大学入試共通テスト(2021年)国語の問題を塾講師が解いてみた【688記事目】

 

 

 

大学入試共通テスト(2021年)国語の問題を塾講師が解いてみた感想について豊橋の学習塾の教室長の西井が紹介していきます。(この記事は688記事目です。)

*赤本などの共通テストの問題を見ながらこの記事を見ていくことをおすすめします。

 

 

①共通テスト国語を解いた全体的な感想は?

【動画】【受験生必見】共通テスト現代文 | 満点を取る解き方徹底解説

 

 

ちゃちゃ丸
初年度の共通テストの国語はどんな感じだったのかニャー?
モモ先生
複数の文章を読み解く問題が出てきたのが特徴です。

 

 

ア 共通テスト国語(2021年)の全体的な感想は?

→試行調査に比べると易しめの問題が多かった

 

共通テスト国語の問題は試行調査よりは易しめの問題が多く、従来のセンター試験に近いレベルの問題が多く出題されました。

そのため、平均点は117.51とやや高めでした。

ですので、2022年度は少し難化するのではないかと思います。(過去のセンター試験では平均点が98点台【2014年】もあったため、問題の難化は覚悟しておいたほうがいいでしょう。)

一通り解いてみた感想としては、割と解きやすい問題が多かったです。

また、文章量が増えた分、選択肢の字数が減ったように思えました。

 

 

イ 2022年度の共通テスト国語はどうなる?

→図やグラフを読み取る問題や詩歌に要注意

 

先ほども言いましたが、来年度2022年度の共通テスト国語は少し難しくなるのではないでしょうか。

今年は、「初年度+新型コロナウイルスによる学校の休校」ということもあり難易度を抑えていたようにも思えます。(ただ、2021年も学校によってはコロナの影響でオンライン授業をしていたところもあるので、難易度は変わらないかもしれません。)

ですので、2022年度は試行調査ほどは難しくならないですが、もう少し踏み込んだ問題が出てくるでしょう。

また、今回出なかった問題(表や図を読み取る問題、詩歌など)は次回出る可能性もあります。

そのため、初年度の共通テストの問題を解くことはもちろん、センター試験の過去問や予備校の予想問題集などを数多く解くようにしましょう。

 

豊橋の個別指導塾「とよはし練成塾」

TEL(0532)-74-7739

 

 

 

 

②共通テスト国語(2021年)を解いた感想は?

【動画】【共通テスト】たった1ヶ月で古文8割をとれる!すごい勉強法

 

 

ちゃちゃ丸
共通テスト国語(2021年)の問題ごとの感想を知りたいニャー
モモ先生
ここでは共通テストの問題を解いていった感想について言っていきますよ。

 

 

ア 共通テスト国語(2021年)を塾講師が解いてみた①(第1問・評論文)

→多少難しい語句があるが、文章自体は読みやすい

 

共通テスト国語(2021年)の第1問は「評論文」(50点)で、全体的な難易度は標準でした。

「江戸の妖怪革命」というタイトルで人々の妖怪の捉え方の変遷について書かれた文章です。

中世・近世・近代の妖怪観の変化がしっかりと読み取ることができたかどうかがポイントになってきます。

問1は漢字の問題で、4択になったことで解きやすくなりました。

問2は「民間伝承としての妖怪」はどのような存在かについて問う問題で、第3段落をしっかりと読めばできるでしょう。

問3は「アルケオロジー的方法」とはどのような方法かについて問う問題で、第7段落にアルケオロジーについての説明が書かれています。

問4は「妖怪の『表象』化」とはどういうことかという問題です。

まず、「表象」化とは、表象でなかったものが表象になったことを指します。

ですので、時代とともにどう妖怪の捉え方が変化していったのかを捉えていけばいいでしょう。(11~14段落に載っています。)

問5はノート1、2、3が問題文に出てきます。(複数の文章を読み解く問題です。)

(ⅰ)は第2~5段落を再度読めばできるでしょう。

(Ⅱ)は近世と近代の妖怪の捉え方の変化について聞かれています。

(Ⅲ)は解答の根拠が見つけにくく、選択肢を絞るのが難しかったです。(「私」が私にとって不気味なものというのがヒント。)

 

 

イ 共通テスト国語(2021年)を塾講師が解いてみた②(第2問・小説)

→主人公の心情を把握できれば難しくない

 

共通テスト国語(2021年)の第2問は「小説」(50点)で、全体的な難易度はやや難でした。

「羽織と時計」というタイトルで羽織をくれた友達に対して負い目を感じるという話です。

主人公の心情を把握できたかどうかがポイントになります。

問1は語句の問題で、割と答えやすい問題だと思います。

問2は「擽ぐられるような思」はどのような気持ちかについて問う問題で、傍線部の直前をしっかりと読めばできるでしょう。

問3は「何だかやましいような気恥しいような、訳のわからぬ一種の重苦しい感情」とはどういうことかという問題で、問2と同じく傍線部の直前に解答の根拠がのっています。

問4は「私はW君よりも、彼の妻君の眼を恐れた」のはなぜかという問題です。

「妻君」の私に対する思いが書かれているのは傍線部直後ですので、その辺りを中心に読み込んでいきましょう。

問5は「私は少し遠廻りして、(中略)飴パンを買わせた」とあるが、この時の私の行動の説明としてふさわしいものはどれかという問題です。

W君に会いたいけど後ろめたい気持ちがあるから会いたくもないといった主人公の迷う気持ちが傍線部の前後に書かれています。

問6は「羽織と時計」を批評するコラムに関する問題です。

(ⅰ)は【資料】の第2段落に解答の根拠がありますが、若干答えが絞りづらい問題でした。

(Ⅱ)は「私」の心情について書かれていることが分かると選択肢が①か④に絞られます。

 

 

 

 

ウ 共通テスト国語(2021年)を塾講師が解いてみた③(第3問・古文)

→主語の把握はしやすかった

 

共通テスト国語(2021年)の第3問は「古文」(50点)で、全体的な難易度はやや難でした。

問題文は「栄華物語」で、亡き妻への思いが書かれている話です。

和歌の解釈ができたかどうかがポイントになります。

問1は語句の解釈の問題です。

(ア)は「え~ず」、(イ)は「めやすく」、(ウ)は「里」と「ば」の古文単語や文法を知っているかどうかがカギとなります。

問2は「『今みづから』とばかり書かせたまふ」とあるが、長家がそのような対応をしたのはなぜか?という問題です。

傍線部の前に「内裏わたりの女房も、さまざま御消息聞こゆれどもよろしきほど(並一通りの関わりしかない者)は」とあり、「ども」が逆接であるため、対比の関係になっていることが分かれば答えは出そうです。

問3は「よくぞもてまゐりにけるなど、(中略)思い出できこえさせたまふ」の語句や表現の説明について適切なものを選ぶ問題です。

選択肢①か③で迷いましたが、③は「長家が妻の死を受け入れたつもり」が不適なので、答えが①になります。

問4は登場人物についての説明に関する問題で、最終段落に解答の根拠となる部分があります。

問5は問題文に【文章】があり、そこと本文に出てくる和歌の解釈に関する問題です。

和歌の問題は和歌だけでは意味を理解しづらいことが多いため、前後の文章がヒントになることがあります。

 

 

エ 共通テスト国語(2021年)を塾講師が解いてみた④(第4問・漢文)

→漢文句法や単語の知識が必要

 

共通テスト国語(2021年)の第4問は「漢文」(50点)で、全体的な難易度は標準でした。

問題文は「欧陽文忠公集」(漢詩)と「韓非子」で、どちらも「御術」(馬車を操縦する心構え)に関する話です。

2つの作品の共通点、比較内容などをつかむことがポイントになります。

問1は漢字の意味を問う問題で、単語の知識があれば難しくはないでしょう。

問2は漢字(語句)の意味を問う問題で、知識に加え文脈から判断する力も求められます。

問3は空欄Xに当てはまる言葉を答える問題です。

漢詩のルールを知っていれば、選択肢①と④は消えます。

そして残りは文脈判断で答えが出ます。

問4は白文に返り点を付ける問題です。

「欲A」で「Aセント欲ス」、「所A」で「Aスル所」が分かればできるでしょう。

問5は解釈の問題で、「逮」という字をどうとらえるかが難しかったように思えます。

最後の問6は「御術」と御者の説明に関する問題です。

問題文Ⅰと問題文Ⅱに書かれている内容をよく読み、答えを出していきましょう。(本文に書かれていない内容は正解にはなりません。)

 

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