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【共通テスト】現代社会で9割取るための勉強法、おすすめ問題集・参考書です。大学入試共通テストの現代社会で9割取るための勉強法、おすすめ問題集・参考書について豊橋市の学習塾「とよはし練成塾」の西井が紹介していきます。(この記事は46記事目です。)
①共通テスト現代社会の内容と心構えは?
【動画】「簡単だから現代社会を選べ」と親に言われた!! 日本史・世界史とそんなに難易度は違う?|受験相談SOS vol.525
最初に共通テスト現代社会の基本的な情報についてみていきます。
ア 現代社会の配点、出題範囲は?
→配点は100点、出題範囲は倫理政経の内容を薄めたもの
【配点】100点満点
【受験者数】73,276人(2020年度)
【平均点】57.30点
【問題構成】(2018年試行調査より)
第1問 | 総合問題 |
第2問 | 政治 |
第3問 | 日本国憲法・政治 |
第4問 | 経済 |
第5問 | 現代社会 |
第6問 | 現代社会 |
*問題構成としては、倫理政経に近いですが、倫政に比べると難易度は低めです。そのため、短期間で6~8割まで得点率を上げることができます。
イ センター試験からの変更点は?
→文章量が増え、その場で考える問題が増えた
A 変更点
・問題文が長くなり、読解力が求められる
・図やグラフが複数出てどのような関係があるかを読み取る必要がある
・知識問題が少なくなっている
B センターと変わらない点
・教科書の範囲を逸脱することはない
・基本事項の組み合わせで問題が出題される
このように、共通テストではセンター試験と変わらない部分もありますが、知識問題の減少や読み解く問題の増加など難易度そのものは上がっています。
そのため、現代社会だけの勉強だけでなく、現代文の勉強なども日ごろしておくとよいでしょう。
ウ 現代社会を受験で使う人は?
→文系で二次試験で社会がない人+理系
現代社会を受験で使う人は、
【理系】国公立大学志望者で地理よりも点数が取れる人
になってきます。
現代社会は科目の性質上、「短期間で6~8割までは仕上がるが、それ以上は伸びにくい」教科であると言えます。
そのため、社会にあまり時間をかけたくない場合や、これまで社会に全く手をつけずに来てしまった人向けの教科と言えるでしょう。
理系の場合は、地理か公民系科目(現社・倫理)の選択になりますので、地理で点が取りにくい場合は、現社受験もありでしょう。
一方、文系の場合は、二次試験や私立の入試で社会を使う場合は、現社を受験しない方がいいでしょう。
なぜなら、日本史(世界史)の勉強に加えて現社の勉強となると、その分、勉強への負担が増すからです。
二次試験や私立の入試で社会を使わない場合(数学受験)は現社もありかもしれません。
エ 現代社会の勉強法
→高3夏に基礎固め、秋から過去問演習をしよう!
現代社会は日本史や世界史に比べて量が少ないことや、中学校の「公民」で基本的な内容を学んでいるため、比較的短期間で仕上げることができます。
現代社会を短期間で攻略するには、「知識を正確に理解する」「基本的な問題集を完璧にする」「過去問を解き、問題形式に慣れる」といったことが必要になってきます。
高3の夏~秋で始め、10~11月には過去問演習ができるように学習スケジュールを組んでいきましょう。
なお、現代社会では「一問一答問題集」をお勧めしません。それは、
・用語を覚えた所で点が取れるとは限らない
といったことがあるため、公民系科目については、違うやり方で基礎を身に付けるとよいでしょう。(勉強のやり方は後で紹介しています)
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②現代社会のおすすめ参考書・問題集は?
次に現代社会のおすすめの参考書・問題集を紹介していきます。なお、今回は共通テスト対策向けとなっています。
ア 蔭山の共通テスト現代社会
→現社の内容がコンパクトにまとまっている本
「蔭山の共通テスト現代社会」は数少ない現代社会の参考書の中で最も見やすく、分かりやすい教材といえます。その理由としては、「講義調で書かれている」「ポイントが箇条書きでまとまっている」「図表やイラストが豊富で見やすい」といった所があるからです。
また、巻末には「キーワードスピードチェック」があり、ここでは現代社会の基本的な用語を穴埋め方式で確認することができます。
一問一答集を使うのではなく、こちらのスピードチェックで基礎を確認していった方が、短期間でマスターすることができます。
イ 共通テスト現代社会集中講義
→1冊で「参考書+問題集」の役割をする万能な教材
共通テスト向けの参考書はいろいろありますが、個人的には、「共通テスト現代社会集中講義」がおすすめです。
その理由は、
・まとめ部分には重要語句が赤字で書かれている
・問題の解説が詳しい(全ての選択肢に解説がある)
といったことが挙げられます。1日1テーマなら50日で、2テーマなら25日で1通り仕上げることができます。
ウ 赤本、各予備校の予想問題集
→できるだけ数多くの問題を解こう!
最後に過去問演習を行っていきます。最初はセンター試験の過去問を5年分以上解くようにしましょう。共通テストの問題に比べるとセンター試験は知識があれば解ける問題が多いため、ここで定着度を確認していきます。
また、センター試験の過去問題集は、赤本・黒本(河合塾)・青本(駿台)とありますが、個人的には黒本(河合塾)のものを勧めています。
それは、黒本は解説が詳しいからです。そのため特にこだわりがなければ黒本で過去問を解いていくといいでしょう。
その後は各予備校で出版されている予想問題集を解いていきます。難易度的には
「Z会→駿台→代ゼミ・河合」の順(Z会が一番難しい)となっています。最初は河合塾の予想問題集から解いていけばいいでしょう。
なお、現代社会の場合は、あまりにも古い年度のものを解くと、現代と答えが違う場合がありますので気を付けてください。
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③共通テスト現代社会の勉強法は?
【動画】【共通テスト対策】3-4月 現代社会 共通テストに向けて 何からやろう?おすすめ参考書は?
最後に共通テストで高得点を取るための勉強法についてみていきます。
ア 参考書を一通り読み、内容を思い出す
→参考書を読んで習った内容を思い出そう!
多くの人は現代社会は高1で習っていることと思います。それを高3になってから再度勉強するわけですから、ほとんどの内容を忘れてしまっているかもしれません。
ですので、最初にやるべきことは、勉強した内容を思い出すことです。最初から語句を覚えようとすると、正答率が低い可能性があり、それが続くと勉強へのやる気を失いかねません。
そのため、まずは、「蔭山の共通テスト現代社会」を読み、内容を思い出していきましょう。
イ 語句の暗記
→重要な語句を完璧に覚えよう!
内容を理解したら次に用語の暗記に入ります。使うのは、「蔭山の共通テスト現代社会」の巻末にある「キーワードスピードチェック」です。
これは、共通テストに出る内容を穴埋め形式でかつコンパクトにまとまっているため、短時間で仕上げることができます。
最初に一通りチェックをして、その後覚えていない用語を集中的に覚えるようにしましょう。その際に語句の意味が分からない場合は、必ず意味を確認するようにして下さい。
ウ 問題集を解く
→全ての選択肢が解説できるようにする
次に共通テスト形式の問題集を解いていきます。(おすすめは「共通テスト現代社会集中講義」です。)
最初にまとめ部分を読み、内容を確認します。(赤字部分はしっかりと覚えるようにしましょう。)
その後、右ページにある問題を解いていきます。問題を解いた後、丸つけをします。その後、他の選択肢にも目を通し、内容を確認してきます。
「共通テスト現代社会集中講義」は解説にも重要語句には赤字で書かれているため、そこでも再度暗記をして基礎をさらに固めていきます。
全ての選択肢について理解ができるようになったら、過去問演習に入ります。
エ 図、グラフ、文章からヒントを探す
→粘り強く答えに結び付く内容を探し出す練習をしよう!
共通テスト対策問題集や過去問、予想問題集になると難易度の高い問題が数多く出題されます。
そしてみなさんの中には文章が長かったり、グラフや図の読み取らなければならなかったりすると、「無理」「面倒くさい」という気持ちになり、その問題を解かなくなってしまいがちです。
しかし、そこから逃げていたのではいつまでたってもできるようにはなりません。
長い文章や図やグラフにはヒントとなる情報が隠れています。それを探し出すことが共通テストを突破するには求められるのです。
ですので、大事な情報には線を引くなどして、何について聞いているのかを考えながら解くようにしましょう。
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