と思っている高校生や浪人生のみなさん!
今回は「弘前大物理(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてみていきますよ。
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弘前大学の物理(2023・理工、医、教育)の問題傾向・過去問分析は?
ここでは、「全国大学入試問題正解(理科・追加掲載編)」に掲載されている学部について問題を分析しています。
A 全体の講評(理工・医<保健>・教育:前期)
弘前大学の物理は、大問が3問構成で解答時間が90分となっています。
また、出題内容はどの分野からも満遍なく出題されており、難易度は基礎~標準レベルです。
そのため、物理のエッセンス、良問の風物理で解法暗記をしたら、できるだけ多くの過去問を解いていくといいでしょう。
そうすることによって思考力が身に付き、弘前大の問題に対応できるようになります。
B 第1問(力学)
第1問は力学の問題です。
問1 重力=浮力の関係から式をつくっていきます。
問2 円柱の重力+おもりの重力=浮力の関係から式をつくっていきます。また(1)の式も使ってx0の値を求めていきます。
問3
(1) 復元力の式F=-Kxをつくり、そこから運動方程式に変形し加速度を求めていきます。
(2) 加速度の式a=-ω2xとの比較からωの式をつくり、それを周期T=2π/ωの式に代入します。
(3) V=Aωの式に今まで求めた式を代入して答えていきます。
【問題講評】典型問題中心であるため確実に正解したい。
C 第2問(熱)
第2問は熱の問題です。
熱力学第一法則Q=ΔU+Wや定圧・定積・等温変化の特徴を踏まえて解くようにしましょう。
問6 熱効率の問題です。熱効率=吸収した熱量‐放出した熱量/吸収した熱量で求めます。
問7 逆向きのサイクルに関する問題です。落ち着いて解けばできる問題です。
【問題講評】特に難しい問題はない。良問の風物理などの問題集を繰り返し解いてできるようにしたい。
D 第3問(電磁気)
第3問は電磁気の問題です。
問1 2つのばねの弾性力=重力で求めていきます。
また、図3における力のつり合いの式もつくり、2つの式から答えを出していきます。
問2 C=εS/dの式を使って解いていきましょう。
問3 VはAB間+BC間の合計です。また、VA=Q/C2に代入して答えていきます。
問4 問3で求めた式をxについて変形し、問1の結果を代入して求めていきます。
【問題講評】見慣れない形の問題ではあるが、問われていることは難しくはない。
弘前大学物理(2024・理工、医、教育)の入試対策、おすすめ参考書は?
弘前大学物理の入試対策の基本的な流れとしては以下の通りです。
ア 高3の1学期まで
→今まで習った内容の復習+定期テストの勉強をしていこう
高3の1学期から本格的に物理の受験勉強を始めていきます。(高1・2の間は定期テストの勉強だけでOKです。)
とはいえ、現役生の場合は電磁気や原子など習っていない単元もあります。
そのため、1学期の間は、
・定期テストの勉強を兼ねて電磁気や原子の内容をマスターする
といったことをやっていくようにして下さい。
また具体的な勉強方法は、
②「宇宙一わかりやすい高校物理」を読んで化学の概念などを理解する
となります。
物理は基本問題の解き方を完璧に理解していないと応用問題を解くことができません。
そのため、一学期のうちは「リードLightノート物理」などを使って、典型問題を完璧にできるようにしましょう。
そうすることで夏休み以降に「物理のエッセンス」などの問題集に取り組むことができます。
イ 高3の夏休み
→解く問題のレベルを上げていこう
夏休みからは解く問題のレベルを上げていきます。
高3の夏休みにやってほしいことは、
②「物理のエッセンス」で入試レベルの典型問題を解く
です。
弘前大の物理の問題は標準レベルです。
ですが、力学・熱・波動・電磁気・原子の内容が幅広く出題されるため、まずは「リードLightノート物理基礎・物理」を使って、教科書レベルの問題を完璧に仕上げるようにしましょう。
また、これらの問題集が仕上がった人は、もう一つ上のレベルの問題集として「物理のエッセンス」をやることをおすすめします。
この問題集は、大学入試でよく出る問題が並んでおり、一通りの問題を解くことで合格点レベルに到達することができます。
ただし、解説がやや薄いため、問題によっては理解するのに時間がかかることがあります。
ですが、YouTubeで物理のエッセンスに関する解説動画がありますので、エッセンスの解説を見ても分からない場合はこちらを見て理解を深めるようにしましょう。
夏休みには、河合塾の全統共通テスト模試や全統記述模試などの模試などがあります。
ですので、そこに向けて基本的な内容を完璧に仕上げるようにしてください。
ウ 高3の秋~入試直前
→できるだけ多くの問題を解いて実践力をつけていこう
秋以降は問題演習がメインとなります。
ここでやってほしいことは、
②過去問を解く
③共通テスト対策問題集を解く
です。
A「良問の風物理」をマスターする
弘前大の物理は標準レベルの問題が多いです。
そのため、物理のエッセンスを終えた後は、「良問の風物理」を解くようにしましょう。
ここまでができるようになれば、弘前大の問題にはほぼ対応できるようになります。
一方で、良問の風物理ではどうしてもわからない場合は、リードLightノート物理や物理のエッセンス、学校で使っている問題集(セミナーやアクセス)などに戻って、一度しっかりと復習をするようにしましょう。
B 過去問を解く
良問の風物理をマスターした後はいよいよ過去問演習に入ります。
まずは弘前大学の問題を解き、それが終わったら他の大学の過去問を解くといいでしょう。(最新版は毎年10月に発売されます。)
問題をたくさん解くことで実践力が身についていきます。
なお、物理の問題をたくさん解きたい場合は、旺文社の「全国大学入試問題正解物理」がおすすめです。
この問題集は全国の主要な国公立大学・私立大学の物理の入試問題が載っています。
ただし、解説はあっさりしていますので、物理が得意な人以外は無理に使う必要はありません。
C 共通テストの対策問題集を解く
弘前大学では共通テストと二次試験の配点比率がほぼ同じであるため、高得点を取る必要があります。
そのため、夏休み~秋からは共通テストの対策問題集を解くようにしましょう。
その理由としては、
・解説が詳しく独学でも使いやすい
・河合塾、駿台、東進などさまざまな予備校が出版しているため、自分のレベルに合ったものを使うことができる
からです。
そして、個人的におすすめなのが、河合塾と駿台の問題集です。
まずはこの2冊の問題集から始め、さらに解きたい場合はZ会の問題集もやるといいでしょう。
【まとめ】弘前大物理(理工、医、教育)の難易度や問題傾向、勉強法のポイントとアドバイス
今回の「弘前大物理(2024)の過去問傾向、難易度、参考書や問題集のおすすめは?」についてのまとめです。
・まずは「リードLightノート物理」などの基本レベルの問題集をマスターするようにしよう
・次に「物理のエッセンス」・「良問の風物理」の問題をマスターしよう
・最後は過去問を解いて問題形式に慣れよう
弘前大の物理は基礎~標準レベルの問題が中心です。
そのため、まずは「リードLightノート物理」を完璧に仕上げるようにしよう。