と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「名古屋市立大学国語の問題傾向と難易度を徹底解説!選ぶべき問題集とは?【2025年】」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
名古屋市立大学国語の問題傾向(2024年)・難易度・解答速報は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!2025年名古屋市立大学国語入試の問題傾向や難易度は?
ア 出題形式・難易度(2024年)
→現代文の本文が長く、文意をつかむのに時間がかかる
【問題数】3問
【解答時間】90分
【出題範囲】現代文2題+古文1題
【難易度】やや難レベル
名古屋市立大学の国語は現代文が2題、古文が1題の合計3題が出題され、解答時間は90分となっています。
また、よく出るジャンルとしては、
・古文 中古・中世の説話
となっています。
上のジャンルの文章を中心に読んでおくと、スムーズに解くことができます。
イ 名古屋市立大学入試国語の問題分析(2024)
→文章量が多いのでさっと読み切る力が必要
名古屋市立大学の入試問題は解答時間が90分で、大問は全部で3問です。
第1問 現代文(評論)
問1:漢字の読み書き
しっかりと漢字で点数が取れるように、1冊漢字の問題集を解くようにしましょう。
問2:空所補充問題
空欄の前後の文章をよく読んで、該当する言葉は何かを考えるようにしましょう。
問3:内容説明問題
傍線部(ア)の内容を説明する問題です。
傍線部(ア)「言文一致への企ては『各所』にあった」とあるため、前島密の漢字廃止の提言や市川団十郎の演技について触れていけばよいことになります。
問4:内容説明問題
傍線部(イ)の内容を説明する問題です。
傍線部前後に、漢字や厚化粧で隈取られた顔にはそのものに意味があるということが書かれています。
問5:内容説明問題
傍線部(ウ)の内容を説明する問題です。
化粧で隈取られた顔にリアリティを感じる→市川団十郎の登場→素顔が役柄の内面を表現するようになる
問6:内容説明問題
音声と文字の関係性を著者がどのようにとらえているかを答える問題です。
言文一致運動:文字は音声をあらわすものとみなす音声中心主義の考えによる
筆者の考え:文字は音声とは別個に存在するもので、形象そのものに意味がある
第2問 現代文(評論)
問1:内容説明問題
「複眼的表現方法」とは何かを説明する問題です。
「複眼的」とは「いろいろな視点から物事から見つめる」ことを意味し、本文では相手を納得・強要させる半面、尊敬するという気持ちもあることにつながります。
問2:内容説明問題
3つの大阪ことばの意味を答える問題です。
それぞれのことばの前後に意味が書かれています。
問3:内容説明問題
傍線部②について説明する問題です。
傍線部②の前後にある、「対立的な関係」、「自分と相手が同じ立場に立っているかのようなものの言い方をする」がキーワードとなります。
問4:空欄補充問題
今までの内容から、東京では「尊敬」と「命令」表現が共存できないが、大阪ではできることがわかります。
問5:内容説明問題
大阪ことばが重層的な表現を形成してきた背景について、筆者はどのようにとらえているかを説明する問題です。
「都会的な一種の美意識が根底にある」(文全体)+「対人的な感覚の鋭さと、対応のこまやかさ、敏捷さ」(最終段落のひとつ前の段落)が中心のキーワードとなります。
第3問 古文(宮河歌合、贈定家卿文)
問1:現代語訳にする問題
①「我が身をさても【なんとまあ】いづち【どこ】かもせむ【推量】」
②「花さへ【~までも】世をうき【浮き・憂きの掛詞】草になりにけり」
問2:理由説明問題
ア 西行が定家の判詞で最も喜んだ記述を抜き出す問題です。Bの文章から根拠を探していくとみつけやすいです。
イ 西行がその記述を喜んだ理由を答える問題です。Bの文章の中に、「おもしろく」「めでたく」という言葉があります。
問3:内容説明問題
傍線部③の「本意ある様に覚え候」を具体的に説明する問題です。
傍線部③のある文の、「かく仰せたびて【注・藤原定家が判と判詞を付してくれたこと】候ふ嬉しさ」が「本意【かねてからの願い】ある様に」思われていると述べられています。
問4:理由説明問題
西行が定家案をほめた理由と最終的に従わなかった理由を説明する問題です。
Bの文章の第2・3段落の内容をまとめていきます。
【問題講評】全体的に解答量が多い。そのためテンポよく問題が解けるようにしていきたい。
2025年名古屋市立大学入試国語で高得点を取るための勉強法やおすすめ問題集は?
名古屋市立大学国語の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 基礎固め
→古文・漢文の復習を高2の終わりまでに終わらせよう
名古屋市立大の国語の問題はやや難しいレベルの問題で構成されています。
加えて、近年の共通テストでは、難易度が上がり、かつ試験科目も増えています。
そのため、高2の終わりまでに古文・漢文の基礎固めを終えるようにしましょう。(漢文は名市大の試験科目にはありませんが、共通テストおよび私大入試対策として勉強法を紹介します。)
それは、古文単語や古典文法、漢文句法の知識がないと、文章問題を解いてもなかなか点数が伸びるようにはならないからです。
また、時間に余裕があれば、現代文の対策(漢字・語句の意味暗記など)もやっていくといいでしょう。
①現代文
・漢字の読み書きを覚える:「基礎からのジャンプアップノート 漢字2500 書き取り・読み方ドリル(旺文社)」で漢字の読み書きの練習をする。
・語彙力のアップ:「ゆる語訳現代文単語(学研)」で語句の暗記を、「現代文のコア(かんき出版)」で頻出テーマのあらすじをつかむ。
・現代文の読み方を学ぶ:「宗のたった4時間で現代文(学研)」で現代文の読み方を学ぶ。
②古文
・古文単語の暗記:「覚えやすく忘れにくい精選古文単語300PLUS(三省堂)」で古文単語を覚える。
・古典文法の復習:「八澤のたった6時間で古典文法(学研)」を読んで、文法を理解する。また、「高校やさしくわかりやすい古典文法(シグマベスト)」を解いて古典文法の復習をする。
・古文常識の復習:「源氏でわかる古典常識(学研)」を読んで、古文常識を身につける。
③漢文
・漢文句法の暗記:「岡本のたった3時間で漢文句法(学研)」を読んで、句法を理解する。また、「高校やさしくわかりやすい漢文句法(シグマベスト)」を解いて漢文句法の復習をする。
イ 基本問題演習期+共通テスト対策
→今まで身につけた知識を使って文章問題にチャレンジしよう
高3の1学期(夏休み)からは本格的に文章読解の練習をしていきます。
その時には、いきなり入試レベルの問題を解くのではなく、最初は基本的なレベルのものからやっていくといいでしょう。
また、高3の5月以降は共通テスト模試の回数が多くなりますので、1学期のうちに一度共通テスト対策をすることをおすすめします。
①現代文
・基本レベルの問題集を解く:「入試現代文へのアクセス基本編(河合出版)」や「新・現代文レベル別問題集(東進ブックス)」で現代文の問題を解く
・共通テスト対策:「きめる共通テスト現代文(学研)」を読んで、共通テスト国語の解き方を学ぶ。その後は共通テストの過去問を解く。
②古文
・基本レベルの問題集を解く:「古文レベル別問題集2・3(東進ブックス)」で古文の問題を解く。
・共通テスト対策:「きめる共通テスト古文・漢文(学研)」を読んで、共通テスト国語の解き方を学ぶ。その後は共通テストの過去問を解く。
③漢文
・基本レベルの問題集を解く:「全レベル別問題集漢文2・共通テストレベル(旺文社)」で漢文の問題を解く。
・共通テスト対策:「きめる共通テスト古文・漢文(学研)」を読んで、共通テスト国語の解き方を学ぶ。その後は共通テストの過去問を解く。
ウ 発展問題演習期
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
基本レベルの問題を解き終えたら、次に発展レベルの問題を解いていきます。(高3の秋以降に取り組めるようにしましょう。)
特に名古屋市立大の国語は記述量が多いため、記述問題対策をしっかりとやる必要が出てきます。
①現代文
・共通テスト過去問および予想問題集を解く
・記述式の問題集を解く:「上級現代文(桐原書店)」を解いて、記述問題の解き方をつかむ
②古文
・共通テスト過去問および予想問題集を解く
・応用レベルの問題集を解く:「古文レベル別問題集4(東進ブックス)」や「得点奪取古文(河合出版)」で古文の問題を解く。
*得点奪取は時間に余裕のある人向けです。
③漢文
・共通テスト過去問および予想問題集を解く
④ 過去問演習
最後に過去問を解いていきます。
なお、過去問を解き始める時期は、
・共通テスト明け
がおすすめです。
名古屋市立大の赤本は過去3年分の問題が載っていますので、まずは3年分を解いていきましょう。
そして、それが終わったら、さらに古い年度の問題を解くか、他大学の問題を解くことをおすすめします。(学校の進路指導室にはさまざまな大学の赤本が置いてあるため、それを上手に使うようにしてください。)
また、過去問を解いてできなかった問題は必ず復習するようにして下さい。
過去問演習と復習を繰り返すことで、徐々に得点力が上がっていきます。