静岡県立大学化学（2023）の入試対策、過去問分析、おすすめ参考書や問題集は？

と思っている高校生や浪人生のみなさん！

今回は「静岡県立大学化学（2023）の入試対策と過去問分析、おすすめ参考書や問題集は？」についてみていきますよ。

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静岡県立大学入試過去問分析・教科別勉強法

静岡県立大学の配点、試験科目、合格最低点は？

河合塾の「Kei‐Net大学検索システム」では、

などを確認することができます。

静岡県立大学の場合、全体的には二次試験よりも共通テストの方が配点が高めの傾向にあります。

そのため、共通テストの出来が合否を左右する入試といえます。

また、静岡県立大学の各学部の過去2年間の倍率は「大学受験パスナビ」で確認することができます。

年度によって倍率が大きく変動する学部・学科もありますので、参考程度に見るようにしましょう。

なお、各学部の合格最低点は同じく「大学受験パスナビ」（上のものとは別のページ）で知ることができます。

静岡県立大学化学（2022）の難易度、問題形式、解答時間は？

静岡県立大学の化学は食品栄養科学部（大問5問）と薬学部（大問4問）が出題され、どちらも試験時間は120分です。

また、入試の特徴としては、

となっています。

そのため、化学基礎問題精講、化学重要問題集で解法暗記をしたらできるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。

そうすることによって思考力が身に付き、静岡県立大の問題に対応できるようになります。

静岡県立大学化学（2022）の過去問分析は？

ここでは薬学部の過去問分析をしています。

ア　2022年静岡県立大学化学（第1問・理論化学）

→問題は標準的だが、記述問題が多かった

第1問は理論化学の分野から出題されました。

問1は容器内外の圧力の関係は、大気圧=酸素による圧力+水圧+水銀による圧力となります。

問2は純水→水溶液にすることで蒸気圧降下が起き、水銀を押す働きが減少します。

問3は気液平衡が保たれている間は圧力は蒸気圧曲線に従って変化しますが、箱内部の水が全て蒸発するとその後は温度と圧力は比例の関係になります。

問4は気体の状態方程式からジエチルエーテルの分圧を求めることで全圧を出すことができます。

問5は化学方程式をつくりそこから二酸化炭素の物質量を求めます。

その後は水の分圧を使って気体の状態方程式から水（気体）の物質量を求めていきます。

問6は気体の状態方程式から全圧（二酸化炭素＋水蒸気）を求め、大気圧=水銀による圧力＋全圧の関係からhを求めていきます。

イ　2022年静岡県立大学化学（第2問・理論化学、無機化学）

→計算問題は全体的に標準レベルだった

第2問は理論化学・無機化学の分野から出題されました。

問1は中和滴定の式を使って求めていきます。（硫酸=アンモニア＋水酸化ナトリウム）

問2は（ア）・（イ）ともに化学反応式を答える問題です。

問3は問2の（ア）・（イ）からCo3+:S2O32-=1:1で反応するのでそこからCo3+の質量を求めることができます。

問4はAg+＋Cl-→AgClからCl-の質量を求めることができます。

問5は問1～4の結果からそれぞれの粒子の割合が分かり、そこから物質量比を求めることができます。

ウ　2022年静岡県立大学化学（第3問・理論化学、無機化学）

→無機化学と理論化学の融合問題が出た

第3問は理論化学・無機化学の分野から出題されました。

問1は化学反応式を答える問題です。

問2はコロイドの性質に関しての内容で、用語を答える問題です。

問3は溶解平衡の式をまず立て、そこからAg+のモル濃度を求めます。

あとはKspとAg+の値を代入してCl-のモル濃度を求めていきます。

問4は、

の流れでいきます。

問5はまずDのコロイド粒子のモル濃度を求め、そこからコロイド粒子が1.00×10の5乗個のときの体積を求めていきます。

問6はまずA中のFe3+のモル濃度を求め、それとC中のFe(OH)3のコロイド粒子のモル濃度との関係から鉄原子の数を求めていきます。

全体的にはやや計算のやり方が難しい内容でした。

エ　2022年静岡県立大学化学（第4問・理論化学、有機化学）

→構造決定の問題は慣れていないと難しい

第4問は有機化学・理論化学の分野から出題されました。

問1は[１]が酸性、[２]が中性、[３]が塩基性となります。

問2はまずBの元素分析の結果からBに含まれる原子の物質量比を求めます。

そこからBの組成式および分子式が分かります。

またA＋H2O→B＋CよりCの分子式も分かります。

問3

①Bはニンヒドリン反応を示したのでアミノ基を持つことが分かります。

また、図４から分子式が一致するのがBとなります。

②Cは

からCはカルボキシル基を持ち、かつp型であることが分かります。

また、Cをニトロ化するとDまたはEになり、KMnO4で酸化するとFになります。

問4はA＋H2O→B＋Cの関係からAの構造式を求めることができます。

問5はまず理論上得られるBとCの質量を求め、そこからBとCが得られた割合を求めることができます。

ア　高３の１学期まで

→今まで習った内容の復習＋定期テストの勉強をしていこう

高３の１学期から本格的に化学の受験勉強を始めていきます。（高1･2の間は定期テストの勉強だけでOKです。）

とはいえ、現役生の場合は無機化学や有機化学など習っていない単元もあります。

そのため、1学期の間は、

といったことをやっていくようにして下さい。

また、1学期の間にやってほしい内容は以下の通りです。

また具体的な勉強方法は、

などになります。

化学は基本問題の解き方を完璧に理解していないと応用問題を解くことができません。

そのため、一学期のうちは「リードLightノート化学」などを使って、典型問題を完璧にできるようにしましょう。

そうすることで夏休み以降に「化学基礎問題精講」などの難しい問題に取り組むことができます。

イ　夏休み

→解く問題のレベルを上げていこう

夏休みからは解く問題のレベルを上げていきます。

高３の夏休みにやってほしいことは、

です。

リードLightノート化学などで一通り化学の復習をした後は入試レベルの問題を解いていきます。

そしておすすめの問題集は、

です。

できれば両方やった方がいいですが、時間に余裕がない場合はどちらか1冊を仕上げるようにしましょう。

また、これらの問題集と並行して1学期で習った無機・有機化学の復習もしてください。

無機・有機の分野は用語や化学反応式、イオンの色などを覚えないことにはなかなか問題が解けるようにはなりません。

そのため、「基礎からのジャンプアップノート無機・有機化学暗記ドリル」などの問題集を使って、しっかりとそれらを暗記することから始めましょう。

夏休みには、河合塾の全統共通テスト模試や全統記述模試などの模試などがあります。

ですので、そこに向けて基本的な内容を完璧に仕上げるようにしてください。

ウ　秋～入試直前

→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう