と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「共通テスト化学基礎(2024)の対策と勉強法、過去問題解説、おすすめ参考書と問題集は?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
共通テスト教科別勉強法
①英語リーディング | ②英語リスニング | ③数学ⅠA | ④数学ⅡB |
⑤現代文 | ⑥古文 | ⑦漢文 | ⑧物理基礎 |
⑨化学基礎 | ⑩生物基礎 | ⑪地学基礎 | ⑫物理 |
⑬化学 | ⑭生物 | ⑮世界史B | ⑯日本史B |
⑰地理 | ⑱現代社会 | ⑲倫理 | ⑳政治・経済 |
㉑倫理・政経 |
共通テスト化学基礎(2023)の平均点と問題傾向、難易度は?
【動画】共通テスト化学基礎の過去問分析(2023)とおすすめ勉強法は?
ア 共通テスト化学基礎(2023)の平均点、難易度や出題範囲は?
→2022年の問題よりもやや易しかった
下の表は2023年の共通テスト化学基礎の問題傾向や難易度についてです。
難易度 | やや易化 |
配点 | (1)化学基礎全般の内容(30点) (2)テーマ問題「沈殿滴定」、酸化還元、実験操作(20点) |
平均点 | 29.42点 |
化学基礎は暗記分野と計算分野が半分ずつあります。
暗記分野は用語の意味をしっかりとおさえることが大切です。
また、計算問題は「なぜその式になるのか?」といったことが分かっていないと高得点を取ることは難しいです。
また、化学基礎は理科の基礎科目の中では平均点が高い年が多いです。
そのため、理科基礎の選択科目の最有力候補の一つとして考えていくとよいでしょう。
イ 前年度2023年の共通テスト化学基礎の過去問題の分析や解説は?
→全体的に解きやすい問題が多かった
【動画】【解説】2023共通テスト化学基礎<本試験>
A 第1問(小問集合・30点)
全体的にセンター試験の問題形式に近いため取り組みやすい。
計算問題が2問で知識問題が7問の構成となっている。
知識問題は難しいものはないため、できれば全問正解したい。
また、計算問題は、
問6 ヘリウムのモル数をx、窒素のモル数を1-xとおいて考えるとできる。
問9 文字が複数出てくるため難しそうに見えるが、計算自体は中和滴定の計算であるため取り組む安い。
という感じで両方とも解きやすかった。
B 第2問(テーマ問題「沈殿滴定」、酸化還元、実験操作・20点)
第2問は「沈殿滴定」がテーマの問題であった。
第1問に比べると文章量が多いが、一つ一つの問題は取り組みやすいものが多かった。
問1 イオン反応式と酸化数に関する問題で易しい。
問2 実験器具を選ぶ問題でこれも易しい。
問3 選択肢①・④・⑤の正誤判断はしやすかったが、②と③はやや難しい。部分点狙いでいくといい。
問4 グラフを読み取る問題。典型問題であるため確実に正解したい。
問5 しょうゆを最初50倍に薄めているのでそこに注意して問題を解くこと。
共通テスト化学基礎(2024)で9割取るための勉強法は?<高1・2編>
高1・2の間は、化学基礎の共通テスト対策は特にやる必要はありません。
ですが、学校の定期テストの勉強はしっかりとやるようにしましょう。
学校で使っているセミナーやアクセスなどの教材の内容をテストがあるたびごとに完璧にしていけば基本的な力はついていきます。
また、高1・2の時期の受験勉強は英語と数学(文系数学・理系数学)を中心に進めるようにしましょう。
それは、この2教科は範囲が広いため仕上がるのに時間がかかるからです。
そのため、化学基礎の共通テスト対策は高3になってから始めるようにしましょう。
共通テスト化学基礎(2024)で9割取るためのおすすめ参考書・問題集は?<基礎固め>
ア 共通テスト化学基礎のおすすめ勉強法①(「高校化学基礎の解き方をひとつひとつわかりやすく」を解く)
→数学の「チャート式」のような構成になっていて使いやすい
高3の春からは化学基礎の共通テスト対策を始めていきます。
そして、化学基礎の基礎固めとして使う教材は「高校化学基礎の解き方をひとつひとつわかりやすく。改訂版」がおすすめです。(似たような本として「高校化学基礎をひとつひとつわかりやすく。改訂版」がありますので間違いないようにしてください。)
この本をおすすめする理由は、
・易しめの問題(基本問題)が中心に載っていて基礎固めに最適
だからです。
ですので、化学基礎を一から解きなおしたい人はここからやっていくといいでしょう。(特に計算問題が苦手な人におすすめです。)
そして、この本の内容をマスターすれば教科書レベルの問題はほぼできるようになります。
イ 共通テスト化学基礎のおすすめ勉強法②(「リードLightノート化学基礎」を解く)
→問題量が多く、問題演習に最適
A リードLightノート化学基礎の特徴は?
「高校化学基礎の解き方をひとつひとつわかりやすく。改訂版」が終わったら、やや難しめの問題集に取り掛かっていきます。
そして化学基礎の問題集としておすすめなのが「リードLightノート化学基礎」です。
この問題集は基本~やや難レベルの問題が載っている問題集で、化学基礎の内容を一通り網羅した問題集です。
そして、「リードLightノート化学基礎」は、
②リードB 基礎CHECK
③リードC 例題+Let‘sTry+編末問題
の構成となっています。(リードCの例題の解き方は動画授業で見ることができます。)
また、問題を解く順番は、「第1章リードA→第1章リードB→第1章リードC→第2章リードA・・・」と順番に解くのではなく、「第1章リードA→第2章リードA→第3章リードA・・・」がおすすめです。
それは、このように解くことで最初から最後まで何周も回せるため、頭の中に知識が残りやすくなるからです。
B リードLightノート化学基礎の使い方は?
①用語の意味や公式を覚える
「リードLightノート化学基礎」の使い方は、まずは各章の「リードA(まとめ)」部分を読んで、今まで習った内容を思い出すところから始めましょう。
ただ、まとめを読んでも分からない内容がある場合は、「きめる!共通テスト化学基礎」のような参考書を使い、理解をするようにしましょう。
また、まとめ部分をただ読んで終わりではなく、ここで用語の意味や公式をしっかりと覚えるようにしましょう。
例えば、化学基礎には「イオン化エネルギー」と「電子親和力」という用語があります。
この2つの用語の意味は、
・電子親和力 原子が最も外側の電子殻に1個の電子を受け取って、1価の陰イオンになるときに放出されるエネルギー。電子親和力が大きいほど陰イオンになりやすい。
です。
この2つの用語の違いをきちんと知っておかないと問題を解くときに間違えてしまいます。
また、公式もただ丸暗記をするのではなく、なぜこの式になるのかを理解することが大事です。
基本的な内容をしっかりとおさえることで、問題演習がスムーズに進めることができます。
リードAの穴埋め問題を全て完璧にしたら、次はリードBに進み再度用語のチェックをしていきましょう。
②計算問題の解き方が説明できるようにする
リードA・Bを内容を完璧にしたら、次にリードCの問題を解いていきます。
リードCは例題とLet‘sTryの問題に分かれています。
ですので、まずは例題を一通り解くようにして下さい。
なお、例題には解説が動画授業でも見ることができますので、全ての例題の解き方を完全に理解するようにしましょう。(人に説明できるレベルまで理解度を高めることが大事です。)
その後は、Let‘sTryを解いていきます。
「リードLightノート化学基礎」に載っている問題は基本的な内容が中心ですので、全ての問題が完璧にできるようになるまで繰り返し解くようにして下さい。
ここで理解度が不十分だと、過去問演習をしても思うように点数が伸びません。
特に計算問題は「なぜその式になるのか?」が分かった上で解かないといつまでたってもできるようにはなりません。
人に説明ができるレベルまで理解度を高めるようにして下さい。
なお、リードLightノート化学基礎の解説を読んでも分からない場合は、「大学入試坂田アキラの 化学基礎の解法が面白いほどわかる本」を読むことをおすすめします。
この本は化学基礎でよく出る計算問題の解き方を詳しく説明していますので、解き方が分からない問題を理解するのにおすすめな参考書です。
この問題集にある計算問題を完璧にするとどんな問題でもできる力がつきます。
共通テスト化学基礎(2024)で9割取るためのおすすめ参考書・問題集は?<過去問演習期>
ウ 共通テスト化学基礎のおすすめ勉強法③(センター試験の過去問を解く)
→まずはセンター試験の問題を解こう
A どの問題集から始めるべきか?
共通テストに比べるとセンター試験は問題の難易度が若干易しめです。
そのため、最初は赤本や黒本などを使ってセンター試験の過去問を解いていきましょう。(センター試験・共通テスト物理の解説動画もありますので、解説を読んでも分からない場合はぜひ動画を活用してください。)
そこである程度の点数が取れれば順調に勉強が進んでいるといえます。
一方であまり点数が取れない場合は、再度参考書や問題集に戻って復習をするようにしましょう。
そして2020年までのセンター試験の過去問(本試験・追試験)を解き終えたら、仕上げに2021~2023年の共通テストの問題を解くようにして下さい。
B いつから過去問演習を始めるべきか?
なお、赤本や黒本でセンター試験の過去問を解き始める時期は、夏休み~秋くらいがおすすめです。
それは、この時期には全統共通テスト模試や駿台ベネッセ共通テスト模試などの共通テスト模試があるからです。
模試に向けて勉強を進めることで計画的に勉強をすることができます。
ですので、模試がある直前にある程度センター試験や共通テストの過去問を解き終わっている状態に仕上げるようにしましょう。
C 共通テスト化学基礎の過去問を解いたら必ず復習をしよう
共通テストの過去問を解いた後に丸付けをして終わりという状態になっていませんか?
そのやり方では成績を伸ばすことができません。
大事なのは復習です。
例えば過去問を解いて「酸化還元」の単元ができなかったとすると、酸化還元の復習をしない限りいつまでたってもできるようにはなりません。
問題を解いた後に解説を読むことはもちろんですが、時にはリードLightノート化学基礎などの問題集に戻って復習をすることも大事です。
過去問を解く意味は「自分の弱点分野を把握する」ことです。
ですので、過去問を解いた後は必ず復習をするようにしましょう。
エ 共通テスト化学基礎のおすすめ勉強法④(予備校の予想問題集を解く)
→最初は東進、河合がおすすめ
次に各予備校が出している予想問題集を解いていきます。
各予備校が出している予想問題集の特徴としては、
②東進 難易度は本試験レベル。解説動画がついている。
③代ゼミ 難易度は教科によってバラツキがある。大きな書店でないと売っていない。
④駿台 難易度は難しめ。
⑤Z会 難易度はかなり難しい。大きな書店でないと売っていない。
となっています。
そのなかでおすすめは、河合塾と東進です。
河合塾のものは前年度の全統共通テスト模試(全3回)が載っており、全統共通テスト模試対策にもなります。
また東進のものはオリジナルの模試が5回分載っており、かつ動画では共通テスト化学基礎の勉強法について詳しく説明がされています。
まずはこの2冊の問題集から解き、時間に余裕のある人や難しめの問題を解きたい人は駿台の問題を解いていけばいいでしょう。(駿台の問題集はややレベルが上がります。)
また、共通テスト本番直前には「予想問題パック」も出ますので、力試しにこちらの問題集も解いてみてください。
共通テストが始まってまだ日が浅いため、過去問があまりありません。
そのため、予想問題集を積極的に解くようにしましょう。
また、この時期の問題演習に気を付けるべきことは以下の通りです。
①問題を解くときは必ずマークシートにマークするようにする
過去問や予想問題集を解くときは必ずマークシートにマークするようにしてください。
それは塗りつぶす時間を踏まえた上で解かないと入試本番では時間が足りなくなってしまうからです。
また、普段からマークを塗りつぶすことをやっておくことで、入試本番でマークミスなどを防ぐことができます。
②捨て問題を見極める練習をする
共通テストでは易しい問題と難しい問題が混ざっています。
そのため難しい問題に時間をかけすぎてしまうと最後までいかずに思ったような点数が取れないことになりかねません。
そうならないためにも、過去問演習をするときには難しい問題が出てきたときの対応に慣れるようにしましょう。
それをすることでできる問題から解くことができるようになります。
③共通テスト2週間前からは復習をメインにする
共通テスト2週間前くらいからは復習をメインに行うようにしましょう。
この時期から新しい問題を解いても効果が薄いです。
それよりも今まで解いてきた過去問や模試の復習や苦手な単元の復習をメインに行い力をつけるようにして下さい。