愛知県公立中高一貫校 2026年入試に向けた志願理由書対策を徹底解説。書き方の手順や具体例、塾講師のアドバイスをもとに、合格につながる効果的な志願理由書の作成法を詳しく紹介します。

この記事を書いた人
西井佑一 にしいゆういち ・愛知県豊橋市の個別指導塾で時習館中を目指す小学生を指導 ・プライベートでは47都道府県フルマラソン大会制覇挑戦中! | ![]() |
【愛知県公立中高一貫校】 志願理由書とは?
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愛知県公立中高一貫校入試では、受験前に志願理由書を提出する必要があります。
ここでは志願理由書の形式や注意点についてみていきます。
A 志願理由書とは?
志願理由書とは、志望する中学校に出願するときに、「なぜその学校に入学したいのか」という理由や熱意などを書いて提出する書類のことです。
そして、愛知県公立中高一貫校入試では、
②小学校生活で頑張ったこと<探究活動>
③入学後の抱負
④卒業後の進路・将来の目標
の4つの内容について書いていきます。
そして、この志望理由書を元に、2次試験の面接では面接官からさまざまな質問がされることになっています。
B 志願理由書の分量
志願理由書はA4サイズ2枚分の量を書いていきます。
そして、それぞれの分量は
②小学校生活で頑張ったこと<探究活動>(11行分)
③入学後の抱負(5行分)
④卒業後の進路・将来の目標(5行分)
となっており、②「小学校生活で頑張ったこと」が他の項目よりも分量が多めとなっています。
これは、学校側がどのような探究活動をしてきたのかを見たいという表れです。
また、書く文字数で見ていくと、仮に1行あたり20~25字で書いていくと、
・①志望動機、③入学後の抱負、④卒業後の進路・将来の目標→100~125字
・②小学校で頑張ったこと→220~275字
の分量となります。
C 志願理由書作成時の注意点
志願理由書に取り組む際にはいくつかの注意点があります。
□日付は作成月日を記入する
□志願者氏名は1枚目と2枚目の2か所に記入する
□A4サイズに片面印刷する+2枚をクリップでまとめて提出する
□郵送は簡易書留(角形2号の封筒)による郵送とし、「志願理由書在中」と朱書きで書く
このように細かなルールがありますので、1つ1つしっかりと確認して進めるようにしましょう。
【愛知県公立中高一貫校】 志願理由書 書き方 塾講師が徹底解説

次に愛知県公立中高一貫校入試の志願理由書の書き方についてみていきます。
ア 愛知県公立中高一貫校 志願理由書対策① (情報を集める)

志願理由書を書く前にやってほしいことがあります。
それは、書くための情報を集めることです。
情報があればあるほど、その中から書くことを厳選できるため、質の高い文章を書くことができます。
特に、
□将来の職業に関する本およびYouTube動画
□大学の学部に関する本およびYouTube動画
などは、よく見ておくようにしましょう。
また、小学校6年間の生活や自分自身の強みなどもしっかりと振り返ることも大切です。
イ 愛知県公立中高一貫校 志願理由書対策②(箇条書きで書く)

情報を集めたら、次はその情報を整理していくようにしましょう。
たくさん集めた情報の中で、どれを志願理由書に書いていくかを決めていきます。
また、どのような順番で書いていくかも決めるようにして下さい。
いきなり文章を書くところから始めてしまうと、話の流れがおかしくなってしまったり、言いたいことが何かが伝わりにくくなったりしてしまいます。
ですので、まずはメモをとり、そこで書く順番をしっかりと決めるようにしましょう。
なお、志願理由書を書く際には、
□あれもこれも盛り込まず、書きたい内容を絞って書く
□過去→現在→未来と時系列に沿って書くようにする
□面接官は受験生(あなた)のことを何も知らないので、それを考慮して書く
といったことに気を付けて書くことをおすすめします。
ウ 愛知県公立中高一貫校 志願理由書対策③(清書する)

しっかりとしたメモが取れていれば、あとはそれに基づいて実際の用紙に書くだけです。
ただし、多くの人は1回目で完璧な文章は書けないはずです。
そのため、最初はパソコンなどを使って、書くことをおすすめします。
それは手書きだと何度も書き直さないといけなくなりますが、パソコンの場合はデータを保存しておけばすぐに修正ができるからです。
1行あたり20~25字で書けるように設定して、メモに基づいた内容を書いてみてください。
そこで文字数が足りなければ文を付け加え、逆に多いようであれば内容を削っていきます。
これを繰り返して、完成させていきます。
そして、実際に用紙に書くときの注意点は以下の通りです。
□最後の行までしっかりと書く
□鉛筆で下書きをし、その上をボールペンで書き、最後に鉛筆で書いた部分を消す
これらのことに注意して仕上げるようにしましょう。
【愛知県公立中高一貫校】 志願理由書 例文 塾講師が徹底解説

ここでは、志願理由書のおすすめ例文について紹介していきます。
ア 志願理由書 おすすめ例文①(志望理由)

志望する中学校に入りたい理由を書いていきます。
説明会の資料やパンフレットを見る、通っている先輩や卒業生がいれば話を聞く、文化祭などに参加するなどして、情報を集めるようにしましょう。
そして、その中で、「これはいい」と思った内容を志望理由にするようにして下さい。
また、志望理由を書く際の注意点としては。
□「家から近い」「親に勧められた」というような理由で書かない
□その学校の良い点+理由・具体例の順で書く
となっています。
【例文】
私が時習館中に入りたい理由は、探究学習です。自分の興味のあることや、社会のいろいろなことについてじっくり考えられると思ったからです。それに、少人数の授業もいいなと思いました。先生に質問しやすくて、自分にあった教え方をしてもらえると思ったからです。このような環境で学びたいと思い志望しました。
イ 志願理由書 おすすめ例文②(探究活動)

次に探究活動です。
ここでは、学校行事(運動会、学芸会、委員会活動)、習い事、ボランティア活動、コンクールに関する内容がおすすめです。
一時的なものでなく、継続的に頑張ったことを書くようにして下さい。
また、ただ「●●を頑張った」だけでなく、大変だったこと、工夫したこと、学んだことなども書いていくといいでしょう。
【例文】
私は3才のとき、母の勧めでピアノを始めました。最初は音を出すことが楽しくて、だんだんピアノを弾くことが好きになりました。そして、小学校4年生で少し難しい曲に挑戦しましたが、指がうまく動かず、何度練習しても上手に弾けないこともありました。そことで毎日練習を続けたところ、少しずつ弾けるようになりました。その努力が実り、発表会でうまく弾けたときはとてもうれしかったです。このようにピアノを通じて、あきらめずに努力する大切さを学びました。この経験を生かしてこれからもいろいろなことに挑戦していきたいです。
ウ 志願理由書 おすすめ例文③(入学後の抱負)

入学後の抱負はまずは勉強面について書くようにしましょう。
それは、勉強は中学受験で終わりではなく、中学生になっても継続的にやる必要があるからです。
ここで勉強へのやる気をアピールしないと、面接官からの印象は大きく下がってしまいます。
ですので、「入学後に●●の勉強をする」と言ったことを書くようにしましょう。
また、勉強面に加えて、運動やボランティア活動、読書などに触れるのもおすすめです。
【例文】
私が時習館中学校に入学したら、これまで以上に学習習慣を身につけるようにしたいです。なぜなら、中学校や高校の勉強はこれまで以上に大変になるからです。そのため、家に帰ったらすぐに授業で習った内容を復習し、これから習う内容も先に読んで理解を深めたいです。また、自主的にスポーツをしたり、読書をしたりといったこともしていきたいです。
エ 志願理由書 おすすめ例文④(卒業後の進路)

最後に卒業後の進路です。
将来の職業が決まっていれば、それについて書くのがベストです。
たとえば学校の先生になりたい場合は、
将来は先生になりたい→先生になりたい理由→今頑張っていること→将来どんな先生になりたいかという順で書くのがおすすめです。
一方で、まだ、決まっていない場合は、「中高の6年間で自分に合った進路を選ぶようにしたい。」という感じで書くようにしましょう。
【例文】
私は、将来は小学校の先生になりたいと思っています。なぜなら、小さいときから学校の先生に教えてもらうのが楽しかったからです。そして、先生になるために、私は高校を卒業したら教育学部のある大学に行き、そこで知識や技術を身につけていこうと思っています。大学卒業後は、子どもたちが楽しく、わかりやすく学べるような授業ができる先生になれるようにがんばりたいです。
【豊橋の小学生へ】 時習館中完全攻略コースについて
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当塾では時習館中学校を受験予定の小学4~6年生を対象とした、【小4~6】時習館中完全攻略コースがございます。
当塾では個別指導塾であり、講師歴10年以上の教室長が全ての生徒を担当しております。
そして、時習館中学校に合格するための当塾の指導プランは
②理科・社会の基礎固めおよび復習
③作文の練習<国語が苦手な生徒向け>
④算数・理科・社会の応用問題演習
⑤銀本を使った過去問演習
⑥志願理由書添削
⑦面接台本添削および面接練習
となっており、お子様の学力に合わせた指導を行います。
また、当塾実施の模試を年5回受講して頂き、その結果を踏まえた指導をしていきます。
また、一般的なスケジュールとしては、小6の夏休み前後には国語・算数・理科・社会の内容を一通り終えます。
そこからは過去問演習対策を行い、実践力をつけていく指導をしていきます。
基礎固めをしっかりと行ってから適性検査対策を行いたいため、早めのご入塾をおすすめします。
なお、途中入塾も可能ですので、その点はご安心ください。
【入塾条件】
②規則正しい生活をし、勉強習慣がついていること(宿題の量は多めです)
③通知表で国語・算数・理科・社会の判定が「全てA評価」および「3教科A評価+1教科B評価」であること
*時習館中は70人しか合格できない厳しい試験です。そのため、相当の覚悟をもって受験に臨むようにしてください。
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月~金 14:30~22:00
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