と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「【大学受験化学】有機化合物の構造決定問題の要点・演習のレベルやおすすめの使い方は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
大学入試教科別勉強法
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有機化合物の構造決定問題の要点・演習のレベルは?
ア 有機化合物の構造決定問題の要点・演習のレベルは?
→構造決定の問題に特化している問題集
「有機化合物の構造決定問題の要点・演習」はKADOKAWAが発行している化学の問題集です。
この本は大学入試の有機化学の分野でよく出題される構造決定の問題に特化した問題集です。(構造決定とは与えられた条件から、正体不明の複数の物質が何かを推察して明らかにしていく問題です。)
そして、「有機化合物の構造決定問題の要点・演習」は大きく要点整理編と問題演習編に分かれています。
要点整理編は有機化学の基礎知識を一問一答形式で確認できる単元となっており、要点整理編をマスターすると問題文のキーワードからどんな構造をしているかをつかむ把握できる力をつけることができます。
また、問題演習編は実際の入試問題を使って、要点整理編で身につけた知識を確実に定着させていきます。
ただし引用している問題は東大や名大などの旧帝大のものや、広島大や名古屋工業大のような地方国公立大のものなどであるため、かなり難易度が高めです。
そのため、基礎をしっかりと固めてからこの本を取り組むようにしましょう。
また、有機化合物の構造決定問題の要点・演習の問題数は、
・総合問題 16問
となっています。
問題数が多く、かつ入試レベルの問題が中心であるため一冊をマスターするのに時間がかかってしまいます。
高3の秋くらいから始めて10月には一通り終えるようにしましょう。
その後は、
・理系大学受験化学の新演習(旧帝大・早慶・医学部志望者向け)
といったものに取り組むといいでしょう。
イ 有機化合物の構造決定問題の要点・演習の構成は?
→要点整理編を完璧に理解しないと問題演習編は難しく感じる
有機化合物の構造決定問題の要点・演習の構成は、
・問題演習編(入試問題からの引用)
といったシンプルなものになっています。
基礎固めがしっかりとできている人は割とサクサクと解けますが、そうでない人は消化不良で終わってしまう可能性が高くなります。
それは、解説がある程度の知識があることを前提に書かれているからです。
そのため、有機化合物の構造決定問題の要点・演習の内容がよく分からない人は、
・「リードLightノート化学」や「化学基礎問題精講」などの問題集をマスターする
・基礎からのジャンプアップノート無機・有機化学暗記ドリルの内容を完璧にする
といったことを先に行うようにしましょう。
そうすることでスラスラと解けるようになるはずです。
【大学入試化学】有機化合物の構造決定問題の要点・演習のおすすめの解き方は?
ア 有機化合物の構造決定問題の要点・演習のおすすめの解き方は?①(先に解説を読んで解き方をインプットする)
→瞬時に解けるようになることが大事
有機化合物の構造決定問題の要点・演習のおすすめの解き方の一つ目は、「先に解説を読んで解き方をインプットする」ことです。
化学の問題の一般的な解き方は、
です。
これは化学が得意な人はいいですが、そうでない人は、
②解けない問題が続き、イライラする
③化学に苦手意識が出てきてやる気をなくす
④化学の勉強をしなくなり成績が下がる
といった悪循環に成りかねません。
そのため、おすすめの解き方としては、
②答えを隠し、自力で解けるかどうかを確認する
③後日再度解き直し、解き方が定着しているかどうかを確かめる
です。
ここでのポイントは、いきなり答えを見ることです。
それは、化学が苦手な人は問題の解き方が分かっていないため、まずは解き方を把握してから解いた方がいいからです。
このように解くことで時間を短縮することができ、かつ解き方をインプットすることができます。
なお、このやり方は他の教科でもできますので、時間のない人や短時間で仕上げたい人は答えを先に見るやり方でやってみてください。
また、構造決定ができるようになるには、文章中のキーワードからどんな反応が起こっているかを瞬時に思い起こすことができるかどうかにかかっています。
例えば、「エタノールに濃硫酸を加えて170℃で加熱した」というフレーズがあった場合、アルコールの分子内脱水反応が起ききています。
そのため、HとOHがとれエチレンができます。
このことが上のフレーズからわかるかどうかが大切になってきます。
「有機化合物の構造決定問題の要点・演習」ではフレーズからどんな反応が起きているかを答える問題がたくさんありますので、まずはこの部分を完璧にできるようにしましょう。
イ 有機化合物の構造決定問題の要点・演習のおすすめな使い方は?②(後日解き直す)
→2周目以降は答えを見ずに自力で解くようにしよう
有機化合物の構造決定問題の要点・演習のおすすめな使い方の二つ目は、「後日解き直す」ことです。
一周目で解法暗記をしたら、二周目からは最初から自力で解いていきます。(ここではしっかりと考えるようにしましょう。)
そこでできた問題はいいですが、そうでない問題は再度解説を見て理解をします。
また、ただ解説を見るだけでなく、実際に式を書いていくと頭の中に残りやすくなります。
解き方を理解したらその場で解き直しをし、できたかどうかを確認します。
これを繰り返し全ての問題ができるようになったらOKです。