と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「2025年岐阜大学化学入試攻略法:問題傾向と最適な勉強法で合格を目指す」についてみていきますよ。
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岐阜大学化学(2023・医、応用生物科学、工、教育)の問題傾向・難易度・解答速報は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!2025年岐阜大学化学入試の問題傾向や難易度は?
ここでは、「全国大学入試問題正解(化学)」に掲載されている学部について問題を分析しています。
A 全体の講評(医・応用生物科学・工・教育<前期>)
2023年の岐阜大の化学は大問が4~5問で構成されていました。
そして、その内訳は、
・医学部以外(5問):理論1題+無機2題+有機2題
となっています。
2023年の問題では、大問4の問3、問7が差がつきやすい問題でした。
そのため、リードLightノート化学、化学重要問題集で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、岐阜大の問題に対応できるようになります。
「岐阜大学入試問題(化学)解答速報」はこちら(2023年)
B 第1問(理論化学)
第1問は理論化学で化学基礎・化学の全般的な内容が問われました。
問1、2は用語を埋める問題などの知識問題で基本レベルです。
問3は気体の状態方程式などを使った計算問題です。
問4は化学反応式を答える問題です。
問5は半減期に関する問題ですが、公式をしっかりと理解していないと苦戦するかもしれません。
問6は記述問題で、半減するのに時間がかかるといったことを書く必要があります。
【問題講評】基本レベルの問題が多かった。しっかりと得点できるようにしたい。
C 第2問(無機化学)
第2問は無機化学で金属イオンの分離に関する問題です。
問3までは基本レベル、問4は標準レベルの問題です。
問1は溶解度積に関する知識問題です。正確な知識が問われました。
問2~5は金属イオンの分離に関する問題です。
さまざまなイオンや物質の沈殿の様子を正確に暗記する必要があります。
問6は溶解度積に関する計算問題です。
まずは、電離平衡の式から硫化物イオンのモル濃度を求め、次に溶解度積の式から塩化物イオンのモル濃度を求めることに成ります。
【問題講評】金属イオンの分離は典型問題。しっかりと対策をして確実にできるようにしたい。
D 第3問(有機化学)
第3問は有機化学の知識を問う問題です。
問1が構造決定、問2が芳香族化合物の分離に関する問題です。
問1
(1) 芳香族カルボン酸が炭酸に反応し、カルボン酸の塩ができます。
(2) 化合物B~Fの構造式を答える問題です。
水層にあるのは塩、エーテル層にあるのは芳香族化合物になります。
(3) (1)が分かればできる問題ですが、やや難易度は高めです。
問2
(1) 化学反応式を書く問題です。
(2) 濃硫酸の入れる意味を答える問題です。ルシャトリエの原理により水分が少ないとエステル化が進むことになります。
(3) 安息香酸メチルは炭酸水素ナトリウム、塩酸に順に反応し、さらにろ過をしていますので沈殿物質になります。
(4) 元々メタノールを過剰に入れているため、半分にしてもまだ過剰なままです。
【問題講評】全体的に難易度が高い。有機化学に関しては難易度が高めの問題もしっかりと解くことが望ましい。
E 第4問(有機化学)
第4問は有機化学の問題です。
問1は用語を答える問題で、基本的なものが中心です。
問2はポリエチレンテレフタラートの構造式を答える問題です。
問3はアセタール化の際に必要なホルムアルデヒドの質量を求める問題です。
比を使って求めていくことになります。
問4は記述問題で、ビニロンの中にあるOHが親水性を持つことに触れる必要があります。
問5は用語を答える問題ですが、やや細かい内容です。
問6は陽(陰)イオン交換樹脂の官能基を答える問題です。
問7はアミノ酸の分離に関する問題です。
細かい論点ですが、原理をしっかりとおさえるようにしましょう。
【問題講評】高分子化合物のやや細かい論点も問われた。隅々まで復習をしておくこと。
F 第5問(無機化学)
第5問は無機化学の問題です。
問1,2は遷移元素に関する知識問題です。
問3,4は化学反応式を答える問題です。
問5は計算問題ですが、CuOとCuSO4の物質量比は同じになります。
問6はFe2+と同じ価数の化合物を答える問題です。
問7は(1)が計算問題、(2)が塩素に関する正誤問題です。
【問題講評】解きやすい問題が多い。金属イオンの色などをしっかりと暗記しておくこと。
岐阜大学化学(2024・医、応用生物科学、工、教育)の入試対策、おすすめ参考書は?
岐阜大学化学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
A 高1・2
①定期テストに向けて勉強をして、化学の基礎固めをする
ここでしっかりと勉強をしておかないと、高3になってからが大変になってきます。テストで最低でも80点以上は取れるように学校教材の内容を完璧に仕上げるようにしましょう。
②分からない内容は「大学入試坂田アキラの化学基礎・化学の解法が面白いほどわかる本」などの参考書を読んで理解を深める
③夏休みなどの長期休暇や模試前などに今まで習った内容の復習をする
定期テスト勉強以外にも定期的に復習をすることで、解き方などを覚えておくことができます。高2の秋以降の模試では理科や社会も試験範囲となりますので、そこまでにはある程度仕上げておくようにしましょう。
B 高3(基礎固め期)
①「大学入試坂田アキラの化学基礎・化学の解法が面白いほどわかる本」などの参考書を読んで理解を深める(+練習問題も解く)
化学のより深い内容を知りたい人は、「宇宙一わかりやすい高校化学」がおすすめです。
②「基礎からのジャンプアップノート無機・有機化学暗記ドリル」で無機・有機化学の基本的な内容をマスターする
有機・無機の分野はこの問題集を使って、まず知識を頭に入れることから始めましょう。
③「リードLightノート化学基礎・化学」の問題が完璧に解けるようにする
化学は基礎が大事ですので、まずは易しめの問題集をしっかりとこなすことから始めましょう。
C 高3(問題演習期)
①「化学重要問題集」のA問題を解いて入試レベルの問題に慣れる
医学部志望者や化学で高得点を取りたい人は、化学重要問題集のA問題だけでなく、「化学重要問題集のB問題レベル」や「化学の新演習」などのハイレベルな問題集までやることをおすすめします。
②「ここで差がつく 有機化合物の構造決定問題の要点・演習」で有機化学の構造決定問題に慣れる
有機の配点が高い場合や、化学の勉強に時間をかけられる人はこの問題集までやることをおすすめします。
③共通テストの過去問、予想問題集を解く
④岐阜大学の過去問を解く(最新版の赤本は毎年10月に発売されます。)
【まとめ】岐阜大化学(医、応用生物科学、工、教育)の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス
今回の「岐阜大化学(2024)の入試難易度、過去問の傾向や対策は?」についてのまとめです。
・まずは「リードLightノート化学」などの基本レベルの問題集をマスターするようにしよう
・次に「化学重要問題集」のA問題を繰り返し解くようにしよう
・有機化学は難易度が高めの問題も解くようにしよう
岐阜大の化学は標準レベルの問題が中心です。
そのため、一つの問題集を繰り返し解くようにして理解度を上げるようにしよう。