【愛知県公立中高一貫校2025】適性検査の難易度・平均点・合格ライン・問題傾向を塾講師が徹底解説。出題分析から対策法、よく出るテーマまで最新情報をまとめて紹介します。
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西井佑一 にしいゆういち ・愛知県豊橋市の個別指導塾で時習館中を目指す小学生を指導 ・プライベートでは47都道府県フルマラソン大会制覇挑戦中! |
要点だけ知りたい人用にQ&A方式でまとめました。
Q&A:愛知県公立中高一貫校 2026年入試に関する質問
Q1. 愛知県公立中高一貫校入試の平均点はどのくらいですか?
A. 毎年6月に平均点が公表されます。前年度、2025年の愛知県公立中高一貫校入試の平均点(60点満点)は、受検者全体の平均が約30点、1次合格者の平均点が約38点でした。
Q2. 愛知県公立中高一貫校入試の合格ラインはどのくらいですか?
A. 2026年入試の合格ラインは40~45点とみています。ただし、倍率・入試難易度等によって大きく変動する可能性があります。
Q3. 愛知県公立中高一貫校入試 適性検査の問題傾向は?
A. 2025年入試の愛知県公立中高一貫校入試の適性検査の問題傾向としては、問題文や表・グラフを読み解く問題が多い、難易度の差が激しいといった傾向が見られました。
【愛知県公立中高一貫校 2025】 適性検査 平均点 ボーダーライン
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この記事では、愛知県公立中高一貫校(2025)の適性検査の平均点や合格ラインについてみていきます。
ア 愛知県公立中高一貫校入試・2025 平均点
愛知県公立中高一貫校入試の平均点は、例年6月上旬に公表されます。
前年の2025年の平均点(30点満点)は、
・適性検査Ⅱ:平均点14.5点、合格者18.0点
でした。(合格者は1次試験通過者の平均点)
単純計算すると、受検者全体の平均点は60点中30点(得点率50%)、1次合格者の平均点は60点中37.7点(得点率62.8%)となります。
イ 愛知県公立中高一貫校入試・2026 合格ライン
愛知県公立中高一貫校入試の合格ラインは公表されないことになっています。
ですが、先ほどの2025年の1次合格者の平均点37.7点をベースに考えていきます。
そして、合格ラインを予想する際に考慮すべき事項は、
①初年度実施の学校
明和、刈谷、半田、津島の4校。
明和・刈谷は倍率が高かった一方で、津島は受験者の大半が1次通過をしている。
そのため、競争が激しい学校の平均点はもっと高くなる。
②1次合格者の平均点
2025年の1次合格者の平均点は37.7点。
これは、「平均点」であって、最低点ではない。
そのため、倍率の低い学校は、実際のボーダーラインは37.7点より可能性がある。
③2026年入試は2年目の入試
1年目での問題を元に塾を中心にしっかりと対策ができるようになった。
一方で、1年目の高倍率および定員削減を原因に受験を避ける小学生もいるだろう。
そして、問題自身も前年度とは難易度が違う可能性もある。
このような要因があるため、合格ラインが大きく変わる可能性がある
といったことがあります。
2025年の難易度・倍率をベースにすれば、40~45点前後が一次通過のラインになると思います。
ただし、具体的な数字は分かりませんので、木曜日の合格発表を待つしかありません。
【愛知県公立中高一貫校 2025】 適性検査 解答速報 難易度分析
ここでは愛知県公立中高一貫校入試(2025)の適性検査の難易度分析および問題解説をしていきます。
ア 愛知県公立中高一貫校入試・2025 適性検査 問題傾向
最初に、愛知県公立中高一貫校(2025)の適性検査を塾講師が解いた感想です。
・選択肢の数が多い問題もあるため、勘で正解しにくい
・問題によって難易度に極端に差がある。
・問われる知識自体は基本的なものが中心だが、簡単には解けない問題が多かった。
・時間内に解き切るのは極めて難しい。そのため、どの問題を捨てるかが大事になる。
・音楽や家庭科、プログラミングなど国語・算数・理科・社会以外の教科からも出題された。(算数の割合が比較的高い)
このように、適性検査は難易度の高い問題が集まっていたように思います。
そのため、取れるところでしっかりと取っていくことが大切な試験でした。
イ 愛知県公立中高一貫校・2025 適性検査Ⅰ 解答速報・難易度分析
適性検査Ⅰは30点満点です。
難易度は基本・標準・難の3段階表示となっています。
A 大問1(9点)
(1) 正解は「エ、キ」【2点】
基本 平安時代に関する文章を選ぶ問題。比較的答えやすかった。【社会】
(2) 正解は②は「ウ」、③は「ア」【完答で1点】
基本 年中行事に関する問題。これも答えやすい問題であった。【社会】
(3)① 正解はAは「イ」、Bは「ア」【2点】
基本~難 音符を答える問題。音楽の知識がないと解けない問題であった。【音楽】
(3)② 正解は「イ」【1点】
基本 文章の内容に合った写真を答える問題。<意味>が書いてある文章を読むと解ける。【国語】
(4) 正解は「エ」【3点】
標準 文章の構成に関する問題。解くのに時間がかかる問題であった。【国語】
B 大問2(9点)
(1) 正解は「ア」【2点】
標準 回路に関する問題。図は複雑だが、一つ一つ丁寧に解いていけばできる問題であった。【理科】
(2) 正解は「カ」【2点】
基礎 メダカおよび受精に関する問題。知識問題であるため、確実に正解したい。【理科】
(3) 正解は「ウ」【3点】
標準 直方体および三角柱に関する体積の問題。図2と図3の向きが違うのが分かっていないと間違えてしまう問題であった。【算数】
(4) 正解はCは「イ」、Eは「カ」【完答で2点】
標準 パンフレットの内容を読み解く問題。文章は長いが、比較的解きやすかった。【国語】
C 大問3(12点)
(1)① 正解は「ウ」【2点】
標準 スタートラインの位置を答える問題。会話文の内容から何について求めればいいかをつかむ力が求められた。【算数】
(1)② 正解は「ウ」【2点】
標準 ①が正解していないとできない問題。問題文をしっかりと読まないと答えを間違えてしまうので注意。なお、走順はなつみ・かりん・ゆうと・そうま・てつや・しおりの順となる。【算数】
(2)① 正解は「カ」【2点】
難 走る順番を答える問題。解くのに非常に時間がかかるため要注意【算数】
(2)② 正解は「イ」【2点】
難 ①が正解していないとできない問題。あとは速い人ほど長い距離を走り、そうでない人ほど短い距離を走るようにすれば全体のタイムは速くなることを読み取れるかがカギを握った。【算数】
(3) 正解はAが「オ」、Bが「ア」、Eが「エ」【3点】
標準 会話のやり取りから( )に入る文を答える問題。前後の文章から該当する文を答えられるようにしたい。【国語】
(4) 正解は「ア」【1点】
標準 法律に関する問題。選択肢の内容がやや細かいため、正確な知識が問われた。【社会】
ウ 愛知県公立中高一貫校・2025 適性検査Ⅱ 解答速報・難易度分析
適性検査Ⅱは30点満点です。
難易度は基本・標準・難の3段階表示となっています。
A 大問1(12点)
(1)① 正解は「イ」【1点】
文章が表示されていないため、解説は省略します。【国語】
(1)② 正解は「ウ」【2点】
文章が表示されていないため、解説は省略します。【国語】
(2) 正解は「カ」【2点】
標準 文章を並び替える問題であるが、料理の手順を知っているとスムーズに解けた。【国語・家庭科】
(3)① 正解は「ア」【2点】
(3)② 正解は「ウ」【2点】
難 経路問題。解くのに非常にかかる問題。条件設定が多く、かつ全ての選択肢の経路を計算する必要があった。【算数】
(4) 正解はAが「イ」、Bが「エ」【3点】
標準 グラフおよび文章を読み取る問題。Bの選択肢は割合の計算が必要であった。【社会・算数】
B 大問2(11点)
(1) 正解は「エ」【2点】
基本 島の場所を答える問題。資料1は鉄砲伝来を示した資料であることが分かればできるが、その知識がなくても資料2の内容から解ける。【社会】
(2) 正解は「ア、カ」【完答で1点】
基本 酸素の性質に関する問題。知識問題であるため確実に正解したい。【理科】
(3) 正解はBが「ア」、Eが「ウ」【2点】
標準 表および会話文の内容を読み取る問題。落ち着いて解けばできる問題であった。【理科】
(4)① 正解は「イ」【1点】
標準 3つの瓶に入っている酸素の合計の体積を求める問題。比の知識が必要であった。【算数】
(4)② 正解はAが「エ」、Bは「ア」【完答で2点】
難 酸素の質量を求める問題。こちらも比をうまく使って求める必要があった。【算数・理科】
(5) 正解は「イ」【3点】
標準 地球温暖化に関する問題。選択肢1つ1つの正誤判断をするのに時間がかかる問題であった。【社会】
C 大問3(7点)
(1) 正解は「エ」【2点】
標準 プログラミングに関する問題。ルール及び文章に沿って動かしていけばできる問題であった。【プログラミング】
(2) 正解は「オ」【2点】
標準 プログラミングに関する問題。(1)と同じようにやっていけばできる問題であった。【プログラミング】
(3) 正解は「ウ」【3点】
難 プログラミングの問題。解くのに時間がかかる問題であり、かつスタート時点をどこにするかが分かっていないと難しく感じる問題であった。【プログラミング】
【豊橋の小学生へ】 時習館中完全攻略コースについて
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当塾では時習館中学校を受験予定の小学4~6年生を対象とした、【小4~6】時習館中完全攻略コースがございます。
当塾では個別指導塾であり、講師歴10年以上の教室長が全ての生徒を担当しております。
そして、時習館中学校に合格するための当塾の指導プランは
②理科・社会の基礎固めおよび復習
③作文の練習<国語が苦手な生徒向け>
④算数・理科・社会の応用問題演習
⑤銀本を使った過去問演習
⑥志願理由書添削
⑦面接台本添削および面接練習
となっており、お子様の学力に合わせた指導を行います。
また、当塾実施の模試を年5回受講して頂き、その結果を踏まえた指導をしていきます。
また、一般的なスケジュールとしては、小6の夏休み前後には国語・算数・理科・社会の内容を一通り終えます。
そこからは過去問演習対策を行い、実践力をつけていく指導をしていきます。
基礎固めをしっかりと行ってから適性検査対策を行いたいため、早めのご入塾をおすすめします。
なお、途中入塾も可能ですので、その点はご安心ください。
【入塾条件】
②規則正しい生活をし、勉強習慣がついていること(宿題の量は多めです)
③通知表で国語・算数・理科・社会の判定が「全てA評価」および「3教科A評価+1教科B評価」であること
*時習館中は70人しか合格できない厳しい試験です。そのため、相当の覚悟をもって受験に臨むようにしてください。
「時習館中学校に絶対合格したい」
「志願理由書の書き方や面接の話し方を知りたい」
そんな中学生のみなさんを全力でサポートします。
TEL 0532-74-7739
月~金 14:30~22:00
また、過去問演習に特化した、【小6】時習館中過去問演習コース(過去問特化)もあります。
こちらは、基礎力は十分にあり、過去問演習を中心とした指導を受けたい方のコースとなっております。(こちらのコースでも志願理由書+面接指導は致します。)
TEL 0532-74-7739
月~金 14:30~22:00