と思っている高校生のみなさん!
今回は「教育学部面接 志望理由と自己PRの質問例と回答」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
【教育学部】面接で問われることと合否の判定基準は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!教育学部を受験する人で面接・小論文の対策ができる向けのおすすめ参考書は?
ア 教育学部で面接を行う目的は?
→話す内容や熱意について総合的に問われる
教育学部の入試では、面接が課されることがあります。
そして面接を行う目的としては、筆記試験では測れない人間性やコミュニケーション能力を見るためにあります。
面接を通じて、
・意欲ややる気
・将来へのビジョン
などを面接官は知ることができます。
そのため、教育学部の入試に臨む際には、筆記試験対策だけでなく、面接に十分な準備をして、自分の意見をスラスラと言えるようにすることが大切になってきます。
イ 教育学部の面接で評価されるポイントは?
→面接で評価されるポイントを事前に知っておこう
教育学部の面接で面接官が評価するポイントは以下の通りです。
①人物像
面接官は、あなたの人となりや社会性、コミュニケーション能力など、人間的な魅力を見ています。
そのため、明るく元気な印象を与えるように心がけましょう。
②志望動機
教育学部に進学する理由や、将来の教員としての夢や目標をしっかりと説明することが大切です。
具体的なエピソードを交えて、自分の思いを伝えましょう。
③コミュニケーション能力
将来、子どもたちと向き合う教員として、コミュニケーション能力は必須です。
面接でのトークや意見交換を通じて、自分の意見を明確に表現できるようにしましょう。
【教育学部】面接ではどのような質問が聞かれる?
大学入試で教育学部を志望する場合、面接で問われる質問のタイプは、「一般的な質問」と「教員に関する質問」の2つに分かれます。
最初にどの学部・学校でも問われやすい質問から見ていきます。
・志望動機、理由
・自己PR
・入学後にしたいこと、目標は
・将来の進路と希望
・高校生活の思い出
・あなたの出身高校はどのような学校だったか?
・オープンキャンパスに参加したか?
・なぜ他大学ではなく本学か?
・本学部のアドミッションポリシーは何か?
・高校生活で特に頑張った活動は何か?
・受けたい授業はあるか?
・趣味や特技
・長所と短所
・得意な科目と苦手な科目
・休日の過ごし方、最近読んだ本は?
・尊敬する人物は?
・好きな言葉とその理由
・最近気になったニュースは?
これらの質問は聞かれる可能性が非常に高いので、しっかりと練習をして答えられるようにしましょう。
また、面接ではマナーや身だしなみはきちんとして臨むようにして下さい。
【教育学部】面接の定番の質問と回答例は?
ア 教員になりたい理由
→最も聞かれやすい質問。自分の答えが明確に言えるようにしよう!
A「教員になりたい理由」の質問の考え方は?
この質問は学校側が一番重視している内容です。
この質問に熱意をもって、かつ自分の言葉として話せるかどうかで、学校に入学後真剣に勉強や実習に取り組めるかを面接官は知ることができます。
まず、間違いなく尋ねられる質問ですので、確実に答えられるようにしましょう。
なお、教員になりたい理由としての切り口は、
*「子供が好きだから」だけではアピールとしては弱いので、具体的なエピソードが必要
・小学校~高校で出会った先生に憧れている
・〇〇の魅力や面白さを子供たちに伝えたい
・人の成長に関わる仕事をしたい
といったものがあります。(給料が安定しているからはNG。)
これらを元にみなさんオリジナルの言葉で話せるようにしましょう。
B「教員になりたい理由」のおすすめの回答例は?
例1 子どもたちと関わりたいから
私は子どもたちと関わることが好きで、彼らに何かを教えることができる教員になりたいと思っています。
また、子どもたちが自分自身を成長させていく姿を見ることができるのが、教員としての醍醐味だと考えています。
例2 社会貢献がしたいから
私は教員になることで、社会に貢献したいと考えています。
教育は社会の基盤であり、教員として多くの子どもたちの成長をサポートすることができることは、とてもやりがいを感じます。
例3 自分自身も成長したいから
教員になることで、自分自身も成長することができると考えています。
教育は常に変化しているものであり、新しい知識や技術を身につけることができると同時に、子どもたちとのコミュニケーション能力や指導力も高められると思っています。
例4 自分自身の経験を生かしたいから
私は子ども時代に教育に触れる機会が多く、教育の大切さを身をもって感じてきました。
そのため、自分の経験を生かして、子どもたちに多様な学びを提供し、成長をサポートすることができる教員になりたいと思っています。
イ 理想の教師像
→将来の職業について現時点でどこまで考えているかが問われる
A「理想の教師像」の質問の考え方は?
「将来どんな教員になりたいか?」という質問も定番な質問です。
この質問の意図は、自分自身が抱く理想の教員像について問われています。
この質問に明確に答えることができれば、普段から教員について考えている生徒、つまり、将来の仕事について前向きに考えている生徒という評価になります。
そのため、「将来どのような教員になりたいのか?」ということを普段から考えておくようにしましょう。
なお、「理想の教員像」の切り口としては、
・生徒の立場にたって考えることのできる教員になりたい
・一人一人の児童や生徒をきちんと見ることを怠らない教員になりたい
・生徒から尊敬されながらも近い存在であり信頼関係を築くことのできる教員になりたい
といったものがあります。
こういったものを元に、自分なりの味付けをして具体的に答えられるようにしましょう。
B「理想の教師像」のおすすめの回答例は?
例1
私が考える理想の教師像は、生徒たちのことを一番に考え、その成長を見守り、支援することができる教師だと思います。また、知識や技能をしっかりと身に付けていることも必要ですが、それ以上に人間力が重要だと思います。生徒たちとのコミュニケーションを大切にし、信頼関係を築けるような教師であることが理想だと思います。
例2
私が理想とする教師像は、生徒たちに寄り添い、その個性を尊重しながら指導する教師です。そのためには、教育現場の最新情報を常にキャッチアップし、生徒たちの成長に合わせた柔軟な教育を実践できる教師が理想です。また、自分自身が生徒たちに対して熱意を持って授業を進め、学習意欲を引き出すことができることが重要だと思います。
例3
私が理想とする教師像は、生徒たちにとって尊敬でき、かつ頼りになる存在であることです。そのためには、知識や技能に加えて、人間的な魅力を持っていることが必要だと思います。また、生徒たちに対して厳しさを持ちつつ、愛情を持って指導できる教師が理想です。さらに、自己研鑽を怠らず、常に向上心を持っていることも重要だと考えます。
ウ 志望動機
→その大学にしかない魅力を話せるようにすること
志望動機はその大学にしかない魅力を話せるかどうかがポイントになってきます。
どこの大学でも通用するような話ではいけません。
具体的な志望動機になるように以下のことを意識して取り組むようにしましょう。
①その大学独自の教育カリキュラム
教育学部はどの大学でも設置されていますが、各大学で独自の教育カリキュラムを持っています。
その大学が独自に開発した教育プログラムやカリキュラムに興味を持っている場合、その大学を志望する理由として挙げることができます。
例えば、「私は〇〇大学の独自の教育カリキュラムに魅力を感じています。その中で学びたい科目が多く、将来的に自分の教育に役立てたいと考えています。」といったように、具体的な教育プログラムについて言及することで、志望動機をアピールすることができます。
②その大学が有する教育環境
教育学部を志望する人にとって、教育環境は非常に重要な要素の一つです。
その大学が持つ教育環境や施設に魅力を感じている場合、その大学を志望する理由として挙げることができます。
例えば、「私は〇〇大学の豊富な教育リソースや設備に魅力を感じています。その中でも、〇〇施設や〇〇プログラムに参加したいと思っています。これらの教育環境を活かしながら、自分自身を成長させ、将来的には社会に貢献できるような教育者になりたいと考えています。」といったように、具体的な教育環境について言及することで、志望動機をアピールすることができます。
③その大学の教員や卒業生による指導やサポート
教育学部を志望する人にとって、教員や卒業生による指導やサポートは非常に重要な要素の一つです。
その大学に在籍する教員や卒業生がどのような活躍をしているかに興味を持っている場合、その大学を志望する理由として挙げると、例えば、「私は〇〇大学の優秀な教員陣や卒業生の活躍に魅力を感じています。その中でも、〇〇教授の〇〇研究や、〇〇卒業生が行っている〇〇活動に注目しています。このような方々に学ぶことができると考え、〇〇大学の教育学部を志望しています。将来的に自分自身もこのような活躍をするために、この大学で学びたいと考えています。」といったように、具体的な教員や卒業生について言及することで、志望動機をアピールすることができます。
以上のように、教育学部を志望する人がその大学にしかない魅力を踏まえた志望動機の回答例としては、教育カリキュラムや教育環境、教員や卒業生など、具体的な要素を挙げて説明することが大切です。
また、自分自身が将来的にどのような教育者になりたいのかを明確にし、その大学で学ぶことが自分自身の目標達成につながることを示すことが、より良い志望動機の回答につながります。
エ 専門的知識の理解を問う質問
→「いじめ」「教育格差」などについて問われることもある
教員養成系の面接では、「いじめについてどう思うか?」「教育格差についてあなたの考えを言ってください」といったような学校教育に関する知識について問われることがあります。
そのため、よく出るテーマに関しては、「定義+背景+問題点+対策」まではきちんと言えるようにしましょう。
そうすることで面接だけでなく小論文の対策にもなります。
なお、「教員採用試験完全突破!成功論作文(小学館)」には、教育に関する内容が詳しく書かれていますので、ぜひ読んで見てください。
【教育学部】面接対策をする上でのポイントは?
①自己分析をしっかり行う
面接で聞かれる質問に対して、自分自身の長所や短所、価値観、人生観などをしっかりと分析し、整理しておくことが大切です。
自己分析を通じて、自分自身のアピールポイントを明確にしておくことが面接での自信に繋がります。
②模擬面接を行う
学校や塾、予備校などで模擬面接を行い、緊張感を味わいながら、自己分析の成果を活かした回答を練習することが大切です。
また、フィードバックをもらい、改善点を把握しておくことで、面接本番での自信に繋がります。
③入試説明会に参加する
教育学部の入試説明会に参加することで、入試のポイントや面接で聞かれる質問、過去の入試傾向などを知ることができます。
入試説明会には、学校の先生や現役教員の方が講演する場合が多く、彼らの話を聞くことで、教員としての魅力や、教育現場で必要な能力について知ることができます。