と思っている高校生のみなさん!
今回は「保育系学校入試面接対策:高校生のための質問と答え方ガイド」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
【保育系大学・短大】面接で評価されるポイントは?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!保育系学校入試面接対策:高校生向けのよく出る質問と回答例ガイド
ア 志望理由
【ポイント】
×どの学校にもあてまはることを話している(例 保育について学べるから)
×Webやパンフレットに書いてある内容をそのまま話す
〇志望校のカリキュラムや校風などの中から自分が共感していることを話す
〇オープンキャンパスに参加して印象に残ったことを話す
【回答例】
「私が貴学を志望した理由は、幼いころから子どもと関わることが好きで、将来は保育士として働きたいと考えているからです。学校のボランティア活動で子どもたちと接する中で、子どもの成長を支える仕事に魅力を感じました。
オープンキャンパスに参加した際、先生方が学生一人ひとりに親身になって対応してくださり、貴学の温かい雰囲気を感じました。また、在学生の方々が楽しそうに学びの経験を話してくれたことがとても印象的で、私もこのような環境で学びたいと思いました。
さらに、貴学の教育理念である「子ども一人ひとりの個性を尊重し、豊かな人間性を育む教育」に共感しています。私は、子どもたちの気持ちに寄り添いながら成長を見守る保育士になりたいと思っており、貴学の理念が私の目指す姿と一致しています。
貴学での学びを通じて、子どもたちにとって安心できる存在となる保育士になりたいと強く思っています。」
イ 高校時代に頑張ったこと
【ポイント】
×事実を淡々と話すだけ
×あれもこれも話してしまう
×高校生活に直接関係のないことを話す
〇頑張ったこと、苦労したこと、努力したことを話す
〇1回だけでなく継続的に取り組んだことを話す
【回答例】
「高校時代に私が頑張ったことは、学校の文化祭で実行委員を務めたことです。文化祭では、クラスの出し物のリーダーを担当し、みんなの意見をまとめて企画を立てることになりました。最初はみんなの意見がバラバラで、どうやってまとめたらいいのか悩むことも多かったです。しかし、何度も話し合いを重ねる中で、一人ひとりの意見をしっかり聞き、それぞれの意見をうまく取り入れていくことで、みんなが納得できる企画を作ることができました。
この経験を通じて、チームワークの大切さや、人と協力して何かを成し遂げる楽しさを学びました。また、自分が率先して行動することで、周りのみんなもやる気を出してくれることを実感しました。保育の現場でも、子どもたちや同僚と協力して、一つの目標に向かって進んでいくことが大切だと思っています。高校時代のこの経験を活かして、保育者としても子どもたちと信頼関係を築きながら、一緒に成長していきたいです。」
ウ 入学後に頑張りたいこと
【ポイント】
×学びたいことが課外活動に限られている(例 アルバイトをして社会経験をしたい)
×具体的に話せていない
〇学ぶ目的や将来の目標を踏まえて話す
〇人任せではなく、自分から積極的に学びたいことをアピールする
【回答例】
「入学したら、まずは保育の基礎をしっかり学びたいです。高校時代に保育のことを色々と調べる中で、保育者が子どもたちの成長にどれほど大きな影響を与えるかを知り、責任の重さを感じました。そのため、基本的な知識やスキルをしっかり身につけて、信頼される保育者になりたいと思っています。
また、実習を通じて、子どもたちと直接関わる経験を積むことも頑張りたいです。実際の現場で子どもたちがどのように過ごしているのかを学び、自分の目で見て、感じて、考えることが大切だと考えています。実習での経験を通じて、自分に足りないところを見つけ、改善しながら成長していきたいです。
さらに、他の学生や先生方とのコミュニケーションも大切にしたいです。保育者としての知識や技術を学ぶだけでなく、同じ志を持つ仲間たちと一緒に切磋琢磨しながら成長することで、将来の保育現場でも役立つ協調性やリーダーシップを養いたいと思います。」
エ 保育士(幼稚園教諭)になりたい理由
【ポイント】
×志望理由書に書いてある内容をそのまま話す
×導入が長く、なかなか保育士(幼稚園教諭)になりたい理由に話が進まない
〇最初に保育士(幼稚園教諭)になりたい理由を簡潔に話す
〇志望理由書に書いてある内容を具体的に話す
【回答例①<保育士>】
「私が保育士になりたい理由は、子どもたちの成長を支える仕事がしたいからです。小さい頃から弟や妹の面倒を見たり、地域の子ども会で小さな子どもたちと一緒に遊んだりすることが多く、そのたびに子どもたちの笑顔や成長に触れるのが嬉しかったです。特に、学校のボランティア活動で保育園を訪れた際、子どもたちが一生懸命にお絵かきしたり、楽しそうに遊んでいる姿を見て、自分もこんなふうに子どもたちの成長を支える仕事がしたいと思うようになりました。
また、保育士は子どもたちだけでなく、その家族とも関わりながら、子どもの健やかな成長を支える大切な役割を持っていると思います。子どもたちが安心して過ごせる環境を作り、笑顔で毎日を過ごせるようにサポートできる仕事に、とても魅力を感じています。
これからの時代に必要とされる保育士になるために、しっかりと学び、経験を積んでいきたいと考えています。」
【回答例②<幼稚園教諭>】
「私が幼稚園教諭になりたい理由は、幼稚園という場所が子どもたちの最初の集団生活の場であり、その中で成長する姿を見るのがとても素晴らしいと感じたからです。幼少期に私自身が通っていた幼稚園で、先生方が優しく見守ってくれたおかげで、毎日がとても楽しかったことを今でも覚えています。その経験が、子どもたちにとっての楽しい思い出を作る幼稚園教諭になりたいという気持ちに繋がりました。
また、学校の職場体験で幼稚園に行った際、子どもたちが新しいことに挑戦する姿や、できなかったことができるようになった時の喜びを共有することができ、とても感動しました。特に、子どもたちが成長する姿を間近で見守りながら、彼らの好奇心を引き出し、学ぶ楽しさを教えていける幼稚園教諭の仕事に魅力を感じました。
これからも子どもたちの成長をサポートし、安心して学び遊べる環境を作るために、幼稚園教諭としての知識と技術をしっかりと学びたいと考えています。」
オ 理想の保育士(幼稚園教諭)像
【ポイント】
×働き方の理想像を答えてしまう(例 仕事とプライベートの両立をしたい)
×どの業界でも通用する内容を話してしまう(例 遅刻をしないようにしたい)
〇子どもにとって安心できる存在の保育士(幼稚園教諭)
【回答例】
「私は、子ども一人ひとりの気持ちに寄り添える保育士になりたいです。子どもたちはそれぞれ異なる性格や考え方を持っていて、同じように接するだけでは、全員が安心して過ごせるわけではないと思います。だからこそ、子どもたちの気持ちや個性をしっかり理解し、それに合わせたサポートができる保育士になりたいです。
例えば、子どもが泣いているときや不安そうなときは、その理由を丁寧に聞いて、一緒に考えることができるような存在でありたいと思っています。子どもたちにとって、保育士が安心して話せる相手であることが大切だと感じています。
また、子どもたちの成長を見守り、彼らが自分のペースで成長できるようサポートすることも目標です。保育園での生活は、子どもたちが初めて経験する集団生活の場であり、社会のルールや協調性を学ぶ大切な場所です。その中で、子どもたちが楽しみながら成長できるような環境を作りたいと思っています。
私にとって保育士とは、子どもたちの成長を一緒に喜びながら、その可能性を引き出すサポーターのような存在です。これからも勉強を重ね、子どもたちにとって信頼できる保育士を目指していきたいです。」
カ 卒業後の進路
【ポイント】
×「わかりません」・「決めていません」
〇将来つきたい職場、社会人になったら取り組みたいことなどを具体的に話す
【回答例】
「卒業後は、保育園で保育士として働きたいと考えています。子どもたちと毎日接しながら、一人ひとりの成長を見守り、サポートする仕事に大きなやりがいを感じています。特に、小さな変化や成長に気づき、それに合わせたサポートができる保育士になりたいです。
また、保育の現場で経験を積む中で、子どもたちだけでなく、その保護者の方々とも信頼関係を築き、子育てをサポートしていきたいと思っています。保護者の方々にとっても、安心して子どもを預けられる存在になることが目標です。
将来的には、より多くの経験を積んでから、保育士としてのスキルアップを目指し、必要であればさらに専門的な資格を取得したいと考えています。また、ゆくゆくはリーダー的な役割を担い、保育園全体の運営や後輩の育成にも関わっていけるようになりたいです。」
カ 長所・短所
【ポイント】
×具体例が長すぎる
〇長所(内容+具体例)→短所(内容+具体例+今後どう改善していくか)の順で話す
【回答例】
「私の長所は、周りの人とすぐに仲良くなれるコミュニケーション能力です。私は、友達と話すのが好きで、初めて会う人とも積極的に話しかけることができます。高校ではクラスの委員を務めていて、みんなの意見を聞いたり、クラスの雰囲気を良くするために積極的に行動してきました。この経験を通じて、人と関わることの楽しさや難しさを学びましたし、保育の現場でも子どもたちや保護者の方々と良い関係を築くために役立てたいと思っています。
一方で、私の短所は、少し心配性なところです。何か新しいことを始める前に、あれこれと考えすぎてしまうことがあります。しかし、その反面、準備をしっかり行うように心がけているため、失敗を減らすことができています。最近では、心配しすぎずに、まずは行動してみることが大切だと感じるようになり、自分で「まずやってみる」という目標を立てて行動するようにしています。保育士としても、この心配性を活かして、子どもたちが安心して過ごせるように細かいところに気を配れる保育者になりたいと考えています。」
キ 自己PR
【ポイント】
×マイナス面を話してしまう
×自己紹介をしてしまう(例 私は〇〇出身で、好きな食べ物は〇〇です。)
〇積極的に自分の長所を話す
〇長所+具体例(部活動や学校行事で体験したことなど)を話す
【回答例】
「私は、小さいころから保育園で働く母を見て育ちました。その影響もあり、子どもと関わる仕事に興味を持つようになりました。高校では、ボランティア活動の一環で地域の子どもたちと一緒に遊んだり、勉強を教えたりする機会がありました。その中で、子どもたちと信頼関係を築き、彼らが成長していく姿を見ることに大きな喜びを感じました。
また、私はよく周りの人から「明るくて元気」と言われます。どんな時でも笑顔を忘れず、人と接することが得意です。保育の現場では、子どもたちを安心させるために、まずは自分自身が笑顔でいることが大切だと思います。そのため、私のこの明るさや元気さを活かして、子どもたちが楽しく過ごせるような環境を作りたいと考えています。
これらの経験と私の性格を活かして、保育者として子どもたちの成長をサポートできるようになりたいと強く思っています。」
ク 最近気になったニュース
【ポイント】
×「気になるニュースはありません」→世の中の出来事に興味関心がないように受け止められる
×志望職種と全く関係のないことを話す
〇ニュースの内容+感じたことやじぶんの意見の順で話す
〇保育系のニュースを話すのが望ましい
*「新聞ダイジェスト」という本は、最近のニュース記事の中で大事なものをまとめた本です。
そのため、どのニュースを話せがいいか分からない人は、この本を使って興味のある記事を見つけるようにしましょう。
*Amazonで新聞ダイジェストを購入する場合は、必ず最新版のものを買うようにして下さい。
【回答例】
「最近気になったニュースは、子どもの食育に関する話題です。特に、ある保育園で地元の農家さんと協力して、子どもたちが自分たちで野菜を育てて食べるという取り組みをしているというニュースを見ました。このニュースを見て、子どもたちが自分で育てた野菜を食べることを通して、食べ物の大切さや感謝の気持ちを学ぶことができるのは、とても素晴らしいことだと感じました。
また、子どもたちが自分たちの手で育てた野菜を通して、食事や自然のサイクルについて学ぶことができるのは、貴重な体験だと思います。将来、保育士や幼稚園教諭として子どもたちの成長を見守る中で、こうした食育の大切さも伝えていきたいと考えています。子どもたちが健康で元気に育つためのサポートができるよう、しっかりと学びたいと思いました。」