この記事を書いた人


西井佑一(にしい ゆういち)
愛知県豊橋市の「とよはし練成塾」の教室長。一人で中学生・高校生の全ての教科(英数理社国)を指導している。塾講師歴13年でこれまで集団塾・個別指導塾で指導経験あり。これまで多くの生徒を第1志望に合格させた経験を踏まえて勉強法や入試情報をお伝えします。

高校生の勉強法(5教科編)

【共通テスト】倫理の勉強法・対策とおすすめ問題集・参考書は?【47記事目】

 

高校生の勉強法

大学受験や各教科の勉強法などが満載!

 

豊橋市の個別指導塾「とよはし練成塾」が書く47記事目の記事です。今回は、「【共通テスト】倫理の勉強法・対策とおすすめ問題集・参考書は?」についてみていきます。

短期間で仕上がる現代社会の共通テスト対策についてみていきます。

 

 

①共通テスト倫理の内容と心構えは?

【動画】【満点が教える】倫理おすすめ勉強法

 

最初に共通テスト倫理の基本的な情報についてみていきます。

 

ア 倫理の配点、出題範囲は?

→配点は100点、西洋思想・東洋思想が中心

 

【配点】100点満点

【受験者数】21,202 人(2020年度)

【平均点】65.37点

【問題構成】(2018年試行調査より)

第1問総合問題
第2問日本の思想
第3問西洋思想
第4問現代の倫理的課題

*倫理のメインは西洋思想、東洋思想です。また、資料や図、文章を元に答えを導く現代文的な問題もあります。

 

イ センター試験からの変更点は?

→文章量、図、資料が増え、その場で考える問題が増えた

 

A 変更点

・問題文が長くなり、読解力が求められる(センター試験でも倫理は文章量が多い)

・図やグラフが複数出てどのような関係があるかを読み取る必要がある

・正解が複数あり、全てを知っていないと答えが出せない

・前の問題が分かっていないとできない問題が出てきた

・知識問題が少なくなっている

 

B センターと変わらない点

教科書の範囲を逸脱することはない

・基本事項の組み合わせで問題が出題される

 

このように、共通テストではセンター試験と変わらない部分もありますが、知識問題の減少や読み解く問題の増加など難易度そのものは上がっています。

そのため、倫理だけの勉強だけでなく、現代文の勉強なども日ごろしておくとよいでしょう。また、共通テストの予想問題を数多く解くとよいでしょう。

 

ウ 倫理を受験で使う人は?

→文系で二次試験で社会がない人+理系

【動画】地理、政治・経済、倫理、現代社会の中で、「初学者がセンター8割」を取りやすいのはどれですか?|受験相談SOS vol.1248

 

 

倫理を受験で使う人は、

【文系】二次試験で社会を使わない人
【理系】国公立大学志望者で地理よりも点数が取れる人

になってきます。

 

また、倫理受験に向いている人は、

・国語(特に現代文)が得意
・世界史や日本史など歴史に興味がある
・政治経済が好きではない

です。倫理は他の公民系科目に比べて文章量が多いため、国語が得意でないと高得点を取ることができません。

また、親鸞や夏目漱石、ベーコンやパスカルのように歴史的な人物が多数出てくるため、歴史が好きな人には取り組みやすい教科だといえます。

しかし、倫理に比べると現代社会の方が、短期間で仕上がりやすいため、受験で現社が使えるのであれば、現社受験を勧めます。

 

エ 倫理の勉強法

→高3夏に基礎固め、秋から過去問演習をしよう!

 

倫理は日本史や世界史に比べて量が少ないため、比較的短期間で仕上げることができます。

ただ、倫理は内容を理解すること自体が難しいため、キーワードの内容を理解することには時間がかかるものだと思ってください。

倫理を短期間で攻略するには、「知識を正確に理解する」「基本的な問題集を完璧にする」「過去問を解き、問題形式に慣れる」といったことが必要になってきます。

高3の夏~秋で始め、10~11月には過去問演習ができるように学習スケジュールを組んでいきましょう。

なお、倫理では「一問一答問題集」をお勧めしません。それは、

・収録語数が多く、マスターするのに時間がかかる

・用語を覚えた所で点が取れるとは限らない

といったことがあるため、公民系科目については、違うやり方で基礎を身に付けるとよいでしょう。(勉強のやり方は後で紹介しています)

 

無料体験授業お問い合わせ

倫理の対策は「とよはし練成塾」

豊橋市の小中高対象個別指導塾

 

②倫理のおすすめ参考書・問題集は?

次に倫理のおすすめの参考書・問題集を紹介していきます。なお、今回は共通テスト対策向けとなっています。

 

ア 蔭山の共通テスト倫理

→倫理の内容がコンパクトにまとまっている本

【動画】蔭山のセンター倫理|武田塾厳選! 今日の一冊

 

数少ない倫理の参考書の中で最も見やすく、分かりやすい教材といえます。その理由としては、「講義調で書かれている」「ポイントが箇条書きでまとまっている」「図表やイラストが豊富で見やすい」といった所があるからです。

また、巻末には「キーワードスピードチェック」があり、ここでは倫理の基本的な用語を穴埋め方式で確認することができます。

一問一答集を使うのではなく、こちらのスピードチェックで基礎を確認していった方が、短期間でマスターすることができます。

・特徴

①字が全体的に大きく見やすい
現代社会分野も充実している
③巻末のキーワードスピードチェックで基礎固めができる

 

 

 

イ 倫理基本問題集

→1冊で「参考書+問題集」の役割をする万能な教材

【動画】参考書MAP|倫理基本問題集【武田塾】

 

 

共通テスト向けの問題集はいろいろありますが、個人的には、「倫理基本問題集」がおすすめです。

その理由は、

・各テーマの重要な知識についての解説が書かれていて、一問一答形式で知識の確認ができる

・次にセンター試験の過去問形式の問題があり、実践力をつけることができる

といったことが挙げられます。できれば1~2か月で一通りマスターしたいところです。

 

・特徴

①まとめ部分がコンパクトにまとまっている
②共通テストの過去問を解く前に基礎固めができる

 

 

 

ウ 赤本、各予備校の予想問題集

→できるだけ数多くの問題を解こう!

【動画】倫理の勉強法 第3回 “センター試験レベルの進め方”|教科別勉強法

 

最後に過去問演習を行っていきます。最初はセンター試験の過去問を5年分以上解くようにしましょう。共通テストの問題に比べるとセンター試験は知識があれば解ける問題が多いため、ここで定着度を確認していきます。

また、センター試験の過去問題集は、赤本・黒本(河合塾)・青本(駿台)とありますが、個人的には黒本(河合塾)のものを勧めています。

それは、黒本は解説が詳しいからです。そのため特にこだわりがなければ黒本で過去問を解いていくといいでしょう。

その後は各予備校で出版されている予想問題集を解いていきます。難易度的には

「Z会→駿台→代ゼミ・河合」の順(Z会が一番難しい)となっています。最初は河合塾の予想問題集から解いていけばいいでしょう。

 

無料体験授業お問い合わせ

倫理の対策は「とよはし練成塾」

豊橋市の小中高対象個別指導塾

 

③共通テスト倫理の勉強法は?

【動画】センター倫理で満点を取る方法

 

 

最後に共通テスト倫理で高得点を取るための勉強法についてみていきます。

 

ア 参考書を一通り読み、語句の意味を理解する

→内容が難しい倫理は参考書選びがカギになってくる!

 

倫理は暗記する量が少ないですが、語句の意味が哲学的で相当難しいため、理解するのに相当の時間がかかります。

例えば、「止揚(アウフベーヘン)」という語句の意味は、「あるものをそのものとしては否定するが、契機として保存し、より高い段階で生かすこと」です。これだけで意味を理解できる人は少ないでしょう。

倫理ではこのように難しい言葉が数多く出てきます。そうなると大事になってくるのは、参考書選びとなります。わかりやすい参考書を選び、しっかり読み込むことで、倫理の内容の理解度が高まってきます。

おすすめの参考書は「蔭山の共通テスト倫理」(学研)です。この本は講義調で書かれており、また具体例を使って分かりやすく説明されています。

まずは、参考書をしっかりと読んで意味を理解するようにしましょう。

ただ、参考書を読んでもどうしても内容が理解できない場合も出てきます。その場合は、人物とキーワードを結び付けて覚えるようにしましょう。(例「ヘーゲル=止揚」)

 

 

イ 語句の暗記

→重要な語句を完璧に覚えよう!

 

内容を理解したら次に用語の暗記に入ります。使うのは、「蔭山の共通テスト現代社会」の巻末にある「キーワードスピードチェック」です。

これは、共通テストに出る内容を穴埋め形式でかつコンパクトにまとまっているため、短時間で仕上げることができます。

最初に一通りチェックをして、その後覚えていない用語を集中的に覚えるようにしましょう。その際に語句の意味が分からない場合は、必ず意味を確認するようにして下さい。

ここで大事なのは、

・人物とキーワードを結び付けて覚える

・キーワードの意味が言えるようにする

ことです。共通テストの倫理の場合、正確な知識がないと引っかかって誤った選択肢を選びがちです。それを防ぐには、正確な知識を身に着けることが大切になってきます。

「強者をうらむ→ルサンチマン」だけではなく、「ルサンチマン→強者をうらむ」といったように、語句から意味が言えるように練習しましょう。

 

ウ 問題集を解く

→全ての選択肢が解説できるようにする

 

次に共通テスト形式の問題集を解いていきます。(おすすめは「倫理基礎問題集」です。)

最初にまとめ部分を読み、用語を覚えているかどうかを確認します。

その後、問題を解いていきます。問題を解いた後、丸つけをします。その後、他の選択肢にも目を通し、内容を確認してきます。

全ての選択肢について理解ができるようになったら、過去問演習に入ります。

なお、時間がない場合は問題演習を飛ばして、いきなり過去問演習でもOKです。ただし、過去問を解いて全くできない場合や、解説を読んでもよく分からない場合は、再度参考書に戻るか問題集を解くなどして基礎力をつけるようにしましょう。

 

エ 図、グラフ、文章からヒントを探す

→粘り強く答えに結び付く内容を探し出す練習をしよう!

 

共通テスト対策問題集や過去問、予想問題集になると難易度の高い問題が数多く出題されます。

そしてみなさんの中には文章が長かったり、グラフや図の読み取らなければならなかったりすると、「無理」「面倒くさい」という気持ちになり、その問題を解かなくなってしまいがちです。

しかし、そこから逃げていたのではいつまでたってもできるようにはなりません。

長い文章や図やグラフにはヒントとなる情報が隠れています。それを探し出すことが共通テストを突破するには求められるのです。

ですので、大事な情報には線を引くなどして、何について聞いているのかを考えながら解くようにしましょう。

 

無料体験授業お問い合わせ

倫理の対策は「とよはし練成塾」

豊橋市の小中高対象個別指導塾