2026年の愛知県高校入試に向けて、5教科の効率的な勉強法とおすすめ問題集を塾講師が徹底解説。内申対策から本番で得点するためのポイントまで、初心者でも最短で成果が出る実践的な対策をまとめました。
この記事を書いた人
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西井佑一 にしいゆういち ・愛知県豊橋市の個別指導塾で10年以上中学生を指導 ・プライベートでは47都道府県フルマラソン大会制覇挑戦中! |
【愛知県高校入試 2026】入試までのスケジュール
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高校入試は試験範囲が広く、難しい問題が多いです。
そのため、早い時期から計画的に受験勉強を進めていく必要があります。
ここでは、愛知県高校入試当日までの過ごし方についてみていきます。
ア 愛知県高校入試 学力検査の特徴
愛知県高校入試の一般選抜では、内申点+学力検査の合計で合否が決まります。
そして、学力検査は、
・全てマークシート方式で記述問題はなし
・解答時間は45分(英語はリスニングと合わせて50分)
・1問1~2点で各教科22点満点(5教科合計で110点満点)
となっています。
また、教科の難易度としては、例年、理科が一番難しく、国語が易しめとなっています。
なお、学力検査は年々難しくなっています。
そのため、早い時期から入試勉強に取り組む必要があります。
入試に向けたおすすめスケジュールは、
・中3の2学期 応用問題を解く+苦手な単元の克服
・中3の冬休み以降 過去問演習
です。
夏休みが終わるまでに、今まで習った内容の基礎固めを終えられるようにしていきましょう。
イ 愛知県高校入試当日までの学習スケジュール
次に、愛知県高校入試当日までのおすすめのスケジュールについて紹介していきます。
A 中2の春休み
中2の春休みは2週間くらいしかありません。
ですので、国語・数学・英語の3教科に絞って短期間で今まで習った内容を復習するようにして下さい。
また、この時期に志望校を決めることをおすすめします。
それは、自分の行きたい高校を決めることで、勉強へのモチベーションが高まるからです。
受験勉強は苦しく、途中で嫌になることもあります。
そのときに、目標がきちんと決まっていれば、その困難を乗り越えることができます。
そのため、早めに志望校を決めるようにしましょう。
また、志望校を決めることで、勉強の取り組み具合も大きく変わってきます。
例えば、時習館高校はボーダーラインが90点(110点満点)です。
そうなると、1教科当たり18点取らないといけなくなるため、早い時期からの対策が必要になってきます。
このように、どの高校を目指すかによってやることが変わってきますので、早めに志望校を決めるようにしましょう。
B 中3の1学期
中3になると受験生になります。
ただ、1学期の間はまだ部活動をしている人が多いでしょう。
そのため家に帰る時間も遅くなり、勉強する時間があまり確保できないかもしれません。
ただ、そんな中でも少しの時間でもいいので、春休みに引き続き、今まで習った内容の復習をするようにしましょう。
それは、ここで勉強習慣を身につけておかないと、中3の夏以降本格的に受験生になったときに長時間の勉強ができないからです。
そうなると、入試当日までに志望校合格に必要な力がつかずに合格できないということになってしまいます。
そのため、中3の1学期から、少しずつ高校入試に向けた勉強をすることをおすすめします。
また、高校入試では内申点も重視されますので、受験勉強だけでなく定期テスト対策もしっかりとやるようにしてください。
C 中3の夏休み
中3の夏休みになると多くの人は部活動を引退しているはずです。
そこで、ここからは本格的に受験勉強を始めていきます。
そして、夏休みは学校がないため、たくさん勉強に時間を充てられるはずです。
そのため、1日8時間以上を目標に勉強をするようにしましょう。
ただし、気をつけないといけないのは、勉強の量だけを追い求めるのではなく、質も大事だということです。
仮に10時間机に向かっていたとしても、ダラダラとやったり、すぐにスマホなどを見てしまったりでは勉強の効果はあまりありません。
ですので、勉強時間だけでなく、勉強の「質」にもこだわるようにしましょう。(集中して勉強に取り組む、苦手な教科を中心に勉強するなど)
また、夏休みにやるべきことは、5教科の基礎固めです。
40日ある休みの中で、苦手な教科や分野を中心にしっかりと復習をするようにしましょう。
そうすることで知識が身についていき、秋以降に応用問題を解いたり過去問を解いたりすることができます。
さらに、志望する高校の高校見学にも積極的に参加するようにしましょう。
それは、高校見学に参加することで、志望している高校が本当に行きたい高校かどうかが分かったり、勉強のモチベーションアップにもつながったりするからです。
D 中3の2学期
夏休みまでに5教科の基礎が固まっていれば、2学期からは応用問題を解くことが受験勉強のメインになります。
中3の秋の時期には、冬休み以降に過去問をスラスラと解けるようにやや難しめの問題に取り組むようにしましょう。
愛知県高校入試では難易度が高いがよく出る問題があります。
そのような問題は対策をすればできるようになりますので、応用問題が載っている問題集を使って問題の解き方を学ぶようにしてください。
一方で苦手な単元や分野がある場合は、引き続き基本的な内容を一つずつ復習するようにしましょう。(基礎力がないのに難しい問題を解いても逆効果です。)
また、この時期は高校入試勉強に偏りがちですが、定期テストの勉強も並行して行うようにして下さい。
E 中3の冬休み
中3の冬休みからは本格的に志望校の過去問を解くようにしましょう。
みなさんは2学期までに中3のほとんどの内容を学び終えているはずです。
そのため、このタイミングで過去問を解くことをおすすめします。
それは過去問を解くことで、自分の弱点と課題が分かるからです。
過去問を解き、間違えた問題はしっかりと復習するようにしましょう。
そして、自分の苦手な部分を一つずつ克服していくことで、得点力アップにつながっていきます。
また、推薦選抜や特色選抜で受験する人は、冬休み中に面接対策をやっておくことをおすすめします。
F 高校入試直前
高校入試直前の時期にやることは、過去問を解くことと、できなかった分野の復習をすることがメインになってきます。
年が明けると、私立高校の入試や公立高校の推薦入試、一般入試など、入試が続いていきます。
ここまでくると、入試まで残りわずかですので、点数が伸びやすい数学・理科・社会を中心に勉強するようにしましょう。
また、英語や国語は定期的に過去問を解いて、力をキープするようにしてください。(英単語を覚えていない人は単語の意味を覚えると長文が読めるようになります。)
なお、冬は風邪をひきやすい時期ですので、体調管理に心がけて規則正しい生活をするようにして下さい。
G 愛知県高校入試の前日・当日
【前日の過ごし方】
□勉強は最後の仕上げをする
□当日の流れを確認する
□明日の持ち物の準備をする
□食事は消化のいいものを取る
□眠れなくても横になる
【当日の過ごし方】
□朝6時には起きるようにする
□持ち物の確認を再度する
□ストレッチや散歩などをして体をほぐす
□朝ご飯を食べる
□高校には早めに着くようにする
□緊張したら、深呼吸、外の景色を見る、肩の上げ下げなどをする
□あらかじめトイレに行っておく
□休憩中に友達と答え合わせをしない
【愛知県高校入試 2026】 国語 問題傾向 おすすめ勉強法・問題集
ここからは教科ごとに、愛知県高校入試に向けたおすすめ勉強法や問題集についてみていきます。
まずは国語からです。
ア 愛知県高校入試 国語 問題形式・難易度
| 時間割 | 9:10~9:55(1時間目) |
| 問題形式 | 【大問1】 現代文(9点) *大問3と合わせて11問 【大問2】 漢字・語句(3点) 【大問3】 現代文(6点) 【大問4】 古文・漢文(4点) |
| 平均点 | 15.8点(22点満点・2025年) |
| 難易度 | やや易 |
国語は入試の1時間目に始まる教科です。
そのため、多くの人は緊張しながら国語の問題を解くことになります。
ただし、平均点は5教科の中で一番高い傾向にあるので、落ち着いて取り組めば解ける問題が多いといえます。
イ 愛知県高校入試 国語 問題傾向(2025)
国語は大問が4問で、
・第2問が漢字・語句
・第3問が現代文
・第4問が古文・漢文
で構成されています。
ここでは前年度(2025)の国語の入試問題を分析していきます。
・第1問・説明文
・説明文が出題された。
・接続語を答える問題、適語補充問題、理由説明問題、内容一致問題は定番の問題形式。
・文章の論の進め方に関する問題が出題された。
・第2問 漢字・語句
・「緩慢」という漢字を「緩」・「慢」一文字ずつ答える問題であった。
・「優れて」という語句の意味と同じ熟語を答える問題が出題された。
・慣用句を問う問題が出題された。
・第3問 随筆
・随筆が出題された。(年によっては2題とも説明文のときもあるので要注意)
・適文補充問題、理由説明問題、内容説明問題、登場人物の心理を問う問題、表現の特徴を問う問題が出題された。
・第4問 古文
・内容が力のある者とない者との比較がされたもので読みやすかった。
・内容説明問題、理由説明問題、内容一致問題と定番の問題が出題された。
ウ 愛知県高校入試 国語 おすすめ勉強法・問題集
愛知県高校入試の問題は定期テストとは違い、初めてみる文章が出されます。
そのため、問題集や過去問を通じて、そのような文章を読み解く練習が必要になってきます。
また、漢字や語句、古文や漢文も出題されますので、知識をしっかりと身につけることもやっていくようにしましょう。
【漢字】
・問題集:「高校入試漢字・語句3000(受験研究社)」
・使い方:漢字の読み書きだけでなく、四字熟語や故事成語などもしっかりと覚えること。また、書けない漢字は3回書いて覚えること。
【語句】
・問題集:「中学生の語彙力アップ徹底学習ドリル1100(メイツ出版)」
・使い方:赤ペンで答えを書く→赤シートで隠して答えが言えるようにする
【古文・漢文の文章に慣れる】
・問題集:「こわくない国語古文・漢文(くもん出版)」
・使い方:問題を解く→解説を読む→原文と日本語訳を交互に読んで内容を理解する→何度か音読する
【長文読解の対策をする】
・問題集:「こわくない国語文章の読解(くもん出版)」
・使い方:問題の解き方を読んで理解する→問題を解く→解説を読む
【愛知県高校入試の過去問や模擬テストを解く】
・問題集:「愛知県公立高等学校 入学試験問題集(教英出版)」
・使い方:問題を解く→解説を読む
また、過去問を解く際には、
・選択問題はなぜその選択肢を選んだのか、その根拠が言えるようにする
・時間を計って解く(5分短めに解くとよい)
・間違えた問題は解説をしっかりと読む
といったことを心掛けるようにしてください。
ただ解いて、丸付けをして終わりでは国語の力はつきません。
特に国語は入試の1時間目に始まる教科ですので、ここで高得点を取れるようにしっかりと練習しましょう。
【愛知県高校入試 2026】 数学 問題傾向 おすすめ勉強法・問題集
次は数学です。
愛知県高校入試に向けた、数学のおすすめ勉強法や問題集についてみていきます。
ア 愛知県高校入試 数学 問題形式・難易度
| 時間割 | 10:15~11:10(2時間目) |
| 問題形式 | 【大問1】 計算問題、文章題、関数、箱ひげ図、相似(10点) 【大問2】 確率、関数、グラフの作図(7点) 【大問3】 角度、相似、三平方の定理(5点) |
| 平均点 | 13.2点(22点満点・2025年) |
| 難易度 | 標準 |
数学は2時間目に行われます。
難易度は前年度に比べるとやや上がりました。
今回は第3問の難易度は下がりましたが、第2問で難しい問題が目立ちました。
難易度は年によって大きく変動しますが、まずは第1問で取りこぼしがないようにしましょう。
イ 愛知県高校入試 数学 問題傾向(2025)
数学は大問が3問で、
・第2問が確率・資料の整理・証明・関数
・第3問が図形問題(角度・相似・三平方の定理)
で構成されています。
ここでは前年度(2025)の数学の入試問題を分析していきます。
・第1問・小問集合
・計算は因数分解、方程式、平方根など満遍なく出題された(計算問題は4点分出題)
・方程式の文章題、一次関数の式を求める問題、反比例の性質、標本調査、確率、円周角の定理の逆(教科書レベル)が出題された
・1問1点の10点分出題された
・第2問・箱ひげ図、関数
・箱ひげ図→論理的に考える必要があり、解くのに時間がかかる問題であった
・一次関数の応用問題(座標を文字を置いて解く問題)→愛知県高校入試ではよく出るパターンの問題
・グラフの作図の問題とそれを読み取る問題が出題された→x=0,1,2,3・・・のときにyの値がどう変わるかを考えながら解くと解きやすい
・第3問・図形、相似、三平方の定理
・角度の問題が1題出題された
・相似、三平方の定理を絡めた問題が出題された。→2025年の問題は①は比較的解きやすかった
ウ 愛知県高校入試 数学 おすすめ勉強法・問題集
数学は仕上がるまでに時間のかかる科目であり、かつ点数の差がつきやすい科目です。
そのため、英語と同様、早い時期から受験勉強に取り組んで得意科目になるようにしましょう。
なお、数学が苦手な人は、まずは計算問題が完璧にできるようにすることから始めることをおすすめします。
【計算練習】
・問題集:「高校入試計算 全問ヒントつきでニガテでも解ける(学研)」
・使い方:一通り解く→解き方を忘れている問題は、学校の問題集などを使って類似問題を解く
【基本問題を解く】
・問題集:「高校入試絶対合格数学(学研)」
・使い方
① 問題を解く。できなかった問題は問題番号に〇をつける
② できなかった問題は解説を読んで理解する
③ 答えを隠して自力で問題を解く
④ 一通り終わったら、再度チェックテストで〇のついている部分を解き直す。できるようになったら〇を消す
⑤ できなかった問題は再度解き直す
【入試レベルの問題を解く】
・問題集: 「きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集数学(旺文社)」、「高校入試「解き方」が身につく問題集数学(旺文社)」
・使い方
① 問題を解く。できなかった問題は問題番号に〇をつける
② できなかった問題は解説を読んで理解する
③ 答えを隠して自力で問題を解く
④ 一通り終わったら、再度〇のついている部分を解き直す。できるようになったら〇を消す
⑤ できなかった問題は再度解き直す
【愛知県高校入試の過去問や模擬テストを解く】
・問題集:「愛知県公立高等学校 入学試験問題集(教英出版)」
・使い方:問題を解く→解説を読む→教科書や参考書に戻って復習する
*難問対策をやりたい人は、「愛知県公立高入試数学受験生の1/2以上が間違える問題への対策問題集(英俊社)」もおすすめです。
過去問を解く際には、時間を計って解くことや間違えた問題は解説をしっかり読むといったことを心がけるようにしましょう。
また、問題を順番に解く必要はありません。
入試は時間が限られているため、制限時間の中で解ききれるように解く順番を変えるなどの工夫をしていきましょう。
そして、過去問を解くと必ず難しい問題に出くわしてきます。
入試本番ではスパッと捨てることも大切になってきますが、練習の段階では時間を気にせずじっくりと取り組むようにしましょう。
なお、難問を解く際には、
②問題文やグラフ、図からヒントを見つける
③今まで習った内容を思い出す(例「直角三角形」なら三平方の定理が使える)
といったことを意識して解くようにして下さい。
【愛知県高校入試 2026】 社会 問題傾向 おすすめ勉強法・問題集
次は社会です。
愛知県高校入試に向けた、社会のおすすめ勉強法や問題集についてみていきます。
ア 愛知県高校入試 社会 問題形式・難易度
| 時間割 | 11:20~12:05(3時間目) |
| 問題形式 | 【大問1・2】 歴史的分野 【大問3・4】 地理的分野 【大問5・6】 公民的分野 |
| 平均点 | 12.2点(22点満点・2025年) |
| 難易度 | やや易 |
2025年の入試は前年度のものと比べるとやや難易度は上がりました。
以前のような用語を覚えていればできる入試ではなく、グラフや図を読み取る問題が中心となっているため、しっかりと過去問を解いていくことが大事になってきます。
イ 愛知県高校入試 社会 問題傾向(2025)
社会は大問が6問で、第1・2問が歴史、第3・4問が地理、第5・6問が公民となっています。
近年は一問一答問題が減り、資料を読み取る問題が増えています。
そのため、単純に暗記しただけではできないようになっています。
・第1問・歴史
・地図や写真を読み解く問題が出題された(一問一答だけやっても×)
・日本の歴史だけでなく世界の歴史も知っておく必要があった
・壬申の乱の背景および結果に関する内容が問われた
・第2問・歴史
・複数の史料を読み取る問題があった
・主に、明治~昭和時代の内容から出題された
・第3問・日本地理
・歴史と同様、表やグラフを読み取る問題が出題された。
・地図、降水量・平均気温、米の収穫量等の知識が問われた。
・資料の数が多く、短い時間で読み解く力が必要であった。
・第4問・世界地理
・地図、森林面積の割合等を示す表、川の場所、写真が絡んだ問題が出題された
・(1)の問題は赤道の場所と秋田県(北緯40度)の知識が問われた。
・(3)の問題はやや細かい知識が問われる問題であった。
・第5問・経済分野
・グラフや表を読み解く問題が多数出題された。
・(3)は財政政策および需要と供給の関係に関する内容が問われた。
・(4)は円高・円安に関する内容が問われた。
・第6問・政治分野
・裁判所に関する内容が問われた。
・どの問題も解きやすい問題であり、かつ入試問題では頻出の内容であった。
ウ 愛知県高校入試 社会 おすすめ勉強法・問題集
社会は知識がないことには解けない科目です。
そのため、まずは教科書を読む、用語の意味を覚えるというところから始めましょう。
また、表やグラフを読み取る問題が多いので、過去問を中心に問題をたくさん解くようにしてください。
【教科書を読む】
・教科書を読んで、今まで習ったところを思い出す
・教科書の太字に暗記ペンで線を引き、漢字で書けるようにする
【一問一答の暗記をする】
・問題集:「高校入試入試問題で覚える一問一答社会(旺文社)」
・使い方
①覚えているかどうかをチェックする。覚えていない用語は問題番号に〇をつける
②〇をつけた問題の答えを覚える
③時間を置いて、〇のついた問題ができるかどうかを繰り返す
【基本問題ができるようにする】
・問題集:学校の問題集など
・使い方
① 各章のまとめ問題を解く。できなかった問題は問題番号に〇をつける
② できなかった問題は解説を読んで理解する。(覚えきれていない分野は再度一問一答に戻って復習する)
③ 答えを隠して自力で問題を解く
⑤ 一通り終わったら、〇のついている部分を解き直す。できるようになったら〇を消す
⑥ できなかった問題は再度解き直す
【入試レベルの問題を解く】
・問題集: 「きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集社会(旺文社)」、「高校入試「解き方」が身につく問題集社会(旺文社)」
・使い方
① 問題を解く。できなかった問題は問題番号に〇をつける
② できなかった問題は解説を読んで理解する(覚えきれていない分野は再度一問一答に戻って復習する)
③ 答えを隠して自力で問題を解く
④ 一通り終わったら、再度〇のついている部分を解き直す。できるようになったら〇を消す
⑤ できなかった問題は再度解き直す
【愛知県高校入試の過去問や模擬テストを解く】
・問題集:「愛知県公立高等学校 入学試験問題集(教英出版)」
・使い方:問題を解く→解説を読む→教科書や参考書に戻って復習する
【愛知県高校入試 2026】 理科 問題傾向 おすすめ勉強法・問題集
次は理科です。
愛知県高校入試に向けた、理科のおすすめ勉強法や問題集についてみていきます。
ア 愛知県高校入試 理科 問題形式・難易度
| 時間割 | 13:05~13:50(4時間目) |
| 問題形式 | 【大問1・6】 総合問題(4問) 【大問2】 生物的分野(4問) 【大問3】 化学的分野(4問) 【大問4】 物理的分野(4問) 【大問5】 地学的分野(4問) |
| 平均点 | 10.9点(22点満点・2025年) |
| 難易度 | 難 |
近年では5教科の中で最も難易度が高い科目になりつつあります。
愛知県高校入試の理科は生物・地学・物理・化学の4分野が幅広く出題されます。
そのため苦手分野がある場合は、必ず復習をしてできるようにしましょう。
また、近年は問題の文章量が増えていますので、国語の読解力も必要です。
イ 愛知県高校入試 理科 問題傾向(2025)
理科は大問が6問で、第1・6問が小問集合、第2問が生物、第3問が化学、第4問が物理、第5問が地学となっています。
愛知県高校入試の理科は、
②問題の文章量が多い
③複数のグラフを見比べる問題がある
といった傾向になっているため、難易度が非常に高いです。
・第1問・小問集合
・凸レンズの作図<物理分野>と南中高度の計算<地学分野>に関する問題が出題された。
・(1)は基本レベル、(2)は標準レベルの難易度であった。
・第2問・生物
・細胞分裂・遺伝に関する問題が出題された。
・(1)、(2)は知識問題なので確実に正解したい。
・(3)も比較的易しめ。ただし用語への正確な理解が必要。
・(4)はやや難。A~Eまでがどのような種子ができるかを一つ一つ考える必要があった。
・第3問・化学
・還元に関する問題が出題された。
・(1)・(2)は知識問題なので確実に正解したい。
・(3)は計算問題で慣れていないと難しいが、過去問を解いていれば対応できるレベルであった。
・計算問題を解くときは化学反応式を書いて考えるとよい。
・第4問・物理
・オームの法則および電流に関する問題が出題された。
・(1)は簡単な計算問題なので確実に正解したい。
・(2)以降は計算問題であり、難易度は高め。(特に(4)は非常に難しい)
・物理分野は例年難易度が高い問題が多いので、解くのは後回しでよい。
・第5問・地学
・地層に関する問題が出題された。
・過去問をやっていれば十分に対応できるレベルの問題であった。
・第6問・小問集合
・密度<化学分野>と顕微鏡の使い方<生物分野>に関する問題が出題された。
・密度の問題は標準レベル、顕微鏡の問題は基本レベルであった。
ウ 愛知県高校入試 理科 おすすめ勉強法・問題集
理科は単元ごとに得意・不得意が出やすい教科です。
そのため、苦手分野がある人は、その単元の基礎に戻って復習するところから始めましょう。
また、表やグラフを読み取る問題が多いので、過去問を中心に問題をたくさん解くようにしてください。
【教科書を読む】
・教科書を読んで、今まで習ったところを思い出す
・教科書の太字に暗記ペンで線を引き、漢字で書けるようにする
【一問一答の暗記をする】
・問題集:「高校入試入試問題で覚える一問一答理科(旺文社)」
・使い方
①覚えているかどうかをチェックする。覚えていない用語は問題番号に〇をつける
②〇をつけた問題の答えを覚える
③時間を置いて、〇のついた問題ができるかどうかを繰り返す
【基本問題ができるようにする】
・問題集:「やさしくまるごと中学理科(学研)」
・使い方
① 動画で授業内容を見る。その後問題を解き、できなかった問題は問題番号に〇をつける
② できなかった問題は解説を読んで理解する。
③ 答えを隠して自力で問題を解く
⑤ 一通り終わったら、〇のついている部分を解き直す。できるようになったら〇を消す
⑥ できなかった問題は再度解き直す
【入試レベルの問題を解く】
・問題集: 「きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集理科(旺文社)」、「高校入試「解き方」が身につく問題集理科(旺文社)」
・使い方
① 問題を解く。できなかった問題は問題番号に〇をつける
② できなかった問題は解説を読んで理解する(内容がよくわかっていない場合は、「やさしくまるごと中学理科」に戻って復習する)
③ 答えを隠して自力で問題を解く
④ 一通り終わったら、再度〇のついている部分を解き直す。できるようになったら〇を消す
⑤ できなかった問題は再度解き直す
【愛知県高校入試の過去問や模擬テストを解く】
・問題集:「愛知県公立高等学校 入学試験問題集(教英出版)」
・使い方:問題を解く→解説を読む→教科書や参考書に戻って復習する
【愛知県高校入試 2026】 英語 問題傾向 おすすめ勉強法・問題集
最後は英語です。
愛知県高校入試に向けた、英語のおすすめ勉強法や問題集についてみていきます。
ア 愛知県高校入試 英語 問題形式・難易度
| 時間割 | 14:10~15:15(5時間目) |
| 問題形式 | ・聞き取り検査(5点)
・筆記試験 |
| 平均点 | 13.8点(22点満点・2025年) |
| 難易度 | 標準 |
英語は最終時間の5時間目にあります。
この辺りになると疲れがピークになり、集中力が欠けがちです。
しかし、ここでしっかりと音声を聞いたり、長文を読んだりしないと点数を落としてしまいますので、最後まで気を抜かずに取り組むようにしましょう。
近年の英語は比較的点数が取りやすくなっています。
ですが、長文読解、英作文、リスニングと幅広い知識が必要ですので、普段から英語の文章に慣れるようにしましょう。
イ 愛知県高校入試 英語 問題傾向(2025)
英語はリスニングと筆記試験に分かれます。
筆記試験は大問が4問で、第1問が適文補充、第2問が適語補充・並び替え問題、第3問が長文読解、第4問が対話文となっています。
本文の量は以前と同じですが、問題文の量が増えています。
そのため、短い時間で文章の意味を読み取れるようにする必要があります。
・リスニング
・例年並みの文章量・難易度で比較的聞き取りやすかった
*進学校を志望する生徒は満点をとっていきたい
・筆記第1問・適文補充
・文章にあった文を選ぶ問題
・空欄部分の前後の内容を読み取って、そこから空欄に当てはまる文章を適切に選ぶ力が求められた
・筆記第2問・適語補充
・表やグラフ、英文を元に正しい語句や文章を選ぶ問題
・並び替え問題は文法の知識が問われた。(過去分詞の知識が必要)また、1つ不要な単語があるため正解を出しにくい。
・筆記第3問・長文読解
・文章量はやや多い。
・1つの段落を読むごとにどのような話についてかを簡単に書いていくとよい。
・(4)は【メモ】の内容に適する語句を選ぶ問題。文の構造が分かっていればそこまで難しくはない。
・筆記第4問・対話文
・会話文+表の内容を問う問題が出題された
・文章は長くないが、(3)と(4)は問題文中に表が出てくるため、解くのに時間がかかる
英語は近年、問題文の量が多くなっています。
ですので、短い時間で文章の内容を読めるように普段から練習するようにしましょう。
ウ 愛知県高校入試 英語 おすすめ勉強法・問題集
英語は積み重ね教科であるため、仕上がるのに時間がかかる科目です。
そのため、英語が点が取れるようになるには、早い時期から受験勉強に取り組む必要があります。
まずは、単語の意味の暗記、文法の復習から始め、その後長文読解の練習にとりかかるようにしましょう。
【単語を覚える】
・問題集:「キクタン【中学英単語】高校入試レベル(アルク)」
・使い方:中3の夏休みに入る前までに「中2レベル(できれば中3レベル)」まで覚えていきたい。
なお、覚える順番としては、
①発音の確認 例「apple」→「アッポー」
②英語→日本語を言えるようにする 例「apple」→「りんご」
③日本語→英語を言えるようにする 例「りんご」→「apple」
④正しいスペルで書けるかどうかをチェックする
*書けなかった単語は3回書いて覚える(最初の2回は見て書き、3回目は手でかくして何も見ずに書くこと)
【英文法の基礎を固める】
・問題集:「やさしくまるごと中学英語(学研)」
・使い方
① 動画で授業内容を見る。その後問題を解き、できなかった問題は問題番号に〇をつける
② できなかった問題は解説を読んで理解する。
③ 答えを隠して自力で問題を解く
⑤ 一通り終わったら、〇のついている部分を解き直す。できるようになったら〇を消す
⑥ できなかった問題は再度解き直す
【長文を読む練習をする】
・問題集:「英検3級 文で覚える単熟語(旺文社)」・「英検準2級文で覚える単熟語(旺文社)」
・使い方:英単語の暗記→英文にスラッシュを引く→スラッシュごとに日本語訳が言えるようにする→何度か音読する
*時間に余裕があれば、英検3級・準2級を受験することをおすすめします。それは、高校によっては、英検に合格すると推薦入試での受験ができるようになり、志望校に合格する可能性が高まるからです。
【長文読解の対策をする】
・問題集:「きちんとこれだけ公立高校入試対策問題集英語(旺文社)」、「高校入試「解き方」が身につく問題集英語(旺文社)」
・使い方
①問題の解き方を読んで理解する→問題を解く→解説を読む
②文章中に出てくる英単語の暗記→英文にスラッシュを引く→スラッシュごとに日本語訳が言えるようにする→何度か音読する
*なお、リスニングの対策をしたい人は、「英検3級 過去6回全問題集(旺文社)」などがおすすめです。
【愛知県高校入試の過去問や模擬テストを解く】
使い方:問題を解く→解説を読む→英語と日本語訳を一文ずつ読んで内容を理解する
なお、過去問を解く際には、
・選択問題はなぜその選択肢を選んだのか、その根拠が言えるようにする
・時間を計って解く(5分短めに解くとよい)
・間違えた問題は解説をしっかりと読む
といったことを心掛けるようにしてください。
ただ解いて、丸付けをして終わりでは効果がありませんので、過去問を解く際は本番の試験を受けているつもりで真剣に解くようにしましょう。
「次の定期テストで結果を出したい」
「第1志望の高校合格に向けて本気で頑張りたい」
そんな中学生のみなさんを全力でサポートします。
【愛知県高校入試】 問題のおすすめの解き方
愛知県高校入試の解答時間は45分(英語の筆記は40分)です。
その時間は多くの受験生にとって短く感じるはずです。
限られた時間の中でテンポよく解いていくためにが、解く順番などを工夫していく必要があります。
【全教科共通】
□試験が始まったら、まずは問題に一通り目を通すことから始め、解けそうな問題から解く
□時間配分に気を付ける
□難しい問題に出くわしたら、一旦飛ばして次の問題に取り組む
□問題用紙に答えを書く(後で自己採点できるように)
□見直しを必ずする
【国語】
□漢字・語句【第2問】→古文・漢文【第4問】→現代文【第1・3問】の順に解く
*古文・漢文までを10分以内で解く
□現代文は本文をサラッと読む→問題文を読む→解答の根拠となる部分を探すという流れで解く
【数学】
□基本は順番通りに解く
□解いていく途中で難しい問題に出くわしたら、その問題は飛ばして次の問題に取り掛かるようにする
□大問3の図形の問題は難しいので、できない問題は飛ばしてもよい
【社会】
□公民【第5・6問】→歴史【第1・2問】→地理【第3・4問】の順に解く
□地図やグラフ・表など読み取る問題は時間をかけて取り組む
【理科】
□小問集合【第1・6問】→生物【第2問】→地学【第5問】→化学【第3問】→物理【第4問】の順で解く
□各大問の後半の問題は難しいので、場合によっては飛ばして次の問題を解くようにする
□問題文や表、グラフにある数字を意識しながら読む
【英語】
□リスニングは1回目で何についての質問なのかをしっかりと聞き取るようにする
□筆記試験は順番通り解くのがおすすめ
□意味の分からない単語が出てきたら、前後の文章から意味を推測するようにする
□1つの段落を読み終えるごとに、どんな内容かを日本語で簡単にメモする
【豊橋の中学生へ】愛知県高校入試対策コースについて
当塾では時習館・豊橋東・豊丘・国府・豊橋南・小坂井・豊橋商業・豊橋工科・豊橋西などの高校合格を目標とした
【中1~中3】定期テスト・高校入試対策コースがございます。
当塾では個別指導塾であり、講師歴10年以上の教室長が全ての生徒を担当しております。
また、このコースの対象となる人は、
・高校入試対策を早い時期から始めたい人
・推薦選抜や特色選抜で合格したい人
・苦手科目を克服したい人です。
となっております。
近年の高校入試では知識だけでなく読解力も求められる試験となっており、今まで以上に入試本番に向けて力をつける必要があります。
そのため、早い時期からのご入塾をおすすめします。
【入塾条件】
②規則正しい生活をし、勉強習慣がついていること(宿題の量は多めです)
③通知表で5教科の判定が「3以上」であること
「次の定期テストで結果を出したい」
「第1志望の高校合格に向けて本気で頑張りたい」
そんな中学生のみなさんを全力でサポートします。