と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「【大学入試】化学のおすすめ参考書や問題集ルートを塾講師が解説!」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓結論
✓記事を書いた人
大学入試教科別勉強法
①英語 | ②文系数学 | ③理系数学 | ④現代文 |
⑤古文 | ⑥漢文 | ⑦物理 | ⑧化学 |
⑨生物 | ⑩日本史 | ⑪世界史 |
【大学受験】化学の勉強をする上で必要な参考書や問題集は?
大学受験に向けた化学の勉強は、
②公式や定義、無機化学や有機化学の内容を暗記する
③基本問題集を解く
④共通テスト対策をする
⑤応用問題集を解く
⑥過去問を解く
というのが基本的な流れになります。
そのため、大学入試において必要な化学の参考書や問題集は、
②基本的な内容を暗記できる問題集
③基本レベルの問題集
④応用レベルの問題集
⑤共通テストの過去問や予想問題集
⑥志望する大学の過去問
とやるべきことがたくさんあります。
このように化学の問題集はたくさん必要になってきますので、使いやすいものを選ぶようにしましょう。
ア 化学の勉強法(全体編)
→自分のレベルに合った問題集を使うようにしよう
化学の場合は、志望する大学によって学習スケジュールが大きく変わっていきます。
以下、志望大学別の時期ごとに取り組む問題集についての一覧になります。
難関大学 | 準難関大学 | 中堅大学 | |
1学期 | 化学重要問題集 | リードLightノート化学 | リードLightノート化学 |
夏休み | 化学重要問題集 | 化学重要問題集 | リードLightノート化学 |
2学期 | 化学の新演習 | 化学重要問題集 | 化学基礎問題精講 |
また、現役生の場合は、1学期のうちはまだ習っていない内容もあります。
そのため、1学期の間は、
・定期テストの勉強を兼ねて有機化学の内容をマスターする
といったことをやっていくようにして下さい。
イ 参考書を読んで内容を理解する
→しっかりと理解してから問題集に取り組むこと
「化学重要問題集」などの問題集を解く前に、参考書を必ず読むようにしましょう。
そうすることでその単元の内容が理解できるようになり、スムーズに問題に取り組むことができます。
また、参考書を読む際に特に意識すべきことは、
・用語の意味(モル濃度・蒸気圧降下・金属のイオン化傾向など)
といったことです。
これらに注意してしっかりと参考書を読むようにしましょう。
また、大学入試化学の分かりやすい参考書は、
・橋爪のゼロから劇的!にわかる化学の授業(旺文社)
・大学入試坂田アキラの化学の解法が面白いほどわかる本(中経出版)
・大学受験Doシリーズ(旺文社)
などがあります。
これらの中で特におすすめなのが、学研の「宇宙一わかりやすい高校化学」・「橋爪のゼロから劇的!にわかる化学の授業」です。
以下順番におすすめポイントを紹介します。
①「宇宙一わかりやすい高校化学」(学研)
「宇宙一わかりやすい高校化学」は、
・最初の「ココをおさえよう!」でこれから学ぶべきポイントが分かる
・イラストが多く見やすい
・「確認問題」で知識の定着度を確かめることができる
といった点でおすすめの参考書です。
イラストが多く、話し言葉で書かれているため初学者にも使いやすい1冊です。
②「橋爪のゼロから劇的!にわかる化学の授業」(旺文社)
「橋爪のゼロから劇的!にわかる化学の授業」は、
・話し言葉で書かれているため読みやすい
・計算式の説明が詳しく書かれている
・別売りの「基礎からのジャンプアップノート化学ドリル」シリーズにつなげやすい
といった点でおすすめの参考書です。
この参考書の最大の特徴は、化学の計算問題で途中に出てくる式について分かりやすく書かれていることにあります。
化学は比を使った計算を使うことがあり、それが計算が難しく感じる一つの原因にもなっています。
そのため、化学の計算問題が全くできない人には、この「橋爪のゼロから劇的!にわかる化学の授業」シリーズを使うことをおすすめします。(中経出版の「大学入試坂田アキラの化学の解法が面白いほどわかる本」も計算問題の解き方が詳しく書かれています。)
ウ 基本的な内容をマスターする
→問題集の前に「基礎からのジャンプアップノート」を挟むと効果的
参考書を読んで基本的な内容を理解した後は、「基礎からのジャンプアップノート 理論化学 計算&暗記ドリル 」と「基礎からのジャンプアップノート 無機・有機化学 暗記ドリル」を使って基礎固めをしていきます。
これらの問題集を解くことで、
・計算のやり方がドリル形式で簡単にマスターできる
ができるようになります。
そのため、「リードLightノート化学」などの問題集に入る前に先にやっておくことをおすすめします。
エ 基礎レベル向けの問題集は「リードLightノート化学」がおすすめ
→ただ解いて終わりではなく、瞬時に答えが言えるようになるまで繰り返し解き直そう
化学の基礎固めができるおすすめ問題集は、数研出版の「リードLightノート化学基礎」・「リードLightノート化学」です。
この問題集は、
・「基礎CHECK→Let`s Try→編末問題」と段階的にレベルが上がる問題構成となっている
・解説が非常に詳しい(例題には解説動画もある)
といった特徴があり、非常に使いやすい問題集と言えます。
また、「リードLightノート化学基礎・化学」は教科書~共通テストレベルの問題集となっているため、まずはこの問題集を完璧にマスターするところから始めるといいでしょう。(定期テスト対策としても使える問題集です。)
そして、「リードLightノート化学基礎・化学」をマスターしたら、「化学重要問題集」などのやや難しめの問題に取り組むと効果的です。
オ 標準~発展レベルの問題集は「化学重要問題集」がおすすめ
→解説を見ても分からない場合は動画授業を見て理解しよう
数研出版から出版されている「化学重要問題集」は化学の定番の問題集で、問題のレベルは共通テスト~早慶・旧帝大レベルです。
また、化学重要問題集は毎年改訂されているため、できれば最新のもので解いていくといいでしょう。
この問題集は、
・A問題(MARCHレベル)とB問題(早慶・旧帝大レベル)に分かれているため使いやすい
といった特徴があり、非常に使いやすい問題集と言えます。
ただし、ある程度の力がないと解けないため、少なくとも「リードLightノート化学基礎・化学」のような易しめの問題集をマスターしてから取り組むようにして下さい。
また、化学重要問題集の評判は、
【良い口コミ】
・入試問題に手を加えず(やむを得ない部分は除く)にそのまま掲載されている
・問題量が多く、幅広い分野の大量演習ができる文句なしの一冊。
・独学が難しいという声がありますが。YouTubeにて現役の駿台の化学講師の方が全て解説してらっしゃるので大丈夫です
【悪い口コミ】
・化学が苦手な方にとっては解答・解説が理解できない可能性がある
となっています。
また、化学重要問題集は解説があっさりしていますので、問題によっては解き方が理解できないところも出てきます。
そういう場合には、YouTubeの授業動画を見ることをおすすめします。
「現役予備校講師ひろたぬきによる化学学習動画」では、化学重要問題集の問題を動画で詳しく解説しています。
ですので、化学重要問題集の解き方が分からない場合は、こちらの動画を見て理解をするといいでしょう。
カ 旧帝大・医学部レベルは「化学の新演習」がおすすめ
→ここまでできれば後は過去問のみ
三省堂から出版されている「化学の新演習」は化学の定番の問題集で、問題のレベルは上位旧帝大・医学部レベルです。
そのため、この問題集は最難関大学を志望する人向けの問題集といえます。
また、この問題集は、
・★・★★・★★★の3つのレベルに問題が分かれている
といった特徴があり、非常に使いやすい問題集と言えます。
ただし、相当の力(偏差値70以上)がないと解けないため、少なくとも「化学重要問題集」のような問題集をマスターしてから取り組むようにして下さい。
また、化学の新演習の評判は、
【良い口コミ】
・難関大で化学を得点源にしたいなら重問や標問などの後にやるのもあり。
・本書を何度も繰り返していると、受験化学は難関大学レベルも含めて完全に網羅できる
【悪い口コミ】
・解説があまり詳しくない
・理論と無機はひねりのない問題ばかりで、応用力養成には不向き。
となっています。
キ 共通テスト対策をやる
→難化傾向の共通テストに向けてしっかりと対策をしておきたい
共通テストを受験する人は夏に一度共通テスト対策をやるようにしましょう。
夏から共通テスト対策をやるべき理由としては、
②共通テストの化学が難化する可能性があるため、ある程度の時間をかけて対策したいため
からです。
ですので、時間のあるこの時期に共通テスト対策をしていくことをおすすめします。
そして、共通テストの過去問や予想問題集を解く際には、
②共通テストの過去問(2021年~)を解く
③予備校が出している予想問題集を解く
の順番で解くことをおすすめします。
共通テストの問題に比べると、センター試験の問題は取り組みやすいものが多いため、まずはセンターの過去問からやるようにしましょう。
そして、そこで知識をつけたら共通テストの過去問にあたっていきます。
また、河合塾の模試(全統共通テスト模試)を受ける場合は河合塾の問題集を、駿台の模試(駿台ベネッセ大学入学共通テスト模試など)を受験する場合には駿台のマーク式問題集もやっておくと、模試の対策にもなります。
・共通テスト化学基礎の対策と勉強法、過去問題解説、おすすめ参考書と問題集は?
・共通テスト化学の対策と勉強法、過去問題解説、おすすめ参考書と問題集は?
ク 過去問を解く
→過去問を解いて実践力をつけよう
そして、エッセンスや良問の風、名問の森が終わったら仕上げに過去問や「●●大の物理」などを解くようにしましょう。
また過去問が終わって、まだ時間に余裕がある場合は、「全国大学入試問題正解」を解きいろいろな大学の問題を解くようにしましょう。
そのため、赤本などが全て終わった人で、さらに別の大学の入試問題を解きたい人におすすめの問題集と言えます。
【まとめ】大学入試化学のおすすめ参考書や問題集のポイントとアドバイス
今回の「【大学入試】化学のおすすめ参考書や問題集ルートを塾講師が解説!」についてのまとめです。
・最初は「リードLightノート化学」で基本問題の解法暗記をする
・その後は「化学重要問題集」→「化学の新演習」の順で進めていこう
・最後は過去問を解いて仕上げていこう
化学は計算問題と暗記が必要な問題とがあります。
そのため、計算問題の解き方のマスターと暗記すべき内容を完璧に覚えるようにしよう