と思っている中学生のみなさん!
今回は「高校入試の作文・小論文、よく出るテーマと模範解答まとめ」についてみていきますよ。
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✓対象となる人
✓記事を書いた人
【高校入試】作文・小論文の書き方は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!高校入試作文・小論文の書き方は?
ア なぜ高校入試で作文・小論文が出題されるのか?
→受験生の表現力を見たいため
都道府県によっては高校入試で作文や小論文が出ることがあります。
そして、入試で作文や小論文が出題される目的としては、
・自分の意見を分かりやすくかつ簡潔に表現する力を見る
といったものがあります。
多くの人は普段長い文章を書いた経験がありません。
そのため、入試本番までにしっかりと書く練習をして本番に臨む必要があります。
イ 作文・小論文の書き方は?
→最初に結論から書くこと
A 結論から書く
作文や小論文では自分の意見を明確に書くことが大切になります。
例えば、「中学校3年間で頑張ったこと」というテーマがあったとします。
その時に、まず「中学校3年間で私は英語の勉強を頑張った」といったように、このテーマに対する答えを考えることから始める癖をつけましょう。
生徒の多くは結論から考えることをあまりしません。
ほとんどの受験生の文章は前置きがとても長く、なかなか本題に入らない書き方をしてしまいっています。
ただ、もし入試本番でそのような書き方をしてしまうと、採点者(高校の先生)にとって読みづらいものとなってしまい、マイナスの評価になってしまいます。
そのため、分かりやすい文章を書くためには、まずは結論(質問に対する答え)から書くようにしましょう。
B 論理的に文章を構成する
一般的に作文や小論文の文章の構成は、
・具体例と理由を書く
・再度結論を書く
の順に書くのがおすすめです。
この順番で書いていくと、非常に論理的な文章を書くことができるようになります。
この型に当てはめて、先ほどの「中学校3年間で頑張ったことは?」というテーマで考えてみると、
結論 | 英語の勉強を頑張った |
具体例・理由 | ・英語のテストで100点が取れるように勉強した ・英検合格に向けて一生懸命勉強した ・英語のスピーチコンテストに向けて毎日練習した |
結論 | 英語の勉強を頑張った。高校生になっても引き続き英語の勉強を頑張りたい。 |
となります。
このように、結論→具体例・理由→結論で書くことで、相手に伝わりやすい文章となりますので、この型をしっかりと身につけるようにしましょう。
ウ 原稿用紙の使い方は?
→正しい使い方を知らないと減点になってしまうので要注意
原稿用紙には正しい使い方があります。
下で紹介しているこれらのルールが守れないと減点されてしまいますので、しっかりと書き方を確認しておきましょう。
文体の統一 | 文末を「だ」・「である」調で統一すること |
文の長さ | 一文をできるだけ短くすること |
口語的な表現を避ける | 「けど」・「やっぱり」・「ちょっと」などは使わない |
ら抜き言葉を使わない | 「×見れる」→「○見られる」、「×食べれる」→「○食べられる」 |
一人称は「私」か「僕」 | 一人称は「俺」ではなく「私」か「僕」を使う |
誤字・脱字 | 漢字や送り仮名を間違えずに書けるようにする |
指定字数の9割以上書く | 例えば400字以内なら360字以上書くこと |
書き出しの初めは? | 必ず一マス空けて書く |
符号 | 「!」・「?」・「・・・」などの符号はできるだけ使わない |
句読点・カッコ | 行頭には句読点や閉じるカッコは書かないようにする |
エ 作文・小論文の採点基準は?
→問題にあった文章が書けているか、原稿用紙の使い方は適切かなどが問われる
作文や小論文の採点基準としては、
・自分の体験をふまえて書かれているか。
・文章としてまとまっているか。
・指定された字数内の文章量であるか。(最低でも8割以上)
・誤字脱字はないか。間違った意味の用語は使っていないか。
・原稿用紙の正しい使い方に従っているか。
といったことがあります。
問題にあった答えを書いていないといくら文章を書いたとしても0点になってしまいます。
ですので、問題文をよく読み、どんなことについて答えればいいかを書くようにしましょう。
【高校入試】作文・小論文でよく出るテーマと例文は?
ア 作文・小論文でよく出るテーマは?
高校入試国語の課題作文・条件作文ではよく出るテーマは、
・中学校3年間で頑張ったことは?
・●●高校を志望する理由は?
・高校に入学後どんな高校生活を送りたいか?
・あなたの夢について
・あなたの長所は?
・マナーについて
・ボランティア活動で大切なことは?
・環境問題について(SDGsなど)
・インターネット上のマナーについて
などです。
よく出るテーマは必ず書けるようにしっかりと書く練習をするようにしましょう。
イ 例文①(中学校3年間で頑張ったこと)
→頑張ったこととその具体例、今後の目標を書くとよい
中学校3年間で私が頑張ったことは、バスケットボール部での活動です。(結論)
私は最初は全然上手ではありませんでしたが、毎日練習に取り組む中で少しずつ上達し、中3の最後の大会では県大会に出場することができました。
途中まではなかなかレギュラーになれずに、練習が嫌になったときもありました。しかし、チームメイトや顧問の先生からの励ましもあって、その後も練習を続けることができ、中2の終わりからはレギュラーとして試合に出ることができるようになりました。
また、バスケットボール部では、試合に勝つためにはチームプレイも重視されていました。
そのため、私たちは試合の前に戦術の確認や相手チームの分析を行ったり、試合中はお互いに声を掛け合ったりしてチームプレイを徹底していきました。
私はこのような経験を通じて、みんなで協力して取り組むことの大切さを学びました。
このように、部活動の中で辛い時期や苦しい時期もありましたが、一つの目標に向かって最後まで取り組むことができたのは大きな自信になりました。(具体例)
私は、高校入学後もバスケットボールを続けるつもりです。今まで学んできたことを糧に、高校生になったらさらに人間として成長していきたいと思います。(今後の目標)
ウ 例文②(志望理由・高校で頑張りたいこと)
→志望理由に加えて、在学中の目標も書いていくとよい
私が○○高校を志望する理由は、ビジネスに関する基礎的な知識を学ぶ授業から実践的な授業まで幅広い授業があることに魅力を感じたからです。(志望理由)
私は、高校で学ぶことを通じて、自分の将来の夢である経理の仕事に就くために必要な知識やスキルを身につけることができると考えています。(将来の夢)
また、貴校では日商簿記検定などの検定試験の対策があるため、合格に向けてのサポートが充実していると感じます。
私は、貴校に入学後は簿記部に入部することを考えています。
それは学校の授業だけでなく、部活動の中でも簿記の練習をすることで、検定に合格することはもちろんのこと、大会での優勝や賞を目指すことができます。
そして高校在学中に日商簿記2級以上の合格ができるように、日々勉強に取り組んでいきたいです。
さらに、貴校では地元企業との協力関係が強く、模擬面接や企業見学、インターンシップなどの活動が盛んに行われています。
これらの活動を経験することで、就職する時のイメージが湧きやすくなったり、働く職場で求められるスキルや態度を学ぶことができたりするため、そのような活動にも積極的に取り組んでいきたいです。(高校の魅力)
エ 例文③(将来の夢)
→なぜなりたいのか?どんな人間になりたいのかを具体的に書くようにしよう
私は将来看護師になりたいと思っています。(将来の夢)
そのきっかけは、小さい頃から病院に行くことが多く、看護師さんたちの優しさや温かさに触れる機会が多かったことです。
私も誰かを助けることができる人になりたいと思い、看護師の仕事に興味を持つようになりました。(看護師になりたい理由)
そして、高校に入学後は学校の勉強に加え、ボランティア活動を通じて、さまざまな立場の人と接することも積極的に取り組みたいと思っています。(高校で頑張りたいこと)
そして、私は将来看護専門学校に進学しようと考えています。
そこでは、看護に必要な専門的な知識や技術を学び、将来的には患者さんにとって信頼できる看護師になりたいと思っています。(卒業後の進路)
私が目指す理想の看護師像は、患者さんに寄り添い、温かく接することができる看護師です。
また、患者さんの気持ちに寄り添い、適切なケアを提供することができるように努めていきたいです。(理想の看護師像)
私は、看護師になるために、高校に入学したらいろいろなことに挑戦していきたいと考えています。(まとめ)
オ 例文④(地球環境を守るためにできること)
→中学生ができることを中心に書いていくとよい
地球環境を守るために、私たち一人ひとりができることがあります。(導入)
まずは、ゴミを分別してリサイクルすることです。
地球上の資源は限られており、有効に再利用することで、自然環境の保護につながります。
また、紙製品やプラスチック製品などの消費にも注意が必要です。
エコバッグを使って買い物に行くことや、ペットボトルの再利用にも取り組んでいきたいです。
次に、身近な移動手段を見直すことです。
自転車や徒歩での移動、公共交通機関の利用など、車を使わない移動手段を積極的に選ぶことで、地球温暖化の原因とされている二酸化炭素の排出を減らすことができます。
さらに、省エネ生活を心がけることも大切です。
電気や水道の使用量を減らすことで、地球に負荷をかけることを減らすことができます。
例えば、電気を使わないで外で遊んだり、お風呂のお湯を少し減らして入ることなど、日常生活でできる工夫があります。(具体例)
以上のように、私たちが日常生活で実践できる地球環境の保全についての対策は、小さなことから始めることが大切です。
私自身も、これらのことを実践し、地球環境を守りたいと考えています。(まとめ)
カ 例文⑤(SNSでのマナー)
→プライバシーの侵害や相手を傷つけることなどを書いていくとよい
今では若者を中心に多くの人がSNSを利用しています。
SNSは自分の思ったことをすぐに表すことができる便利なものですが、その反面注意点やマナーもあります。(問題提起)
まず、個人情報に関しては、他人に知られてはいけない情報が含まれているため、SNSで投稿しないことが大切です。
もし、自分の住所や電話番号、学校名やクラスなど、個人が特定される情報を投稿してしまうと自分の家の周りに人がうろついたり、家に電話がかかってきたりといったことが出てきてしまい危険な状況になってしまいます。
そして、SNSでの投稿内容には注意が必要です。
他人をバカにするような発言をしてしまうと、相手を傷つけることに繋がるため、絶対に行わないようにすべきです。
また、文章では自分の思っていることがなかなか相手に伝わらないこともありますので、SNSに頼りすぎるのも禁物です。
以上のように、SNSを利用する際には様々な注意点やマナーがあります。
自分自身が常に注意を払い、相手の気持ちを考えたコミュニケーションを心がけるようにしたいです。(まとめ)
【高校入試】作文・小論文の対策ができるおすすめ問題集は?
高校入試の作文や小論文の対策ができる問題集の中では、「高校入試合格を決める!作文・小論文(文英堂)」がおすすめです。
この本は、
・よく出るテーマについての書き方やポイントなどが詳しくまとめられている
・別冊のワークシートを使って、実際に書きながら練習ができる
といった特徴があります。
そのため、作文や小論文で何を書いたらいいか分からない人や作文・小論文に不安がある人にはおすすめの一冊となっています。