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西井佑一(にしい ゆういち)
愛知県豊橋市の「とよはし練成塾」の教室長。一人で中学生・高校生の全ての教科(英数理社国)を指導している。塾講師歴13年でこれまで集団塾・個別指導塾で指導経験あり。これまで多くの生徒を第1志望に合格させた経験を踏まえて勉強法や入試情報をお伝えします。

高校生の勉強法(5教科編)

【大学入試】物理が苦手になる原因と効果的な勉強法は?【84記事目】

 

高校生の勉強法

大学受験や各教科の勉強法などが満載!

 

豊橋市の個別指導塾「とよはし練成塾」が書く84記事目の記事です。今回は、「【大学入試】物理が苦手になる原因と効果的な勉強法は?」についてみていきます。

大学入試の物理が苦手になる原因と効果的な勉強法についてみていきます。

 

 

①高校の物理は何を学ぶのか?

【動画】【りり先生】苦手な物理で点数を取れるようになった勉強方法

 

 

最初に高校で学ぶ物理の基本的な情報についてみていきます。

 

ア 「物理基礎」とは?「物理」とは?

→力学・電磁気を中心に幅広く学ぶ教科

 

物理という教科は、まず中学校の範囲で言えば、

・光、音、圧力
・オームの法則、電力
・磁界、電磁誘導
・力、等速直線運動
・仕事
・エネルギー

といった分野のことです。これらを高校でさらに詳しく学んでいきます。

高校で習う物理は、「物理基礎」「物理(発展)」の2つに分かれます。理系の生徒はこの2つの教科を学びますが、文系の場合は、「物理基礎」だけを学びます。

ここで物理と物理基礎の違いについてまとめると、

・物理(理系):力学+熱+波動+電磁気+電子
・物理基礎(全員):力学を中心に物理の全分野の導入部分

という感じになります。

 

イ 物理基礎・物理はいつ学ぶのか?

→物理基礎は1~2年、物理は2年から学ぶ

 

次に物理基礎(物理)をいつ学んでいくのかにみていきます。

まず、物理基礎ですが、これは学校によって異なります。一般的には、高1で「生物基礎+物理基礎」を学び、2年で「化学基礎」を学んでいきます。(中には1年で「化学基礎+生物基礎」を学び、2年で「物理基礎」を学ぶ学校もあります。)

また、物理は2年生~3年生にかけて学んでいくのが一般的です。

まとめると、

文系A文系B理系A理系B
高1生物基礎

物理基礎
生物基礎

化学基礎
生物基礎

物理基礎
生物基礎

化学基礎
高2化学基礎

他の科目の演習
物理基礎

他の科目の演習
化学基礎

化学

物理(生物)
物理基礎

化学

物理(生物)
高3演習演習化学

物理(生物)
化学

物理(生物)

 

 

ウ 物理基礎・物理の内容は?

→力学を中心に物理全般について学ぶ教科

 

ここでは物理基礎の授業の中身についてみていきます。

物理基礎は文理共通で学ぶ単元で、

【力学】等加速度直線運動、落体の運動、力のつり合い、運動方程式、浮力・圧力、仕事、エネルギー

【熱】熱量、熱力学第一法則、熱効率

【波動】正弦波、縦波・横波、うなり、気柱の振動

【電磁気】オームの法則、電力、右ねじの法則、電磁誘導

【原子】エネルギーの変換、原子核と放射線

などを学びます。

これらの内容を完璧にしておかないと、次の「物理(発展)」分野で苦戦しますので、気を抜くことなく勉強するようにしましょう。

また、「物理(発展)」分野は、

【力学】相対速度、放物運動、力のモーメント、運動量と力積、運動量保存の法則、反発係数、等速円運動、慣性力、単振動、万有引力

【熱】気体分子の運動、気体の内部エネルギー、熱力学第一法則、気体の状態変化

【波動】正弦波、波の干渉、ドップラー効果、光の反射・屈折、レンズによる像、ヤングの実験、回折格子、薄膜による光の干渉

【電磁気】静電気力、電場・電位、コンデンサー、直流回路、キルヒホッフの法則、電流の作る磁場、電流が磁場から受ける力、ローレンツ力、電磁誘導、交流、RLC直列回路、電気振動

【原子】トムソンの実験、ミリカンの実験、光の粒子性、X線、ボーアの水素原子模型、放射線崩壊、結合エネルギー

などがあります。物理基礎に比べると、一つ一つの内容が難しくなっています。ですので、まずはじっくり仕組みを理解し、その上で問題集を解いていくと良いでしょう。

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②物理が苦手になる原因は?

【動画】物理が嫌い・苦手な人向け動画!! 「物理の講義系参考書、何を読んでも挫折する…どうすれば?」|受験相談SOS vol.1162

 

 

次に物理が苦手になる原因についてみていきます。

 

ア 公式・定理の意味が分かっていない

→公式の意味を理解していない、覚えていない

【動画】【共通テスト/物理/力学】公式紹介・解法の整理 これで物理は満点!!

 

 

物理は数学に比べると公式の数は少ないです。

しかし、公式を覚えていなかったり、「なぜそうなるのか?」「そもそもどのような現象についての式なのか?」といったことを理解していないと問題が解けません。

例として、

・慣性力とはどんな力か?
・熱力学第一法則とはどんな法則か?
・ローレンツ力とは?

といった言葉の定義や現象の理解が不十分だと、問題が解けないということです。

ですので、公式などを丸暗記せずに、教科書や資料集、参考書などを使って内容を理解するようにしましょう。

 

イ 問題を解く時に図や矢印を書かない

→数学と同じ!まずは問題文を図解してみよう!

 

物理が苦手な生徒のノートなどを見ると、「図を描いていない」「矢印を書いていない」「途中式が省略されている」「単位などが書かれていない」といったことが見られます。

特に「図を描いていない」と何について求めればいいかが分からなくなってきます。

基本問題レベルでは図を描かなくても乗り切れるかもしれませんが、模試や過去問といった入試レベルになると、図なしでは問題文の内容を理解できません。

そのため、普段から図を描いて、「どんなことを聞いているのか?」を把握しながら問題を解くようにしましょう。

 

ウ 難しい参考書・問題集を使ってしまっている

【動画】物理の講義系参考書を徹底比較!【参考書MAP】

 

 

理系に進む人でよくあるのは、自分のレベルに合っていない参考書や問題集を使っていることです。

物理の定番の問題集としては、「物理のエッセンス」(河合出版)があります。

この本をやることで確かに物理の力は格段に増します。

しかし、教科書レベルの内容が十分身に付いていないのに取り組んでも、「時間がかかる」「解説を読んでも分からない」ことから、結果何も身に付かないということがあります。

さらに、物理に時間をかけすぎて他の教科に手が回らないということになり、勉強した割には結果が出ないということになりかねません。

ですので、少なくとも教科書レベルの問題が完璧になるまでは、学校のワークなどを中心にやるべきです。

 

エ 復習をしない

→できなかった問題は解説を読んで終わりということがないようにしよう!

 

みなさんは物理の問題を解いて、できなかった問題があった時、どうしていますか?

解いて、丸つけをして、解説を読んで理解して終わりとなっていませんか?

このような勉強ではいつまでたってもできるようにはなりません。

大事なのは、できない問題をできるようにすることです。

そのためには、解説を読んで理解した後に、再度自力で解けるかどうかを行い、さらに時間を空けて後日もう一度解いていくことが大切になってきます。

問題が「解きっぱなし」にならないように、できなかった問題は何度も解き直すようにしましょう。

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③物理が得意になる勉強法は?

【動画】物理の勉強法(全部入りVer.)|教科別勉強法

 

 

最後に物理で高得点を取るための勉強法についてみていきます。

 

ア 用語の意味を完璧に覚える

→「用語→意味」が言えるように暗記をしよう!

 

物理には「慣性力」「熱力学第一法則」「キルヒホッフの法則」といった重要な用語がたくさん出てきます。

まず、みなさんにやってほしいことは、これらの用語の意味を覚えることです。

それは、「等速円運動=円周上を一定の速さで回転する運動」、「ローレンツ力=磁場中を運動する荷電粒子が磁場から受ける力」」といったように定義をしっかりと覚えていくことです。

共通テストや大学入試では物事の本質を問う問題が多く出題されます。そうなると、うろ覚えの状態ですと、正解の選択肢にたどり着くことが難しくなるでしょう。

そうならないように基本知識を完璧に理解するようにしましょう。

 

イ まず基本例題だけを繰り返す

→数を絞り、最初に例題を完璧にする

 

リードLightノートや学校で使っている問題集はいずれも問題数が多いです。そのため、最初から全ての問題を解こうとすると、どうしても消化不良で終わってしまう可能性があります。

そうならないためにも、最初は解く問題を絞って取り組むようにしましょう。リードLightノートで例に挙げると、最初は「例題」のみ解いていくとよいでしょう。

例題だけであれば、数問~数十問しかないため、短時間で仕上げることができます。その後、基本問題、発展問題と少しずつ幅を広げていけばいいでしょう。

例題→基本問題→発展問題と取り組むことで、初めの単元から最後の単元までを最低3周繰り返すことができます。そうすることで知識の定着度も高まっていくでしょう。

 

ウ 「なぜそうなるのか?」を意識して解く

→計算問題の解き方を丸暗記してはいけない!

 

計算問題ができなかった時に、解説を読んでなんとなくわかって終わりという人がいます。しかし、「なんとなく」ではいつまでたってもできません。

大事なのは、なぜこの計算式になるのかを考えることです。セミナーやアクセス、リードLightノートは問題によっては計算過程が省略されているものもあります。ですので、人によってはどうしてそうなるのかが分からないこともあるでしょう。

その場合は、「人に聞く」「参考書を読んで解決する」などして、理解度を高めるようにしましょう。

 

エ あれもこれも手を出さない

→現役生の場合は「学校の問題集+α」で十分!

 

インターネットや本などを見ると、「宇宙一がかわかりやすい」「エッセンスを使った方がいい」「名門の森までやるべき」といった意見があります。

しかし、受験生、特に現役生のみなさんがこれらの参考書や問題集にまで手を出すのはおすすめできません。

なぜなら、

・学校の参考書、問題集が別にある
・物理以外にも英語や数学なども勉強しなければならない
・受験勉強に加え、定期テスト勉強もしなければならない
・物理の授業が12月まである

といったことがあるため、学校の問題集に加えて他の教材をやるのは得策ではないでしょう。

ですので、まずは学校で使っている問題集(セミナー・アクセス)を軸に勉強し、分からない所があれば参考書などを使って調べるようにしましょう。

そして、物理が早めに仕上がり、時間的な余裕ができたら、プラスアルファで市販の問題集を解いていけばよいでしょう。

 

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