この記事を書いた人


西井佑一(にしい ゆういち)
愛知県豊橋市の「とよはし練成塾」の教室長。一人で中学生・高校生の全ての教科(英数理社国)を指導している。塾講師歴13年でこれまで集団塾・個別指導塾で指導経験あり。これまで多くの生徒を第1志望に合格させた経験を踏まえて勉強法や入試情報をお伝えします。

高校生の勉強法(5教科編)

【大学入試】理論化学の勉強法と計算の攻略法は?【51記事目】

 

高校生の勉強法

大学受験や各教科の勉強法などが満載!

 

豊橋市の個別指導塾「とよはし練成塾」が書く51記事目の記事です。今回は、「【大学入試】理論化学の勉強法とおすすめ問題集・参考書は?」についてみていきます。

化学の中の理論化学の勉強法やおすすめ問題集・参考書についてみていきます。

 

 

①理論化学は何を学ぶのか?

【動画】【東大卒と東工大生が教える】今から始める化学の勉強法!【参考書・スケジュール】

 

 

最初に理論化学の基本的な情報についてみていきます。

 

ア 「化学基礎」とは?「化学」とは?

→「化学」の中の基本的な部分について学ぶ!

 

最初に化学基礎とはどのような科目であるかについてみていきましょう。

そもそも化学とは、中学校の範囲で言えば、

・気体の性質
・溶解度、濃度、密度
・化合、酸化、還元、分解
・質量保存の法則
・化学反応式
・電池
・イオン
・中和

といった分野のことです。これらを高校でさらに詳しく学んでいきます。

高校で習う化学は、「理論化学」「無機化学」「有機化学」の3つに分かれます。理系の生徒はこの3分野を全て学びますが、文系の場合は、「理論化学」の一部だけを学びます。

ここで化学と化学基礎の違いについてまとめると、

・化学(理系):理論+無機+有機
・化学基礎(全員):理論化学の一部

という感じになります。

イ 化学基礎・化学はいつ学ぶのか?

→化学基礎は1~2年、化学は2年から学ぶ

 

次に化学基礎(化学)をいつ学んでいくのかにみていきます。

まず、化学基礎ですが、これは学校によって異なります。一般的には、高1で「生物基礎+物理基礎」を学び、2年で「化学基礎」を学んでいきます。(中には1年で「化学基礎+生物基礎」を学び、2年で「物理基礎」を学ぶ学校もあります。)

また、化学は2年生~3年生にかけて学んでいくのが一般的です。

まとめると、

文系A文系B理系A理系B
高1生物基礎

物理基礎
生物基礎

化学基礎
生物基礎

物理基礎
生物基礎

化学基礎
高2化学基礎

他の科目の演習
物理基礎

他の科目の演習
化学基礎

化学

物理(生物)
物理基礎

化学

物理(生物)
高3演習演習化学

物理(生物)
化学

物理(生物)

 

 

ウ 理論化学の内容は?

→計算内容がメインだが、一部暗記する所もある

 

最後に理論化学の授業の中身についてみていきます。

理論化学は、「化学基礎」と「化学(発展)」内容に分かれます。

化学基礎は文理共通で学ぶ単元で、

同素体、状態変化、同位体、周期表、イオン化エネルギー、化学結合、物質量(mol)、溶解度、化学反応式、中和、酸化還元、イオン化傾向、電池

などを学びます。

これらの内容を完璧にしておかないと、次の「化学(発展)」分野で苦戦しますので、気を抜くことなく勉強するようにしましょう。

また、「化学(発展)」分野は、

金属結晶の構造、蒸気圧、気体の状態方程式、理想気体と実在気体、ヘンリーの法則、沸点上昇・凝固点降下、浸透圧、コロイド、熱化学方程式、電池、電気分解、活性化エネルギー、化学平衡、ルシャトリエの法則、電離平衡、塩の加水分解

などがあります。化学基礎に比べると、一つ一つの内容が難しくなっています。ですので、まずはじっくり仕組みを理解し、その上で問題集を解いていくと良いでしょう。

 

 

エ 化学を勉強する上で心がけることは?

→計算の仕方を丸暗記しないこと!

 

化学を勉強する上でのポイントは3つあります。

A 定義を完璧に覚える

最初は定義をしっかりと覚えていくことです。例えば、「イオン化エネルギー」であれば、

・原子から電子1個を取り去って1価の陽イオンにするのに必要なエネルギー

・イオン化エネルギーが小さいほど陽イオンになりやすい

といったことを完璧に覚えなければいけないということです。用語を完璧に覚えることで、問題をスムーズに解くことができます。

 

B 計算は単位をつけて考えよう

また、理論化学では計算問題が多いです。特にmolの計算あたりから苦手な人が続出してきます。

計算をする際には、「単位に注目する」「を使って計算する」と案外うまくいくものです。

例えば、中和反応の量的関係であれば、「酸の出す水素イオンの物質量=塩素の出す水酸化物イオンの物質量」で、公式は「モル濃度(mol/L)×体積(mL)×価数」となっています。

そして計算をする際には、数字(文字)だけ書くのではなく、常に単位をつけてやるようにしましょう。(上の公式を使うのであれば、「2.0mol/L×5.0/1000mL×価数2」といった感じで書いていくといいということです。)

それは、単位をつけて書くことで、計算内容を理解できるようになるからです。

 

C 電卓を使わずに計算しよう

化学の計算、特にmolの計算などでは面倒な計算がたくさん出てきます。そういう計算を電卓を使って求める人がいますが、それはNGです。

それは、テストや模試、入試では電卓が使えないからです。そのため、普段から自力で計算する習慣がないと、試験で苦労しますので、電卓を使わず、自力で計算をし、計算のスピードを上げていくようにしましょう。

 

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②ここがポイント!理論化学

次に理論化学で点数の分かれ目となる重要分野についてみていきます。

 

ア 苦手な人が多い!モル計算

→化学の計算の中で最重要分野!ここができるかどうかがポイント!

【動画】【高校化学】モル計算の基本【理論化学】

 

 

化学の計算が苦手になる原因は大きく3つあります。それは、

・用語の定義をしっかりと覚えていない
・公式を覚えていない、もしくは丸暗記をしている
・「なぜこの計算になるのか?」を考えて解いていない
・単純に練習不足

です。

その中でも特に多いのが、単位を考慮せずに計算しているために、式の意味が分からないということがよくあります。

化学は理屈が分かっていなければ、いくら問題を解いても意味がありません。そのため、できなかった問題はもちろん、簡単な問題も「なぜそうなるのか?」を意識して解くようにしましょう。

 

イ 化学基礎の最難関分野!固体の溶解度

【動画】【高校化学】固体の溶解度②(水和物の析出)【理論化学】

 

化学基礎の計算の中で一番難しいのは、固体の溶解度です。

固体の溶解度はノーマルパターンと水和物のパターンがあります。

前者はそれほど難しくありませんが、後者は物質の中にH2Oが含まれているため、計算時はそれを考慮してやらなければいけません。

ただ、どちらも変化前と変化後の溶液・溶質・溶媒の質量を確認し、を使っていけば、計算はできます。

上の動画や下で紹介するサイトなどを見て、理解するようにしましょう。

 

ウ 激ムズ!ヘンリーの法則を攻略

【動画】【高校化学】気体の溶解度(ヘンリーの法則)【理論化学】

 

 

化学の理論分野の中で一番理解しにくいのが、「ヘンリーの法則」です。ヘンリーの法則とは、「一定温度で一定体積の溶媒に溶ける気体の物質量は、その気体の圧力に比例する」という法則です。

ここで難しいのは、

・溶媒に溶ける気体の物質量は、圧力に比例する。

・溶媒に溶ける気体の体積は、その圧力のもとで一定になる。

・溶媒に溶ける気体の体積は、標準状態に換算するとその圧力に比例する。

です。つまり、物質量は圧力に比例するのに、体積は一定で、さらに標準状態に換算すると比例するという、思わず「?」となるような内容なのです。

理屈を自力で把握するのはなかなか難しいところですので、上の動画や下で紹介するサイトなどを見て、理解するようにしましょう。

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③理論化学の勉強法は?

【動画】【共通テストもバッチリ!】夏からの化学勉強法

 

次に理論化学で高得点を取るための勉強法についてみていきます。

 

ア 用語の意味を完璧に覚える

→「用語→意味」が言えるように暗記をしよう!

 

化学基礎には「同素体」「同位体」「電気陰性度」「水素イオン濃度」といった重要な用語がたくさん出てきます。

まず、みなさんにやってほしいことは、これらの用語の意味を覚えることです。

それは、「同素体=同じ元素からできていて、互いに性質の異なる単体どうし」、「同位体=原子番号が同じで質量数が異なる原子どうし」といったように定義をしっかりと覚えていくことです。

共通テストや大学入試では物事の本質を問う問題が多く出題されます。そうなると、うろ覚えの状態ですと、正解の選択肢にたどり着くことが難しくなるでしょう。

そうならないように基本知識を完璧に理解するようにしましょう。

 

イ まず基本例題だけを繰り返す

→数を絞り、最初に例題を完璧にする

 

リードLightノートや学校で使っている問題集はいずれも問題数が多いです。そのため、最初から全ての問題を解こうとすると、どうしても消化不良で終わってしまう可能性があります。

そうならないためにも、最初は解く問題を絞って取り組むようにしましょう。リードLightノートで例に挙げると、最初は「例題」のみ解いていくとよいでしょう。

例題だけであれば、数問~数十問しかないため、短時間で仕上げることができます。その後、基本問題、発展問題と少しずつ幅を広げていけばいいでしょう。

例題→基本問題→発展問題と取り組むことで、初めの単元から最後の単元までを最低3周繰り返すことができます。そうすることで知識の定着度も高まっていくでしょう。

 

ウ 「なぜそうなるのか?」を意識して解く

→計算問題の解き方を丸暗記してはいけない!

 

計算問題ができなかった時に、解説を読んでなんとなくわかって終わりという人がいます。しかし、「なんとなく」ではいつまでたってもできません。

大事なのは、なぜこの計算式になるのかを考えることです。セミナーやアクセス、リードLightノートは問題によっては計算過程が省略されているものもあります。ですので、人によってはどうしてそうなるのかが分からないこともあるでしょう。

その場合は、「人に聞く」「参考書を読んで解決する」などして、理解度を高めるようにしましょう。

 

エ あれもこれも手を出さない

→現役生の場合は「学校の問題集+α」で十分!

 

インターネットや本などを見ると、「宇宙一がかわかりやすい」「照井式を使った方がいい」「新演習までやるべき」といった意見があります。

しかし、受験生、特に現役生のみなさんがこれらの参考書や問題集にまで手を出すのはおすすめできません。

なぜなら、

・学校の参考書、問題集が別にある
・化学以外にも英語や数学なども勉強しなければならない
・受験勉強に加え、定期テスト勉強もしなければならない
・化学の授業が12月まである

といったことがあるため、学校の問題集に加えて他の教材をやるのは得策ではないでしょう。

ですので、まずは学校で使っている問題集(セミナー・アクセス)を軸に勉強し、分からない所があれば参考書などを使って調べるようにしましょう。

そして、化学が早めに仕上がり、時間的な余裕ができたら、プラスアルファで市販の問題集を解いていけばよいでしょう。

 

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