と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「2025年名古屋大学世界史入試攻略法:問題傾向と最適な勉強法で合格を目指す」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
名古屋大学世界史(2023・文、情報)の問題傾向・難易度・解答速報は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!2025年名古屋大学世界史入試の問題傾向や難易度は?
A 全体の講評(文、情報<前期>)
名古屋大学の世界史の問題傾向は以下の通りです。
②よく出る時代:全時代から満遍なく出題
③よく出る地域、分野:地域は欧米+アジア、テーマは政治・制度史が中心
④難易度:標準~やや難レベル
⑤注意点
・論述問題が多いため解答時間内に解くのは厳しい
・教科書を超える内容はあまり出題されない
そのため、教科書や参考書で流れをつかむ、一問一答集で用語の暗記をするといった基礎固めををしたら、徐々に難易度が高めの問題集を解くようにしましょう。
また、論述問題が多いので、直前期は「考える世界史論述」などの問題集を使って論述の対策をするようにしましょう。
そうすることによって記述力が身に付き、名古屋大の問題に対応できるようになります。
「名古屋大学入試問題(世界史)解答速報」はこちら(2023年)
下の過去問分析で出てくるページ数は山川出版社の「詳説世界史探究」のページ数に対応しています。
また、太字の用語は特に重要な用語です。
→「詳説世界史探究」の190ページに載っている
B 第1問(古代・中世のアジア史)
第1問は「華夷の別」に関する問題です。
難易度 やや難
問1 問題文の文章を元に答える記述問題です。
問2 思想:儒学(P43)、王朝:漢(P41)
問3 問題文の文章を元に答える記述問題です。
問4 オ 朱元璋(P150) ケ 明(P150)
問5 カ 元(P145) キ フビライ(P145)
問6 ク 禅譲 コ 放伐
問7 問題文の文章を元に答える記述問題です。
C 第2問(ヨーロッパ・アフリカの近現代史)
第2問は「ヨーロッパ・アフリカ近現代史」に関する問題です。
難易度 標準
問1 A~Eの史料が何かを答える問題です。
1 フランス革命百周年記念記事を伝える「フィガロ」神の記事(P212)
2 スエズ運河の開通を伝える「タイムズ」紙の記事(P244)
3 ニコライ2世への請願書(P263)
4 アレクサンドル2世による宣言(P226)
5 ジョセフ・チェンバレンの電報(P261)
問2 A~Eの史料を年代順に並び替える問題です。
問3 イギリスはトランスヴァール共和国・オレンジ自由国との間に南アフリカ戦争をおこしました。(P266)
問4 「レ=ミゼラブル」
問5 ナロードニキとは農村共同体のミールを基盤とする社会主義改革を目指した都市の知識人階級や学生のことです。(P227)
問6 ナポレオン3世(P225)
問7 日露戦争の戦況悪化から血の日曜日事件が起こりました。(P262)
D 第3問(戦後のアジア史)
第3問は「第二次世界大戦後の中国・台湾史」に関する問題です。
難易度 やや難
問1 ア 周恩来(P318) イ 毛沢東(P318)
問2 ウ 三国志 エ 魏志倭人伝
問3 オ 台湾総督(P257) カ 皇民化
問4 キ ソ連 ク 文化大革命(P337) ケ ニクソン(P333)
問5 コ 日中平和友好(P337) サ 改革・開放(P337) シ 社会主義市場
問6 ス 辛亥革命(P273) セ 孫文(P273) ソ 蒋介石(P294)
問7 タ サンフランシスコ平和(P319) チ 朝鮮(P319)
問8 ツ 二・二八 テ 国際連合
問9 ト 李登輝(P347) ナ 民進
問10 資料A~Cに関する内容を踏まえた記述問題です。
C 第4問(古代)
第4問は「第一次世界大戦後の国際秩序」に関する問題です。
難易度 標準
以下の語句を使って450字以内で書く論述問題です。
・第一次世界大戦後、史上初の国際平和機構である国際連盟が結ばれた。(P285)
・世界恐慌後はファシズム勢力が台頭した。(P300)
・国際紛争解決の手段としての戦争を禁止する不戦条約が成立した。(P288)
・ドイツは西欧諸国と現状維持と相互保障を定めたロカルノ条約を結んだ。(P288)
・ロンドン会議では補助艦保有比率が定められた。
・ワシントン会議では海軍軍備精微条約や九か国条約などが結ばれた。(P286)
名古屋大学世界史(2024・文、情報)の入試対策、おすすめ参考書は?
名古屋大学世界史の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
A 高1・2
①定期テストに向けて勉強をして、世界史の基礎固めをする
ここでしっかりと勉強をしておかないと、高3になってからが大変になってきます。テストで最低でも80点以上は取れるように学校教材の内容を完璧に仕上げるようにしましょう。
②教科書や「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」などの参考書を読み込んで、世界史の流れをおさえる
③夏休みなどの長期休暇や模試前などに今まで習った内容の復習をする
定期テスト勉強以外にも定期的に復習をすることで、解き方などを覚えておくことができます。高2の秋以降の模試では理科や社会も試験範囲となりますので、そこまでにはある程度仕上げておくようにしましょう。
B 高3(基礎固め期)
①「タテから見る世界史」などの参考書を読んで理解を深める。(資料集や用語集、地図帳なども読んでいくこともおすすめします。)
②「世界史B一問一答必修版」で基本レベルの用語をマスターする
最初は細かい内容の用語まで覚えずに、基本を完璧にすることを心がけましょう。
③「世界史総合テスト」の問題が完璧に解けるようにする
この問題集は山川の教科書に対応した問題集であるため、非常に使いやすいです。
C 高3(問題演習期)
①「元祖世界史の年代暗記法」や「新版各国別世界史ノート」を解いて世界史の力をつける
②共通テストの過去問、予想問題集を解く
③「考える世界史論述」で世界史の論述問題に慣れる
④名古屋大学の過去問を解く(最新版の赤本は毎年7月に発売されます。)
【まとめ】名古屋大学世界史(文、情報)の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス
今回の「名古屋大学世界史(2024)の入試難易度、過去問の傾向や対策は?」についてのまとめです。
・まずは「教科書の読み込み+一問一答の暗記」で基礎力をつけよう
・次に「世界史総合テスト」を解いて実践力をつけよう
・直前期は「考える世界史論述」で論述問題の解き方を学ぼう
名古屋大の世界史は標準~やや難レベルの問題が中心です。
そのため、まずは試験範囲の基本的な内容を完璧にマスターするようにしよう。