と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「名古屋外国語大学日本史(2023)の入試対策と過去問分析、おすすめ参考書や問題集は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
名古屋外国語大入試過去問分析・教科別勉強法
①名古屋外国語大英語 | ②名古屋外国語大国語 | ③名古屋外国語大日本史 | ④名古屋外国語大世界史 |
名古屋外国語大学日本史の配点、試験範囲、難易度は?
ア 名古屋外国語大学日本史の配点は?
→2科目型では日本史の配点割合が高くなる
名古屋外国語大学の日本史は、全ての学部で試験科目となっています。
学部ごとの配点は「大学受験パスナビ」で確認してください。
イ 名古屋外国語大学日本史の難易度・解答時間・出題範囲は?
→難易度は標準レベル
名古屋外国語大学の日本史は大問が5題で、全問マーク式(50問)で用語選択や正文・誤文を選択する問題、空欄補充の語句の組み合わせ、配列問題などが出題されます。(試験時間は60分)
そしてよく出るジャンルとしては、
・分野別 政治史を中心に外交史・社会経済史・文化史など幅広く出題されている
となっています。
そして名古屋外国語大日本史の難易度は標準レベルです。
そのため最初から細かい内容をやるのではなく、初めは教科書の太字で書かれた用語レベルの内容から覚えていき、少しずつ細かい内容の用語も覚えていくようにしましょう。
名古屋外国語大学日本史(2022)の過去問分析は?
下の過去問分析で出てくるページ数は山川出版社の「詳説日本史B」のページ数に対応しています。
また、太字の用語は特に重要な用語です。
→「詳説日本史B」の178ページに載っている
なお、下で解説している問題はM3・M2方式(2022)の問題となっています。
ア 2022年名古屋外国語大学日本史(第1問・近世~近代史)
第1問は「近世・近代のキリスト教の歴史」がテーマの問題でした。
(1)
問1 イエズス会の宣教師が編纂した辞書は「日葡辞書」です。(P169)
問2 やや難易度の高い問題です。
問3 やや難しい問題ですが、消去法で答えを出すことができます。
問4 南蛮貿易では日本は銀などを輸出していました。(P157)
問5 天正遣欧使節を派遣した大名は有馬晴信・大友義鎮・大村純忠の3大名です。(P158)
問6 秀吉は宣教師を国外追放するためにバテレン追放令を出しました。(P164)
(2)
問7 徳川家康はリーフデ号の航海士ヤン=ヨーステンと水先案内人のウィリアム=アダムズを江戸に招きました。(P177)
問8 山田長政はタイのアユタヤにある日本町の長でした。(P178)
問9 高橋景時はシーボルト事件で死罪となりました。(P245)
問10 老中が奉書を発給しました。(P179)
問11 やや難易度の高い問題です。
問12 ヘボンは積極的に欧米の文化を日本に伝えました。(P260)
(3)
問13 五榜の掲示はキリスト教禁制の継続を布告したものです。(P262)
問14 やや難易度の高い問題です。
問15 徳富蘇峰は平民的欧化主義を唱えました。(P308)
問16 ロエスレルらの助言を受けて、伊藤博文・井上毅・伊藤巳代治・金子堅太郎らが憲法草案を起草しました。(P283)
問17 内村鑑三は教育勅語の拝礼を拒否したために教壇を追われました。(P311)
問18 片山潜・安部磯雄らが中心となって社会民主党が結成されました。(P298)
イ 2022年名古屋外国語大学日本史(第2問・古代史)
第2問は「律令制」がテーマの問題でした。
問1 701年に刑部親王や藤原不比等らによって大宝律令が完成しました。(P41)
問2 やや難しい問題ですが消去法で答えを出すことができます。(表紙裏の地図)
問3 二官とは神祇官と太政官のことです。(P41)
問4 やや難しい問題です。
問5 戸籍は6年ごとに作成されました。(P43)
問6 天皇に対する謀反や尊属に対する不孝を八虐といいます。(P42)
問7 男性は2段(=720歩)で私有の奴婢はその3分の1が班給されました。(P43)
ウ 2022年名古屋外国語大学日本史(第3問・中世史)
第3問は「鎌倉時代の社会」がテーマの問題でした。
問1 館の周辺にある直轄地を佃といいました。(P104)
問2 蒙古襲来の前後から、畿内では麦を裏作とする二毛作が普及しました。(P110)
問3 やや難しい問題ですが、消去法によって答えを出すことができます。(P106)
問4 惣領制とは鎌倉時代の武士における一族の結合形態をいいます。(P105)
問5 騎射三物は流鏑馬・笠懸・犬追物の3つです。(P105)
問6 鎌倉時代は刈敷や草木灰などの肥料が使われました。(P110)
問7 借上は鎌倉時代の高利貸業者のことです。(P111)
エ 2022年名古屋外国語大学日本史(第4問・近世史)
第4問は「織豊政権期の政治・外交・文化」がテーマの問題でした。
問1・2 織田信長は長篠合戦で武田勝頼の軍に大勝し、翌年安土城を築きました。(P159)
問3 刀狩令により兵農分離が進み、町人・百姓などの身分が確定しました。(P164)
問4 秀吉は京都に新築した聚楽第に後陽成天皇を迎えて歓待しました。(P161)
問5 秀吉は人掃令を出し、人口調査を命じました。(P164)
問6 浅野長政は五奉行の一人です。(P162)
問7 長谷川等伯は「松林図屏風」の作者です。(P167)
オ 2022年名古屋外国語大学日本史(第5問・近代史)
第5問は「明治時代の文化」がテーマの問題でした。
問1 モースは大森貝塚を発見しました。(P13)
問2 やや難易度の高い問題です。
問3 岡倉天心らは東京美術学校を設立しました。(P315)
問4 与謝野晶子は「みだれ髪」の作者です。(P313)
問5 志賀潔は赤痢菌を発見しました。(P312)
問6 安井曽太郎は大正期の画家です。(P338)
問7 三宅雪嶺は政教社を結成しました。(P309)
問8 黒田清輝は「湖畔」の作者です。(P315)
問9 荻原守衛は坑夫や女の作者です。(P316)
問10 やや難易度の高い問題です。
問11 明治時代には団菊左時代と呼ばれる歌舞伎の黄金期がありました。(P314)
名古屋外国語大学日本史の入試対策、おすすめ参考書は?
名古屋外国語大学日本史の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→今まで習った内容の復習+定期テストの勉強をしていこう
高3の1学期から本格的に日本史の受験勉強を始めていきます。(高1・2の間は定期テストの勉強だけでOKです。)
とはいえ、現役生の場合はまだ全ての時代を習ってはいません。
そのため、1学期の間は、
・定期テストの勉強を兼ねて近現代史の内容をマスターする
といったことをやっていくようにして下さい。
また具体的な勉強方法は、
などです。
歴史の流れをおさえることや、用語を暗記することによって、その後の問題演習がスムーズに行くようになります。(名古屋外国語大の日本史は教科書の下にある注釈の内容が聞かれることがありますので、隅々まで読み込むようにしましょう。)
なお、名古屋外国語大の日本史は一部細かい内容の用語が問われることがあります。
しかし、いきなりそのようなレベルまでも覚えてしまうと一通り終えるのに時間がかかってしまいます。
ですので、最初は教科書の太字レベル(共通テストレベル)の用語を完璧にし、その後に細かい内容の用語を覚えていくようにしましょう。
イ 夏休み
→まずは基本的な問題集を使って知識の確認をしていこう
夏休みからは本格的に日本史の問題演習をしていきます。
ただ、いきなり入試レベルの問題を解くのではなく、最初は基本的なレベルのものからやっていくといいでしょう。
それはこの段階で問題を解く目的は、「一問一答で身につけた知識が定着しているかどうかを確認する」ためだからです。
ですので、最初から難しい問題集をやってしまうと挫折することに成りかねないので気を付けましょう。
また、最初の1冊としておすすめなのが、「イチから鍛える日本史必修編」です。
この問題集のレベルは共通テスト~日東駒専レベルで、全部で40のテーマに分かれています。
そして、テーマごとに問題が並んでいるため、学校で習ったところまでを復習したり、苦手な単元を集中的に克服したりといった使い方をすることができます。
夏休みの間に習ったところまでをしっかりと復習するようにしましょう。
また、問題演習が終わり、時間に余裕のある人は、
をやっていくといいでしょう。
ウ 秋~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
みなさんの中には共通テストを受験せずに、私大入試に専念する人もいるかもしれません。
しかし、共通テストを受験するしないに関係なく、共通テスト(センター試験)の過去問を解くことをおすすめします。
それは、
・共通テストの問題は標準的なレベルでかつ解説が詳しいため使いやすい
・私大の赤本の問題は解説があまり詳しくない
といったことがあるからです。
そのため、共通テストの過去問や予想問題集をまずは解くようにしましょう。
その後は、
・教科書を読み返す(下の注釈や図や写真などもよく目を通す)
・応用レベルの問題集を解く
などして力をつけていくようにして下さい。
また、問題を解いてあまりできなかった単元は教科書や参考書を読み返したり、一問一答で用語の復習をしたりしてください。
そして、最後の仕上げに過去問演習に入ります。
まずは名古屋外国語大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
ただ問題を解いて終わりではなく、間違えた問題は教科書や参考書、資料集などを読んで理解を深めるようにしましょう。
名古屋外国語大学一般入試合格個別指導コースについて
当塾では名古屋外国語大学を一般入試で受験予定の高校3年生を対象とした「私立大学・短大入試対策個別指導コース」がございます。
*現在高1・2年生の方は「高1・高2定期テスト・大学入試対策個別指導コース」から始まり、高3時に「私立大学・短大入試対策個別指導コース」に切り替わるようになります。
このコースの対象となる人は、
・学校推薦型選抜での名古屋外国語大学受験も視野に入れている人
です。
そして、当塾の指導プランとしては
②高3 英語・国語・社会などの入試対策及び過去問演習
となっております。(当塾では英語・国語を優先して指導し、それらが合格レベルに達した後で他の教科の指導をいたします。)
名古屋外国語大学に合格したい方、受験を考えている方に合った指導をさせていきます。
TEL 0532-74-7739
月~金 14:30~22:00