大学受験や各教科の勉強法などが満載!
豊橋市の個別指導塾「とよはし練成塾」が書く1記事目の記事です。今回は、「【大学受験】古文が苦手になる原因とおすすめの勉強法は?」についてみていきます。
大学受験において古文が苦手になる原因とおすすめの勉強法について詳しく見ていきます。
①古文が苦手になる理由は?
【動画】「古文が好きになれない…」苦手意識を克服する方法を教えて!!
「古文がいくら勉強しても全く読めるようになりません・・・」
「古文がとても苦手で何を勉強したらいいか分かりません・・・」
このような悩みを抱えている人は少なくありません。
いくら単語を覚えても、助動詞や助詞、敬語を覚えても、古文常識を覚えても、いざ共通テストの問題や大学入試の問題を解くと全くできないということはありませんか?
古文ができない原因はいくつかあります。
ア 国語の読解力がない
→古文は現代文と同じく「読解力」が必要!
古文は国語の中の一つの科目です。もっと言えば、古文は「現代文の昔の内容バージョン」と言ってもいいでしょう。平安時代や鎌倉時代に書かれた随筆や物語などを令和の時代に生きる我々が読み解いていくのです。
書かれた時代は違えど、物語や説話、随筆を読むことには変わりありません。そのため、現代文を読み解く力がないと古文の内容を理解することは難しいかもしれません。
ただ、古文は現代文に比べて、文章が短いため、現代文ほど短い時間で素早く読み解く能力は必要ありません。(ただ、古文単語・古典文法・古文常識の知識が必要です。)
イ 古文単語・古典文法を完璧に覚えていない
→あいまいな知識では入試では太刀打ちできない!
先ほど古文は現代文の要素があると言いました。しかし、実は古文には英語の要素もあります。
英語が読めるようになるには、
・英単語、英熟語
・英文法、英文解釈
・英作文
・長文読解、速読
・リスニング
・発音、アクセント
といった知識や技術を身に付ける必要があります。つまり、知識がなければ英文をすらすらと読むことは不可能です。
同じように古文も、
・古文単語
・古典文法
・古文常識
・古文読解
といった知識を習得する必要があります。そのためにも、まずは単語や文法を確実に暗記することが大切になってきます。
ここで大事なのは、完璧に覚えるということです。何となくやったではダメで、瞬時にパッと意味や活用が言えるようになるまで繰り返し暗記をする必要があります。例えば、
・助動詞「り」の意味・接続・活用は?
・「聞こゆ」は尊敬語?謙譲語?
・「あさまし」「あきらむ」はどういう意味?
といったことをみなさんは瞬時に答えられるでしょうか?これらは全て基本的な内容です。そのため、すらすらと答えられる人は問題ありませんが、そうでない人は再度復習が必要です。
特に敬語は完璧にしないと古文を読む際に非常に苦労しますので、最優先で覚えるようにしましょう。
ウ 古文の読解のルールを知らない
→古文は主語の省略が多い!主語を補って読んでいこう!
「単語は覚えた、古典文法も完璧!なのに文章の意味が全く分からない・・・」
という人も多くいます。ここではっきりと言いますが、単語や文法を覚えただけでは、古文はすらすらと読めるようにはなりません。
それにはいくつかの原因があります。
A 古文常識を知らない
→昔と今とでは考え方や生活習慣が全然違う!
そこには今の時代のようにスマホや車、エアコンといったものはありません。
また、男女が付き合う、結婚するまでの流れも昔と今とでは違います。当時は
・知人からの紹介、垣間見(外から家の中をのぞく)などで女性を知る
・男性が女性に手紙を送る
・手紙を何度かやりとりする
・周りが暗くなったら女性の家に行き、一夜を過ごす
・デートの後にお礼の手紙を送る(後朝の文)
・合計3日間通い晴れて結婚する
といった流れが一般的でした。(今とは全く違いますね。)このような当時の風習や慣習を知らないと、文章の意味を全く分からなくなってしまいます。
そのためには古文常識を知っておく必要があるのです。
B 主語の省略部分を補って読んでいない
→隠れた主語に気づけないと古文は読めない!
ただ、主語の省略は今の時代でもよくあることです。特に家族や友達などお互いのことをよく知っている人同士であれば、いちいち主語を言わなくても誰のことがすぐにわかるでしょう。
古文も当時の人(読者)であれば、主語がなくても意味はすぐに分かります。ただ、今の私からすると当時の人々の関係は分かりにくい所があります。
ですので、動詞が出てくるたびに「主語は誰なのか」を意識して読んでいくことが必要になってきます。
エ 現代語訳・解説を読んで分かった気になってしまっている
→古文を自力で読めるように練習しよう!
それは初見の文章を「自力」で読めていない可能性があります。定期テストでは今まで習った文章が出るため内容を知っていることが多いですが、模試や入試では初めて見る文章が出ます。
そういったテストに対応するには、普段から始めて見る文章に対して「主語を補う」「文法を意識して読む」などをして自力で理解する必要があります。
また、読めない原因は何なのかと原因を究明することも大切です。
定期テストの勉強と大学入試の勉強方法は違うことを意識しましょう。
TEL(0532)-74-7739
営業時間 月~土 14:30~22:00
②大学入試・共通テストでの古文の配点は?
【動画】センター試験過去問国語(古文) 本試|武田塾厳選!今日の一冊
次に大学入試や共通テストでの古文の配点についてみていきます。そもそも古文が必要な生徒は、
・共通テストで国語を受験する生徒
・二次試験、私大の入試で国語を受験する生徒
が中心となります。要は、国公立大学を受験する生徒(文系・理系関係なく)と私立文系の生徒が古文の勉強が必要になってきます。(一部の大学では古文を受験しなくてもいいところもあります。)
また、古文の配点は
・共通テストで200点中50点
・二次試験、私大の入試で20~33%
となっています。特に共通テストでは「50点」も配点があり、これは結構大きな配点です。
100点満点である日本史や世界史、物理や化学の半分の内容と古文がなんと同じ点数なのです。
そう考えると古文に力を入れないといけないのは分かってきたと思います。
そして漢文ほどではありませんが、古文は比較的短時間で仕上げることができる科目です。それは、約300個の古文単語を覚え、文法問題集を1冊解き、古文常識の参考書をさらっと読めば基礎は仕上がります。
その後は問題演習をしていけばいいので、英語や数学といったメインの科目の合間に勉強していけばいいでしょう。
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③古文の年間学習スケジュールは?
【動画】古文の勉強法(全部入りVer.)|教科別勉強法
ここからは苦手な古文ができるようになるための勉強法についてみていきます。
ア いつから勉強を始めるべきか?
→どんなに遅くても高3の夏休みから始めよう!
遅くとも高3の夏休みから始めるようにしましょう。それより後だと入試までに仕上がらない可能性が高くなります。
また、学校の古文の授業で古文単語などの小テストがあるかと思います。そこではしっかりと勉強し、満点が取れるようにして下さい。小テストをさぼってしまうと後になって時間をかけて覚えないといけなくなるため大変です。
夏休みまでに古文単語・古典文法・古文常識をマスターし、秋以降に共通テスト対策や二次試験、私大入試の対策を行っていくのが基本的なスケジュールとなります。
イ 古文の勉強の流れは?
→「古文常識」から始めよう!
古文の勉強の基本的な流れは、「古文単語→文法→常識→読解」ですが、個人的には「古文常識→古文単語→文法→読解」の順でやっていくことをおすすめします。
最初に古文常識からやっていくといい理由は、古文がどんな内容(ストーリー)なのかが分かるからです。
たくさん古文を読んでいくと分かるのですが、実は古文の話は結構ワンパターンです。
・男女の恋愛、失恋(手紙のやり取り)話
・仏様を祈ったことで救われた話
・日記や随筆(筆者が感じたこと)
などがよく出題されます。そのため、問題に解き慣れていくと大方話の内容は読めてきますが、そこまで古文に時間をかけられない人もいるでしょう。
そのような人におすすめなのが「古文常識」の参考書を読むことです。「マドンナ古文常識217」や「読んで見て覚える古文攻略マストアイテム76」といったような本(薄くて短時間で読めます)を一回通読するだけでも、頭の中に古文のイメージが湧いてくるでしょう。
古文常識で話の流れがなんとなくわかってから、古文単語や古典文法をやっていくとよいでしょう。
ウ 古文の勉強をする際の注意点は?
→前半は「完璧に」、後半は「丁寧に」
古文の勉強をする際に意識してほしいことは、古文単語や古典文法を覚える時は「完璧に」覚えることを意識し、問題を解く時には主語を補ったり、会話文に「」をつけるなど「丁寧に」読んでいくことが鉄則となっていきます。
その中で気を付けてほしいポイントは以下の通りです。
A 古文単語
①最低300語は暗記する(短期集中で一気に覚える)
②文章(例文)の中で単語を覚える
③頭の中でイメージをしながら覚える
④瞬時に言えるようになるまで繰り返し暗記をする
⑤声に出して覚える
B 古典文法
①動詞・形容詞・形容動詞は活用を覚える
②助動詞は活用・接続・意味をセットで覚える(短期集中で一気に覚える)
③助詞、敬語は意味をしっかり覚える
C 古文常識
①1回目はさらっと読み、流れをつかむ
②2回目以降は古文の問題を解いて分からない所が出てきたら読むようにする
D 問題演習
①主語を補う(助詞「を・に・が・ど・ば」や敬語がヒントになる)
②「」を補う(「と」の前に会話が来ることが多い)
③答え合わせをしたら、現代語訳及び解説をしっかりと読む
④数多くの問題を解くことで同じような話に出会うことが多くなり解けるようになる
⑤文章は何度も音読をして早く読めるようにする
⑥20分以内で解けるように練習する
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