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豊橋市の個別指導塾「とよはし練成塾」が書く5記事目の記事です。今回は、「古文読解ができない!?読むコツとおすすめ参考書と問題集は?】」についてみていきます。
①古文の年間学習スケジュールは?
【動画】古文の勉強法(全部入りVer.)|教科別勉強法
古文読解の話に入る前に最初に全体的な古文の勉強法からみていきましょう。
古文の入試勉強は遅くとも高3の夏休みから始めるようにしましょう。それより後だと入試までに仕上がらない可能性が高くなります。
また、学校の古文の授業で古文単語などの小テストがあるかと思います。そこではしっかりと勉強し、満点が取れるようにして下さい。小テストをさぼってしまうと後になって時間をかけて覚えないといけなくなるため大変です。
夏休みまでに古文単語・古典文法・古文常識をマスターし、秋以降に共通テスト対策や二次試験、私大入試の対策を行っていくのが基本的なスケジュールとなります。
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②古文が読めない理由は?
【動画】偏差値70の古文読解!スラスラ読むための4つのポイント
ここでは古文が読めない原因とその対策についてみていきます。
ア 古文がいつまでたっても読めない理由は?
→古文は主語の省略が多く、それで内容がわかりづらくなっている
「古文単語や文法を覚えたのに古文が全く読めない・・・」
このような悩みを抱えている人はいませんか?確かに古文ができるようにするためには、最初に古文単語と古典文法を勉強する必要があります。
しかし、単語と文法をやっただけでは古文はスラスラと読めるようにはなりません。
その理由としては、古文はとにかく省略が多い文だからです。特に主語は頻繁に省略されています。
そのため、省略されている主語が誰かを特定しないと、誰の動作なのかがわからなくなり、ひいては文章全体の意味が分からなくなってしまいます。
では、どうやって隠された主語を見つけていけばいいのでしょうか?それはヒントとなる言葉を見つけて、そこから隠れている主語を推測することが必要になってきます。
主語を補うことができれば、古文の内容は大分わかってくるようになります。このようなことを学ぶのが「古文読解」の参考書となります。
イ 主語を補う方法は?
→「助詞」「敬語」から隠された主語を見つけよう!
では隠された主語を補うために、どこを意識して読めばいいのでしょうか?主なものをまとめてみました。
①助詞「を・に・が・ど・ば」の前後で主語が変わる
②敬語で判断する
例 (かぐや姫は)おほやけに御文奉り【謙譲語】給ふ【尊敬語】
・奉る「かぐや姫→おほやけ(天皇)」*謙譲語は動作の受け手を高める
・給ふ「筆者→かぐや姫」*謙譲語は動作の主語を高める
③日記の主語は「筆者(私)」であることが多い
こういったことを意識した上で読んでいけば、主語の判別ができるようになります。
ウ 古文読解のためのテクニックは?
→「」を補う、作品のジャンルから判断するなどがあります
主語を見つける方法以外にも、古文読解をする際のテクニックはあります。それは、
①隠されている「」を補う
②ジャンルごとに読み方を変える
・説話:文章の終わりにまとめの部分がある
・日記:頻出作品の概略(あらすじ)をおさえておく
・随筆:筆者の主張が書かれている
・物語:物語の一部が文章になっているので登場人物の人間関係をつかむ
③古文常識を習得する
これらのことを理解した後は、古文の問題をたくさん解いていきましょう。そうすることで少しずつできるようになってきます。(もちろん単語と文法ができた上での話ですよ。)
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③おすすめの古文読解の問題集は?
次に受験生に使ってほしいおすすめの古文読解の問題集を3冊紹介していきます。
ア 「富井の古文読解をはじめからていねいに」の使い方
→古文読解の解き方についてまとめられている参考書
イ 参考書MAP|古文上達 基礎編 読解と演習45
→単語や文法、古文常識などを一通りを確認したい人向け
最初に「集中講義」を読み、その後「練習問題」「実践問題」を解くようにします。
この本をマスターしたら、より難易度の高い問題集を解くか、共通テストや志望校の過去問を解いていくとよいでしょう。
ウ マーク式基礎問題集古文
→共通テストの問題形式に慣れるための問題集
ただ、問題の難易度は共通テストに比べて少し易しめとなっています。
エ その他古文読解の参考書
→記述対策、私大対策など志望する大学の問題傾向に合わせて使おう!
①中堅私大古文演習
日東駒専~MARCH・関関同立などのレベルの問題が多数収録されています。
GMARCH~早慶上智レベルの問題が多数収録されています。
③入試精選問題集 古文
難関私大+難関国公立大学の問題が多数収録されています
④得点奪取古文
記述問題対策に適した問題集です
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④古文読解をマスターするまでの流れは?
【動画】古文を読めるようになるには慣れしかないのでしょうか?【馬場センセイの大学受験1問1答 vol.314】
ここでは古文読解を最速でマスターする方法についてみていきます。
ア 古文読解の解き方を学ぶ
→いきなり問題演習をしないこと!
古文単語・古典文法・古文常識を身に付いた後は古文読解の演習に入りますが、いきなり問題集を使って問題演習をしないようにしましょう。
それは上で書いたように、古文がスラスラ読めるようにするには様々なテクニックを知らなければできないからです。
本格的な問題演習に入る前に、「富井の古文読解をはじめからていねいに」などを読んで、読解の方法を学ぶようにしましょう。
イ 易しめの問題集から始める
→いきなり志望校レベルの問題を解かないこと
「富井の古文読解をはじめからていねいに」で解き方を学んだあとは、いよいよ問題演習に入っていきます。
そこで気を付けてほしいのは、例えば志望校が早稲田だからといって「首都圏「難関」私大古文演習」のような早稲田レベルの問題から始めてはいけないことです。
最初は「古文上達基礎編」のような簡単な問題集から始め、少しずつ問題のレベルを上げるようにしましょう。
ウ 問題を解いただけで終わらないこと
→解説を読む、音読をするなどして理解度を高めよう!
問題演習をする際に大切なことは、問題を解き丸付けをしただけで終わりにしないことです。
大事なのは「解説をしっかりと読む」こと、「解き直しをする」こと、そして「文章を音読する」ことです。
まず、解説を読み、現代語訳と原文を読み比べることで内容を理解します。(解答の根拠となる部分が本文のどこにあるのかまでを言えるようにしましょう。)
次に後日解き直しをして、できているかどうかをチェックします。
また、解いた文章を何度も音読することも大切です。音読をしてスラスラと読めるようになれば、文章を読むスピードが増し、さらには文章の内容が理解できるようになります。
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