と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「2025年 共通テスト生物基礎完全攻略ガイド:出題傾向・対策法・おすすめ問題集」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
共通テスト生物基礎(2024)の平均点と問題傾向、難易度は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!2025年 共通テスト生物基礎完全攻略ガイド:問題傾向とおすすめ問題集
ア 共通テスト生物基礎(2024)の平均点、難易度や出題範囲は?
→昨年より大分易しくなった
下の表は2024年の共通テスト生物基礎の問題傾向や難易度についてです。
難易度 | 易化 |
出題分野 | (1)生物の特徴および遺伝子とそのはたらき(17点) (2)生物の体内環境の維持(18点) (3)生物の多様性と生態系(15点) |
平均点 | 31.57点↑ |
生物基礎は文系の多くの受験生が選択する科目です。
そのため、物理基礎や地学基礎に比べると、生物基礎の参考書や問題集は多くあります。
一方で、共通テストになってから生物基礎の難易度は大幅に上がっています。
それは今までのような単純に知識を問う問題が減り、図や資料・実験結果を解析する力や仮説を検証する問題が増えてきているからです。
そのため、早い時期に基礎を固め、その後は共通テストの過去問や予想問題集を数多く解くことが必要になってきます。
イ 前年度2024年の共通テスト生物基礎の過去問題の分析や解説は?
→思考力を問う問題の攻略がポイント
A 第1問(生物の特徴および遺伝子とそのはたらき・17点)
問1 知識問題です。ミトコンドリアや葉緑体を持つのは真核細胞だけです。
問2 知識問題です。消去法で答えを出すようにしましょう。
問3 実験に関する問題です。形質転換はS菌型の遺伝物質であるDNAによって引き起こされます。
問4 グラフの読み取り問題です。図2よりG1期で紫外線が照射されたことが分かります。
問5 グラフ及び図の読み取り問題です。細胞分裂がされていないことがグラフから読み取ります。
B 第2問(生物の体内環境の維持・18点)
問1 知識問題です。答えやすい問題でした。
問2 知識問題です。血液凝固の流れが問われました。
問3 知識問題です。問題文から自然免疫であることが読み取れます。
問4 図に関する問題です。問題文に「管Aの血管壁は管Bの血管壁よりも厚かった」とあるので管Aが動脈であることが分かります。
問5 知識問題です。糖とアミノ酸は再吸収されます。
問6 実験に関する問題です。黒い成分はタンパク質であるためろ過されません。また、糸球体は腎臓の皮質部分にあります。
C 第3問(生物の多様性と生態系・15点)
問1 知識問題です。解きやすい問題でした。
問2 正誤判別問題です。いずれも正誤の判別がつきやすい選択肢でした。
問3 グラフの読み取り問題です。区域Ⅰは全ての植物の種数および希少な草本の種数いずれも一番多いです。
問4 知識問題です。サクラマスをもとの川に戻しているため外来生物にはなりません。
問5 知識問題です。一般常識で解ける問題でした。
共通テスト生物基礎(2025)で9割取るための勉強法は?
ア 共通テストで高得点を取るためのおすすめ参考書や問題集は?
→学校教材を軸に取り組んでいきたい
共通テストで高得点を取るためには、
②共通テストの問題形式に慣れる
③実験考察問題対策をする
が必要になってきます。
また、それらに対応した問題集や参考書は以下の通りとなります。
A 基礎固め
【問題集】
・「リードLightノート生物基礎(数研出版)」
→用語の穴埋め問題があり、生物基礎で出てくる重要用語を効率よく覚えることができます。そのため、最初はこの問題集で用語の暗記をすることをおすすめします。
・学校教材(セミナー、アクセス、リードαなど)
→セミナーなどの教材は総じてレベルが高めです。まずは、基本問題が完璧にできるようにしましょう。
【参考書】
・「きめる!共通テスト生物基礎(学研)」
→生物基礎の内容を理解したい場合に使える参考書です。定期テスト対策用としても使えます。
B 共通テスト対策
・赤本、黒本などの過去問題集
→最初に共通テストの過去問を解いて問題傾向をつかむようにしましょう。また、苦手な単元がある場合は、復習を必ずするようにしてください。
・学校で使っている共通テスト問題集
・「短期完成大学入学共通テスト対策生物基礎(数研出版)」や「共通テスト生物基礎集中講義(旺文社)」
→上記の学校教材が難しいと感じる場合におすすめの教材です。コンパクトにまとめられており、短期間で仕上げることができます。
基本的には学校の問題集を軸に使っていき、それでは理解できない場合に参考書を買って理解したり、易しめの問題集を解くようにしましょう。
そうすることで、短い時間で仕上げることができます。
C 実験考察問題対策
・「共通テスト生物基礎満点のコツ(教学社)」
→共通テストの過去問や模試で40点以上取れる人向けの問題集で、難易度はかなり高めです。
イ 高1・2~高3の1学期
→定期テストや模試を通じて基礎固めをしていきたい
A「リードLightノート生物基礎」を使って用語の暗記をする
生物基礎は暗記的要素が強い科目です。
そのため、いきなり問題に取り掛かる前に、用語をしっかりと暗記することをおすすめします。
「リードLightノート生物基礎(数研出版)」は基礎レベルの問題が載っている問題集で、各単元の最初に穴埋め問題形式で用語が覚えられる構成になっています。
そのため、セミナーやアクセスなどの学校教材に取り掛かる前に、この問題集で基本的な内容を覚えていくことをおすすめします。
そうすることで、正答率がグッと上がっていくはずです。
B 学校教材を完璧にする
高1・2の間は、定期テストに向けた勉強をしっかりとやるようにしてください。
ここで基本的な内容をマスターしておけば、その後の受験勉強が楽になってきます。
また、みなさんの多くは学校でセミナーやアクセス、リードαなどの教材を使っていることでしょう。
そして、これらの教材の内容から定期テストの問題が構成されます。
ただし、これらの問題集は総じてレベルが高めです。(文系の受験生にとってはオーバーワーク気味なレベルです。)
そのため、まずは基本レベルの問題を完璧にするようにしましょう。
また、問題を解く際は、
やり方をおすすめします。
それは解き方が分からない問題はいつまで考えても答えが出ないため、ただ時間が過ぎて終わってしまうからです。
また、問題が解けなかった→解説を読んだだけではできるようにならず、最終的には自力でスラスラと解けるようになる必要があります。
そのために、先に解き方をインプットしてから解くことをおすすめします。
C 学校教材が解けない場合は?
セミナーやアクセス、リードαといった問題集はレベルが高めです。
そのため、これらの教材が使いこなせない場合は、参考書を使って理解を深めたり、易しめの問題集に切り替えて解くことをおすすめします。
<①参考書を使って生物基礎の内容を理解する>
問題の解き方が分からない場合は、参考書を使って解き方を理解するといいでしょう。
そして、おすすめなのが、「きめる!共通テスト生物基礎(学研)」です。
この参考書は、
・重要な用語などは赤字で書かれており、どこが重要なのかが分かりやすい
・生物基礎の説明に加えて例題も載っているため問題の解き方が分かる
といった特徴があります。
そのため、問題を解いていて、基本的な内容が分からない場合や、学校で習った内容を忘れてしまった場合には、この参考書を使って理解を深めていくといいでしょう。
<②易しめの問題集に切り替える>
参考書を読んでも問題集が解けない場合は、問題集を易しめのものに切り替えていくことをおすすめします。
そして、数ある問題集のなかでおすすめなのが、先ほど紹介した「リードLightノート生物基礎(数研出版)」です。
この問題集は、
・例題の解き方は動画で見ることができる
・解説が詳しい
といった特徴があります。
この問題集を完璧にすることで、共通テストの問題に対応できる力はついていきます。
そのため、何度も繰り返し解いて仕上げるようにしましょう。
ウ 高3の夏休み~共通テスト直前
→数多くの問題にあたって得点力をつけていこう
A まずは共通テストの過去問を解いてみる
セミナーやアクセス、リードαなどに出てくる基本問題ができるようになれば、共通テストの問題に対応できる力はついています。
そこで次にやるべきことは、共通テストの過去問を解くことになります。
「赤本(教学社)」や黒本などには共通テストの過去の問題が載っています。
ですので、過去数年分の問題を解き、
・自分の苦手分野
ことを把握するようにしましょう。
そして、その後は苦手な分野を中心に復習をすることで、効率よく勉強を進めることができます。
B いつから過去問演習を始めるべきか?
赤本や黒本で共通テストの過去問を解き始める時期は、夏休み~秋くらいがおすすめです。
それは、この時期には全統共通テスト模試や駿台ベネッセ共通テスト模試などの共通テスト模試があるからです。
これらの模試に向けて事前に過去問を解くことで、今後の勉強の方針などをつかむことができます。
逆に言えば、夏休みに入るまでに過去問が解くことができるようにスケジュールを組んでいきましょう。
C 学校教材を使って共通テスト対策をする
高3になると、学校で共通テスト対策問題集が配布されます。
基本的にはその問題集を使って、授業が進められます。
ですので、まずは学校教材を使って共通テストタイプの問題を解くようにしましょう。
それは、学校の教材には、
・定期テストの範囲になるため
といったことがあるため、使わざるを得ないという面があるからです。
ただ、本屋さんに行くと、共通テスト用の問題集は数多くあります。
また、塾に通っている人は塾で使っているテキストもあるでしょう。
みなさんの中には学校の問題集ではなく、市販の問題集や塾のテキストを優先して使いたいという人がいるかもしれません。
ですが、十分な知識がないのに、多くの問題集をやっても効果があまりありません。
そうではなく、1冊の問題集を繰り返し解くことで、力がついていきます。
そのため、まずは学校の教材を完璧にするところから始めていきましょう。
なお、学校の教材を解く際は、最初からやるのではなく、苦手な分野から解いていくようにしましょう。
そうすることで、短期間で効果を上げることができます。
なお、学校の問題集の問題がどうしても難しいと感じるときは、「短期完成大学入学共通テスト対策生物基礎(数研出版)」や「共通テスト生物基礎集中講義(旺文社)」などを使うのがおすすめです。
これらの問題集は、共通テストによく出る問題がコンパクトにまとめられており、短期間で仕上げることができます。
また、共通テストの生物基礎では、
・グラフや図などを読み取る問題
もよく出ます。
高得点を取るには、これらの問題にも対応できる必要があるため、積極的に問題を解くようにしましょう。
D 直前期は予備校の予想問題集を解く
過去問を解いて、かつ自分の弱点分野の復習をしていけば安定した点数を取ることができます。(少なくとも35点以上は取れるはずです。)
そこまで来たら、最後の仕上げとして各予備校が出している共通テストの予想問題集を解くようにしましょう。
そして、予想問題集を解くことで+5~10点は点数が上がるようになります。(一方で点数が伸び悩んでいる人は復習を中心とした学習をするようにしましょう。)
また、各予備校が出している予想問題集の特徴としては、
②代ゼミ 難易度は教科によってバラツキがある。大きな書店でないと売っていない。
③駿台 難易度は難しめ。
④Z会 難易度はかなり難しい。大きな書店でないと売っていない。
となっています。
これらの問題集の中で特におすすめなのは河合塾です。
河合塾の「共通テスト総合問題集 生物基礎」は前年度の全統共通テスト模試(全4回)が載っており、全統共通テスト模試対策にもなります。
まずは河合塾の問題集から解き、時間に余裕のある人や難しめの問題を解きたい人は駿台の問題を解いていけばいいでしょう。(駿台の問題集はややレベルが上がります。)
また、共通テスト本番直前には「予想問題パック」も出ますので、力試しにこちらの問題集も解いてみてください。
さまざまな予備校が出している予想問題集を解くことで得点力は飛躍的にアップしますので、できるだけ多く解くようにしましょう。
なお、過去問や模試、予想問題集で40点以上取れて、さらに点数を上げたい場合は、「共通テスト生物基礎満点のコツ(教学社)」がおすすめです。
この問題集は、生物基礎の中でも難しい問題の解き方を詳しく解説している問題集です。(実験考察問題が中心)
ですが、難易度が非常に高いですので、その点は注意して取り組むようにしましょう。