と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「愛知淑徳大学世界史(2023)の入試対策と過去問分析、おすすめ参考書や問題集は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
愛知淑徳大入試過去問分析・教科別勉強法
①愛知淑徳大英語 | ②愛知淑徳大国語 | ③愛知淑徳大日本史 | ④愛知淑徳大世界史 |
⑤愛知淑徳大推薦入試対策 |
愛知淑徳大学世界史の配点、試験範囲、難易度は?
ア 愛知淑徳大学世界史の配点は?
→2科目型では世界史の配点割合が高くなる
愛知淑徳大学の世界史は多くの学部で試験科目となっています。
学部ごとの配点は「大学受験パスナビ」で確認してください。
イ 愛知淑徳大学世界史の難易度・解答時間・出題範囲は?
→難易度は標準的
愛知淑徳大学の世界史は大問が7~9題で、全問マーク式(50問)で正文・誤文を選択する問題が大半を占めます。(試験時間は60分)
そしてよく出るジャンルとしては、
・時代別 古代から現代まで幅広く出題されるが、第二次世界大戦後を含めた近現代史が多く出題される
・分野別 政治・外交史がメインで、文化史や社会経済史から出題されている
となっています。
そして愛知淑徳大世界史の難易度は標準レベルです。
ただし、問題数が多いためテンポよく解く必要があります。
そのため、まずは教科書の内容をつかむことから始め、基礎が固まったら問題演習に取り組むといいでしょう。
愛知淑徳大学世界史(2022)の過去問分析は?
下の過去問分析で出てくるページ数は山川出版社の「詳説世界史B」のページ数に対応しています。
また、太字の用語は特に重要な用語です。
→「詳説世界史B」の225ページに載っている
なお、下で解説している問題は一般前期日程2月1日(2022)の問題となっています。
ア 2022年愛知淑徳大学世界史(第1問・ヨーロッパ史)
第1問は「古代ギリシア」がテーマの問題でした。
(1) ローマでは前5世紀半ばに、慣習法をはじめて成文化した十二表法が制定されました。(P40)
(2) ソロンは財産政治を行い、また債務奴隷の禁止を行いました。(P32)
(3) リディアでは世界でははじめての金属貨幣がつくられました。(P23)
(4) ハンニバルによってイタリアは侵入されましたが、スキピオの活躍などで戦局を挽回しました。(P87)
(5) イブン=シーナーは「医学典範」の著者です。(P118)
イ 2022年愛知淑徳大学世界史(第2問・ヨーロッパ史)
第2問は「12世紀ルネサンス」がテーマの問題でした。
(1) ビサンツ帝国は中国から養蚕技術を取り入れ、絹織物産業発展の基礎を築きました。(P133)
(2) スコラ学はトマス=アクィナスにより大成され、教皇権の理論的支柱となりました。(P151)
(3) ロマネスク様式の代表的な建築物としてピサ大聖堂があります。(P152)
(4) 聖職売買を禁止し、教会改革を進めたのはグレゴリウス7世です。(P131)
(5) ドン=キホーテは騎士道物語ではなく冒険小説です。(P208)
ウ 2022年愛知淑徳大学世界史(第3問・欧米史)
第3問は「近代欧米における貧困の歴史」がテーマの問題でした。
(1) フィラデルフィアで独立宣言が発表されました。(P246)
(2) カートライトによって力織機が発明されました。(P243)
(3) 大地主は中小農民の土地や村の共同地をあわせて大規模な農地をつくりました。(P241)
(4) アウステルリッツの戦い→ロシア遠征→ライプツィヒの戦い→ワーテルローの戦いの順となります。(P253)
(5) ホッブズは自然状態を「万人の万人に対する闘い」ととらえて、国家主権の絶対性を結論づけました。(P237)
エ 2022年愛知淑徳大学世界史(第4問・ヨーロッパ史)
第4問は「森鴎外とヨーロッパ史」がテーマの問題でした。
(1) ロシアではアレクサンドル2世は農奴解放令を出しました。(P263)
(2) プロイセンはオーストリア継承戦争や七年戦争に勝利し、シュレジエンを獲得しました。(P90)
(3)
A フランクフルト国民議会ではプロイセン中心の小ドイツ主義での統一が目指されました。(P262)
B ヴィルヘルム2世は社会主義鎮圧法の延長に反対しました。(P312)
(4) 清朝はベトナムへの宗主権を主張して派兵し、清仏戦争がおきました。(P294)
(5) コッホは結核菌を発見しました。(P281)
(6) ジョゼフ=チェンバレンはローズの拡張政策を引き継いで南アフリカ戦争をおこしました。(P311)
(7) ゲーテは「ファウスト」の著者です。(P279)
(8) フランスのシューマン外相の提案をうけて、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体が発足しました。(P382)
(9) ルーマニアでは革命が起こり、チャウシェスク政権が崩壊しました。(P399)
オ 2022年愛知淑徳大学世界史(第5問・中国史)
第5問は「古代中国の文化」がテーマの問題でした。
(1)
A~C やや難易度の高い問題です。
(2) 墨家は血縁をこえた無差別の愛を説いた学派です。(P70)
(3) 全真教とは儒教・仏教・道教を調和した宗教のことです。(P165)
カ 2022年愛知淑徳大学世界史(第6問・中東史)
第6問は「イスラーム世界の文化」がテーマの問題でした。
(1)・(2) イブン=ハルドゥーンは「世界史序説」の著者です。(P21)
(3) ササン朝ペルシアはニハーヴァンドの戦いでアラブ軍に敗れ、王朝は事実上崩壊しました。(P26)
(4) ロゼッタ=ストーンは神聖文字、民用文字、ギリシア文字の3種で書かれています。(P21)
(5) やや難易度の高い問題です。
キ 2022年愛知淑徳大学世界史(第7問・中国史)
第7問は「清朝についての小問集合」がテーマの問題でした。
(1) 康熙帝は鄭氏を降伏させて台湾を領土としました。(P187)
(2) 乾隆帝のときにジュンガルを滅ぼして東トルキスタン全域を占領し、これを新彊と呼びました。(P189)
(3) 清朝は康煕字典や古今図書集成、四庫全書などの大規模な編纂事業を起こしました。(P188)
(4) 顧炎武は清代考証学の祖です。(P191)
(5) イエズス会宣教師は布教にあたって中国文化を重んじました。(P192)
ク 2022年愛知淑徳大学世界史(第8問・近現代史)
第8問は「ロシアと中国の近現代史」がテーマの問題でした。
(1) 日本はロシアと樺太・千島交換条約を結んで北方の国境を定めました。(P300)
(2) 香港は1997年にイギリスから返還されました。(P405)
(3) 林彪は毛沢東の後継者とされていましたが、1971年に失脚しました。(P390)
(4) 江沢民の後継者は胡錦涛です。(P)
(5) 難しい問題ですが、消去法で答えを出すことができます。
ケ 2022年愛知淑徳大学世界史(第9問・歴史総合)
第9問は「民族問題の歴史」がテーマの問題でした。
(1) ビルマでは11世紀にパガン朝がおこり、そこでは上座部仏教が広まりました。(P64)
(2) ビルマではタウングー朝が滅亡しましたが、かわりにコンバウン朝が全土の支配を確立しました。(P293)
(3) シン=フェイン党はアイルランド独立を主張しました。(P311)
(4) やや難易度の高い問題です。
愛知淑徳大学世界史の入試対策、おすすめ参考書は?
愛知淑徳大学世界史の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→今まで習った内容の復習+定期テストの勉強をしていこう
高3の1学期から本格的に世界史の受験勉強を始めていきます。(高1・2の間は定期テストの勉強だけでOKです。)
とはいえ、現役生の場合はまだ全ての時代を習ってはいません。
そのため、1学期の間は、
・定期テストの勉強を兼ねて近現代史の内容をマスターする
といったことをやっていくようにして下さい。
また具体的な勉強方法は、
などです。
歴史の流れをおさえることや、用語を暗記することによって、その後の問題演習がスムーズに行くようになります。
なお、愛知淑徳大の世界史は一部細かい内容の用語が問われることがあります。
しかし、いきなりそのようなレベルまでも覚えてしまうと一通り終えるのに時間がかかってしまいます。
ですので、最初は教科書の太字レベル(共通テストレベル)の用語を完璧にし、その後に細かい内容の用語を覚えていくようにしましょう。
イ 夏休み
→まずは基本的な問題集を使って知識の確認をしていこう
夏休みからは本格的に世界史の問題演習をしていきます。
ただ、いきなり入試レベルの問題を解くのではなく、最初は基本的なレベルのものからやっていくといいでしょう。
それはこの段階で問題を解く目的は、「一問一答で身につけた知識が定着しているかどうかを確認する」ためだからです。
ですので、最初から難しい問題集をやってしまうと挫折することに成りかねないので気を付けましょう。
また、最初の1冊としておすすめなのが、「はじめる世界史」です。
この問題集のレベルは共通テスト~MARCH・関関同立レベルで、全部で65のテーマに分かれています。
そして、テーマごとに問題が並んでいるため、学校で習ったところまでを復習したり、苦手な単元を集中的に克服したりといった使い方をすることができます。
夏休みの間に習ったところまでをしっかりと復習するようにしましょう。
また、問題演習が終わり、時間に余裕のある人は、
をやっていくといいでしょう。
ウ 秋~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
愛知淑徳大学の世界史はマークシート形式の問題形式です。
そのため、共通テストを受験するしないに関係なく、共通テスト(センター試験)の過去問を解くことをおすすめします。
それは、
・共通テストの問題は標準的なレベルでかつ解説が詳しいため使いやすい
・私大の赤本の問題は解説があまり詳しくない
といったことがあるからです。
そのため、共通テストの過去問や予想問題集をまずは解くようにしましょう。
その後は、
・教科書を読み返す(下の注釈や図や写真などもよく目を通す)
・応用レベルの問題集を解く
などして力をつけていくようにして下さい。
また、問題を解いてあまりできなかった単元は教科書や参考書を読み返したり、一問一答で用語の復習をしたりしてください。
そして、最後の仕上げに過去問演習に入ります。
まずは愛知淑徳大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
ただ問題を解いて終わりではなく、間違えた問題は教科書や参考書、資料集などを読んで理解を深めるようにしましょう。
愛知淑徳大学一般入試合格個別指導コースについて
当塾では愛知淑徳大学を一般入試で受験予定の高校3年生を対象とした「私立大学・短大入試対策個別指導コース」がございます。
*現在高1・2年生の方は「高1・高2定期テスト・大学入試対策個別指導コース」から始まり、高3時に「私立大学・短大入試対策個別指導コース」に切り替わるようになります。
このコースの対象となる人は、
・学校推薦型選抜での愛知淑徳大学受験も視野に入れている人
です。
そして、当塾の指導プランとしては
②高3 英語・国語・社会などの入試対策及び過去問演習
となっております。(当塾では英語・国語を優先して指導し、それらが合格レベルに達した後で他の教科の指導をいたします。)
愛知淑徳大学に合格したい方、受験を考えている方に合った指導をさせていきます。
TEL 0532-74-7739
月~金 14:30~22:00