と思っている中学生や高校生のみなさん!
今回は「言語聴覚士になるには?一日の仕事内容は?学べる大学や短大、専門学校はどこ?」についてみていきますよ。
✓内容
✓対象となる人
✓記事を書いた人
言語聴覚士の一日の仕事内容は?
今回の記事は「言語聴覚士の一日」という本の内容を元に書いています。
ア 言語聴覚士の仕事とは?
→「話す、聞く、食べる」のスペシャリストが言語聴覚士
言語聴覚士とは、言葉によるコミュニケーションに問題がある方に専門的サービスを提供し、自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職の人たちのことです。
そして、言語聴覚士の主な仕事としては、
・成人言語・認知の訓練
・発声・発語の訓練
・小児言語・認知の訓練
・聴覚の支援
といったものがあります。
また、言語聴覚士の仕事場は病院・診療所をはじめ、
・教育機関、行政機関
・訪問看護ステーション
などがあります。
イ 言語聴覚士の一日は?
→一日の中で多くの仕事がある
ここでは言語聴覚士の一日の仕事の流れを見ていきます。(病院で勤務している場合)
①8:00 出勤
・一日の予定の確認をする
②8:30 ミーティング
・ミーティングでは患者の体調の変化について情報を共有する
・ミーティング終了後は朝の訓練開始に向けて準備を行う
③8:50 午前のリハビリ開始
・リハビリを行う前に、「今、どんなことがどこまでできるのか」を正しく評価する
・失語症の初期の訓練では絵カードや情景画をよく使う
・高次脳機能障がいのリハビリではタブレット機器を使って間違い探しなどのゲームをすることがある
④12:00 食事のリハビリ
・食べ方の指導や機能訓練を行い、摂食嚥下機能(食べ物を噛んで飲み込み、胃に送る働き)を改善させる
・聴診器で嚥下と呼吸の音を聞き、誤嚥(飲食物が器官に入ってしまうこと)の有無を判断する
*看護師や作業療法士との連携もする
⑤13:00 昼休み
⑥14:00 午後のリハビリ開始
・声が出ない患者とは50音表を使ってコミュニケーションを取る
・嚥下機能に問題のある患者のリハビリは巻き笛を使って長く息を吐き出す練習や咳払いの練習をすることがある
・構音障がい患者のリハビリでは、正しい口の形を意識しながら発音や音読の訓練を行う
・高次脳機能障がい患者のリハビリでは、パズルや迷路、計算などに取り組ませ脳の機能をトレーニングをしていく
⑦17:00 リハビリの記録
・リハビリの内容や実施した時間、どんな変化が起きたかなどを記録する
⑧17:30 終業
言語聴覚士になるには?学べる大学や専門学校はどこ?
ここでは言語聴覚士になるためのルートなどについてみていきます。
A 言語聴覚士になるためのルート
言語聴覚士養成校(専門学校、短大、大学)を卒業するのが一般的です。
その後は言語聴覚士国家試験に合格することで晴れて言語聴覚士の資格を取得することができます。
B 他の医療職との違いは?
言語聴覚士→言語や聴覚に障がいをもった人に対し、機能の改善や維持、代わりとなる手段獲得などの訓練を行う
理学療法士→座る、立つ、歩くなどの基本的な動作の回復を援助する
作業療法士→基本的な動作を日常生活に応用できるようにサポートする
C 言語聴覚士に向いている人は?
・気づかいとやさしさがある
・創意工夫ができる
・協調性がある
D 言語聴覚士の学校では何を学ぶ?
・基礎医学、心理学、言語学、音声学、解剖学など
・臨床実習:病院や療育センターなどで480時間以上の実習を受ける
E 言語聴覚士の収入は?
・言語聴覚士の平均年収は約300~500万円
*病院よりも訪問リハビリを行う事業所の方が給料は高め
*女性が多く活躍しているため、出産休暇や育児休暇などの制度が整っている職場が多い
F 言語聴覚士の間で問題になっていることは?
子どもに関わる領域や介護分野、福祉分野などで働く言語聴覚士が少ない
G 言語聴覚士を学べる大学や短大、専門学校はどこ?
「言語聴覚士を目指せる学校の一覧」から検索してください。
志望するエリア、学校(大学・短大・専門学校)を絞って検索することもできます。