と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「静岡大学英語の問題傾向と難易度を徹底解説!選ぶべき問題集とは?【2025年】」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
静岡大学英語の問題傾向(2024年)・難易度・解答速報は?
【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!2025年静岡大学英語入試の問題傾向や難易度は?
ア 出題形式・難易度(2024年)
→学部ごとに問題数や出題分野は異なる
静岡大学の英語は学部ごとに大きく問題形式が異なります。
A 人文社会・教育・情報(情報社会・行動情報)・グローバル共創科学
【問題数】5問
【解答時間】80分
【出題範囲】長文読解+文法・語彙+会話文+英作文
【難易度】標準レベル
B 情報(情報科)
【問題数】6問
【解答時間】100分
【出題範囲】長文読解+文法・語彙+会話文+英作文
【難易度】標準レベル
C 工
【問題数】5問
【解答時間】80分
【出題範囲】長文読解+文法・語彙+会話文
【難易度】標準レベル
静岡大学の英語は大問が5題あり、読解問題が2問、文法・語法問題が1問、会話文が1問、英作文の問題が1問となっています。
ただし、工学部は英作文の代わりに読解問題が、情報学部情報学科は上の5問に加え数学的な要素を含む記述問題が出題されています。
また、それぞれの問題の難易度は、
・文法 基本的な文法の知識を問う問題が多い
・英作文 与えられたテーマについて自分の意見や体験などを述べる形式で120語程度の文章を書くため難しい
となっています。(読解は評論と小説が1題ずつ出題されます。)
長文読解の勉強は早めに仕上げ、自由英作文の勉強にどれだけ時間をかけられるかがカギとなってきます。
イ 人文社会・教育・情報(情報社会・行動情報)・グローバル共創科学部の問題分析(2024)
→全体的には解きやすい問題が多い
人文社会・教育・情報(情報社会・行動情報)・グローバル共創科学部の問題は解答時間が80分で、大問は全部で5問です。
第1問 長文読解(ある写真家のアラスカにおける撮影計画)
問1 内容説明問題
傍線部①の「flag stop」とは何を指すかを答える問題です。
傍線部①の次の文の「This means that just by waving your hand,~」が解答の根拠となります。
問2 理由説明問題
なぜ筆者は特に冬にアラスカ鉄道に乗るのが好きなのかを答える問題です。
第1段落の5文目の「I especially like it in the winter,~」が解答の根拠となります。
問3 理由説明問題
なぜ筆者はアラスカを旅したのかを答える問題です。
第4段落の1文目の「I am heading into the Alaskan Mountains~」が解答の根拠となります。
問4 内容説明問題
「そのような写真」とあるが、筆者が指しているものを答える問題です。
第5段落の1文目の「After many years of photographing the aurora,~」が解答の根拠となります。
問5 内容説明問題
「筆者は旅に向けてどのように情報を収集したのか」を答える問題です。
第6段落の3文目の「Over the last year, I visited~」が解答の根拠となります。
問6 正誤問題
筆者は問題が起きたらどうすると思うかを答える問題です。
第7段落の6文目の「If there is something I really want to do,~」が解答の根拠となります。
第2問 文法・語法
問題文の中で文法的に間違っている部分を探し、正しいものに変える問題です。
1(c) joinは他動詞なので前置詞は不要
2(d) fifty thousand dollarsは値段を表しているので単数扱い
3(c) whoever wants to come.なので、主格の複合関係詞にする
4(c) staffは職員全体を表す複合名詞であることに注意
5(d) as soon asは時・条件を表す副詞節なので未来のことでも現在形で表す
第3問 長文読解(AIの第一人者ヒントンとAIの進化)
問1 内容説明問題
この新しいAI技術が初期のAI技術と異なっている点を答える問題です。
第1段落の最終文の「It is different from earlier forms of A.I.~」が解答の根拠となります。
問2 理由説明問題
なぜヒントンはグーグルを辞めたのかを答える問題です。
第2段落の2文目の「He said he has quit his job at Google,~」が解答の根拠となります。
問3 理由説明問題
この新しい技術によって改善される可能性のある3つの研究分野は何かを答える問題です。
第3段落の最終文の「Leaders in information technology believe~」が解答の根拠となります。
問4 内容説明問題
4つの選択肢のうち、この記事で述べられているこの新しい技術の危険性として不適切なものを答える問題です。
選択肢(a)は最終段落8文目、選択肢(c)は第4段落2文目、選択肢(d)は第4段落3文目の文が解答の根拠となっています。
問5 指示語の内容を答える問題
「それ」はこの記事の何を指しているかを答える問題です。
最終段落の8文目の「A few years ago, a few people believed the idea~」が解答の根拠となります。
第4問 会話文
会話文の中で正しい英単語を選ぶ問題です。
(1) feel lost「途方に暮れる」
(2) guide A through B「AにBを説明する」
(3) preview「プレビュー」
(4) 前後の文から判断する。
(5) 前後の文から判断する。
第5問 自由英作文
オンラインでコミュニティをとることのメリット・デメリットについて答える問題です。
メリット:場所を選ばずやりとりができる、多様な働き方に対応できる、共通の趣味をもつ友人を見つけやすい
デメリット:関係性を築きづらい、テキストは真意が伝わりづらい、ネット環境が不安定だと質が落ちる
といったことを元に、書きやすいもので文をまとめるようにしましょう。
【問題講評】解きやすい問題が多いが、全体的にボリュームが多いのでテンポよく解くようにすること。
ウ 情報(情報科)学部の問題分析(2024)
→情報学部独自の問題がやや難しい
情報学部(情報科)の問題は解答時間が100分で、大問は全部で6問です。
第1問~第5問:人文社会・教育・情報(情報社会・行動情報)・グローバル共創科学部と共通問題
第6問 長文読解(円柱の2点間の最短経路を求める)
問1 内容説明問題
この問題を解くために必要な情報を過不足なく書く問題です。
本文を忠実に日本語訳していけばできる問題です。
問2 作図問題
Honeyの位置を点AとしたときのFlyの位置を書く問題です。
数学の知識も必要になってきます。
問3 計算問題
三平方の定理や相似の関係を使って解いていきます。
エ 工学部の問題分析(2024)
→英作文がないため取り組みやすい
工学部の問題は解答時間が80分で、大問は全部で5問です。
第1問~第4問:人文社会・教育・情報(情報社会・行動情報)・グローバル共創科学部と共通問題
第5問 長文読解(レアアースメタルの需要増大)
問1 内容説明問題
2040年までに何トンのレアアースメタルが必要になると予想されているかを答える問題です。
第2段落の1文目の「In 2021, the world took 300,000 tons of rare-earths~」が解答の根拠となります。
問2 理由説明問題
バクテリアを使ってレアアースメタルをリサイクルする一番の理由を答える問題です。
第4段落の3文目の「Such methods do not need to use dangerous chemicals~」が解答の根拠となります。
問3 理由説明問題
レアアースメタルの採掘とリサイクルの両方を増やすべき理由についてあなたの考えを述べる問題です。
最終段落の内容「The amount of recycled rare-earths is expected to grow,~」が解答の根拠となります。
2025年静岡大学入試英語で高得点を取るための勉強法やおすすめ問題集は?
静岡大学英語の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 基礎固め
→英単語・英熟語・英文法・英文解釈を高2の終わりまでに終わらせよう
静大の英語の問題は標準レベルの問題で構成されています。
加えて、近年の共通テストでは、難易度が上がり、かつ試験科目も増えています。
そのため、高2の終わりまでに英単語・英熟語・英文法・英文解釈の基礎固めを終えるようにしましょう。(遅くとも高3の夏休みに入る前には終わらせるようにして下さい。)
それは、英単語や英熟語、英文法の知識がないと、文章問題を解いてもなかなか点数が伸びるようにはならないからです。
ですので、高3になってから受験勉強を始めるのではなく、高1・高2のうちから少しずつ英語の勉強に取り組むようにしましょう。
なお、おすすめの問題集としては、
②英熟語:英熟語ターゲット1000
③英文法(基礎):学校で使っている問題集or「基礎からのジャンプアップノート英文法演習ドリル(旺文社)」
④英文法(発展):学校で使っている問題集or「UPGRADE英文法・語法問題(数研出版)
⑤英文解釈:「大学入試読むための英文法標準編(アルク)」
です。
これらの問題集を使って、まずは英語の基礎固めをしっかりと行うようにしましょう。
また、時間に余裕があれば、長文読解の対策もやるようにして下さい。
それは、大学入試では長文読解の配点が非常に高いため、長文読解ができるようになると英語の点数が安定してくるからです。
最初は英文解釈(精読)から始め、その後は速読(英文を速く読めるようにするための練習)→多読(英文をたくさん読む)の流れで長文読解が得意になるようにしましょう。
そして、おすすめの問題集は、
②速読:「大学入試ハイパートレーニング1・2(桐原書店)」
③多読:学校で使っている問題集or「英検2級文で覚える単熟語(旺文社)」、「共通テスト英語リーディングレベル別問題集0~3(東進ブックス)」、「速読英単語(Z会)」、「速読英熟語(Z会)」、「関正生のThe Rules英語長文問題集(旺文社)」、「大学入試レベル別英語長文問題Solution最新テーマ編(かんき出版)」など
です。
これらの問題集をできるだけこなしていくことで、英文の構造が分かったり、話の展開などが分かるようになったりするため、ぜひできるだけ多くの英文に触れるようにしましょう。
イ 分野別学習+共通テスト対策
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
基礎固めを終えたら、ここからは分野別学習(長文読解・リスニング・英作文)を進めていきます。
その時には、いきなり入試レベルの問題を解くのではなく、最初は基本的なレベルのものからやっていくといいでしょう。
また、高3の5月以降は共通テスト模試の回数が多くなりますので、1学期のうちに一度共通テスト対策をすることをおすすめします。
①長文読解
・共通テスト過去問および予想問題集を解く
・速読および多読の練習をして、英語を短い時間で読み切れるようにする。
②リスニング
*静岡大学はリスニングの問題はありませんが、共通テストではリスニングがあるのでそこに向けてしっかりと対策するようにしましょう。
・ディクテーションの練習をする(英語が苦手な人向け):「ゼロからスタート英語を聞き取るトレーニングブック(Jリサーチ出版)」で音を正確に聞き取れるようにする
・共通テスト対策をする:「共通テスト英語リスニング満点のコツ(教学社)」を解いて、共通テストの問題に慣れる
・共通テスト過去問および予想問題集を解く
③英作文
・例文暗記をする:学校で使っている問題集や「英文法の知識ゼロからはじめられる暗唱例文Props150(学研)」で基本例文を暗唱する
・和文英訳の問題集を解く:「大学入試 肘井学の作文のための英文法が面白いほどわかる本(KADOKAWA)」で英作文の書き方を学ぶ
・自由英作文の問題集を解く:「関正生の英作文ポラリス[2 自由英作文編](KADOKAWA)」で自由英作文の書き方を学ぶ。
④ 過去問演習
最後に過去問を解いていきます。
なお、過去問を解き始める時期は、
・共通テスト明け
がおすすめです。
静大の赤本は過去3年分の問題が載っていますので、まずは3年分を解いていきましょう。
そして、それが終わったら、さらに古い年度の問題を解くか、他大学の問題を解くことをおすすめします。(学校の進路指導室にはさまざまな大学の赤本が置いてあるため、それを上手に使うようにしてください。)
また、過去問を解いてできなかった問題は必ず復習するようにして下さい。
過去問演習と復習を繰り返すことで、徐々に得点力が上がっていきます。