と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「北海学園大数学(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてみていきますよ。
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北海学園大学の数学(2023・工、経済、経営)の問題傾向・過去問分析は?
ここでは、「全国大学入試問題正解(数学・私立大学編)」に掲載されている学部について問題を分析しています。
A 全体の講評(工、経済・経営)
北海学園大学の数学は学部ごとに大きく傾向が異なります。
そして、具体的には、
②工<電子情報工>:数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ必須+数学A・Bから1問選択(60分)
③経済1部、経営1部:数学Ⅰ・A必須+数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bから1問選択(60分)
となっています。
また、どの範囲からも満遍なく出題されますが、問題の難易度は易しめであるため、幅広く勉強するようにしましょう。
B 工学部(2月10日)
第1問 小問集合
(1) 平方根の計算問題です。
(2) 絶対値が絡んだ計算問題です。
(3) 三角関数の倍角の公式に関する問題です。sinΘなどの符号には気を付けましょう。
第2問 小問集合
(1) 虚数解を持つ条件についての問題です。
(2) 指数関数に関する問題です。
(3) 数学Ⅱの微分法に関する問題です。
第3問 小問集合
(1) 数学Ⅱの積分法に関する問題です。
(2) 数学Ⅲの商の微分に関する問題です。
(3) 数学Ⅲの立体の体積を求める問題です。
第1~3問までは小問集合で取り組みやすい問題が多かったです。
第4問 確率(数学A)
(1) GOKAKUを1つのカタマリとして考えます。
(2) HGUを1つのカタマリとして考えます。
(3) HGA・・・、HGE・・・、HGK・・・と順番に数を数えていきます。
第5問 数列(数学B)
(1) bnの式でnをn+1に置き換えて、その2つの式をbn+1の式に代入して求めます。
(2) an+1の式からbn+1の式を引き、そこから漸化式をつくっていきます。
(3) (2)でできた式をΣの中に入れて計算します。
【問題講評】解きやすい問題が多いが、一部若干難易度が上がるものもあった。
C 経済1部、経営1部(2月10日)
第1問 小問集合
(1)と(2)は工学部と同じ問題です。
(3) f(1)>0、頂点のx座標>1、頂点のy座標<0の3つの条件から求めていきます。
第2問 小問集合
(1) 難易度はやや高めです。図形を描いて点CとDの位置関係をつかむようにしましょう。
(2) 100a+b=7kとおき、左辺を(7・14+2)a+bと変形していきます。
(3) 分母の2023を素因数分解をして考えていきます。
いずれも難易度は高めでした。
第3問 確率(数学A)
(1)と(2)は工学部と同じ問題です。
(3) HA・・・、HE・・・、HG・・・と順番に数を数えていきます。
第4問 微分法・積分法(数学Ⅱ)
(1) f(x)の式を微分をして極値を求め、それがX=kとなるのでそこから等式をつくっていきます。
(2) 放物線Cが長方形の面積を2等分するという条件を使って積分の計算をしていきます。
(3) g(x)の式を変形し、●a+▲=0の形にします。そこから恒等式の考えを使って答えを求めていきます。
第5問 数列(数学B)
(1) bnの式でnをn+1に置き換えて、その2つの式をbn+1の式に代入して求めます。
(2) an+1の式からbn+1の式を引き、そこから漸化式をつくっていきます。
(3) (2)でできた式をΣの中に入れて計算します。
【問題講評】解きやすい問題が多いが、一部若干難易度が上がるものもあった。
北海学園大学数学(2024・工、経済、経営)の入試対策、おすすめ参考書は?
北海学園大学数学の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の10月まで
→チャート式を使って典型問題の解法暗記をするようにしよう
受験勉強は英語と数学を優先するようにしましょう。
この2教科はやるべきことが多いので、高2が終わるまでにどこまで終わるかが大事になってきます。
また具体的な勉強方法は、
②「白チャート」(得意な人は黄チャート)を使って典型問題の解法暗記をする
となります。
数学ができるようになるには、典型問題の解き方をマスターすることです。
そして、典型問題の解き方をマスターするには、
②問題文から解く上でのキーワードになる部分を見つけるクセをつける
③ただ解いて終わりではなく、「なぜそうなるのか?」を理解する
④できなかった問題は後日改めて解く
です。
解きっ放しで終わりではなく、できなかった問題は繰り返し解くようにしましょう。(なお、チャート式は問題量が多いため、基本例題+重要例題だけ解けばOKです。)
そして、最終的にはチャートに載っている問題は瞬時に解き方が思いつけるようにしてください。
なお、チャートの解法暗記は、どんなに遅くても高3の10月末までには終わらせるようにしましょう。
そこからは過去問演習に入っていきます。
イ 高3の秋~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
ここでやってほしいことは、
②過去問を解く
③共通テスト対策問題集を解く
です。
A 過去問を解く
チャート式をマスターした後はいよいよ過去問演習に入ります。
まずは北海学園大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。(過去問は毎年7月に最新版が発売されます。)
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
なお、数学の問題をたくさん解きたい場合は、旺文社の「全国大学入試問題正解数学<私立大編>」がおすすめです。
この問題集は全国の主要な私立大学の数学の入試問題が載っています。
ただし、解説はあっさりしていますので、数学が得意な人以外は無理に使う必要はありません。
B 共通テストの対策問題集を解く
共通テストを受験する人はもちろんですが、私立専願の人も時間に余裕があれば共通テストの対策問題集を解くことをおすすめします。
その理由としては、
・解説が詳しく独学でも使いやすい
・河合塾、駿台、東進などさまざまな予備校が出版しているため、自分のレベルに合ったものを使うことができる
からです。
そして、個人的におすすめなのが、河合塾と駿台の問題集です。
まずはこの2冊の問題集から始め、さらに解きたい場合はZ会の問題集もやるといいでしょう。
【まとめ】北海学園大数学(工、経済、経営)の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス
今回の「北海学園大数学(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてのまとめです。
・まずは「白チャート」・「黄チャート」をマスターするようにしよう
・典型問題はパッと解き方が思いつくようになるまで繰り返し練習しよう
・直前期は過去問レベルの問題を数多く解くようにしよう
北海学園大の数学は基本レベルの問題が中心です。
そのため、まずは試験範囲の基本的な内容を完璧にマスターするようにしよう。