と思っている中学生のみなさん!
今回は「高校入試 志望理由書の書き方と例文ガイド」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
【高校入試】志望理由書とはどういうものか?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!高校入試志望理由書のおすすめの書き方は?
ア 志望理由書とはどのようなものか?
→出願時に出す書類で自分の強みや志望理由などを書く用紙
高校入試の中には願書などを出願する際に、志望理由書などの書類を一緒に提出する場合があります。(特に推薦入試)
そして、志望理由書とは、自分が志望する高校に入学するための理由を文章にまとめたものです。
この文章が合否に大きく関わってくることもあるため、重要な書類の一つとなっています。
そのため、志望理由書を書く際には、時間をかけてじっくりと書く必要があります。
また、面接では志望理由書で書いた内容を元に質問がされます。
そういう意味でもしっかりと文章を考えて書くようにしましょう。
イ 志望理由書を書く目的は?
→面接官に志望する理由や自分の強みをアピールするために書く
志望理由書を書く目的は、
・自分自身の強みや特徴をアピールするため
・中学校時代の実勢をアピールするため
・高校に入学後に取り組みたいことを明らかにするため
といったことがあります。
また、これらの内容をもう少し細かく見ていくと、
①高校選びの背景や理由を明確にする
志望する高校を選んだ背景や理由を明らかにすることが大切です。
例えば、高校の特色や教育方針、進学実績などが挙げられます。
自分がどのような高校に進学したいのかを明確にすることで、志望理由書の内容がまとまりやすくなります。
ここがしっかりと書けないと面接でもアピールをすることができないので気を付けましょう。
②具体的なエピソードや実績を挙げる
志望理由書は自分自身の強みや特徴をアピールする場でもあります。
志望理由書に中学校生活での実績、例えば部活動の実績や課外活動での経験、英検などの検定試験の合格などを書くことで、自分自身をアピールするようにしましょう。
また、ただ実績だけを書くのではなく、
も書くといいでしょう。
③高校で頑張りたいこと
志望理由書の一般的な文章の構成は、
②中学校時代に頑張ったこと
③高校で頑張りたいこと
の順で書くと文章が締まります。
「中学校で〇〇を頑張った。高校に入学しても引き続き〇〇を頑張りたい。」というように、高校でも継続して努力することを書くことで面接官にアピールできます。
ウ 志望理由書を書くときでの注意点は?
→相手に読みやすい文章を書くことを心がけよう
志望理由書を書くときにはいくつかの注意点があります。
①文章が短すぎないようにする
志望理由書は最後の行まで書くようにしましょう。
書くことがないからといって半分くらいで終わってしまっていては、やる気がないと感じられマイナス評価につながってしまいがちです。
そのため、しっかりと書く内容を考えて最後の行まで書き切るようにしましょう。
②わかりやすく書く
志望理由書は面接官が読むものです。
そのため、できるだけ簡潔かつわかりやすく書くことを心がけましょう。
そして、志望理由書を書くときによくあるのが、「私はキャプテンとして部を引っ張っていきました。」と書いてしまうことです。
こう書いてしまうと面接官からすると、「この子は何部だったんだろうか?」と思ってしまいます。
そのため、「私はバスケットボール部のキャプテンとして部を引っ張っていきました。」というように情報を付け足すと分かりやすく伝えることができます。
面接官はあなたのことを何も知りません。
そのため、みなさんの立場や状況を具体的に書くように心がけましょう。
③字は丁寧に書く
志望理由書に書く際は字は丁寧に書くようにしましょう。
字が汚いとそれだけでマイナス評価になってしまいます。
また、字が小さすぎてもよくないので、適度な大きさで書くようにしましょう。
【高校入試】志望理由書の書き方は?
ア 願書・パンフレットを入手する
→まずは願書・パンフレットを入手しよう!
志望理由書を書くときに、最初にやってほしいことは志望校の願書やパンフレットを手に入れることです。
そして、願書やパンフレットなどから、
・クラブ活動や部活動の情報
・進学実績
といった情報を集めるようにしましょう。
また、願書等を入手した後は、志望理由書の書式やテーマなどを確認します。
「何文字書く必要があるのか?」
「どんなことを書かなければいけないのか?」
など、志望理由書に書かれていることをしっかりと確認して次に進めるようにしましょう。
イ 書くためのネタを探す
→「志望動機」・「自己PR」・「将来の夢」などに関するネタを集めよう!
次にやるべきことは志望理由書に書くネタを集めることです。
特に、「志望動機」・「自分」・「職業」の3つのテーマはしっかりと探す必要があります。
書くときには以下のことを意識しながら集めるようにしましょう。
A 志望動機
志望動機で書くべき内容は以下の通りになります。
・施設の充実度
・進学実績、部活の力の入れ具合
・体験入学に参加して感じたこと
・在校生や卒業生から聞いた話
生徒に志望理由書を書かせてみると、パンフレットやHPに載っているような文言をそのまま書いてしまうということが多々あります。
しかし、それでは熱意のない、無機質な内容になってしまい、面接官に自分の思いが伝わりにくくなってしまいます。
そのため、書いてある内容をそのまま写すのではなく、そこから掘り下げて具体的にかつ熱意のある内容を書いていくようにしましょう。
そして、志望校について具体的に書けるようになるには、体験入学に参加することをおすすめします。
それは、高校の体験入学に行くと、実際に建物の中に入ることができたり、学校の雰囲気が分かったりするため、志望校への具体的なイメージが高まり、文章が書きやすくなるからです。
例えば、体験入学に参加したことを踏まえた内容を取り入れると、
体験入学の中で授業の様子を見学をしましたが、そこでは先輩たちが積極的に意見を言っていました。
また、先生方も熱心に授業をされていたことがとても印象に残り、私もこの環境で3年間勉強がしたいと感じるようになりました。
といったものになり、熱意のある文章が書きやすくなります。
そのため、体験入学には積極的に参加するようにしましょう。
B 自己PR
自己PRで書くべき内容は以下の通りです。
・中学校生活で頑張ったこと
・高校3年間で頑張りたいこと
自分自身のことなので比較的書きやすい部分です。
ここで大事なのは、実績だけでなく、頑張った内容とそこから得られたものを書くことです。
例えば、中学校生活で頑張ったこととなると、ほとんどの人は部活動の内容を書きます。
ただ、多くの人は、
中2でレギュラーとして出た最初の試合では、●●中学との試合がありました。
そこでは前半はあまりシュートを決めることができませんでしたが、後半が始まる前に先輩から「落ち着いていこう」と言われたため、そこからシュートが決まり出しました。
そして、次の試合も最初はあまり入りませんでしたが、途中からは前の試合みたいにどんどん入るようになりました。(以下続く)
といったように、部活動の様子を中心に書いてしまいがちです。
志望理由書を書く際に大事なのは、何ができるようになったかということです。
そのため、部活動を通じてみなさんが成長したことや得られたことなどを書くようにしましょう。
そして、それらを踏まえて内容に書き直すと、
最初は初心者であったため、レギュラーにもなれず悔しい思いをしました。
しかし、毎日の練習後も自主的にシュート練習を行ったり、先輩や同級生からアドバイスをもらったりしてコツコツ練習をし続けると、少しずつ上達をして、中2の途中からはスタメンで試合に出ることができるようになりました。
私はこの3年間で「努力は報われる」ということを知りました。
高校生になっても様々なことに挑戦し、努力をしていきたいです。
という感じになります。
こう書くことで、部活動を通じて学んだことや今後の目標などが書かれていて、前向きな生徒であることがアピールできます。
C 将来の夢
・将来どんな仕事をしたいか
・将来どの分野で活躍したいか
自分が将来何をしたいか、どんな仕事に就きたいかが明確に決まっている場合は、それについて書いていけばOKです。
ただ、中学生の多くは働いたことがないため、職業についてのイメージがあまりわかない人が多いでしょう。
そのため、自分の興味のある職業について本やインターネットなどでその内容を調べるようにしましょう。
一方で、具体的に何がしたいかが決まっていない場合は、「現在将来就きたい職業は具体的には決まっていませんが、高校在学中に様々なことを学びながら将来のことを考えていきたいです。」というようなことを書くようにして下さい。
また、大学に進学したい人は、どの学部に行きたいか、どんな内容を学びたいかまで書けるといいでしょう。
ウ 下書きを書く
→メモは手書きで、文はパソコンで書こう!
書くネタを集めた後は、いよいよ下書きに入ります。
ここでのポイントはいきなり文章にしないことです。
まずは箇条書きで書く内容や順番を決めていきます。
例えば商業科志望の場合は、
【志望理由】
体験入学で参加したときに学校の雰囲気がよかった
先輩が易しく教えてくれた
【商業科がいいと思ったきっかけ】
父が税理士として働いていて、自分も将来税理士になりたいと思ったから
【中学校生活で頑張ったこと】
文化祭でリーダーとなり、クラスを一つになるように努力した。
【高校3年間で学びたいこと】
日商簿記検定2級に合格する
簿記以外の専門科目もしっかりと学ぶ
【卒業後の進路】
大学(経営学部)に進学し、会社の経営や簿記などの知識を深める
というような感じでメモを取っていきます。
その後、具体例などを入れつつ指定された字数内で収まるように文章を書いていきます。
なお、文章はパソコンで書くことを勧めます。
それは、志望理由書は何度も書き直さなければいけないため、手書きで書くと非常に面倒だからです。
パソコンであれば、文章の削除・追加・入れ替えなどが一瞬でできるため非常に便利です。
ただ、パソコン操作が苦手な人は手書きでもOKです。
エ 先生などに添削してもらう
→作文が苦手な人は必ず添削してもらうこと!
下書きを書き終えた後は、学校の先生や塾の先生に添削をしてもらうようにしましょう。
添削をしてもらうことで、「文章の構成は正しいのか?」・「誤字脱字はないか?」・「足りない内容はないか?」といったことが分かるようになります。
ただ、学校の先生などは普段の仕事の合間に添削をします。
そのことを忘れずに感謝の気持ちでお願いするようにしましょう。
オ 清書をする
→誤字脱字がないように丁寧に書こう!
添削をしてもらったら最後はいよいよ清書です。
志望理由書はボールペンで書くのが基本ですので、誤字脱字がないように一文字一文字丁寧に書くようにしましょう。
そして、志望理由書は高校に提出する前に必ずコピーを取るようにしましょう。
面接は志望理由書の内容を元に質問がされます。
ですので自分の書いた内容を覚えていないと、面接でスラスラと話すことが難しくなってしまいます。
そうならないように必ずコピーをするようにしましょう。
【高校入試】志望理由書のおすすめ例文は?
以下の志望理由書の例文は、普通科の高校を志望する生徒向けの例文となります。
私が〇〇高校を志望する理由は2つあります。(志望理由)
一つ目はカリキュラムです。
貴校のカリキュラムは、数学や理科などの理系科目に力を入れています。
そこでは、他の高校では学べない高度な実験ができたり、大学の教授のお話が聞く機会があったりするため、高校の3年間で理系科目の知識が広がるのではないかと思います。
私は将来、理系の大学に進学したいと考えているため、貴校のカリキュラムは非常に魅力的だと感じました。
二つ目は進学実績です。
貴校では、例年東京大学や京都大学といった難関大学に何人も合格します。
そこでは、夏季補講や冬季補講といった授業や模試に向けた対策、進路への手厚いサポートなどから、このような大学に多くの方々が合格できているのではないかと思います。
また、貴校に入学する生徒の方々は、ハイレベルな大学への進学を考えている人が多いため、私はこのような同級生たちと切磋琢磨して日々勉強をしていきたいです。(志望理由の具体例)
そして、私は中学校のときはバスケットボール部に所属していましたが、そこでは県大会出場という目標に向かって、日々練習をしていきました。
また、中2の途中からは部活のキャプテンとして、同級生や後輩たちにリーダーシップをとったり、チームワークの大切さを教えたりしました。
このように部活動を通じて得たものは、高校に入学しても必ず役立つと考えています。(中学校生活で頑張ったこと)
高校生活では、今まで以上に勉強と部活動の両立が求められます。
私は、貴校に入学後は引き続きバスケットボール部に入り、日々部活動に取り組むつもりです。
そして、同時に毎日予習や復習などの勉強をし、3年後には希望とする大学に進学できるように頑張っていきたいです。(高校で頑張りたいこと)
【高校入試】作文・小論文の対策ができるおすすめ問題集は?
高校入試の作文や小論文の対策ができる問題集の中では、「高校入試合格を決める!作文・小論文(文英堂)」がおすすめです。
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