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【リスニング】英語が聞き取れない原因と苦手を克服する勉強法です。大学受験や英検、TOEICなどのリスニングが聞き取れない原因と苦手を克服する勉強法について豊橋市の学習塾「とよはし練成塾」の西井が紹介していきます。(この記事は81記事目です。)
①英語のリスニングができない原因は?
【動画】科学が明かしたリスニングが苦手な人の3つの原因と解決策|英語学習お悩み相談 vol.012
「リスニングの勉強をしてもなかなか英語が聞き取れません」
そのような悩みを抱えている人は少なくないでしょう。ここでは、なぜ英語が聞き取れないか、その原因についてみていきます。
ア 単語・文法の知識不足
→リーディングができない人はリスニングはできない
例えば、幼稚園児に向かって、あなたが「平素は格別のご高配をいただき心から感謝申し上げます。」と言ったとします。
ほとんどの子供は、「何を言っているのか分からない」という表情をするでしょう。
これは、彼らは「へいそはかくべつのごこうはいをいただきこころからかんしゃもうしあげます」という声が音として耳に入ったとしても、その文章の「意味」が分からないため、何を言っているのかが分からなくなってしまいます。
これは英語も同じで、英単語の意味や英文のルールを知らなければ、英語の音だけ聞き取れても、「何を言っているのかがわからない」状態になってしまうのです。
そのため、リスニングの練習をする前に、まずは英単語や英文法の知識を固めることが最優先となります。
イ 話す英語のスピードについていけない
→英語を前から読む習慣をつける
ネイティブスピーカーが話す内容を瞬時に理解するには、英語を日本語に置き換えることなく、英語のまま理解することが必要になります。
瞬時に話者の話している内容が分からなければ、問題を解くことができません。
とはいえ、高校生でここまでのレベルに達するのはなかなか難しいでしょう。
そこで大事なのは、速読力です。
速読力をつけるには、英文を前から順番に読むこと、つまり返り読みをしないことです。(音読をすることも大事です。)
長文読解を通じて速読力が身に付けば、直訳直解ができる土台が身に付くでしょう。
ウ 正しい発音を知らない
→正しい発音と自分の思う発音がずれていると聞き取れない
英語は普通、発音しない言葉があったりや言葉どうしをくっつけて話すなどがあるため、私たちが思っているような発音と大きな違いがあります。
分かりやすい例として、「Thank you.」があります。
一つ一つの単語の発音は、Thank【サァンク】と you【ユー】ですが、英語ではこれをくっつけて、「サァンキュー」といいます。
そのため、英単語・英文法・速読力がついただけでは、まだ英語を聞き取れるようにはならず、正しい発音を習得することが大切になってきます。
エ 会話表現への知識のストックがない
→英会話の背景知識や言い回しを知らないと聞き取れない
英検や共通テストのリスニングの題材は、「英会話」が多いです。(長文読解もありますが。)
そして、学校では説明文や物語の読解はやりますが、会話表現については実はあまり時間をかけていません。
そのため、多くの受験生はそもそも会話表現などをほとんど知らないのです。
逆に言えば、状況ごとの言い回し(電話・旅行・学校生活・道案内など)を知っておくことで、聞き取り力は格段に増していきます。
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②リスニングができるようになるための勉強法は?
【動画】【一瞬で】リスニング力を爆発的に上げる最強の方法
最後に英語のリスニングができるようになるための勉強法についてみていきます。
ア リーディングの勉強をしっかりと行う
→まずは単語と文法、長文読解力を身につけよう!
私が今まで指導した生徒の中で、「リーディングができないのに、リスニングができる」生徒は見たことがありません。(「リーディングができるのに、リスニングができない」生徒はいます。)
こういう現状から、リーディングの勉強を優先的に行い、ある程度単語力・文法力、速読力が身に付いたら、リスニングの勉強も行っていくとよいでしょう。
少なくとも、英検準2級レベル(理想は英検2級か共通テストレベル)の力がつくまではリーディング対策に取り組むようにしましょう。
ただ、リスニングができるようになるには、結構な時間がかかるため、できれば高1のうちにできるようになってほしいです。
イ 正しい発音を覚える
→リスニング対策をする前に正しい発音を覚えよう!
英単語や英文法、速読練習で英語の基礎を身に着けたら、いよいよ正しい発音を覚えていきます。
正しい発音を知らないと、音読練習などしても効果が半減してしまいます。
英語の発音に関する本などで、正しい発音の仕方、強音と弱音、アクセントやリズムなどをマスターしましょう。
ウ 英検やGTECに積極的にチャレンジする
→短期間ではリスニング力はつかない!
リスニング力が身に付くには、結構な時間がかかります。(少なくとも高3の夏からでは間に合いません。)
それは、「英単語・文法・速読力をつける」「正しい発音を習得する」「英語の言い回しを覚える」「シャドーイングを行う」といったように、やるべきことがたくさんあるからです。
そのため、リスニングで高得点を取りたい場合は、相当の時間練習する必要があります。
また、使う教材ですが、最初から共通テストの過去問を解くよりも、英検の問題集を使ってリスニングの練習をしていくとよいでしょう。
それは、英検の問題集であれば、過去問等が豊富に揃っていること、学習者のレベルにあった所から始めることができるからです。
最初は3級か準2級レベルから始めていき、徐々に2級や共通テストの過去問・問題集などレベルを上げていけばよいでしょう。
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③おすすめするリスニング対策本はこれだ!
最後に高校生に使ってほしいリスニングのおすすめの問題集を紹介していきます。
ア 基本にカエル英語の本 発音ABC
→小学生から使える正しい発音を習得するための本
この本はアルファベットの発音から始まり、最後は「大きな古時計」の歌を正しい発音で言えるようになることで、カタカナ英語からネイティブに伝わる英語へと変わることができる本です。
最初に正しい発音を覚えることで、後のリスニングの勉強が効率よくできますので、ここでしっかりとマスターするようにしましょう。
イ 英検問題集(3級~2級)
→受験者のレベルに合った所から始めよう!
「基本にカエル英語の本 発音ABC」で正しい発音を身につけた後は、英検の問題集を使ってリスニングの問題を解いていきます。
最初は一通り解き、答え合わせをして、間違えた問題や聞き取れなかった問題の本文を何回も聞き、かつ音読をしましょう。
ネイティブの発音とみなさんの発音が近づいてくれば、自然と音が聞き取れるようになります。
また、二次試験用の問題集(面接対策)もリスニングとしては使えますので、会話表現のストックを増やす意味でも、こちらの問題集にも取り組んでみましょう。
ウ イチから鍛える英語リスニング 入門編
→受験者のレベルに合った所から始めよう!
英検問題集で数多くの問題にあたった後は、いよいよ大学入試用の問題集を使っていきます。
この問題集はレベルが英検準2級となっていますので、最初にやる問題集としては非常に使いやすい問題集です。
加えて、聞き取り方のコツやリスニングの勉強法も随所に詳しく書かれているため、リスニング力を高めるにはうってつけの教材といえます。
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