と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「【大学入試】理系数学のおすすめ参考書や問題集ルートを塾講師が解説!」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
大学入試教科別勉強法
①英語 | ②文系数学 | ③理系数学 | ④現代文 |
⑤古文 | ⑥漢文 | ⑦物理 | ⑧化学 |
⑨生物 | ⑩日本史 | ⑪世界史 |
【大学受験】数学の勉強をする上で必要な参考書や問題集は?
大学受験において数学の勉強は、
②応用問題集を解く
③共通テスト対策
④二次試験・私立入試対策
をやる必要があります。
そのため、大学入試において必要な数学の参考書や問題集は、
②応用問題集(志望する大学による)
③共通テストの過去問および対策問題集
④志望する大学の過去問及び対策問題集
などが必要になってきます。
特に最初の1冊目が大事で、ここで自分のレベルに合った参考書を選ばないとなかなか身につきませんので、参考書選びにじっくりと時間をかけるようにしましょう。
【大学受験】理系数学のおすすめ参考書や問題集は?
ア チャート式で解法暗記をする
→動画解説が視聴できるチャート式がおすすめ
A なぜ「チャート式」がおすすめの参考書なのか?
大学入試向けのおすすめの数学の参考書というと、
・数学基礎問題精講シリーズ(旺文社)
・初めから始める数学シリーズ(マセマ出版社)
・フォーカスゴールドシリーズ(啓林館)
などがあります。
この中で個人的におすすめなのが、数研出版の「チャート式」シリーズです。
チャート式がおすすめの理由としては、
②黄・青チャートは全ての例題に動画授業による解説を見ることができる
③定番の参考書であるため安心感が得られる
といったことがあるからです。
また、チャート式は難易度ごとに分かれています。
そのため、みなさんが目指す大学によって使う参考書が変わってきます。
そして、一つの目安としては、
・地方国公立大及び旧帝大志望で数学が苦手な人 黄チャート
・旧帝大 青チャート
となります。
ただし、数学が苦手な人が青チャートを使ってしまうと消化不良で終わってしまう可能性が高いため、自分の力に合ったものを使うようにしましょう。
B チャート式のレイアウトは?
チャート式のレイアウトは、
②例題 基本例題、標準例題、発展例題の3種類がある
*定期テストで平均点前後の点数を取るには基本例題を、高得点を取りたい場合は発展例題まで取り組むこと
③TRAINING 各例題の下にある練習問題
④EXERCISES 各章の最後にある問題
となっています。
チャート式は参考書ですが、問題量はかなり多いので解く問題を絞っていくことが大切になってきます。
基本的には、例題の問題だけを解けばOKです。
そして、
・高3の1学期まで:数学Ⅲ
を終えるペースで進めるようにしましょう。
イ 共通テスト対策をやる
→難化傾向の共通テストに向けてしっかりと対策をしておきたい
数学を共通テストのみで使う人や共通テストの配点が高い大学を受験する場合は、ここから共通テスト対策をやるようにして下さい。
夏から共通テスト対策をやるべき理由としては、
②共通テストが難化しているため、ある程度の時間をかけて対策したいため
からです。
ですので、時間のあるこの時期に共通テスト対策をしていくことをおすすめします。
最初にやるべきことは、「チャート式大学入試共通テスト対策数学ⅠAⅡB」で数学ⅠAⅡBの総復習をすることです。(数学が得意な人はこの問題集を飛ばして、いきなり共通テストの過去問を解くのもOKです。)
この問題集を解くことで、ⅡBまでの総復習ができ、かつ共通テストの問題形式に慣れることができます。
センター試験や共通テストの問題はかなり難しいです。
ですので、先にこのような共通テスト対策問題集を解き、力をつけてからセンター試験や共通テストの過去問を解くようにしてください。
そして、共通テストの過去問や予想問題集を解く際には、
②共通テストの過去問(2021年~)を解く
③予備校が出している予想問題集を解く
の順番で解くことをおすすめします。
共通テストの問題に比べると、センター試験の問題は取り組みやすいものが多いため、まずはセンターの過去問からやるようにしましょう。
そして、そこで知識をつけたら共通テストの過去問にあたっていきます。
また、河合塾の模試(全統共通テスト模試)を受ける場合は河合塾の問題集を、駿台の模試(駿台ベネッセ大学入学共通テスト模試など)を受験する場合には駿台のマーク式問題集もやっておくと、模試の対策にもなります。
理系の人はどうしても二次対策に力を入れがちですが、共通テストで点が取れないとどうしようもないですので、共通テスト対策も疎かにしないようにしましょう。
ウ 二次試験対策をやる
→「プラチカ」と「1対1対応の演習」を解いて応用問題に慣れよう
A 二次対策ができるおすすめの問題集は?
大学入試の二次試験対策ができる問題集としては、
・理系数学 入試の核心 標準編(Z会)
・文系(理系)数学の良問プラチカ(河合出版)
・1対1対応の演習(東京出版)
などがあります。
この中でおすすめなのが、「理系プラチカ数学ⅠAⅡB」と「1対1対応の演習数学Ⅲ」の組み合わせとなります。
以下、順番にみていきましょう。
B プラチカは解説が詳しくて使いやすい
難関大学を志望する受験生にとって定番の数学の参考書といえば、「文系・理系数学の良問プラチカ」があります。
この問題集は河合出版が発行している問題集で、
・「理系数学の良問プラチカ数学ⅠAⅡB」
・「理系数学の良問プラチカ数学Ⅲ」
の3冊があります。(どれも解説が詳しく書かれているため非常におすすめの問題集です。)
そして、プラチカは国公立大学や難関私立大学の過去の問題を中心に集めた問題集です。
基本的には、黄チャートや青チャートなどの参考書をマスターした人が次に取り組むべき問題集といえます。(青チャート推奨)
なお、プラチカ3冊の問題数と難易度は、
②「理系プラチカ数学ⅠAⅡB(約150題)」→MARCHレベル
となっています。(理系プラチカより文系プラチカの方が難しいので気を付けましょう。)
特に数学Ⅲに関しては問題が非常に難しいため、別の本(後で紹介する「1対1対応の演習」)で問題演習をすることをおすすめします。
また、数学ⅠAⅡBに関しては理系プラチカの方が易しめであるため、最初は「理系」の方からやり、その後「文系」に取り組んでいくとよいでしょう。(数学が得意な人はいきなり「文系」からでもOKです。)
また、文系・理系数学の良問プラチカは、旧帝大や難関私立大学などの過去問が単元ごとに並んでいます。
そのため問題の難易度はかなり高いですが、その分解説がとても丁寧にされています。
一般的にプラチカレベルの問題集となると、解説があまりないものが多いです。
ですので、人によっては分からないところがあるとそこで理解をするのに何時間も時間がかかってしまうことにもなりかねません。
一方でプラチカは、
・問題によって「解法のポイント」や公式などが載っており、解答の方針が分かりやすい
といった特徴があり、独学で勉強をする人にも使いやすい教材といえます。
ただし、いくら解説が詳しいといっても最低限黄・青チャートレベルの知識がないと解きこなせないので、プラチカの問題が難しいと思う人はチャートの復習をやるようにしましょう。
C 数学Ⅲは「1対1対応の演習」がおすすめ
「理系プラチカ数学Ⅲ」は難易度が高すぎるため、代わりに東京出版の「1対1対応の演習」を取り組むことをおすすめします。
この問題集は東京出版が発行している問題集で、
・数学ⅡB 「数学Ⅱ」・「数学B」
・数学Ⅲ 「数学Ⅲ(曲線・複素数編)」・「数学Ⅲ(微積分編)」
の計6冊あります。(これら以外にも比較的易しめの問題を集めた「プレ」版もあります。)
この中で、数学Ⅲの2冊をやるようにしましょう。(数学ⅠAⅡBはプラチカをやる)
そして、1対1対応の演習は国公立大学や難関私立大学の過去の問題を中心に集めた問題集です。
そのため、難易度はかなり高めです。
基本的には黄チャートや青チャートなどの参考書をマスターした人が次に取り組むべき問題集です。(青チャート推奨)
また、1対1対応の演習の問題数(例題)は、
・数学A 54問
・数学Ⅱ 83問
・数学B 59問
・数学Ⅲ 計111問(2冊の合計)
であり、6冊の合計は360問となっています。(ⅠAⅡBのみだと249問です。)
チャート式などに比べると問題数はかなり少ないですが、それでも量は多いので早い時期から取り組めるようにしましょう。
エ 過去問を解く
→志望校の過去問を解いて力を伸ばしていこう
また、秋からは実践的な問題演習に入ります。
まずは、志望する学部の過去問を解き、それが終わったら他の学部の過去問及び難易度が近い大学の問題も解くようにしましょう。
また、知識があやふやな内容は「チャート式」など参考書などに戻って復習をするようにしてください。
そして過去問が終わって、まだ時間に余裕がある場合は、「全国大学入試問題正解」を解いていろいろな大学の問題を解くようにしましょう。
この問題集は、東大や京大などの旧帝大や早慶上智、MARCH、関関同立などの入試問題が載っている問題集です。
そのため、赤本などが全て終わった人で、さらに別の大学の入試問題を解きたい人におすすめの問題集と言えます。
【まとめ】大学入試理系数学のおすすめ参考書や問題集のポイントとアドバイス
今回の「【大学入試】理系数学のおすすめ参考書や問題集ルートを塾講師が解説!」についてのまとめです。
・最初は「チャート式」で典型問題の解法暗記をする
・二次試験対策としてはプラチカや1対1対応の演習がおすすめ
・最後は過去問を解いて仕上げていこう
数学は仕上がるのに非常に時間のかかる科目です。
そのためにも早い時期からコツコツと入試勉強をするようにしよう。