更科日記の現代語訳・品詞分解<源氏の五十余巻・門出>

 

 

たま吉
「更級日記」の現代語訳と品詞分解についてニャー

 

と思っている高校生のみなさん!

今回は「更科日記の現代語訳・品詞分解<源氏の五十余巻・門出>」についてみていきますよ。

 

 

更級日記の品詞分解・現代語訳

 

 

✓内容

「更級物語の現代語訳や品詞分解」について知りたい高校生や浪人生向けの記事です。

 

✓対象となる人

「更級物語」が古文の定期テスト範囲になる高校生

 

✓記事を書いた人 

西井佑一(にしいゆういち) 愛知県豊橋市の個別指導塾で10年以上指導してきた教室長

 

 

 

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「更科物語」の内容・登場人物は?

【動画】「とよはし練成塾」塾長が話す!定期テスト古文のおすすめ勉強法は?

 

 

たま吉
「更級日記」はどんな内容の話なのかニャー?
モモ先生
ここでは「更級日記」がどんな話なのかについて説明しますよ。

 

 

ア「更科物語」の内容は?

→菅原孝標娘の約40年間にわたる回想録

 

更科日記とは、作者の菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)が、平安時代に父が上総国(今の千葉県)の国司の任期を終え、共に京都に帰った13歳の頃から約40年間を書き綴った回想録です。

 

なお、更科日記の特徴としては、

・平安時代の中流貴族の生活や当時の女性の生き方がはっきりと読み取れる作品
・作者の若い頃は源氏物語がとにかく大好きなオタク少女
・年を重ねるにつれて、乳母や姉の死、就職・結婚・出産などで現実的な夢を追うようになった。

となっています。

 

たま吉
主人公は源氏物語がとても好きだったんだニャー

 

 

イ 菅原孝標娘はどんな人物?

→幼いころに物語を読むことに没頭していた人物

 

次に「更級日記」の作者である、菅原孝標女がどんな人物かについてみていきます。

作者はあの「学問の神様」で有名な菅原道真の子孫であり、また伯母の藤原道綱母は「蜻蛉日記」を書いた人であったため、菅原孝標女は小さいころから文学の影響を深く受けていました。

幼いころに父が上総介 (今の千葉県の行政副長官 )であったため、 孝標女は都から遠く離れた地方で暮らします。

そこでは、物語を手に入れることができないため、孝標女は「物語が読みたい」と思うようになり、日々神仏にお祈りをします。

 

13歳の頃にようやく京都に戻り、そこで源氏物語を初めとするたくさんの物語を手に入れます。

ただ、大人になるにつれて、様々な苦難が待ち受け、そこで少しずつ現実の世界を受け入れるようになります。

51歳の時に夫が死に、孝標女は孤独の身になります。

そこで、「若いころにもっと仏教のことを知っておけばよかった」と後悔をし、そこから更級日記を書き始めたのでした。

 

モモ先生
主人公は人生の後半になって自分の生き方を見つめ直すようになりますよ。

 

 

「更科物語」のあらすじ・原文・品詞分解・現代語訳は?

 

 

たま吉
「更科物語」の文章の現代語訳や品詞分解を知りたいニャー
モモ先生
ここでは「更科物語」の主な文章の現代語訳や品詞分解を紹介しているサイトを紹介しますよ。

 

 

ここでは高校の古文の教科書によく出てくる「更級日記」の作品のあらすじ・原文・品詞分解・現代語訳についてみていきます。(教科書ガイドには品詞分解・現代語訳・あらすじなどが詳しく書かれていますのでこちらもおすすめです。)

 

 


*教科書は高校によって違いますので、今学校で使っている教科書のガイドを買うようにしてください。 

 

 

なお、古文の定期テストで高得点を取るには、

・古文単語を覚える
・古典文法をマスターする
・下で紹介する解説サイトや教科書ガイドなどで話のあらすじをつかむ

といったことをしていくことが必要になってきます。

 

モモ先生
古文単語や古典文法などの知識をしっかりと固めるようにしましょう。

 

 

ア「更科日記」の現代語訳・品詞分解①(あこがれ・門出)

→更科日記はこの文章から始まる

 

更級日記は、「あづま路の道の果てよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人、いかばかりかはあやしかりけむを、・・・。」という文から始まります。

作者の菅原孝標娘は、幼いころには京から離れた上総の国(今の千葉県)に住んでいました。

作者は姉や継母が物語の話をしているのを聞いて、物語が読みたくて仕方がありませんでした。

更科日記はここから始まり、しばらくは京に向けての旅日記が話のメインになります。

 

「あこがれ(門出)」の現代語訳・品詞分解「あこがれ(門出)」のYouTube解説動画

 

たま吉
更級日記は菅原孝標娘の生涯にわたる日記を書いたものなんだニャー

 

 

イ「更科日記」の現代語訳・品詞分解②(継母との別れ)

→京に着いてから離別や死別が続いた

 

上総の国から都についた作者は、その後憧れであった物語を手に入れます。

しかし、その後に継母が父と別れることになりました。

継母は「梅の木が咲くころになったら会いに来るね。」と言いましたが、待てども待てども作者のところには来ません。

待ちきれなくなった作者は継母に向けて歌を詠みますが、その返事はもう二度と会えないようなことが暗示されているかのようでした。

また、その後には乳母や大納言の姫君が亡くなってしまい、作者はますます悲しみにくれます。

 

「継母との別れ」の現代語訳・品詞分解「継母との別れ」のYouTube解説動画

 

モモ先生
京に着いてもつらいことが続いたのですね。

 

 

 

 

ウ「更科日記」の現代語訳・品詞分解③(源氏の五十余巻)

→落ち込む作者に源氏物語が渡されて元気になった

 

継母との別れ、乳母や大納言の姫君が死んでしまったことで作者は悲しみでいっぱいになり、なかなか本を読む気になりません。

そんな中、母が物語を探して見せてくれました。

しかし、それは「源氏物語」の一部であり、作者は最初から最後まで全てが見たくなったため、毎日お祈りをします。

その効き目があったのか、おばにあたる人が源氏物語を全巻プレゼントしてくれました。

そのおかげで作者はすっかり元気になったのです。

 

「源氏の五十余巻」の現代語訳・品詞分解「源氏の五十余巻」のYouTube解説動画

 

たま吉
ここでやっと読みたくてしかたがなかった源氏物語が手に入ったんだニャー

 

 

エ「更科日記」の現代語訳・品詞分解④(猫)

→猫はなんと姫君の生まれ変わりだった

 

乳母や大納言の姫君が死んでしまったことに悲しむ作者のもとに、ふと猫がやっていきました。

「こっそり飼いましょう。」という姉のもとでその猫を飼うことにしました。

しかし、しばらくすると姉が病気になりました。

そのときに猫を使用人のところに置いておくと、姉がふと目を覚まし、「あの猫は大納言の姫君の生まれ変わりよ。」と言います。

それを聞いてからは、猫を北向きの部屋に生かせないで大事に育てることにしていきました。(ただ、この猫はのちに火事が原因で死んでしまいます。)

 

「猫」の現代語訳・品詞分解「猫」のYouTube解説動画

 

モモ先生
平安時代にも猫が飼っていたのですね。

 

 

 

 

オ「更科日記」の現代語訳・品詞分解⑤(猫)

→猫はなんと姫君の生まれ変わりだった

 

作者の母は物詣でになかなか行きたがらない人でした。

そこで僧に代わりに行かせ、作者の将来がどうなるかを教えてくれと頼みました。

僧は2つの将来を言い、一つは悲しむ姿、もう一つは幸せに暮らす姿が見えると言いました。

しかし、作者はそんなことは聞こうともしませんでした。

 

「鏡の影」の現代語訳・品詞分解「鏡の影」のYouTube解説動画

 

たま吉
僧が話した2つのうちの一方が当たっていたんだニャー

 

 

 

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