南山大学日本史（2023）の入試対策、過去問分析、おすすめ参考書や問題集は？

と思っている高校生や浪人生のみなさん！

今回は「南山大学日本史（2023）の入試対策と過去問分析、おすすめ参考書や問題集は？」についてみていきますよ。

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南山大入試過去問分析・教科別勉強法

南山大学日本史の配点、試験範囲、難易度は？

ア　南山大学日本史の配点は？

→全体の25～30％前後の配点

南山大学の日本史は多くの学部で試験範囲となっています。

そして学部ごとに日本史の配点を見ていくと、

となっています。

イ　南山大学日本史の難易度・解答時間・出題範囲は？

→難易度はやや難しめ

南山大学の日本史は大問が2題、解答個数は40個です。

また問題はマークシート方式がメインですが、記述問題や論述問題もあります。

そして問題形式は正誤組み合わせ問題や４文正誤判定、配列問題など多彩です。

また、よく出るジャンルとしては、

となっています。

そして南山大日本史の難易度はやや高めです。

それは、

ためです。

ですが、教科書の内容がメインですので、まずは教科書の内容をつかむことから始めるようにしましょう。

南山大学日本史（2022）の過去問分析は？

下の過去問分析で出てくるページ数は山川出版社の「詳説日本史B」のページ数に対応しています。

また、太字の用語は特に重要な用語です。

なお、下で解説している問題は一般入試（2022）の2月12日分（法学部・国際教養学部）の問題となっています。

ア　2022年南山大学日本史（A・マークシート形式）

→古代から近現代まで幅広く出題された

第1問は「古代の疫病、平氏の台頭、近世の豪農・豪商、近代の科学技術政策」がテーマの問題でした。

(一)

(1)　聖武天皇は恭仁京・難波宮・紫香楽宮などに都を転々と移しました。（P50）

(2)　大仏造立は行基の発案ではありません。（P50)

(3)　橘諸兄の元で玄昉が政治に関与していきました。（P50)

(4)　陰陽道の影響により、貴族は吉凶を考えて行動しました。（P78)

(5)　 安和の変では源満仲らの謀反の密告により左大臣源高明が失脚させられました。（P69)

(6)　御霊会とは怨霊・疫神を慰め、どこかへ送り出す行事のことです。(P73)

(二)

(7)　院近臣となったのは主に中下級貴族でした。（P88）

(8)　僧兵は神木や神輿を先頭に立てて朝廷に強訴をして要求を通そうとしました。(P355)

(9)　平忠盛は瀬戸内海の海賊平定などで上皇の信任を得て殿上人となって貴族の仲間入りをしました。(P90)

(10)　保元の乱では平清盛や源義朝は上皇方を攻撃して破りました。(P91)

(11)　藤原成親や僧俊寛は鹿ケ谷の陰謀で平氏打倒を計画するも未然にバレて失敗してしまいました。(P93)

(12)　平家納経は厳島神社に奉納されています。(P94)

(三)

(13)　幕府は糸割符制度を設けて特定の商人に輸入生糸を一括購入させ、ポルトガル商人らの利益独占を排除しました。（P178）

また、山田長政はアユタヤで日本町の長となりました。(P178)

(14)　豪商は京都の角倉了以や摂津平野の末吉孫左衛門などがいました。（P195)

(15)　三都の中で江戸は人口が100万人を超えました。（P209)

(16)　田畑永代売買の禁止令が解禁されたのは明治時代の初めです。（P266)

(17)　19世紀前半、尾張では綿織物の生産が盛んでした。

(18)　鈴木牧之は「北越雪譜」を書きました。(P246)

(四)

(19)　やや細かい内容の問題でした。

(20)　工部省は製鉄・鉱山・鉄道・電信などの事業を統括する機関でした。(P267)

(21)　東京大学創設→文官任用令の制定→文官任用令の改正の順になります。(P292)

(22)　八幡製鉄所は1897年に設立されました。(P303)

(23)　満州事変の後に金輸出再禁止が行われました。(P347)

(24)　消去法で答えを出すことができます。

イ　2022年南山大学日本史（B・記述問題、論述問題）

→やや細かい内容を問う問題もあった

第2問は「江戸時代の中山道、記紀と国体、条約改正」がテーマの問題でした。

(一)

(1)　五街道の一つに中山道があります。（P206）

(2)　田沼意次は新田開発を試みるも、利根川の大洪水で挫折しました。(P223)

(3)　日光東照宮には徳川家康が祭られています。（P183)

(4)　やや細かい内容の問題です。

(5)　孝明天皇の妹の和宮は将軍徳川家茂の妻に迎えられました。（P255)

(二)

(6)　やや細かい内容の問題です。

(7)　本居宣長は「漢心」を激しく攻撃しました。(P226)

(8)　水戸学では会沢安らの学者が出て尊王攘夷論を説きました。(P244)

(9)　日本国憲法の内容と教育勅語の内容をつかんでおくと書きやすい問題です。(P311)

(三)

(10)　鹿鳴館は外国要人接待の社交場として利用されました。(P287)

(11)　ノルマントン号事件で日本人乗客全員が死亡しました。(P287)

(12)　大隈重信は大審院への外国人判事の任用を認めようとしていました。(P288)

(13)　日清戦争直前に領事裁判権の撤廃などを内容とする日英通商航海条約が結ばれました。（P288）

ア　高３の１学期まで

→今まで習った内容の復習＋定期テストの勉強をしていこう

高３の１学期から本格的に日本史の受験勉強を始めていきます。（高1･2の間は定期テストの勉強だけでOKです。）

とはいえ、現役生の場合はまだ全ての時代を習ってはいません。

そのため、1学期の間は、

といったことをやっていくようにして下さい。

また具体的な勉強方法は、

などです。

歴史の流れをおさえることや、用語を暗記することによって、その後の問題演習がスムーズに行くようになります。（南山大の日本史は教科書の下にある注釈の内容が聞かれることがありますので、隅々まで読み込むようにしましょう。）

なお、南山大の日本史は一部細かい内容の用語が問われることがあります。

しかし、いきなりそのようなレベルまでも覚えてしまうと一通り終えるのに時間がかかってしまいます。

ですので、最初は教科書の太字レベル（共通テストレベル）の用語を完璧にし、その後に細かい内容の用語を覚えていくようにしましょう。

イ　夏休み

→まずは基本的な問題集を使って知識の確認をしていこう

夏休みからは本格的に日本史の問題演習をしていきます。

ただ、いきなり入試レベルの問題を解くのではなく、最初は基本的なレベルのものからやっていくといいでしょう。

それはこの段階で問題を解く目的は、「一問一答で身につけた知識が定着しているかどうかを確認する」ためだからです。

ですので、最初から難しい問題集をやってしまうと挫折することに成りかねないので気を付けましょう。

また、最初の1冊としておすすめなのが、「イチから鍛える日本史必修編」です。

この問題集のレベルは共通テスト～日東駒専レベルで、全部で40のテーマに分かれています。

そして、テーマごとに問題が並んでいるため、学校で習ったところまでを復習したり、苦手な単元を集中的に克服したりといった使い方をすることができます。

夏休みの間に習ったところまでをしっかりと復習するようにしましょう。

また、問題演習が終わり、時間に余裕のある人は、

をやっていくといいでしょう。

ウ　秋～入試直前

→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう

秋以降は問題演習がメインとなります。

南山大学はマークシート形式の問題形式です。

そのため、共通テストを受験するしないに関係なく、共通テスト（センター試験）の過去問を解くことをおすすめします。

それは、

といったことがあるからです。

そのため、共通テストの過去問や予想問題集をまずは解くようにしましょう。

その後は、

などして力をつけていくようにして下さい。

また、問題を解いてあまりできなかった単元は教科書や参考書を読み返したり、一問一答で用語の復習をしたりしてください。