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①共通テスト倫理・政経の内容と心構えは?
【動画】【倫政】倫政を1年間で爆伸ばしする方法【倫理政経】【勉強法】【参考書】【共通テスト】
最初に共通テスト倫理・政経の基本的な情報についてみていきます。
ア 倫理・政経の配点、出題範囲は?
→配点は100点、出題範囲は倫理+政治経済が合わさった分!
【配点】100点満点
【受験者数】48,341人(2020年度)
【平均点】66.51点
【問題構成】(2018年試行調査より)
第1問 | 現代社会の諸問題 |
第2問 | 日本思想・源流思想【倫理】 |
第3問 | 西洋の近現代思想・源流思想【倫理】 |
第4問 | 政治・経済分野【政経】 |
第5問 | 経済成長と地球環境問題【政経】 |
第6問 | 政治分野【政経】 |
イ センター試験からの変更点は?
→文章量が増え、その場で考える問題が増えた
A 変更点
・問題文が長くなり、読解力が求められる
・図やグラフが複数出てどのような関係があるかを読み取る必要がある
・知識問題が少なくなっている
・発表やレポートなど学習場面を想定した問題が出る
B センターと変わらない点
・教科書の範囲を逸脱することはない
・基本事項の組み合わせで問題が出題される
・時事問題も多少出題される
このように、共通テストではセンター試験と変わらない部分もありますが、知識問題の減少や読み解く問題の増加など難易度そのものは上がっています。
そのため、倫理・政経だけの勉強だけでなく、現代文の勉強なども日ごろしておくとよいでしょう。
ウ 倫理・政経を受験で使う人は?
→文系で旧帝大など難関国立大学志望者
倫理・政経を受験で使う人は、京都大学・名古屋大学・大阪大学など旧帝大(難関国立大)志望者がメインとなります。
それは、京都大学などは、共通テストで「日本史B・世界史B・地理B・倫理政経」から2科目を選択しなければならないからです。(現社・倫理などは選択できません。)
進学校では日本史Bと世界史Bを授業で扱うところもありますが、一方で学校で日本史B(世界史B)のみしかやらない所もあります。
そうなると、もう1科目の勉強は独学でやらないといけなくなります。つまり、
「日本史B【学校でやる】+世界史B・地理B・倫理政経【いずれかを独学】」か、
「世界史B【学校でやる】+日本史B・地理B・倫理政経【いずれかを独学】」
のパターンになります。
地理Bは文系の人は学校でやりません。また歴史を2科目やるのも特に現役生は大変です。
そうなると、社会の2科目目は自動的に倫理・政経となります。(多くの学校では高3で政治・経済を授業で行うため、倫理・政経は比較的対策しやすいというのもあります。)
エ 倫理・政経はどちらを先に勉強すべきか?
→最初は倫理メインで勉強しよう!
多くの人は高1で現代社会を習い、高3で政治・経済を習います。(文系選択の場合)そして、学校によっては倫理を授業でやらない場合があります。
そうなると政経は授業で学べますが、倫理は独学で勉強する必要があります。
独学で一から勉強するとなると、倫理を理解するのにどうしても時間がかかってしまいます。そのため、最初は倫理メインで勉強するようにし、政経は定期テスト勉強で当面はしのぐようにしましょう。
また、倫理は教科書や参考書ではわかりにくい内容もあるため、下に分かりやすい動画を紹介します。
オ 倫理・政経の勉強法は?
→社会をどう使うかで学習開始時期が変わる!
倫理・政経で受験する人のパターンは大きく4通りあります。
共通テスト受験科目 | 私大入試 | 二次試験(論述) |
①日本史B(世界史B)+倫理・政経 | 日本史(世界史) | 日本史(世界史) |
②日本史B(世界史B)+倫理・政経 | 日本史(世界史) | ー |
③日本史B(世界史B)+倫理・政経 | ー | ー |
④倫理・政経 | ー | ー |
上の表を見ると、①が一番負担が大きく、②、③、④になるにつれてマスターする時間が少なくなっていきます。
④の場合は、夏から受験勉強を開始しても間に合いますが、①~③の場合は夏からでは間に合いません。
ただ、社会自体が春からメインとして取り組む科目ではなく、かつ社会の中でも日本史や世界史を優先する必要があるため、どうしても倫理・政経が後回しになってしまいがちです。
そのため、最低でも夏に入るまでに、「参考書を一通り読む」ことや「一問一答で用語を覚える」まではマスターするようにしましょう。
TEL(0532)-74-7739
営業時間 月~土 14:30~22:00
②倫理・政経のおすすめ参考書・問題集は?
次に倫理・政経のおすすめの参考書・問題集を紹介していきます。なお、今回は共通テスト対策向けとなっています。
ア 蔭山の共通テスト政治・経済(倫理)
→政経(倫理)の内容がコンパクトにまとまっている本
「蔭山の共通テスト政治・経済(倫理)」は数少ない倫理・政経の参考書の中で最も見やすく、分かりやすい教材といえます。その理由としては、「講義調で書かれている」「ポイントが箇条書きでまとまっている」「図表やイラストが豊富で見やすい」といった所があるからです。
また、巻末には「キーワードスピードチェック」があり、ここでは政治・経済の基本的な用語を穴埋め方式で確認することができます。
一問一答集を使うのではなく、こちらのスピードチェックで基礎を確認していった方が、短期間でマスターすることができます。
「政治経済」「倫理」が別冊になっています。2冊合わせるとかなりの分量ですので、じっくりと読むのではなく、概要をつかむ為にさらっと読んだり、わからないことがあった時に調べたりという使い方をしましょう。
イ 共通テスト政治・経済集中講義
→1冊で「参考書+問題集」の役割をする万能な教材
「政治・経済」分野の問題集の中でおすすめなのが、この「共通テスト政治・経済集中講義」です。
その理由は、
・まとめ部分には重要語句が赤字で書かれている
・問題の解説が詳しい(全ての選択肢に解説がある)
といったことが挙げられます。1日1テーマなら50日で、2テーマなら25日で1通り仕上げることができます。
ウ 倫理基本問題集
→1冊で「参考書+問題集」の役割をする万能な教材
倫理の基礎を固めるためのおすすめ問題集は、「倫理基本問題集」です。
その理由は、
・次にセンター試験の過去問形式の問題があり、実践力をつけることができる
といったことが挙げられます。できれば1~2か月で一通りマスターしたいところです。
エ 赤本、各予備校の予想問題集
→できるだけ数多くの問題を解こう!
また、センター試験の過去問題集は、赤本・黒本(河合塾)・青本(駿台)とありますが、個人的には黒本(河合塾)のものを勧めています。
それは、黒本は解説が詳しいからです。そのため特にこだわりがなければ黒本で過去問を解いていくといいでしょう。
また、「倫理・政経」のみならず、「政治経済」・「倫理」・「現代社会」の問題も解いて見ると良いでしょう。
その後は各予備校で出版されている予想問題集を解いていきます。難易度的には、
「Z会→駿台→代ゼミ・河合」の順(Z会が一番難しい)となっています。最初は河合塾の予想問題集から解いていけばいいでしょう。
なお、政治経済の分野は、あまりにも古い年度のものを解くと、今と答えが違う場合がありますので気を付けてください。
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③共通テスト倫理・政経の勉強法は?
【動画】【スタディサプリ】政経・倫理の勉強法【世界一面白い】
最後に共通テストで高得点を取るための勉強法についてみていきます。
ア 参考書を一通り読み、内容を思い出す
→参考書を読んで習った内容を思い出そう!
勉強の最初は学習した内容を「思い出す」所から始めるようにしましょう。最初から語句を覚えようとすると、正答率が低い可能性があり、それが続くと勉強へのやる気を失いかねません。
そのため、まずは、「蔭山の共通テスト政治・経済(倫理)」を読み、内容を思い出していきましょう。
政治・経済では丸暗記が通用しない科目ですので、政治や経済のしくみをしっかりと理解するようにしましょう。また、倫理は人物とキーワードとその意味をつなげられるようにしましょう。
イ 語句の暗記
→重要な語句を完璧に覚えよう!
内容を理解したら次に用語の暗記に入ります。使うのは、「蔭山の共通テスト政治・経済」の巻末にある「キーワードスピードチェック」です。
これは、共通テストに出る内容を穴埋め形式でかつコンパクトにまとまっているため、短時間で仕上げることができます。
最初に一通りチェックをして、その後覚えていない用語を集中的に覚えるようにしましょう。その際に語句の意味が分からない場合は、必ず意味を確認するようにして下さい。
ウ 問題集を解く
→全ての選択肢が解説できるようにする
次に共通テスト形式の問題集を解いていきます。(おすすめは「共通テスト政治・経済集中講義」です。)
最初にまとめ部分を読み、内容を確認します。(赤字部分はしっかりと覚えるようにしましょう。)
その後、右ページにある問題を解いていきます。問題を解いた後、丸つけをします。その後、他の選択肢にも目を通し、内容を確認してきます。
「共通テスト政治・経済集中講義」は解説にも重要語句には赤字で書かれているため、そこでも再度暗記をして基礎をさらに固めていきます。
全ての選択肢について理解ができるようになったら、過去問演習に入ります。
エ 図、グラフ、文章からヒントを探す
→粘り強く答えに結び付く内容を探し出す練習をしよう!
共通テスト対策問題集や過去問、予想問題集になると難易度の高い問題が数多く出題されます。
そしてみなさんの中には文章が長かったり、グラフや図の読み取らなければならなかったりすると、「無理」「面倒くさい」という気持ちになり、その問題を解かなくなってしまいがちです。
しかし、そこから逃げていたのではいつまでたってもできるようにはなりません。
長い文章や図やグラフにはヒントとなる情報が隠れています。それを探し出すことが共通テストを突破するには求められるのです。
ですので、大事な情報には線を引くなどして、何について聞いているのかを考えながら解くようにしましょう。
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