と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「【大学入試】日本史のおすすめ参考書や問題集を塾講師が解説!」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
大学入試教科別勉強法
①英語 | ②文系数学 | ③理系数学 | ④現代文 |
⑤古文 | ⑥漢文 | ⑦物理 | ⑧化学 |
⑨生物 | ⑩日本史 | ⑪世界史 |
【大学受験】日本史の勉強をする上で必要な参考書や問題集は?
大学受験に向けた日本史の勉強は、
②用語を暗記する(年号を覚える)
③基本問題集を解く
④共通テスト対策をする
⑤応用問題集を解く
⑥論述対策をする
⑦過去問を解く
というのが基本的な流れになります。
そのため、大学入試において必要な日本史の参考書や問題集は、
②教科書、資料集、地図帳、用語集→学校のものでOK
③一問一答集
④問題集
⑤年号暗記用の問題集
⑥共通テストの過去問および対策問題集
⑦論述対策ができる問題集
⑧志望する大学の過去問及び対策問題集
などが必要になってきます。
最初のうちは上の①~④まであればOKで、その後は必要に応じて追加するようにしましょう。
【大学受験】日本史のおすすめ参考書や問題集は?
ア 日本史の流れをつかむ
→「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」がおすすめ
日本史の流れをつかむためのおすすめの参考書というと、
・一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書(SBCreative)
・金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本(東進ブックス)
・時代と流れで覚える! 日本史B用語(シグマベスト)
・これならわかる!ナビゲーター日本史B (山川出版社)
などがあります。
そのなかで特におすすめなのが、SBCreativeの「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」です。
この参考書は、ムンディ先生こと山崎先生の書かれたベストセラーになった本です。
そして、「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」の特徴は、
・年号表記がなく読みやすい
・話し言葉で説明がされていて読みやすい
といったものがあり、非常に読みやすく短時間で読み切ることができます。
ただし、この本1冊で全ての内容を網羅しているわけではありませんので、あくまで最初の1冊という位置づけで使うようにしましょう。
この本をサラッと読んだら(1週間以内に読み切る)、一問一答の暗記に入るようにして下さい。
イ 一問一答での用語の暗記
→用語を覚えることで基礎固めができる
歴史の流れをつかんだら、次は一問一答の暗記に入っていきます。
日本史の一問一答のおすすめの問題集というと、
・一問一答 日本史 ターゲット 4000(旺文社)
・入試に出る日本史B一問一答(Z会)
・日本史B一問一答完全版(東進ブックス)
などがあります。
しかし、これらの問題集の多くは載っている問題数が多いため、最初の段階で手を出してしまうとなかなか終えることができません。
特に国公立大学を志望する場合は、日本史以外にもやらないといけない科目があるため、日本史はできるだけ最小限の時間で終えるようにして下さい。
そして、私がみなさんにおすすめする一問一答の問題集は、東進ブックスの「日本史B一問一答必修版」です。
この本は、「日本史B一問一答(完全版)」の中で★★★(共通テストレベル)の用語が中心に載っている問題集です。
そのため、載っている用語の数が完全版に比べると大分少ないため、スムーズに進めることができます。
また、用語の解説の充実しているため用語集としても使うことができます。
そのため、共通テスト対策や二次試験対策だけでなく定期テスト対策としても使える一冊です。
また、早稲田や慶應といった難関私大を志望する人も最初は必修版から始めていくのをおすすめします。
必修版に出てくる用語を完璧にしたら、その後完全版に取り組んでいくようにするとスムーズに用語の暗記をすることができます。
なお、完全版で出てくる用語は全部で3つあり、
・★★(一般私大レベル)
・★(難関私大レベル)
となっていますが、MARCH・関関同立志望者は★★レベルまで、早慶志望者は★★★レベルまでをしっかりとマスターするようにしましょう。
ウ 日本史の問題集を解く
→1冊の問題集を完璧にするようにしよう!
一問一答の暗記をした後は問題演習に取り掛かっていきます。
日本史は用語の意味を問う問題にも、記述問題や場所を問う問題、絵や史料に関する問題など様々な問題形式があります。
そのため、日本史の問題集を解くことで、これらの問題にも対応できる力をつけるようにしましょう。
そして、おすすめの問題集は、山川出版社の「日本史総合テスト」です。
この問題集は、
・解説が非常に詳しい
・教科書「詳説世界史」にページ数が対応しているため使いやすい
といった特徴があります。
また、一部細かい内容も問題もありますが、最初のうちは「日本史B一問一答必修版」で出てこないような用語は無理に覚えなくても構いません。
その分、基本問題が完璧にできるようにしましょう。
また、あやふやな部分は教科書や資料集、地図帳、用語集などを使って調べるようにしましょう。
また、難関私大を受ける人は、「はじめる日本史」で基礎固めをし、その後「ヒストリア 日本史精選問題集」で応用問題を解くようにしましょう。(特にヒストリアは問題が難しいので、「日本史B一問一答(完全版)」をある程度仕上げてから臨むようにしましょう。)
エ 年号を暗記する
→年号を覚えることで歴史の流れがより分かるようになる
また、基本的な内容が固まるこのタイミングで年号の暗記にも取り組むようにしましょう。
日本史の年号暗記用のおすすめの問題集というと、
・高校 マンガとゴロで100%丸暗記 日本史年代(受験研究社)
・超効率! 日本史年代サーキットトレーニング(かんき出版)
などがあります。
そのなかで特におすすめなのが、旺文社の「元祖日本史の年代暗記法」です。
この本は大学入試で必要な年号が漏れなく載っています。
また、
・重要度が表示されていてメリハリをつけて暗記をすることができる
・右ページに出来事に関する説明が詳しく載っている
といった工夫がされており、非常に使いやすい問題集といえます。
まずは、★★(入試最頻出の必須年代)の年号から覚えていき、その後必要に応じて★と無印のものも覚えていくといいでしょう。
オ 共通テスト対策をする
→秋に一度共通テスト対策をしておきたい
「日本史総合テスト」をマスターすると、共通テストの過去問を解けるレベルに到達します。
ですので、このタイミングで共通テスト対策を一度やっておきましょう。
それは共通テストは二次試験や私大入試に比べると、
・どの分野からも満遍なく出題される(政治史・文化史・外交史・社会経済史)
といった特徴があるため、共通テスト専用の対策をしないと点数をとれることができないからです。
また、秋になると全統共通テスト模試や駿台ベネッセ共通テスト模試といったような共通テストの模試が立て続けにあります。
そしてここでしっかりと結果を出すと、自信を持って共通テスト本番を受験することができるようになります。
ただし、現役生の場合は秋ではまだ全ての内容を授業で学んではいません。
そのため、最初は山川出版社の「大学入学共通テストへの道 日本史」がおすすめです。
この問題集はセンター試験や共通テストの日本史の問題が時代別に並んでいます。
そのために、習ったところまでの過去問をスムーズに解くことができるためおすすめです。
また、日本史を最後まで習ったら、その後は共通テストの過去問や予備校の予想問題集を解き、共通テストの問題形式に慣れるようにしましょう。
そして、共通テストの過去問や予想問題集を解く際には、
②共通テストの過去問(2021年~)を解く
③予備校が出している予想問題集を解く
の順番で解くことをおすすめします。
共通テストの問題に比べると、センター試験の問題は取り組みやすいものが多いため、まずはセンターの過去問からやるようにしましょう。
そして、そこで知識をつけたら共通テストの過去問にあたっていきます。
また、河合塾の模試(全統共通テスト模試)を受ける場合は河合塾の問題集を、駿台の模試(駿台ベネッセ大学入学共通テスト模試など)を受験する場合には駿台のマーク式問題集もやっておくと、模試の対策にもなります。
カ 論述対策をする
→論述用の問題集の模範解答を暗唱していこう
東大や京大などの難関国公立大学などでは日本史の問題で論述問題が出題されます。
そして論述問題の配点が高いため、論述対策が不可欠になってきます。
また、日本史論述のおすすめの問題集というと、
・段階式 日本史論述のトレーニング(Z会)
・日本史論述問題集(山川出版社)
・大学入試 日本史B論述問題が面白いほど解ける本(KADOKAWA)
などがあります。
ただ、最初の1冊目としておすすめしたいのは、「日本史<記述式>レベル別問題集1・2・3」です。
この本はレベル1・2・3とあり、
・レベル2:標準編(40~100字中心・有名大合格)
・レベル3:上級編(100~200字中心・難関大合格)
となっています。
一般的な論述問題集は、かなり難易度が高いものが多いです。
そのため、それらの問題集に取り組む前に、「日本史<記述式>レベル別問題集」で易しめの記述問題に慣れることから始めることをおすすめします。
そして、「日本史<記述式>レベル別問題集」が終わったら、河合出版の「考える日本史論述」でより実践的な問題に取り掛かっていきます。
この問題集は、
・採点基準が詳しく書かれている
・解答を作るためのアドバイスや解説などが詳しい
といった特徴があります。
そのため、日本史の論述問題で高得点を取るにはおすすめの一冊になります。(ただし、歴史の流れはある程度把握していないと使いこなすことができないので気を付けましょう。)
まずは、この問題集を読み込み、その後は歴史の流れや用語の意味を理解した上で模範解答を暗唱するようにしましょう。
知識がない状態で文章を書こうとしてもなかなか書けるものではありません。
そのため、最低でも100~200の文章は暗唱し、そこから過去問などを使って書く練習をするようにしましょう。
また、「考える日本史論述」が終わったら、各大学の過去問を解いたり、模試の復習などをするようにしましょう。
キ 過去問を解く
→まずは志望する学部の問題から解いていこう
問題集を解いて十分な力がついたら、最後に過去問演習をしていきます。
まずは、志望する学部の過去問を解き、それが終わったら他の学部の過去問及び難易度が近い大学の問題も解くようにしましょう。
また、知識があやふやな時代や分野は一問一答集や問題集に戻って復習をするようにしてください。
なお、他の大学の入試問題(特に私立大学)を解きたい場合は、旺文社の「全国大学入試問題正解」がおすすめです。
この問題集は、東大や京大などの旧帝大や早慶上智、MARCH、関関同立などの入試問題が載っている問題集です。
そのため、赤本などが全て終わった人で、さらに別の大学の入試問題を解きたい人におすすめの問題集と言えます。
【まとめ】大学入試日本史のおすすめ参考書や問題集のポイントとアドバイス
今回の「【大学入試】日本史のおすすめ参考書や問題集を塾講師が解説!」についてのまとめです。
・一問一答集は「日本史B一問一答必修版」→「日本史B一問一答完全版」がおすすめ
・問題集は「日本史総合テスト」が山川の教科書に対応していて使いやすい
・最後は過去問を解いて仕上げていこう
日本史はできるようになるまでに非常に時間がかかる教科です。
そのためにも最初はやるべきことを絞って取り組むようにしよう。