と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「南山大学世界史(2023)の入試対策と過去問分析、おすすめ参考書や問題集は?」についてみていきますよ。
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✓対象となる人
✓記事を書いた人
南山大入試過去問分析・教科別勉強法
①南山大英語 | ②南山大国語 | ③南山大日本史 | ④南山大世界史 |
⑤南山大理系数学 | ⑥南山大物理 | ⑦南山大化学 | ⑧南山大推薦入試対策 |
南山大学世界史の配点、試験範囲、難易度は?
ア 南山大学世界史の配点は?
→全体の25~30%前後の配点
南山大学の世界史は多くの学部で試験範囲となっています。
そして学部ごとに世界史の配点を見ていくと、
人文 | 100点(400点満点) |
理工 | ー |
外国語 | 150点(500点満点) |
経営 | 100点(450点満点) |
法 | 150点(500点満点) |
国際教養 | 150点(500点満点) |
総合政策 | 150点(450点満点) |
となっています。
イ 南山大学世界史の難易度・解答時間・出題範囲は?
→難易度はやや難しめ
南山大学の世界史は大問が5題、解答個数は50個で全問マークシート方式となっています。
問題形式は正文(誤文)選択問題や文章中の下線部語句の正誤判定問題、2つの短文の正誤組み合わせ問題、並び替え問題など多彩です。
また、よく出るジャンルとしては、
・時代別 古代から現代まで幅広く出題されるが、特に第二次世界大戦後の歴史が出る
・分野別 政治・外交史がメインで、文化史や経済史から出題されている
となっています。
そして南山大世界史の難易度はやや高めです。
それは正しいものを全て選べという正誤判定問題や並び替え問題でも正確な前後関係の理解が求められるからです。
ですが、教科書の内容がメインですので、まずは教科書の内容をつかむことから始めるようにしましょう。
南山大学世界史(2022)の過去問分析は?
下の過去問分析で出てくるページ数は山川出版社の「詳説世界史B」のページ数に対応しています。
また、太字の用語は特に重要な用語です。
→「詳説世界史B」の225ページに載っている
なお、下で解説している問題は一般入試(2022)の2月12日分(法学部・国際教養学部)の問題となっています。
ア 2022年南山大学世界史(第1問・小問集合)
→勅令や宣言に関する内容が広く出題された
第1問は「歴史上の勅令・宣言に関する小問集合」がテーマの問題でした。
(1) カール4世は神聖ローマ皇帝の選挙手続きを定めた金印勅書を発布しました。(P148)
(2) ユグノー戦争→ナントの王令→フロンドの乱の順になります。(P219~220)
(3) 独立宣言は第2回大陸会議で採決されました。(P246・やや難)
(4) 人権宣言は第3条で国民主権について規定しています。(P250・やや難)
(5) ナポレオンはベルリンで大陸封鎖令を発しました。(P254)
(6) リンカンが大統領になった後で南北戦争が始まっています。(P276)
(7) 第2次モロッコ事件は1911年に起きています。(P317・やや難)
(8) イギリスは、バルフォア宣言によってユダヤ人のパレスチナ復帰運動を援助する姿勢を示しました。(P355)
(9) ドイツが再軍備を宣言すると、イギリスはドイツと海軍協定を結びました。(P361)
(10) ポツダム宣言はソ連はあとで参加しています。(P369)
イ 2022年南山大学世界史(第2問・中国史)
→やや細かい内容が多かった
第2問は「唐代後期~宋代の中国」がテーマの問題でした。
(11) チベットでは7世紀にソンツェン=ガンポが吐蕃を建てました。(P91)
(12) ウイグルは9世紀にキルギスに敗れて滅亡しました。(P91)
(13) 契丹に関する内容です。全ての選択肢が正解でした。(P157)
(14) 五代十国は後梁が一番早く成立しました。(P93)
(15) 内容が非常に細かい問題です。
(16) 宋代には貴族にかわって形勢戸と呼ばれる新興地主層が台頭しました。(P161)
(17) 王安石は新法党側で、司馬光は旧法党側にいました。(P161~162)
(18)「桃鳩図」は徽宗が描いた作品です。(P164)
(19) 華北では儒教・仏教・道教を調和した全真教が創始されました。(P165)
(20) 広州などの港では市舶司が海上交易を管理しました。(P158)
ウ 2022年南山大学世界史(第3問・ヨーロッパ史)
→フランス・イギリスの幅広い時代の内容が問われた
第3問は「フランスとイギリスの歴史」がテーマの問題でした。
(21) ヘンリ2世がプランタジネット朝を成立させました。(P145)
(22) ジャンヌ=ダルクに関するやや細かい内容が出題されました。(P147)
(23) イギリスはマドラス・カルカッタなどを通商の起点としました。(P233)
(24・25) 北アメリカでは七年戦争と並行して、フレンチ=インディアン戦争が起こりました。(P235)
(26) プガチョフの農民反乱は1773年に起きており、南北戦争よりも前の出来事です。(P231)
(27) やや細かい内容の問題でした。
(28) ロック→モンテスキュー→ルソーの順になります。(P237~238)
(29) やや細かい内容の問題でした。
(30) ドイツがパリを占領すると、ド=ゴールはロンドンに亡命政府を組織しました。(P365)
エ 2022年南山大学世界史(第4問・東南アジア史)
→近代の東南アジアに関する歴史が問われた
第4問は「19世紀の東南アジア」がテーマの論述問題でした。
(31) 東南アジアに関する内容です。全ての選択肢が正解でした。
(32) アウステルリッツの戦い→ライプツィヒの戦い→ワーテルローの戦いの順になります。(P253~255)
(33) オランダは1830年に強制栽培制度を導入しました。(P292)
(34) マッキンリー大統領の時期にフィリピン=アメリカ戦争が起きました。(P314)
(35) チュラロンコン(ラーマ5世)は近代化を促進し、植民地化を回避しました。(P294)
(36) 阮福暎はピニョーらの支援を受けてベトナム全土を統一しました。(P293)
(37・38) フランスの進出に対して黒旗軍を組織した劉永福は頑強に抵抗しました。(P294)
(39) イギリスはマレー半島のペナン・マラッカ・シンガポールを海峡植民地としました。(P293)
(40) ビルマのコンバウン朝はビルマ戦争でイギリスに敗れました。(P293)
オ 2022年南山大学世界史(第5問・文化史)
→文化史もしっかりと暗記しておきたい
第5問は「欧米の文化・科学技術に関する小問集合」がテーマの問題でした。
(41) モンテーニュは「エセー(随想録)」を書きました。(P208)
(42) デカルトは演繹法を確立しました。(P237)
(43) ベラスケスは「女官たち」を描きました。(P239)
(44) ハイドンは古典派音楽を確立しました。
(45) ルノワールは「ムーラン=ド=ラ=ギャレット」を描きました。(P279)
(46) コッホは結核菌を発見しました。(P281)
(47) マルコーニは無線電信を発明しました。(P281)
(48・49) やや難しい問題です。
(50) アインシュタインの呼びかけにより核兵器廃絶を訴えるパグウォッシュ会議が開かれました。(P410)
南山大学世界史の入試対策、おすすめ参考書は?
南山大学世界史の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→今まで習った内容の復習+定期テストの勉強をしていこう
高3の1学期から本格的に世界史の受験勉強を始めていきます。(高1・2の間は定期テストの勉強だけでOKです。)
とはいえ、現役生の場合はまだ全ての時代を習ってはいません。
そのため、1学期の間は、
・定期テストの勉強を兼ねて近現代史の内容をマスターする
といったことをやっていくようにして下さい。
また具体的な勉強方法は、
などです。
歴史の流れをおさえることや、用語を暗記することによって、その後の問題演習がスムーズに行くようになります。(南山大の世界史は教科書の下にある注釈の内容が聞かれることがありますので、隅々まで読み込むようにしましょう。)
なお、南山大の世界史は一部細かい内容の用語が問われることがあります。
しかし、いきなりそのようなレベルまでも覚えてしまうと一通り終えるのに時間がかかってしまいます。
ですので、最初は教科書の太字レベル(共通テストレベル)の用語を完璧にし、その後に細かい内容の用語を覚えていくようにしましょう。
イ 夏休み
→まずは基本的な問題集を使って知識の確認をしていこう
夏休みからは本格的に世界史の問題演習をしていきます。
ただ、いきなり入試レベルの問題を解くのではなく、最初は基本的なレベルのものからやっていくといいでしょう。
それはこの段階で問題を解く目的は、「一問一答で身につけた知識が定着しているかどうかを確認する」ためだからです。
ですので、最初から難しい問題集をやってしまうと挫折することに成りかねないので気を付けましょう。
また、最初の1冊としておすすめなのが、「はじめる世界史」です。
この問題集のレベルは共通テスト~MARCH・関関同立レベルで、全部で65のテーマに分かれています。
そして、テーマごとに問題が並んでいるため、学校で習ったところまでを復習したり、苦手な単元を集中的に克服したりといった使い方をすることができます。
夏休みの間に習ったところまでをしっかりと復習するようにしましょう。
また、問題演習が終わり、時間に余裕のある人は、
をやっていくといいでしょう。
ウ 秋~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
南山大学はマークシート形式の問題形式です。
そのため、共通テストを受験するしないに関係なく、共通テスト(センター試験)の過去問を解くことをおすすめします。
それは、
・共通テストの問題は標準的なレベルでかつ解説が詳しいため使いやすい
・私大の赤本の問題は解説があまり詳しくない
といったことがあるからです。
そのため、共通テストの過去問や予想問題集をまずは解くようにしましょう。
その後は、
・教科書を読み返す(下の注釈や図や写真などもよく目を通す)
・応用レベルの問題集を解く
などして力をつけていくようにして下さい。
また、問題を解いてあまりできなかった単元は教科書や参考書を読み返したり、一問一答で用語の復習をしたりしてください。
そして、最後の仕上げに過去問演習に入ります。
まずは南山大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
ただ問題を解いて終わりではなく、間違えた問題は教科書や参考書、資料集などを読んで理解を深めるようにしましょう。
南山大学一般入試合格個別指導コースについて
当塾では南山大学を一般入試で受験予定の高校3年生を対象とした「私立大学・短大入試対策個別指導コース」がございます。
*現在高1・2年生の方は「高1・高2定期テスト・大学入試対策個別指導コース」から始まり、高3時に「私立大学・短大入試対策個別指導コース」に切り替わるようになります。
このコースの対象となる人は、
・指定校推薦入試での南山大学受験も視野に入れている人
です。
そして、当塾の指導プランとしては
②高3 英語・国語などの入試対策及び過去問演習
となっております。(当塾では英語・国語を優先して指導し、それらが合格レベルに達した後で他の教科などの指導をいたします。)
南山大学に合格したい方、受験を考えている方に合った指導をさせていきます。
TEL 0532-74-7739
月~金 14:30~22:00