と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「【共通テスト】化学の参考書と問題集、過去問のおすすめルートは?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
教科別おすすめ勉強法
①英語リーディング | ②英語リスニング | ③数学ⅠA | ④数学ⅡB |
⑤現代文 | ⑥古文 | ⑦漢文 | ⑧物理基礎 |
⑨化学基礎 | ⑩生物基礎 | ⑪地学基礎 | ⑫物理 |
⑬化学 | ⑭生物 | ⑮世界史B | ⑯日本史B |
⑰地理B | ⑱現代社会 | ⑲倫理 | ⑳政治・経済 |
㉑倫理・政経 | ㉒情報Ⅰ |
【共通テスト2024】化学の対策ができるおすすめ参考書や問題集ルートは?
共通テストに向けた化学の勉強は、
②公式や定義を暗記する(有機や無機は反応式や性質などもしっかりと覚える)
③基本問題集を解く
④応用問題集を解く
⑤過去問を解く
⑥予想問題集を解く
というのが基本的な流れになります。
そのため、大学入試において必要な化学の参考書や問題集は、
②基本レベルの問題集
③応用レベルの問題集
④共通テストの過去問
⑤各予備校が出している予想問題集
とやるべきことがたくさんあります。
ただし、共通テストの化学は教科書に書かれている内容から問われますので、まずは基本問題集を使って基本問題を完璧にマスターするところから始めるようにしましょう。
ア 化学の勉強法(全体編)
→高1・2の定期テスト勉強からしっかりとやるようにしよう
共通テストになって化学はますます難化しています。(平均点が50点を切っていることが多い)
そのため、時間をかけて勉強をしないと高得点を取ることができません。
そのため、高1・2のうちからコツコツと化学の勉強をすることをおすすめします。
また、共通テストまでのおすすめ学習スケジュールは、
【高3の夏休みまで】「リードLightノート化学基礎・化学」を完璧にする(余裕があれば「化学重要問題集」のA問題を解く)
【高3の2学期以降】共通テストの過去問や予想問題集を解く
となっています。
高1・2のうちにある程度仕上がっておくと、高3になってからサクサクと進めることができます。
イ まずは「宇宙一分かりやすい高校化学」を読むことから始めよう
→先に化学基礎・化学の内容をつかんでおくと問題に取り組みやすくなる
「リードLightノート化学基礎・化学」などの問題集を解く前に、参考書を必ず読むようにしましょう。
そうすることでその単元の内容が理解できるようになり、スムーズに問題に取り組むことができます。
ただし、隅々までをじっくりと読むのではなく、今まで習った内容を思い出すために読むので、最初はサラッと読めば十分です。
そして、問題を解くときに分からないところが出てくれば、その部分を参考書で調べるという感じで使うようにしましょう。
また、大学入試化学の分かりやすい参考書は、
・橋爪のゼロから劇的!にわかる化学の授業(旺文社)
・大学入試坂田アキラの化学の解法が面白いほどわかる本(中経出版)
・大学受験Doシリーズ(旺文社)
などがあります。
これらの中で特におすすめなのが、学研の「宇宙一わかりやすい高校化学」・「橋爪のゼロから劇的!にわかる化学の授業」です。
以下順番におすすめポイントを紹介します。
①「宇宙一わかりやすい高校化学」(学研)
「宇宙一わかりやすい高校化学」は、
・最初の「ココをおさえよう!」でこれから学ぶべきポイントが分かる
・イラストが多く見やすい
・「確認問題」で知識の定着度を確かめることができる
といった点でおすすめの参考書です。
イラストが多く、話し言葉で書かれているため初学者にも使いやすい1冊です。
②「橋爪のゼロから劇的!にわかる化学の授業」(旺文社)
「橋爪のゼロから劇的!にわかる化学の授業」は、
・話し言葉で書かれているため読みやすい
・計算式の説明が詳しく書かれている
・別売りの「基礎からのジャンプアップノート化学ドリル」シリーズにつなげやすい
といった点でおすすめの参考書です。
この参考書の最大の特徴は、化学の計算問題で途中に出てくる式について分かりやすく書かれていることにあります。
化学は比を使った計算を使うことがあり、それが計算が難しく感じる一つの原因にもなっています。
そのため、化学の計算問題が全くできない人には、この「橋爪のゼロから劇的!にわかる化学の授業」シリーズを使うことをおすすめします。(中経出版の「大学入試坂田アキラの化学の解法が面白いほどわかる本」も計算問題の解き方が詳しく書かれています。)
なお、参考書はできれば複数持っておくことをおすすめします。
それは1冊の参考書だけではどうしても解決できない場合があるからです。
まずはメインの参考書を持ち、それでは分からない内容がある場合は別の参考書もあるといいでしょう。
ウ「リードLightノート化学基礎・化学」で基本問題をマスターする
→ただ解いて終わりではなく、瞬時に答えが言えるようになるまで繰り返し解き直そう
「宇宙一分かりやすい高校化学」で化学基礎・化学の内容を復習したら、次に基本問題を解いていきます。
そして、化学基礎・化学の基礎固めができるおすすめ問題集は、数研出版の「リードLightノート化学基礎・化学」となります。
この問題集は、
・「基礎CHECK→Let`s Try→編末問題」と段階的にレベルが上がる問題構成となっている
・解説が非常に詳しい(例題には解説動画もある)
といった特徴があり、非常に使いやすい問題集と言えます。
また、「リードLightノート化学基礎・化学」は教科書~共通テストレベルの問題集となっているため、まずはこの問題集を完璧にマスターするところから始めるといいでしょう。(定期テスト対策としても使える問題集です。)
そして、「リードLightノート化学基礎・化学」をマスターしたら、「化学重要問題集」などのやや難しめの問題に取り組むと効果的です。
エ「化学重要問題集」を解いて入試問題レベルの問題に慣れよう
→解説を見ても分からない場合は動画授業を見て理解しよう
数研出版から出版されている「化学重要問題集」は化学の定番の問題集で、問題のレベルは共通テスト~早慶・旧帝大レベルです。(化学重要問題集は毎年改訂されているため、できれば最新のもので解いていくようにしましょう。)
この問題集は、
・A問題(MARCHレベル)とB問題(早慶・旧帝大レベル)に分かれているため使いやすい
といった特徴があり、非常に使いやすい問題集と言えます。
ただし、この本はあくまで二次試験対策用としての問題集であり、共通テストまで時間がない場合や基礎が十分に身についていない場合は無理に手を出さない方がいいでしょう。
また、共通テスト対策として重問を使うメリット・デメリットは、
【メリット】
・難しい問題を解く力がつく
・様々な問題パターンに触れることができるため得点力が上がりやすい
【デメリット】
・二次試験の問題と共通テストの問題は問題傾向が異なるため、重問をやったからといって共通テストの問題が解けるとは限らない(別に共通テストの対策が必要)
・解説があっさり書かれているため、根本的なことが分かっていないと使いこなすのは難しい
といったことがあります。
そのため、勉強が順調に進んでいる人は、
リードLightノート化学→化学重要問題集→共通テストの過去問・予想問題集
でいいですが、そうでない人は重問を飛ばして、
リードLightノート化学→共通テストの過去問・予想問題集
でもいいと思います。
なお、化学重要問題集は解説があっさりしていますので、問題によっては解き方が理解できないところも出てきます。
そういう場合には、YouTubeの授業動画を見ることをおすすめします。
「現役予備校講師ひろたぬきによる化学学習動画」では、化学重要問題集の問題を動画で詳しく解説しています。
ですので、化学重要問題集の解き方が分からない場合は、こちらの動画を見て理解をするといいでしょう。
【共通テスト2024】化学の対策ができるおすすめ過去問題集や予想問題集ルートは?
ア「問題タイプ別大学入学共通テスト対策問題集化学」で共通テストの問題形式に慣れる
→いきなり共通テストの問題では難易度が上がりすぎる
「リードLightノート化学基礎・化学」や「化学重要問題集」で基本問題や応用問題ができるようになったら、ここからは共通テストの問題を解いていきます。
ただし、いきなり共通テストの過去問から始めてしまうと難易度が上がりすぎてしまうため、実教出版の「問題タイプ別大学入学共通テスト対策問題集化学」から始めることをおすすめします。
この問題集は、
・知識の確認や計算問題、実験・グラフ問題対策などさまざまな問題形式の問題が載っている
・解説が非常に詳しい(選択肢ごとに詳しく説明が載っている)
といった特徴があり、非常に使いやすい問題集です。
センター試験の問題は共通テストに比べると易しめのものが多いため、そういう意味でも、センターの問題がたくさん載っている「問題タイプ別大学入学共通テスト対策問題集化学」からやるといいでしょう。
イ 過去問→予想問題集の順で解く
→過去問を解いて共通テストの問題形式や傾向をつかんでいこう
「問題タイプ別大学入学共通テスト対策問題集化学」を解いたら、いよいよ共通テストの過去問や予想問題集を解いていきます。
そして、共通テストの過去問や予想問題集を解く際には、
②共通テストの過去問(2021年~)を解く
③予備校が出している予想問題集を解く
の順番で解くことをおすすめします。
共通テストの問題に比べると、センター試験の問題は取り組みやすいものが多いため、まずはセンターの過去問からやるようにしましょう。
そして、そこで知識をつけたら共通テストの過去問にあたっていきます。
そこでできなかった問題については、
・場合によっては参考書や問題集に戻って復習をする
・後日解き直す
といったことを必ず行うようにしましょう。
そうすることで、徐々に点数が上がっていきます。(逆に言えば復習などをしない限りはいつまでたってもできるようにはなりませんので気を付けてください。)
また、河合塾の模試(全統共通テスト模試)を受ける場合は河合塾の問題集を、駿台の模試(駿台ベネッセ大学入学共通テスト模試など)を受験する場合には駿台のマーク式問題集もやっておくと、模試の対策にもなります。
【まとめ】共通テスト化学のおすすめ参考書や問題集のポイントとアドバイス
今回の「【共通テスト】化学の参考書と問題集、過去問のおすすめルートは?」についてのまとめです。
・最初は「宇宙一分かりやすい高校化学」で今まで習った内容を思い出すようにしよう
・次に「リードLightノート化学基礎・化学」で基本問題の解法暗記をしよう
・最後は過去問や予想問題集を解いて仕上げていこう
化学で高得点が取れるようになると、成績が安定してきます。
そのため、短期集中で一気に力をつけるようにしよう!