と思っている中学生のみなさん!
今回は「普通科、専門学科、総合学科の違いとメリット・デメリット」についてみていきますよ。
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高校の普通科を選ぶメリット・デメリットは?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!普通科・専門学科・総合学科の違いやメリット、デメリットは?
高校には大きく、
②専門学科(工業・商業・生活文化など)
③総合学科
の3つに分かれます。
最初にそれぞれの科の特徴についてみていきましょう。
ア 高校の普通科で学ぶ内容は?
→普通科は大学や短大、専門学校などの進学を目指す人向け
A 普通科では何を学ぶ?
高校の普通科は、大学や短大などの進学をめざす人向けのカリキュラムを設けています。
そして、教科としては国語・数学・理科・社会・英語など中学校の内容を発展した内容を学んでいきます。
そして、高2からは文系か理系に分かれてより専門的な内容を学びます。
また、一般的な高校での科目は、
英語 | 英語コミュニケーション、論理・表現 |
数学 | 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B、数学C |
国語 | 現代の国語、言語文化、論理国語、古典探究 |
理科 | 物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎 物理、化学、生物、地学 |
地歴公民 | 歴史総合、地理総合、公共、倫理、政治・経済 日本史探究、世界史探究、地理探究 |
その他 | 音楽、美術、書道、家庭基礎、情報Ⅰ、保健、体育 |
といった科目を学びます。(太字は理系が主に学ぶ科目)
B 普通科の中にあるコースとは?
普通科の中には、さらにコースに分かれているところもあります。
そして、よくあるコースは
・理数コース
・体育コース
などがあります。
また2022年からは普通科は、「普通科」・「学際総合学科」・「地域探求学科」の3つに分かれました。
そのうち、「学際総合学科」は、教科の枠組みを超えた学びに取り組む学科のことを指し、
・大学や国際機関との連携体制
といったことを学びます。
また、「地域探究学科」は、地域社会の課題解決を目指す学科で、
・地域や企業と共同する「産学連携」をする
といった内容を学びます。
イ 高校の普通科を選ぶメリット・デメリットは?
→幅広い進路を選べる反面、勉強量は多い
高校の普通科を選ぶメリットは、
・大学に進学しやすい
・普通科に通う生徒が多く安心できる
といったものがあります。
専門学科だと進路先や就職先がどうしても限られてしまいますが、普通科の場合は文系理系に関わらず自分の行きたい進路を選ぶことができます。(ただし高1の秋くらいまでに文系か理系かは決めないといけません。)
一方で、普通科のデメリットは、
・高校在学中に資格を取ることができない(取りたい場合は自分で試験を申し込む必要がある)
・大学入試に向けた勉強が大変
といったものがあります。
高校入試の勉強に比べて大学入試の勉強は圧倒的に量が多く難しいです。
そのため、大学に通いたい場合は勉強漬けの毎日になることを覚悟しましょう。
高校の専門学科を選ぶメリット・デメリットは?
ア 高校の専門学科で学ぶ内容は?
→専門学科は進学を目指す人の科
高校の専門学科は、工業・商業・生活文化・看護・農業・漁業などの専門的な知識を学ぶ学科です。
教科としては、専門科目に加えて、国語・数学・理科・社会・英語の普通科で習う内容も学んでいきます。(ただし、普通科に比べると国語などの時間は少なめです。)
主な学科と学ぶ内容についてみていくと、
工業科 | 機械・ロボット・電気・建築・土木など |
商業科 | 簿記・原価計算・流通ビジネスなど |
生活文化科 | 食物・ファッション・保育福祉など |
農業科 | 農業・畜産・林業・園芸・食品加工など |
看護科 | 看護に関する内容 |
といった感じになり、学年が上がるにつれて専門科目の授業時間が増えていきます。
また、他にも英語科(国際教養科)、水産科、福祉科、情報科、音楽科、美術科といったような科もあります。
イ 高校の専門学科を選ぶメリット・デメリットは?
→職業教育が充実している反面、進路の幅は狭くなりがち
高校の専門学科を選ぶメリットは、
・資格検定のサポートが充実している
・科に関連した大学・就職先に強い(例 工業科なら工学部の大学や工業系の会社に就職しやすい)
といったものがあります。
専門学科の場合、実習や検定試験対策などがあり、高校在学中に知識や技術を得ることができます。
また、就職へのサポートも厚く、地元企業へ就職しやすいといったメリットもあります。
一方で、専門学科のデメリットは、
・大学の一般入試を受験しにくい(高校では受験に必要な科目を十分に指導しないため)
・高卒で就職すると給料や待遇面で不利になりやすい
といったものです。
専門学科に入学すると普通科よりも進路変更が難しくなります。
ですので安易な気持ちで入らず、じっくりと進路を検討するようにしましょう。
高校の総合学科を選ぶメリット・デメリットは?
ア 高校の総合学科で学ぶ内容は?
→総合学科は普通科+専門学科の中間の内容を学ぶ
高校の総合学科は、国語や英語などの普通科で学ぶ内容と工業や商業などの専門学科で学ぶ内容を両方学ぶ学科です。
また、総合学科の最大の特徴は、「単位制」であることです。
普通科や専門学科では一部の科目は選択できますが、大部分の科目は必修となっています。
一方で総合学科の場合は、自分で学びたい科目を選択できるようになっています。
一般的には、
・自然科学系列(理系)
・国際文化系列(外国語)
・会計ビジネス系列(商業)
・情報ビジネス系列(商業)
・健康スポーツ系列(体育)
といったような系列を一つ選び、その中でさらに自分が学びたい科目を学ぶスタイルとなっています。
イ 高校の総合学科を選ぶメリット・デメリットは?
→自由に授業を選べるのが最大の強み
高校の総合学科を選ぶメリットは、自分の好きな科目を選ぶことができるということです。
一方でデメリットは、「志望者が少ない場合はその授業が受けられない」・「大学進学に必要な科目を取り損ねる可能性がある」ということです。
これらのメリット・デメリットを踏まえた上で、みなさんにあう高校を選ぶようにしましょう。