と思っている高校生のみなさん!
今回は「消防官採用試験に独学で合格する勉強法、参考書と問題集のおすすめは?」についてみていきますよ。
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消防官採用試験の勉強はいつから始めるべきか?
消防官採用試験は市町村ごとにより異なり、6月~10月に試験があります。(詳しくは各都道府県の採用日程を確認してください。)
また、消防官採用試験の試験科目は、
・面接
・作文
・適性検査
などで、やるべきことは非常に多いです。
そのため、できるだけ早い時期から試験に向けた勉強を始めるといいでしょう。
一番多い9月実施で考えた場合、おすすめの受験勉強の開始時期は高2の3月です。
その理由としては、
・3月末に春休みがあるため勉強時間が確保しやすい
・9月の試験まで約半年勉強できる
といった理由があるからです。
そのため、高2の3月から採用試験の勉強を始めるようにしましょう。(6月に試験がある場合は高2の12月がおすすめです。)
消防官採用試験に独学で合格するための勉強法は?
ア どの科目を優先して勉強すべきか?
→まずは判断推理・数的推理から始めよう
消防官採用試験では、まずは一次試験(教養試験)に合格することが必要になります。
そして、教養試験の試験科目は、
・一般知識分野 社会科学<政治経済・社会>、人文科学<日本史・世界史・地理など>、自然科学<数学・物理・化学・生物など>
と数多くあります。
これらの中で優先してやるべき科目は、
・文章理解
・政治経済、社会、時事問題対策
です。
これらの科目は配点が高く、対策をすれば点が取れるようになるため、特に力を入れて勉強をするようにしましょう。
特に、判断推理や数的推理は学校などでは習わない科目であるため、一番初めに勉強をしたい科目です。
イ 消防官採用試験合格のための勉強法①(判断推理・数的推理)
→「畑中敦子の天下無敵」シリーズがおすすめ
判断推理・数的推理は配点が高く、できるようになるまでに時間がかかるため最優先で勉強したい科目です。
そして、おすすめの問題集は「畑中敦子の天下無敵の数的処理」です。
この本は2分冊であり、①が「判断推理・空間把握」、②が「数的推理・資料解釈」となっています。
また、「畑中敦子の天下無敵の数的処理」は、パターン(例題)とEXERCISRE(練習問題)に分かれています。
そのため、まずはパターンからやり、全てのパターンができるようになったらEXERCISRに取り組むといいでしょう。
そして、私がおすすめする解き方は、「最初に答えを見る」ことです。
この問題集を解く目的は、公務員試験に出る数的処理の問題パターンを身につけることです。
また、ほとんどの人はいきなり解いてもできない問題が多いでしょう。
やり方がわからない問題をいくら考えても答えは出ず時間のムダです。
それであれば、最初から答えを見てやり方を理解し、その後答えを隠して自力で解いていった方が短い時間で解法パターンを習得することができます。
当塾の場合は、一周目は答えを見て解き方を理解し、二周目以降で自力で解けるかどうかをチェックするようにしています。
ウ 消防官採用試験合格のための勉強法②(文章理解)
→「初級スーパー過去問ゼミ文章理解・資料解釈」がおすすめ
文章理解(現代文・古文・英語)も配点が高いため対策をしていきましょう。
文章読解の場合は勘で解くのではなく、本文をよく読み、そこから解答の根拠となる部分を探すようにして下さい。
それをやらない限りいつまでたってもできるようになりません。
また、公務員試験は問題量の割に解答数が多いため、短い時間でテンポよく解く必要があります。
そのため、文章理解の問題を解く際は時間を意識して解くようにしましょう。
そして、おすすめの問題集は、「初級スーパー過去問ゼミ文章理解・資料解釈」です。
この問題集は、
・問題形式ごとに問題が載っている
・選択肢ごとに解説が詳しい
といった特徴があります。
そのため、文章理解が苦手な人には特におすすめです。
エ 消防官採用試験合格のための勉強法③(政治経済、社会)
→「蔭山の共通テスト現代社会+初級スーパー過去問ゼミ社会科学」がおすすめ
政治・経済や社会は高校の「現代社会」の内容が問われます。
また、問題を見ると、「フィスカル=ポリシー」・「部分的核実験禁止条約」といったような専門用語が数多く出てきます。
そのためにこの分野で高得点を取るには、
②易しめの問題集を解き、用語の意味を覚える→「必修整理ノート 公共」がおすすめ
③公務員試験対策問題集を解き、実践力をつける→「初級スーパー過去問ゼミ社会科学」がおすすめ
ことが大切になってきます。
「蔭山の共通テスト現代社会」や「必修整理ノート公共」は、本来高校の定期テストや共通テスト用の問題集ですが、これらの教材を使って現代社会の内容をしっかりと基礎固めした方が力はついていきます。
その後は、「初級スーパー過去問ゼミ社会科学」で過去問を解いてください。
もちろん、できなかった問題や知識があやふやな問題は解説をしっかり読む、参考書に戻って復習をするなどをしていきましょう。
オ 消防官採用試験合格のための勉強法④(時事問題)
→「公務員試験時事問題総まとめ&総チェック」がおすすめ
公務員試験では時事問題が出ます。
そのため、時事問題の対策もしっかりと行う必要があります。
おすすめの教材は「公務員試験時事問題総まとめ&総チェック」です。
この本は、
・内容ごとに重要度が表示されており、メリハリのつけた勉強ができる
・内容ごとに問題が載っており知識の確認ができる
といった点でおすすめです。
まずはランクAの内容から勉強し、それが仕上がったらランクB、ランクCとやっていくようにしましょう。
消防官採用試験の面接・作文対策ができるおすすめ問題集は?
ア 消防官採用試験の面接対策ができるおすすめ問題集は?
消防官採用試験の面接対策ができるおすすめの参考書・問題集は、「面接指導のカリスマが教える! 消防官採用試験 面接試験攻略法」です。
この本は、面接でよく聞かれる内容や答え方、過去どのような質問がされたのかなどについて詳しく書かれています。
消防官採用試験に特化した面接問題集であるため、「なぜ消防士になりたいのか?」「理想とする消防士像は?」といった質問の答え方についても詳しく書かれています。
「面接指導のカリスマが教える! 消防官採用試験 面接試験攻略法」のような参考書を活用することで、面接官の心に残る話ができるようになります。
イ 消防官採用試験の作文対策ができるおすすめ問題集は?
消防官採用試験の作文対策ができるおすすめの参考書・問題集は、「出題傾向と模範解答でよくわかる!消防官試験のための論作文術」です。
この本は、消防官採用試験でよく出るテーマと書き方、例題などが詳しく書かれています。
そのため、この本をやりこんでいけばスラスラと作文が書けるようになるでしょう。
ただ、作文が書けるようになるには時間がかかりますので、学習初期の時期から作文対策も取り組むようにしましょう。
消防官採用試験に独学で合格するための学習計画は?
最後に消防士採用試験のおすすめ勉強スケジュールについてみていきましょう。(下は9月に試験がある場合)
2月~6月 | 判断推理、数的推理、資料解釈をマスターする 「蔭山の共通テスト現代社会」を一通り読む |
6月~8月 | 文章理解の問題を解く 「必修整理ノート公共」を解く、「初級スーパー過去問ゼミ社会科学」を解く 作文および面接の対策をする |
9月~ | 時事問題の対策をする |
ポイントは夏休み中に作文と面接の対策をすることです。
「一次試験が受かってからでいいのでは?」と思う人がいるかもしれませんが、一次試験から二次試験までは実はあまり時間がありません。
そのため、時間に余裕のある夏休みに教養試験の対策と並行して作文や面接の対策をするようにしましょう。