と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「香川大数学(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてみていきますよ。
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香川大学数学(2023・創造工、医、教育、農、法)の問題傾向・過去問分析は?
ここでは、「全国大学入試問題正解(数学・国公立大編)」に掲載されている学部について問題を分析しています。
A 全体の講評(創造工・医・教育・農・法<前期>)
香川大学の数学は問題数が学部によって異なり、試験時間は90分となっています。
また、どの分野も満遍なく出題されており、問題の難易度は基礎~標準レベルとなっています。
そのため、チャート式などの参考書で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、香川大の問題に対応できるようになります。
B 第1問(確率)
第1問は数学Aの確率の問題が出ました。
(1) 袋A赤+袋B白かつ袋A白+袋B赤で求めます。
(2) 全て赤+全て白で求めます。
(3) 袋A0個+袋B0個、袋A1個+袋B1個、袋A2個+袋B2個の合計で求めます。
【問題講評】場合分けを漏れなく行う必要がある問題が続いた。
C 第2問(図形と計量)
第2問は数学Ⅰの図形と計量から出ました。
(1) 正弦定理を使って長さを求め、そこから面積を求めていきます。
(2) γ=5/6π-βにし、かつγの変域に気を付けながらSの最大値を求めていきます。
(3) S=1/2r(AB+BC+CA)として内接円の半径を求めていきます。
【問題講評】典型問題であるが、やや発想力がいる問題であった。
D 第3問(対数関数)
第3問は数学Ⅱの対数関数の問題から出ました。
(1) 底の値を場合分けしながら求めていきます。
(2) logxyの値を場合分けしながら考えていきます。(1)よりも難易度は上がっています。
【問題講評】正確に場合分けができるかどうかが問われる問題であった。
E 第4問(微分法・積分法)
第4問は数学Ⅲの微分法・積分法の問題です。
(1) 接線の方程式を答える問題です。
(2) まずはグラフを描き、どの部分の面積を求めるかを確認するようにしましょう。
(3) y軸に関して対称の図形となります。また円錐から立体の体積を引くことで求めることができます。
【問題講評】典型問題であるがやや計算量が多い。ミスなくできるようにしたい。
F 第5問(微分法)
第5問は数学Ⅱの微分法の問題が出ました。
(1) f(x)が極値をもたないための条件を求める問題です。
(2) 必要条件でaの値を求め、十分条件で増減表を書いて極小値を求めていきます。
(3) f(1)およびf
(-1)の符号で場合分けをして考えていきます。
【問題講評】(3)は特に計算量が多い。素早く解けるようにしたい。
G 第6問(数列)
第6問は数学Bの数列から出ました。
(1) 数学的帰納法によって証明する問題です。
(2) 問題文のa1,a2,a3の値を代入して考えていくとβの値を求めることができます。
(3) 極性方程式を使って漸化式を変形します。
【問題講評】(2)はやや難しい。(1)・(3)は典型問題であるため確実に正解したい。
H 第7問(軌跡)
第7問は数学Ⅱの図形と方程式の問題から出ました。
(1) 軌跡の問題です。途中の平方完成がやや計算量が多いです。
(2) 問題文に沿ってグラフや図形が正確に描けるかどうかがカギを握ります。
(3) 余弦定理を使ってa2の値を求め、そこから三角形の面積の公式に代入します。
(3) 余弦定理や三角比、(3)の結果などを使って求めていきます。
【問題講評】グラフや図形を正確に描けないと解答の方針が定めにくい。普段からグラフを描いて考えるクセをつけること。
I 第8問(微分法・積分法)
第8問は数学Ⅲの微分法・積分法の問題です。
(1) 式を微分する問題ですが、やや複雑な形をとっています。
(2) 2つの法線の交点を求める問題です。
(3) 和積の公式などを使って極限値を求める問題です。難易度は高めです。
(4) 定積分の問題です。ここでは置換積分法を使って求めていきます。
【問題講評】計算量が多くかつ問題の難易度が高い。部分点狙いでいきたい。
香川大学数学(2024・創造工、医、教育、農、法)の入試対策、おすすめ参考書は?
香川大学数学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→チャート式を使って典型問題の解法暗記をするようにしよう
受験勉強は英語と数学を優先するようにしましょう。
この2教科はやるべきことが多いので、高2が終わるまでにどこまで終わるかが大事になってきます。
また具体的な勉強方法は、
②「黄チャート」を使って典型問題の解法暗記をする
となります。
数学ができるようになるには、典型問題の解き方をマスターすることです。
そして、典型問題の解き方をマスターするには、
②問題文から解く上でのキーワードになる部分を見つけるクセをつける
③ただ解いて終わりではなく、「なぜそうなるのか?」を理解する
④できなかった問題は後日改めて解く
です。
解きっ放しで終わりではなく、できなかった問題は繰り返し解くようにしましょう。(なお、チャート式は問題量が多いため、基本例題+重要例題だけ解けばOKです。)
そして、最終的にはチャート式に載っている問題は瞬時に解き方が思いつけるようにしてください。
なお、チャート式の解法暗記は、
・数Ⅲ→高3の1学期まで
には終わるようにしましょう。(創造工学部や法学部などは数Ⅲが出題範囲でないため、高3の1学期までに数ⅡBまでを終わらせてください。)
そこからは過去問演習に入っていきます。
イ 高3の夏休み~10月末
→「理系プラチカ+1対1対応の演習」で応用問題を解くようにしよう
香川大学の数学の問題は標準レベルの問題が中心に出題されます。
そのため、チャート式が終わった後は、発展レベルの問題を解くようにしましょう。
そして、夏休み以後にやるべきこととしては、
②「1対1対応の演習数学Ⅲ(全2冊)」で数学Ⅲを解く
ことです。
これらの問題集を解くことで、発展レベルの問題にも対応できるようになります。
そのため、夏休みからはこれらの問題集にチャレンジできるようにしましょう。
ウ 高3の11月~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
ここでやってほしいことは、
②共通テスト対策問題集を解く
です。
A 過去問を解く
プラチカや1対1対応の演習をマスターした後はいよいよ過去問演習に入ります。
まずは香川大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。(赤本の最新版は例年10月ごろに出ます。)
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
なお、数学の問題をたくさん解きたい場合は、旺文社の「全国大学入試問題正解数学<国公立大編>」がおすすめです。
この問題集は全国の主要な国公立大学の数学の入試問題が載っています。
ただし、解説はあっさりしていますので、数学が得意な人以外は無理に使う必要はありません。
B 共通テストの対策問題集を解く
香川大学では共通テストの配点が高い学部が多いため、高得点を取る必要があります。
そのため、夏休み~秋からは共通テストの対策問題集を解くようにしましょう。
その理由としては、
・解説が詳しく独学でも使いやすい
・河合塾、駿台、東進などさまざまな予備校が出版しているため、自分のレベルに合ったものを使うことができる
からです。
そして、個人的におすすめなのが、河合塾と駿台の問題集です。
まずはこの2冊の問題集から始め、さらに解きたい場合はZ会の問題集もやるといいでしょう。
【まとめ】香川大数学(創造工、医、教育、農、法)の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス
今回の「香川大数学(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてのまとめです。
・まずは「黄チャート」をマスターするようにしよう
・次に理系プラチカ+1対1対応の演習を解いて発展レベルの問題ができるようにしよう
・直前期は過去問レベルの問題を数多く解くようにしよう
香川大の数学は標準レベルの問題が中心です。
そのため、まずは典型問題の解き方を完璧にマスターするようにしよう。