と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「2025年名古屋大学日本史入試攻略法:問題傾向と最適な勉強法で合格を目指す」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
名古屋大学日本史(2023・文、情報)の問題傾向・難易度・解答速報は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!2025年名古屋大学日本史入試の問題傾向や難易度は?
A 全体の講評(文、情報<前期>)
名古屋大学の日本史の問題傾向は以下の通りです。
②よく出る時代:全時代から満遍なく出題
③問題形式:用語記述、短文記述、論述問題など
④難易度:標準~やや難レベル
⑤注意点
・論述問題が多いため解答時間内に解くのは厳しい
・教科書を超える内容はあまり出題されない
そのため、教科書や参考書で流れをつかむ、一問一答集で用語の暗記をするといった基礎固めををしたら、徐々に難易度が高めの問題集を解くようにしましょう。
また、論述問題が多いので、直前期は「考える日本史論述」などの問題集を使って論述の対策をするようにしましょう。
そうすることによって記述力が身に付き、名古屋大の問題に対応できるようになります。
「名古屋大学入試問題(日本史)解答速報」はこちら(2023年)
下の過去問分析で出てくるページ数は山川出版社の「詳説日本史探究」のページ数に対応しています。
また、太字の用語は特に重要な用語です。
→「詳説日本史探究」の160ページに載っている
B 第1問(古代)
第1問は「古代における稲の収取」に関する問題です。
A
問1 弥生時代の水田の区画は1辺数m程度の小区画のものが多かったです。(P14)
問2 租は口分田などの収穫から3%程度の稲をおさめるものです。(P41)
問3 租はおもに諸国の各郡におかれた正倉に貯蔵されました、(P41)
B
問4 表1および史料3,4の内容から読み解く問題です。
問5 史料5の内容を元に読み解く問題です。
問6 10世紀に成立した新たな課税単位は名、新たな税目は官物、臨時雑役です。(P70)
C 第2問(中世・近世)
第2問は「中世~近世初期の法や制度」に関する問題です。
問1
(1)~(3) 法Aの内容を読み解く問題です。
問2
(1) 足利尊氏は幕府を開く目的のもとに当面の政治方針を明らかにした建武式目を定めました。(P112)
(2) 戦国大名の中には、領国支配の基本法である分国法を定めるものもいました。(P134)
問3
(1)・(2) 豊臣秀吉はポルトガル人らの貿易は布教と一体化していたため、宣教師の追放は徹底しませんでした。(P145)
D 第3問(近世後期)
第3問は「近世後期の近隣外交」に関する問題です。
問1
あ 勝海舟(P231)
い 松平定信(P204)
う ラクスマン(P206)
え 徳川吉宗(P192)
問2 勝海舟が中川忠英の筆写作成した和本を読もうと思った理由を推測する問題です。
問3 ラクスマンが日本に来航したころは、外国からの危機への対応が課題でした。(P206)
問4 設問省略
問5 長崎の町に雑居していた清国人の居住地を限定するために唐人屋敷を設けました。(P163)
問6 1860年には日米修好通商条約の批准書交換に際して、勝海舟らが咸臨丸で太平洋を横断しました。(P231)
E 第4問(近現代史)
第4問は「日本の対外膨張と戦後の経済大国化」に関する問題です。
A
問1
ア 日韓協約(P264)
イ 樺太(P263)
ウ 国際連盟(P272)
エ 後藤新平
オ 関東軍(P302)
問2 日露戦争後の日米関係および日露関係の変化について問われました。幅広い知識が求められました。
問3 リットン調査団の報告に基づき、満州国は日本の傀儡国家であると認定されました。(P307)
B
問4 日本海軍はハワイ真珠湾を奇襲攻撃しました。(P319)
問5 サンフランシスコ平和条約では日本は交戦国の戦争被害に対しておもに役務の供与により賠償を支払う義務を定めました。(P336)
問6 80年代後半のプラザ合意→円高不況→バブル経済の流れについて問われました。(P358)
名古屋大学日本史(2024・文、情報)の入試対策、おすすめ参考書は?
名古屋大日本史の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
A 高1・2
①定期テストに向けて勉強をして、日本史の基礎固めをする
ここでしっかりと勉強をしておかないと、高3になってからが大変になってきます。テストで最低でも80点以上は取れるように学校教材の内容を完璧に仕上げるようにしましょう。
②教科書や「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」などの参考書を読み込んで、日本史の流れをおさえる
③夏休みなどの長期休暇や模試前などに今まで習った内容の復習をする
定期テスト勉強以外にも定期的に復習をすることで、解き方などを覚えておくことができます。高2の秋以降の模試では理科や社会も試験範囲となりますので、そこまでにはある程度仕上げておくようにしましょう。
B 高3(基礎固め期)
①「金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本」などの参考書を読んで理解を深める。(資料集や用語集なども読んでいくこともおすすめします。)
②「日本史B一問一答必修版」で基本レベルの用語をマスターする
最初は細かい内容の用語まで覚えずに、基本を完璧にすることを心がけましょう。
③「日本史総合テスト」の問題が完璧に解けるようにする
この問題集は山川の教科書に対応した問題集であるため、非常に使いやすいです。
C 高3(問題演習期)
①「元祖日本史の年代暗記法」や「流れがわかる日本史Bテーマ史ノート」を解いて日本史の力をつける
②共通テストの過去問、予想問題集を解く
③「考える日本史論述」で日本史の論述問題に慣れる
④名古屋大学の過去問を解く(最新版の赤本は毎年7月に発売されます。)
【まとめ】名古屋大学日本史(文・情報)の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス
今回の「名古屋大学日本史(2024)の入試難易度、過去問の傾向や対策は?」についてのまとめです。
・まずは「教科書の読み込み+一問一答の暗記」で基礎力をつけよう
・次に「日本史総合テスト」を解いて実践力をつけよう
・直前期は「考える日本史論述」で論述問題の解き方を学ぼう
名古屋大の日本史は標準~やや難レベルの問題が中心です。
そのため、まずは試験範囲の基本的な内容を完璧にマスターするようにしよう。