と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「2025年名古屋大学化学入試攻略法:問題傾向と最適な勉強法で合格を目指す」についてみていきますよ。
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名古屋大学化学(2023・情報、理、工、医、農)の問題傾向・難易度・解答速報は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!2025年名古屋大学化学入試の問題傾向や難易度は?
ここでは、「全国大学入試問題正解(化学)」に掲載されている学部について問題を分析しています。
A 全体の講評(情報・理・工・医・農<前期>)
名古屋大学の理科の入試では、理科2科目を150分で解く必要があります。(情報<自然情報>のみ1科目75分の解答時間となっています。)
また、2023年の名古屋大学の化学は大問が3問で構成されていました。
その内訳は、理論2題、有機1題です。(有機化学は小問が2つに分かれており実質大問2問分あります。)
名大化学の問題は全体的には標準・やや難レベルの問題が多いです。
そのため、化学重要問題集、化学の新演習で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、名古屋大の問題に対応できるようになります。
「名古屋大学入試問題(化学)解答速報」はこちら(2023年)
B 第1問(理論化学)
第1問は理論化学の問題で、アンモニアについて問われました。
設問(1)は用語の穴埋め問題で基本レベルです。
設問(2)は記述問題でメタンとアンモニアの沸点の違いについて問われました。
設問(3)は飽和蒸気圧に関する計算問題です。
設問(4)はアンモニアを精製する方法についての問題で、モル濃度についてが問われました。
設問(5)は正誤問題です。
選択肢に出てくる用語は基本的なものが多いですが、それらの概念をよく理解していないとできない問題でした。
【問題講評】解きやすい問題が多いが、基本的な内容をよく理解していないと難しく感じる。
C 第2問(理論化学)
第2問はイオンの構造、溶解平衡に関する問題です。
設問(1)は数字の穴埋め問題で、数字の規則性が分かればできる問題です。
設問(2)は正誤問題です。選択肢(b)、(d)がやや正誤判定に悩みます。
設問(3)、(4)は電子数を答える問題です。
原子番号40までの元素を覚えていないと解けない問題です。
また、問題文の内容を読み解く力も求められました。
設問(5)は錯イオンの名称を答える問題です。
設問(6)は塩化物イオンが配位する位置を答える問題です。
設問(7)は溶解平衡に関する計算問題です。
複数の平衡定数の式を組み合わせて答えを求めていきます。
【問題講評】標準レベルの問題が中心。初見の問題に対応できる力をつけたい。
D 第3問(有機化学)
第3問は有機化学の問題です。
問1 構造決定
設問(1)は元素分析に関する計算問題です。酸素の数が直接載っていませんが「エステル結合を1つ含むが、それ以外に酸素原子は存在しない」から判断できます。
設問(2)は構造決定の問題です。
・水酸化ナトリウムで加水分解→カルボン酸とアルコールに分離
・CはC8H12O2
・Bはベンゼンの一置換体でヨードホルム反応を示さない
といった情報から判断します。
設問(3)は化合物Bの構造異性体について答える問題です。
設問(4)は化合物Cの構造式を答える問題です。
オゾン分解の問題に慣れていないと難しく感じたでしょう。
また、化合物Dは鏡像異性体が存在しないことも構造式の形を特定することができます。
設問(5)は脱水反応に関する問題です。問題文は長いですが、そこまで難しくはありません。
設問(6)は正誤問題です。選択肢(う)、(え)は難しい内容です。
【問題講評】問題によって難易度のばらつきがある。重要問題集など難易度が高めの問題集を解いておくこと。
問2
設問(1)は重合反応について答える問題です。
設問(2)は用語の穴埋め問題です。合成高分子化合物について正確な知識が求められました。
設問(3)は化学反応式を答える問題です。
アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの組み合わせではないことに注意です。
設問(4)は化合物XとYの構造式を答える問題です。
図2のーCH2-が元が何だったのかが問われる問題でした。
設問(5)は重合度に関する計算問題です。
設問(6)は合成高分子化合物の用途に関する問題です。
問題(a)はやや難易度が高めです。
設問(7)は合成樹脂に関する正誤問題です。
全ての選択肢が細かい内容を問うものでした。
【問題講評】かなり細かい内容に踏み込んだ問題もある。高分子化合物については応用論点も復習しておくこと。
名古屋大学化学(2024・情報、理、工、医、農)の入試対策、おすすめ参考書は?
名古屋大学化学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
A 高1・2
①定期テストに向けて勉強をして、化学の基礎固めをする
ここでしっかりと勉強をしておかないと、高3になってからが大変になってきます。テストで最低でも80点以上は取れるように学校教材の内容を完璧に仕上げるようにしましょう。
②分からない内容は「宇宙一わかりやすい高校化学」などの参考書を読んで理解を深める
③夏休みなどの長期休暇や模試前などに今まで習った内容の復習をする
定期テスト勉強以外にも定期的に復習をすることで、解き方などを覚えておくことができます。高2の秋以降の模試では理科や社会も試験範囲となりますので、そこまでにはある程度仕上げておくようにしましょう。
B 高3(基礎固め期)
①「宇宙一わかりやすい高校化学」などの参考書を読んで理解を深める(+練習問題も解く)
物理が苦手な人は、「大学入試坂田アキラの化学基礎・化学の解法が面白いほどわかる本」がおすすめです。
②「基礎からのジャンプアップノート無機・有機化学暗記ドリル」で無機・有機化学の基本的な内容をマスターする
有機・無機の分野はこの問題集を使って、まず知識を頭に入れることから始めましょう。
③「リードLightノート化学基礎・化学」の問題が完璧に解けるようにする
化学は基礎が大事ですので、まずは易しめの問題集をしっかりとこなすことから始めましょう。
C 高3(問題演習期)
①「化学重要問題集」を解いて入試レベルの問題に慣れる
医学部志望者や化学で高得点を取りたい人は、化学重要問題集だけでなく「化学の新演習」などのハイレベルな問題集までやることをおすすめします。
②「ここで差がつく 有機化合物の構造決定問題の要点・演習」で有機化学の構造決定問題に慣れる
③共通テストの過去問、予想問題集を解く
④名古屋大学の過去問を解く(最新版の赤本は毎年7月に発売されます。)
⑤名古屋大学の予想問題集を解く(「名古屋大の化学」など)
【まとめ】名古屋大化学(情報、理、工、医、農)の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス
今回の「名古屋大化学(2024)の入試難易度、過去問の傾向や対策は?」についてのまとめです。
・まずは「化学重要問題集」をマスターするようにしよう
・無機化学と有機化学は最初に物質の性質などをしっかりと覚えるようにしよう
・直前期は過去問レベルの問題を数多く解くようにしよう
名大の化学は標準~やや難レベルの問題が中心です。
そのため、まずは標準レベルの問題を完璧に仕上げるようにしよう。