育・地域科・医(看護)・応用生物科・社会システム経営学環学部【数ⅠAⅡBC型】の問題分析(2024)
→問題数が多く、時間制限が厳しい
教育・地域科・医(看護)・応用生物科・社会システム経営学環学部の問題は解答時間が120分で、大問は全部で5問です。(★は確実に正解したい問題です。)
第1問 確率(数学A)
★(1) 問題文を満たす(a,b,c)が何通りあるかを答える問題です。((4)まで同じ)。a,b,cそれぞれ違う数字を選んで並べればよいことになります。
★(2) 条件を満たすには、b-a、c-bがともに正、b-a、c-bがともに負の場合です。
★(3) 条件を満たすには、b-a(正)かつc-b(負)か、b-a(負)かつc-b(正)になります。
(4) 条件を満たすには、b-a、c-b、a-cの3つとも正か、1つ正+残り2つが負の場合になります。
第2問 対数関数(数学Ⅲ)、不等式の証明(数学Ⅱ)
★(1) 相加平均と相乗平均の関係式を証明する問題です。証明問題にも対応できるようにしましょう。
★(2) 不等式が成り立つことを示す問題です。(1)の不等式の両辺の常用対数をとって求めるようにしましょう。
★(3) 不等式が成り立つことを示す問題です。(2)の式でx=k、y-n+1-kとおいて解いていきます。
(4) 不等式が成り立つことを示す問題です。(3)の式でk=1,2,3・・・nとおいて考えます。
(5) 2024!の桁数は6100以下であることを示す問題です。(4)の式においてn=2024として考えていきます。
第3問 平面ベクトル(数学C)
★(1) FEベクトルを表す問題です。教科書レベルであるため、確実に正解したいです。
★(2) FQベクトルを表す問題です。こちらも(1)と同様易しめの問題でした。
★(3) k,mをs,tを用いて表す問題です。AIベクトルを2通り表し、係数比較をしていきます。
(4) S/S`の取りうる値の範囲を求める問題です。s+t=1よりPQとFEは平行の関係となります。
第4問 微分法(数学Ⅱ)、三角関数(数学Ⅱ)
★(1) 関数f(x)を微分する問題です。教科書レベルの問題で、確実に正解したいところです。
★(2) 関数f(x)の極値とそのときのxの値を求める問題です。(1)と同様に難易度は易しめです。
★(3) f(x)=kにおける実数解の個数を求める問題です。(2)の結果を元にグラフを描き、そこにy=kの線を引いて考えていきます。
★(4) sin4ΘをsinΘとcosΘを使って表す問題です。2倍角の公式を使って求めていきます。
(5) sin4Θ=kcosΘの実数解の個数を求める問題です。式を変形すると、問題文の形に近づいていきます。
第5問 式と証明(数学Ⅱ)、数列(数学B)
★(1) a1,b1の値を求める問題です。整式の除法の考え方を使って解いていきます。
(2) 式を割ったときの商と余りを求める問題です。式を変形してx2-x+1の形をつくります。やや発想力がいる問題でした。
(3) an+1,bn+1をan,bnで表す問題です。(2)でできた式を活用して求めていきます。
(4) an+3をanを用いて表す問題です。(3)の式でn→n+2とおいて式を変形していきます。
【問題講評】各大問の前半は解きやすい。後半の問題でどれくらい部分点が取れるかがカギとなってくる。
ウ 教育・医(医)・工・応用生物科学部【数ⅠAⅡBⅢC型】の問題分析(2024)
→問題数が多く、時間制限が厳しい
教育・医(医)・工・応用生物科学部の問題は解答時間が120分で、大問は全部で5問です。(★は確実に正解したい問題です。)
第1問~第3問:数学ⅠAⅡBC型と同じ
第4問 微分法・積分法(数学Ⅲ)
★(1) 関数f(x)を微分する問題です。教科書レベルの問題で、確実に正解したいところです。
★(2) y=f(x)の変曲点の座標を求める問題です。こちらも(1)と同様易しめの問題でした。
(3) 曲線や直線で囲まれた部分の面積を求める問題です。図形の概形が決まるまでの過程が記述量が多めです。
第5問 数列(数学B)、複素数平面(数学C)
★(1) 複素数z1の絶対値と偏角を求める問題です。基本問題ですので、確実に正解したいところです。
★(2) 問題文の等式において、全ての自然数nにおいて満たすrとΘの値を求める問題です。複素数の積の性質および漸化式の考えを使って求めていきます。
★(3) anとbnをnを使って表す問題です。zn+1とznの漸化式から、点zn+1は点zを原点からの距離が1/2倍になるように移動させ、原点を中心にπ/6だけ回転した点であることが分かります。
(4) am(k)をkを用いて表す問題です。an=bnが成り立つのは、点Znは直線y=x上にあるときです。
【問題講評】各大問の前半は解きやすい。後半の問題でどれくらい部分点が取れるかがカギとなってくる。
2025年岐阜大学入試数学で高得点を取るための勉強法やおすすめ問題集は?
岐阜大学数学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 基礎固め
→黄チャートの解法暗記を高3の1学期までに終わらせよう
岐阜大の数学の問題は標準的なレベルのものが多いです。
そのため、まずは「黄チャート(数研出版)」を使って、基本例題をマスターするようにしましょう。
定期テストに向けた勉強はもちろんですが、テストがない時期や夏休み、冬休み等の長期休暇を使って、今まで習った内容をしっかりと復習するようにしましょう。
ただし、黄チャートは分量が多いですので、基本例題だけ取り組めばOKです。(重要例題やPRACTICE、EXERCISEはやらなくてよい)
基本例題が完璧になれば、岐阜大の入試問題が十分に解けるレベルに到達します。
また、学習ペースとしては、
・高3の1学期まで(遅くても高3の夏休みまで) 数Ⅲを終える
がおすすめです。
高3の秋以降は問題演習に取り組めるように、計画的に勉強を進めるようにしましょう。
イ 応用問題演習期
→プラチカや1対1で入試問題に慣れていこう
一般的に、入試レベルの問題が載っている問題集は解説が省略され気味で、人によっては書かれている内容が理解できないということがあります。
しかし、プラチカや1対1は解説が非常に詳しく書かれているため、非常に取り組みやすい問題集です。
また、プラチカは、「理系プラチカⅠAⅡBC」・「文系プラチカⅠAⅡBC」・「理系プラチカ数学ⅢC」の3冊が、1対1対応の演習は数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・Cの6冊があります。
この中でおすすめの組み合わせが、理系プラチカⅠAⅡBC+1対1対応の演習数学Ⅲの組み合わせです。
この組み合わせが難易度的にも分量的にもベストです。
ただし、数学が得意な人は、理系プラチカを文系プラチカに変えてもいいかもしれません。
プラチカや1対1は問題数は少なめですが、難しい問題が多いため仕上がるのに時間がかかります。
そのため、できるだけ早い時期から取り組めるように計画的に勉強を進めるようにしましょう。
なお、時間に余裕のない人は、微積、三角関数、ベクトル、確率など、岐阜大でよく出る問題から優先的に取り組むようにして下さい。
ウ 過去問演習期
→できるだけ多くの過去問をやっておきたい
プラチカや1対1対応の演習を解き終えたら、最後に過去問を解いていきます。
なお、過去問を解き始める時期は、
・共通テスト明け
がおすすめです。
岐阜大の赤本は過去3年分の問題が載っていますので、まずは3年分を解いていきましょう。
そして、それが終わったら、さらに古い年度の問題を解くか、他大学の問題を解くことをおすすめします。(学校の進路指導室にはさまざまな大学の赤本が置いてあるため、それを上手に使うようにしてください。)
また、過去問を解いてできなかった問題は必ず復習するようにして下さい。
過去問演習と復習を繰り返すことで、徐々に得点力が上がっていきます。